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posted by fanblog

2020年12月24日

大腸CTアカデミア 検査そのものの苦痛度は大腸CT検査と大腸内視鏡検査で差がない

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
大腸CT検査技師認定制度がはじまりました!!

類似の認定制度が発足したそうです。
混合しないようご留意ください。

日本消化器がん検診学会の大腸CT検査技師認定制度は
・60年以上の歴史がある学会で実施しており継続性が高いです。
・5年以上かけて十分に議論・審議されてきた制度です。
・施設認定制度があります。
・制度を運営している大腸CT検査技師認定委員会は診療放射線技師と医師の双方が参加してます。

日本消化器がん検診学会の認定をご検討ください。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆





PubMedから、今日のつぶやき − 876 −


Kato T, et al. Preference and Experience of Colonic Examination for Participants Presenting to Hospitals with a Positive Fecal Immunochemical Test Result. Patient Prefer Adherence. 2020;14:2017-2025
https://doi.org/10.2147/PPA.S267354




それでは、論文
「便潜血陽性者が希望する大腸精検法」
のご紹介です。

【結果】
2つ目のアンケートは腸管前処置及び検査が実施された後に行われ、847名のうち834名が回答した。

腸管前処置がとても苦痛だったと回答したのは、大腸CT検査で10%、大腸内視鏡検査で5.7%と有意に大腸CT検査を受けた群で多かった。

腸管前処置が大変容易だったと回答したのは、大腸CT検査で15%、大腸内視鏡検査で23%と有意に大腸内視鏡検査を受けた群で多かった。

検査そのものの苦痛度は両検査で差がなかった。

検査中の痛みおよび検査そのものの不快は内視鏡検査でそれぞれ18%と13%、大腸CT検査で7.6%と4.6%と優位になし異教検査で多かった。

大腸CT検査で一番多い不快は、ガス送気に伴う腹満感であった。

(感想)
大腸CT検査で有意に腸管前処置が苦痛と感じた人が多かったのはなかなか興味深い結果です。

考えられることとして
1 造影剤が加わったため飲みにくくなった
2 腸管洗浄剤を服用するのが平気な人はそもそも内視鏡検査を選択した
などの可能性があります。

2に関するバイアスは、本検査の研究デザインでは避けられませんね。

いずれにしても、大腸CT検査では腸管前処置の負担軽減は必要だと思われます。


それでは、また。

原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33122895/


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。



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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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