2014年07月01日
ハイブリッド車のバッテリーは、ハイブリッドバッテリーと補機バッテリーの2つがある。
ハイブリッド車に使われているバッテリーには、動力のモーターを駆動させるための大きな電力を発生させる『ハイブリッドバッテリー』、と、ハイブリッドシステムを立ち上げたり、オーディオ関係やヘッドライトなどの電源になる『補機バッテリー』とがあります。
『ハイブリッドバッテリー』は、ニッケル水素電池を使用しているものと、リチウムイオン電池を使用しているものの2種類があり、それぞれで、大きさやメモリー効果の違いなどによる特徴の違いがあり、車種により使い分けられています。
このハイブリッドバッテリーは、ハイブリッド車の心臓部ともいえる、動力源となる大きく重いバッテリーで、リヤシートの下などに格納されていて、車種にもよりますが、200V以上の電圧で直流の電流を発生させています。
従来の自動車用の鉛バッテリーとは、構造も性能も全く違うもので、交換時期も特に設定されていません。
整備の経験上、ハイブリッドバッテリーは、よほどの不具合などで壊れない限りは、交換を必要とする自体にはなりません。
もし交換すると、何十万円かの単位での金額になります。
ハイブリッド車のバッテリーのもう一方の、『補機バッテリー』は、従来の自動車のバッテリーと同じく、12Vの鉛バッテリーなのですが、使用状況などの違いで、ハイブリッド用に作られているバッテリーです。
この補機バッテリーは、密閉式のメンテナンスフリーバッテリーで、安全面や充電放電の効率などを考えて、ハイブリッド車に合わせて作られています。
補機バッテリーに関しては、従来のカーバッテリーと同じく、消耗品扱いで、使い続けて寿命になると交換が必要になります。
交換時には、従来のカーバッテリーと比べ、同サイズでほぼ倍の値段がします。
整備の経験上では、補機バッテリーは、通常のカーバッテリー並みの寿命(4〜5年)辺りからダメになるケースがありますが、全体的には通常のバッテリーより、少し長持ちするようです。
というように、駆動用の大きな電気を発生させるハイブリッドバッテリーと、立ち上がりの電源・ヘッドライトなどの電源用の補機バッテリー、という2つのバッテリーの組み合わせで、ハイブリッド車は動いています。
個別の特徴や注意点などを、次回以降で紹介したいと思います。
ハイブリッド車用 補機バッテリー
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