2014年07月03日
ハイブリッド車の補機バッテリーについて!特徴・注意点など!
ハイブリッド車に使用されているバッテリーには、駆動モーターを動かすメインのハイブリッドバッテリーと、ハイブリッドシステムの立ち上がり時の電源やその他の電気関係に使う補機バッテリーの2つがあります。
そのうちの、補機バッテリーについての特徴は、
・12Vの鉛バッテリー
・密閉式のメンテナンスフリーバッテリー
・万が一のガス抜き口
・従来のカーバッテリー同様に寿命で弱くなる
・価格は従来品の倍ほどする
などになります。
ハイブリッド車 補機バッテリー
ハイブリッド車の補機バッテリーは、車の室内側に搭載される車種がほとんどで、搭載スペースの関係や、バッテリーの温度管理のためと思われます。
そのため、室内にバッテリーを置いても、バッテリー液が漏れる心配がなく、水素ガスなどが出ない、密閉式のバッテリーが採用されています。
密閉式のメンテナンスフリーバッテリーなので、バッテリー液の点検・補充も必要ありません。
とはいえ、密閉式でも原理的に、内部では化学反応時に水素ガスなどが発生していますが、それを再循環させる仕組みに作られています。
ただ、万が一のガス漏れに備えてのガス抜き口が脇面の上部に作られていて、そこに車両のガス抜きホースを差し込む構造になっています。
寿命に関しては、ハイブリッド車の特徴上、分かりにくいので、前の日は問題なく使えていたのが、次の日まったくかからなくなった、などという事がおこります。
というのも、ハイブリッド車の場合、補機バッテリーはあくまでハイブリッドシステムの立ち上げ時の電源のみなので、実際エンジンをかけているのは、ハイブリッドバッテリーの方で、しかも、エンジンをかけるのが走行中などになるため、従来の車のように、エンジンをかける時のかかり具合でバッテリーの弱り具合を感じ取ることができないからです。
ですので、ハイブリッド車の補機バッテリーの場合は特に、バッテリーテスターでのバッテリーチェックが欠かせません。
整備の経験上でいうと、使用状況にもよりますが、5年を過ぎてそのまま使っている補機バッテリーは、突然一気に弱ることがありますので、注意が必要です。
システム立ち上げの電圧ギリギリで使っていたとすると、前の日まではONになっても、次の日にはほんの0.数V足りないだけでシステムが立ち上がらないためONできず、うんともすんとも言わなくなることもあります。
バッテリーテスター
ハイブリッド車の補機バッテリーは、年数がだいぶ経っているものは、バッテリーテスターの結果が良くても、早めの交換をした方がいいと思われますし、その方が安心して車に乗っていられます。
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