2021年01月14日
大腸CTアカデミア 患者さんを病院に来てもらうためには、患者さんの来院までのハードルを下げる必要があります!
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2021年度 第60回本消化器がん検診学会総会
会長:小川 眞広 先生(日本大学病院消化器肝臓内科)
会期:2021年6月4日(金)〜6日(日)(6日は研修会のみ)
会場:ステーションコンファレンス東京
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PubMedから、今日のつぶやき − 885 −
Kato T, et al. Preference and Experience of Colonic Examination for Participants Presenting to Hospitals with a Positive Fecal Immunochemical Test Result. Patient Prefer Adherence. 2020;14:2017-2025
https://doi.org/10.2147/PPA.S267354
それでは、論文
「便潜血陽性者が希望する大腸精検法」
のご紹介です。
【考察】
本研究にはいくつかのリミテーションがある。
本研究の参加者は、全員が便潜血陽性となって来院されたい患者であり、便潜血陽性となるも未来院の患者は含まれていない。
便潜血陽性者が大腸内視鏡検査を受診しない主な理由として、大腸内視鏡検査に対する不安が挙げられている*。
病院を受診しなかった便潜血陽性者が、大腸精密検査としてどちらの検査を選択し、また受容性があるのかについては、別途研究する必要がある。
(補足)
*引用文献
Llovet D, et al. Reasons For Lack of Follow-up Colonoscopy Among Persons With A Positive Fecal Occult Blood Test Result: A Qualitative Study. Am J Gastroenterol 2018;113(12):1872-1880.
(感想)
病院に来てくれる患者さんは、基本的に何かしらかの精査を行うことになるので問題はあまりありません。
ですが、現在高止まりしている大腸がん罹患率および死亡率の原因に、便潜血陽性となっても病院に来てくれないということは関係しているでしょう。
つまり精検受診率が低いという問題点です。
こうした患者さんを病院に来てもらうためには、患者さんの来院までのハードルを下げる必要があります。
現実社会の問題点はここにあると思います。
臨床医や診療放射線技師はどうしても病院に来た目の前の患者さんだけに目が向いてしまいますが、その背後を見つめ対策を検討していくことも大切だと考えています。
それでは、また。
原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33122895/
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
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読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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ですが、現在高止まりしている大腸がん罹患率および死亡率の原因に、便潜血陽性となっても病院に来てくれないということは関係しているでしょう。
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