2014年04月16日
タイヤのナットには何タイプかの違いがあり、ナットの種類に注意を!
タイヤのナットには、各自動車メーカーやその車種により、いろいろと違いがあります。
各自動車メーカーの純正ホイールに付くナットは、それに合う専用の形状をしているものもあり、一般的なテーパーナット(先が斜めになっているナット)では取り付け不可なものもあります。
このナットは、テーパーナットで、頭が閉じている袋ナットです。
この画像のナットの下の方がボルトに入っていく側ですが、先端が斜めになっているのが分かります。
締め付けていくと、タイヤホイールに食い込んでいくように締まっていき、接触面にギュっと密着します。
スチールホイールや、ナットの受け部がテ−パー状(斜めになっているもの)アルミホイールなどに使用します。
一方こちらは、トヨタ系の純正アルミホイール用のナットです。
ナット傘部にワッシャーが付いていて、ホイールに入る先端の数センチの部分でセンター出し(タイヤを正確に取り付け面の中央に付くようにする事)をする作用を持たせ、ワッシャー部で、タイヤホイールをしっかり押さえるように、設計されたナットです。
ワッシャー全体でタイヤホイールを押さえるので、テーパーナットに比べて押さえる面積が広く、ナットが緩む確率も低くなり、しっかり締め付けができるので、締め付けの安定感と安全性を重視しているようです。
夏⇔冬で、タイヤ付け替え時に、タイヤだけ付け替えして、ナットも付け替えないと、それぞれのナットで接触する部分が違うため、タイヤホイールを押さえる面積が足りずに、走行中にナットが緩んでいく危険性がありますので注意が必要です。
また、自動車メーカーごとに、ボルトとナットのねじ山のピッチ(ねじ山同士の間隔、細かさ)が決まっていて、ピッチが違うナットは、形状の違い以前にねじが合わないので、取り付け不能です。
例を上げると、トヨタ車やホンダ車のピッチは1.5ですが、日産やスバルは1.25です。
ナットの、レンチがかかる6角の頭部分の直径にも違いがあり、21mmがほとんどですが、19mmや17mmの物もあり、この場合、ナット形状とピッチが同じであれば、径が違っても付きます。
その他にも、ナットの形状違いはありますが、例えばホンダ車のナットで、一見テーパーナットに見えるのですが、当たり面が球面になっているものや、外車はナットで締めるのではなく、ボルトで締めるのものが多かったりします。
いずれにしても、ナットの違いで合う合わないがあり、間違ったナットを使っていると、走行中に緩んだりする危険性もありますので、それぞれに合ったナットを確実に使用するように、注意をしましょう。
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