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2019年11月18日

ソニー 2019年の国内半導体メーカーの首位に




 ソニー 2019年の国内半導体メーカーの首位に


      〜津田建二  国際技術ジャーナリスト News & Chips編集長 11/18(月) 0:01〜


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 ソニーが半導体メーカーとして国内初のトップメーカーに為ろうとして居る。2019年10月末にソニーが発表した2019年度上半期(4月~9月期)の決算によれば、イメージセンサを設計製造して居るイメージング部門での売り上げ予想は1兆400億円であり、営業利益は2000億円を見込んで居る。

 この内、イメージセンサの売上額は8900億円を見込んで居る。キオクシア・旧東芝メモリは、未上場企業である為売上額を公開して居ないが、或る売り上げ予想では2019年度の売上額が7511億円である事から。ソニーがトップに為るのはホボ間違い無い。
 ソニーの2019年度第2四半期(7~9月期)決算では、イメージセンサの売上額は2748億円で、前年同期比33.5%増と為った。この為ソニーは2019年度の売り上げ見通しを上方修正し、7月時点で8400億円から8900億円へと予想を500億円伸ばした。

 キオクシアが集中して居るNANDフラッシュメモリは、2019年世界市場では32%減と見られており、キオクシアが前年度比37%減と為って居るが、それ程不思議では無い。
 と云うのは、NANDフラッシュトップのSamsungが2019年第2四半期の売り上げを伸ばして市場シェアを拡大したのに対して、第2位の東芝は6月に主力の四日市工場で停電事故があった事から、第2四半期の売り上げを落としたからだ。
 市場シェアが第1四半期にSamsungの29.9%に対してキオクシアは20.2%で追い掛けて居たのにも関わらず、第2四半期ではSamsungが売り上げを16.6%伸ばしてシェアを34.9%に拡大したのに対して、キオクシアはその半分の18.1%まで落ちた。

 ソニー全体の中での半導体部門の位置付けはどうか。半導体部門であるイメージング&センサソリューション部門は、2019年度第2四半期の売上額は前年同期比22%増の3107億円営業利益は764億円で、営業利益率は24.6%と立派な業績である。しかし、ソニー全社は、前年同期比2.8%減の2兆1223億円とマイナス成長だった。
 中でも売り上げを11%減の4935億円と大きく落としたのは、テレビやスマホを製造して居るエレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション部門である。スマホは成長の余地が未だあるものの、テレビは最早ローテク。販売台数の減少によるとソニーは述べて居る。







 CMOSイメージセンサの未来は明るい

 今やソニーの成長分野と為って居るイメージング&センサソリューション部門は、主にスマホ向けのイメージセンサを製造して居るが、3107億円と云う部門全体の売り上げの中でCMOSイメージセンサが占める割合は極めて大きく、2748億円と88%強を占めて居る。
 詰まり、ソニーの半導体と云っても、CMOSイメージセンサと云うカメラの目と為る製品に集中した1本足打法に為って居る。だから、ソニーの勝利は大丈夫か、と云う声が無い訳では無い。しかし、イメージセンサの将来は実は明るい。

 何故か。これまでのソニーはiPhoneを主体とするスマホのカメラを作って来た。スマホは最早頭打ち、と云う声もあるが、実はモバイルコンピューティングは未だ始まったばかり。ディスプレイやキーボードが付いてしかも片手で持ち歩けるスマートフォンと云うモバイルコンピュータに為って初めて、ユビキタスと云う何時でも何処でも常時接続が可能な時代に為って来たのである。
 スマホは序に通話も出来るモバイルコンピュータだ。これがあれば、IoTモニター・家電のリモコン・クレジットカードの決済機等、アプリを追加すれば何にでも為る。汎用コンピュータそのもの。だから、今後も成長の余地は大きい。今はメモリ(DRAM)の値上げによってスマホも値上げされた為に需要が落ち込んだに過ぎ無い。
 カメラの機能は、従来の2眼から3眼に為った。長距離・中距離・短距離と夫々の得意な画像を撮れる様に為った為、今年のスマホが伸び無かったが、ソニー半導体は大きく成長した。

 今後はクルマや産業機器に

 今後は、クルマや産業機器・IoTセンサへの応用が本格化し始める。クルマでは、自動運転に必要なクルマや人物自転車等の検出に使うカメラ、自動運転は今後2030年迄に本格的に発展して行く。事故の無いクルマ作りに欠かせ無いからだ。
 しかも、1台のクルマ(大衆車)に10台以上のカメラが搭載される様に為る。高級車では既に10台程度搭載されて居る。フロントカメラ(1〜2台)・リアカメラ(1~2台)・サラウンドビューカメラ(4台)・死角検出カメラ(1~2台)・ドライバの顔検出カメラ等に使われて居る。

 しかも、要求はスマホとは大きく異なる。例えばトンネルに入る時や出る時の外界の眩(まぶ)しさに対処する為、ダイナミックレンジを広くして暗い所も明るい所も同時に見える様にする。LEDライトを人間の目で見る時と同じ様にフリッカーが無く見える様にする。
 勿論、カメラだけでは見え無い吹雪や濃霧には、レーダーやLiDARを用いる等の複数の手段が必要であるが、カメラが無く為る事は無く寧ろ増える方向だ。







 産業機器ではマシンビジョンと云うカメラが活躍する。ロボットに装着すれば、モノを掴む為のカメラと為り、製品や中間製品の外観検査では、良否判定する為のカメラに為る。機械学習やディープラーニングとコンビで使えば、自動外観検査に為る。
 産業機器では製品等が流れ作業で動いて居る為、エリアセンサだけでは無くリニアセンサとしても使える。可視光だけでは無く赤外線を吸収する材料をフォトダイオードに使えば暗闇でもハッキリ見える様に為る。赤外線センサの波長をグレーティング等で少しズツ変えれば、物質の成分を検出するスペクトロスコピー機器にも為る。それもモバイルの分光分析機器が可能に為る。

 既に使われて居るが、IoTセンサとして河川の水量や自然の観察等にも勿論カメラとしても、犯罪を防ぐ監視カメラとしても用途は広い。
 応用が増えるだけでは無い。カメラ技術も進む。例えば、色の3原色であるRGB(赤緑青)フィルタのセンサの横に赤外線センサも並べて配置するエリアセンサでは、通常の2次元画像に分析用センサが追加される事に為る。この構造だと、透明な袋に入れた塩と砂糖を簡単に見分ける事が出来る。
 更に、ベルギーの半導体研究所であるIMECが先週東京で講演した時の事だが、これまでのカラーフィルタに代わって有機材料によるR/G/Bの吸収膜を重ねる事で新しいCMOSイメージセンサが出来る。

 既にパナソニックが有機CMOSイメージセンサとして発表して居り、センサの小型軽量化を更に進められる。加えて、分析用のAIチップやメモリ等も3次元実装により重ねる事でモバイル分析機器が可能に為り、税関検査等で麻薬や外来ペット等の侵入を防ぐ事にも使える。
 医療機器では、5Gと360度イメージセンサを使った遠隔手術や、体内飲み込み型の内視鏡等の用途の他、全盲の患者でも見える様に為る技術にも使える。
 CMOSイメージセンサチップと、薄膜固体リチウムイオン電池や演算プロセッサをコンタクトレンズに装着し、センサ出力を視神経と手術で繋ぐ。今の医療では回復出来無い全盲患者の眼を半導体技術で治療出来る可能性が出て来たのである。

 こう云った将来像を今からでも描ける以上、ソニーのCMOSイメージセンサの未来は明るい。ビジネス的にCMOSイメージセンサの1本足打法が心配なら、センサと組み合わせて自律的に動くロボットや工場の自動化を推進するAIチップの開発も有り得る。
 今後の将来が寧ろ楽しみに為る。ソニーのファンドであるThird Pointが半導体部門をソニーから分離せよと要求するのは無理も無い。ソニーのモノづくりで唯一成長が期待出来る部門だからだ。


 参考資料

 1. 2019年度第2四半期連結業績概要(2019/10/30)
 2. キオクシア(旧 東芝メモリ) 売上高と業績推移のグラフで財務諸表の内訳を比較分析 2019(2019/11/07)
 3. Fall in Prices Offset Bit Shipment Growth, with 2Q19 Revenues of NAND Flash Brands Trending Flat from 1Q19, Says TrendForce



                 以上







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