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2019年07月15日

芸能人が「クスリとセックス」に溺れるまでの全真相



 

 芸能人が「クスリとセックス」に溺れるまでの全真相

 ザ・芸能界 テレビが映さ無い真実


 〜ノンフィクションライター田崎 健太氏より引用します〜


 




 〜跡を絶た無い薬物乱用による芸能人の逮捕劇。芸能界はそれ程迄に汚染されて居るのか。何故、どの様にして彼等はクスリにハマって行くのか。そこには知られざる「システム」が存在する〜



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 渋谷と西麻布のバーで、清原和博、ASKA、押尾学、酒井法子、小向美奈子・・・ここ数年、薬物で逮捕された芸能人である。清原は元プロ野球選手だが、引退後メディアに露出して居たと云う意味では広義の芸能人に含んで好いだろう。
 何故彼ら、彼女等、芸能界の人間はクスリに溺れるのか。先ず指摘出来るのは、彼等は一般人よりも遥かに、日常生活の中でクスリと接する可能性が高いと云う事だ。



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 「渋谷の一角に過つてバーが在った。目立た無いが、芸能事務所関係者、マスコミの人、海外の芸能関係者迄集う知る人ぞ知る店。そこが『買える』と云う事で有名だったんです」

 こう語るのは、芸能関係者のXである。Xは「今からでも2時間貰えれば、直ぐにクスリを手に入れて来ますよ」と豪語する。Xは現在は薬物を断って居るが、数年前に覚醒剤による逮捕歴がある。現在も芸能界に関わって居る為匿名とする。
 「クスリを手に入れる事の出来るバーは僕が知って居るだけで、現在も都内に5つはある。経営者の方針にもよりますが、自らが売らずに客同士に取引の場所を貸すパターンが多い。そう云う噂のあるバーは、外国人モデルが沢山遊びに来て居て流行って居る」       
 その中の一つ、西麻布のバーでのことだ。


 「或る程度人数が集まったら、店を閉めちゃうんですよ。そしてテーブルをピカピカに磨いて、クスリ(コカイン)をザーッとテーブルの上に白線の様に撒いて、皆で鼻から吸って行く。その場には、何人も芸能人が居ましたよ」

 昨年12月に『FRIDAY』で報じられた俳優・成宮寛貴の薬物使用疑惑の写真も、マンションの一室で撮られたとされるものだった。成宮自身が薬物を使用して居たか否かは今も定かでは無いが、こうした都心のクローズドな場所で、密かにクスリは取引され使用されて居るのである。
 Xは自ら薬物を使用する他「運び屋」でもあった。芸能事務所の人間、テレビ局員等に毎日の様に覚醒剤を運んでいたと云う。


 「カジュアルに付き合おうと思えば出来るんですよ。最初は葉巻みたいな感覚。マア、有ったら気持ちが好いよな程度です。『覚醒剤を常用して居ると、身も心もボロボロに為る』と言いますが、必ずしもそう為ら無い人も居る。15年から20年遣り続けて、中毒に為ら無い人も知って居ます」

 Xも又「カジュアル」に覚醒剤に手を出した。そして、その量は次第に増えて行った。


 


 

 「僕の場合、仕事が忙しい時は遣ら無かった。クスリを遣ると、自分では能率が上がって居る積りでも、実際の作業は遅くそして雑に為る。遣りたく為るのは、盆暮れとか暫く人に会わ無くて好い時。クスリをヤッテ人に会うとバレてしまいますから。
 清原さんが『週に一度、子供と会った後、寂しく為って覚醒剤を使って居た』と云う報道がありました。でも、覚醒剤を遣った事のある僕達から見ると『来週迄子供に会わ無いのだから、クスリを使えると考えたんじゃないか』と勘ぐってしまうんです」


 「1回1000万円」の女

 ノンフィクション作家の溝口敦は著書『薬物とセックス』の中でこう書いて居る。

 〈覚醒剤は翌「前借りのクスリ」と云われる。寝無いで頭や身体を動かして居たければ、明日の分、明後日の分までエネルギーを前借り出来る。(中略)しかし前借りの利息はベラボウニ高く、300%、500%の利息では済まず、場合によっては一生涯掛けても払い切れ無い程の利息を要求して来る〉

 逮捕される直前の2年間は、重度の中毒に為って居たとXは振り返る。

 「友達や女の子の家で(薬物を使用する)行為に没頭してました。仕事に穴を空けた事もあります。家族も居ますし、何度も辞めようと思ったんですよ。何度も覚醒剤を捨てました。川に投げたことも、トイレに流した事もある。
 でも、精々我慢出来て3週間。運び屋を遣って居たので、その間もチョイチョイ誘いや問い合わせが来るんです。最後はこれは長く続か無いな、早く捕まら無いかなと思って居ました」


 Xも又、その利息を逮捕と云う形で払う事に為った。もう一つ、芸能界で薬物が横行する大きな原因として、薬物が性行為と結び付いて居る事をXは指摘する。

 「薬物の快楽と云うのは、バクチ、或はセックスと一緒に遣ると掛け算に為る。女性の側に使用する気が無くても、知ら無い間にコンドームにシャブを塗られたりと様々なヤリ方があります。僕の実体験では、女性の方が一度経験するとクスリに夢中に為り易い」


 




 芸能界には、タレント、或はタレント志望の女性が溢れて居る。その為、芸能界とクスリは親和性があるのだ。

 「芸能界で伸し上がって行くには、クスリか女のドチラかを手配出来る事が必要なんです」

 芸能界に関する噂として、所謂「枕営業」の話がある。これに関連して、事務所やマスコミ関係者に対する「営業」とは限ら無いにせよ、芸能人やモデルとの売買春を斡旋する「交際クラブ」が存在するのは事実だとXは言う。

 「或るモデル事務所の人間と会った時、引切り無しに電話が掛かって来る。『どうしたの?』と聞くと、『今から(モデルを)手配出来無いかと言われた』と言うんです。
 ひと昔前までは『芸能人を抱く』ナンてヤクザしか遣って居なかった様な事を、今は小金があれば誰でも出来る様に為って居ます。5万〜10万円払って会員登録すると、最初は女子大生ナンかを紹介して貰えるんですが、金を出せばそれだけ女性のランクも上がって行く」


 そう言ってXはスマホを取り出し、女性の顔写真が並んだ交際クラブの会員向けサイトを見せて呉れた。

 「今の交際クラブは『芸能人とヤリタイ』とか『クスリを使いたい』と言った、客のあらゆる要求に対応します。その中には、クスリを使ったセックスが出来る女の子も居る。芸能事務所の中には、こうした交際クラブを運営する組織と癒着して居る処もあります」

 グラビアアイドルや、或る程度有名なモデルに為ると、1回数百万円から1000万円程度の「値段」が着くと云う。客がもし「クスリを使いたい」と言い出せば、彼女達はそこから溺れて行く事に為る。


 




 人間の意志の力は強く無い

 Xは、或る芸能事務所の人間から「手配出来る女性」の作り方を教えて貰った事があると云う。

 「グラビアアイドルの女の子等は、給料が安いので現金を持って居ない。でも、住んで居るのは家賃40万円のマンション何てこともある。
 勿論、セキュリティの問題と云うのもあるでしょうけれど、本当の理由は別にあるんです。高級マンションに住まわせて、毎晩の様にミシュランの星の付いたレストランに連れて行ったり、売れっ子が出入りして居る店を覗かせる。
 散々遊ばせた後で、女の子の家族、或は心ある友人達の事を『アノ人達はこんな高級店に行く事は出来無い。そんなクダラナイ人間の話を聞く必要は無い』と言い続ける。そして、『シミッタレタ生活と、今の華やかな生活のドッチが好いんだ』と選択を迫る。自発的に後者を選ぶ様に為れば、『一丁上がり』です」



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 Xは'09年に覚醒剤取締法違反で逮捕された、グラビアアイドルの小向美奈子とも面識があった。

 「彼女はクスリ好きではあったけど中毒と云う感じでは無かった。15歳位から芸能界に入って、可愛い可愛いと言われ続けて来た。でも20歳を超えると自分への注目は減って来る。彼女は、自分を見て見てと云うタイプ。構って欲しいんです。
 彼女はその内、イラン人の売人グループとも接触を持つ様に為り、自分で覚醒剤を扱う迄に為ったと言われます。『男の人はこう云う事をし無いと喜んで呉れ無いんでしょ』と思い込んで居たんでしょう」


 こう云う事・・・とは勿論覚醒剤を使った性行為である。近年、冒頭で挙げた芸能人達の様に、40代から50代の薬物乱用者が増えて居ると云う。2009年8月に逮捕された酒井法子は現在45歳、昨年2月に現行犯逮捕された清原和博は49歳、昨年11月に逮捕されその後嫌疑不十分で不起訴と為ったASKAは58歳だ。Xが指摘する。

 「人は結局、カネが有ると快楽を極めたく為るんじゃないでしょうか。1990年代に、渋谷のセンター街等でイラン人の密売人が偽造テレホンカードや覚醒剤を売って居ましたよね。その当時若かった人達が、現在40代〜50代に為って、時間と経済に余裕が出来て何をするか・・・と云うパターンではないか」


 




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            『館山ダルク』代表の十枝晃太郎氏


 警察庁によると、薬物乱用で1年間に約1万4000人が逮捕されて居り、その内65%が再犯者だと云う。高い再犯率が薬物依存の特徴である。薬物依存症の回復を支援するリハビリ施設『館山ダルク』代表の十枝晃太郎によれば、ダルクに入所するのは逮捕歴がある人間が多いと云う。

 「2回、3回と云うのは当たり前で、10回を超える人も居ます。依存症を治そうと自分から入って来る人間は少ない。社会的信用やお金を失って生活も破綻する。周りに人も居ないので国に頼るしか無く、生活保護の申請をする訳です。
 そこでダルクに行ってリハビリをして、好く為れば面倒を見ましょう、と云う行政からの依頼で来る方が全体の約半分です」


 十枝の母は、故・松方弘樹との間に息子をもうけた歌手の千葉マリアである。十枝自身も、過つて薬物依存症に為り、それを克服した過去がある。克服の為に重要なのは、環境を変える事だと十枝は考えて居る。

 「使って居た時と同じ場所に居たりとか、同じ匂いを嗅いだりすると、凄く遣りたく為ってしまうんです。覚醒剤を使って居た人だったら、売人に電話したりしてしまう。そう為る前に止め無ければ為ら無い。人間の意志の力は強く無い。数年間は違った場所で生活するとか、行動範囲を変えることです」


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               ストリップとAVで再起為るか? 


 芸能界に戻るから再犯する

 だが、逮捕されても再び同じ場所、同じ仕事に戻る事の出来る芸能人は、再犯の可能性が高いと云う。

 「僕の場合は、薬物依存で本当に全てを失いました。残って居たのは、母親と弟と云う家族だけだった。この2人に申し訳無くてダルクに入ったんです。例えば、小向さん等は、捕まって出ても又、ストリップやAVで稼ぐ事が出来る。彼女を使って仕事をしようと云う周りの人間も居るでしょう。その場合はどうしても再犯の可能性が高く為る」

 その意味で、宮古島等で療養生活を送る清原和博は、正しい道を歩いて居ると十枝は観て居る。

 「清原さんは逮捕された後『一日一日の闘い。今日は勝ったぞ、明日も頑張ろうと云う毎日の積み重ねです』と話して居ますが、僕達の考えと同じです。本当に一日、一日の積み重ねが大切なんです」

 警視庁池袋署組織犯罪対策課で薬物取り締まりを担当する蜂谷嘉治警部は「NO DRUGS」と云う会を主宰して居る。これは元薬物乱用者、その家族達が集まって互いの経験や現状を語る会である。蜂谷警部が逮捕した乱用者の更生の為、7年前に始めた取り組みだと云う。

 「薬物乱用の抑止力の第一は、我々の様な警察の取り締まり。その次が家族を大切に思うかどうか。家族を失いたく無いと云う抑止力が働く。家族の方に同席して貰って居るのはその為です」

 彼も又日々の積み重ねが大切だと強調する。

 「取り敢えず今日は遣ら無いで済んだ、みたいな生活なんです。その一日が積み重なって、一ヵ月、そして一年と為る。私達は『もう遣りません』と云う言葉は信じませんが『今、遣って無い』は信用すると云うスタンスです」

 しかし、夫人が更生支援をして居ると云うASKAの場合は未だしも、清原は保釈の際の身元引受人がナカナカ決まら無かった。家族と云う「最後の砦」さえ持た無い芸能人が薬物と訣別する道は、決して平坦出は無い。(文中敬称略)


 *田崎健太氏の連載「ザ・芸能界」バックナンバーはこちらから
http://gendai.ismedia.jp/list/author/kentatazaki) 「週刊現代」2017年2月25日号より



 


 


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吉本芸人「闇営業問題」 ヤクザを長年研究して来た私はこう考える




 吉本芸人「闇営業問題」 ヤクザを長年研究して来た私はこう考える



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             廣末 登氏  NOBORU HIROSUE



 〜7/15(月) 8:01配信 現代ビジネスより引用します〜







 闇営業問題「4つの論点」


 〜吉本興業の芸人等による所謂「闇営業=直の営業」問題を巡っては、幾つかの論点が混然として居る。「反社」と括られる社会集団を長年研究して来た筆者独自の観点から私見を述べてみたい〜


 ヤクザより怖い? 日本人が海外で見た「地獄」


 (1)闇営業は、芸能界ではアウトなのか

 この問題は、基本的に所属事務所とお笑い芸人の契約に終始して居るのだから、当事者以外がどうこう云う話では無いと云うのが一般論であろう。しかし、芸能界は独特なサブカルが存在し、一般論では片付か無いのではないかと云う向きがあるかも知れないから、現役の方の意見を引用してみよう。
 芸能界のサブカルに身を置き活躍するお笑い芸人のカンニング竹山氏は、7月3日の「AERA dot.」の記事で次の様に語っている。



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 「事務所に内緒でヤルなんて、相当悪い事しやがって・・・」って思って居る方、それも違います。事務所を通さ無い直営業を認めるかどうかは、事務所によって考え方とか判断が違うんです。
 例えば僕が所属するサンミュージックの場合は、契約書にも書いてある通りダメなんです。処が吉本興業さんや他の事務所では、グレーゾーンだったり、金額によってはOKだったり、報告だけすれば好い所もあります。
 直営業を認める会社がある理由は他にもありますよ。例えば10万円で飲み屋でネタをヤル仕事があったとして、事務所を通すと半分の5万は事務所に持って行かれ、コンビだと2人分の税金が取られて残るのは4万円。分けると2万円ずつしか入ら無いんです。だから会社によっては「10万円位なら小遣いとして貰いな」って言う所も実際にあるんです」



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 更に、吉本興業ホールディングスの大ア洋会長が「Business Insider Japan」の取材に応えたコメントを引用すると、
 「芸人、アーティスト、タレントとの契約は専属実演家契約。それを吉本の場合は口頭で遣って居る。民法上も、口頭で成立します」
 と発言している。そこには、どうも「直の営業禁止」とは言及されて居ない様だ。何故なら、大ア会長は、
 「闇営業と云う言葉を、今回の事で初めて知りました。要は会社を通さ無い仕事で、僕が入社した時から在って今も在る。ドシドシ遣りなさいとは言わ無いが」
 と述べている。(BUSINESS INSIDER JAPAN 7月13日) どうやら、直の営業は、現役お笑い芸人が認識して居る芸能界のサブカルや慣習に照らしても、特にアウトでは無いと云う事が、これ等のコメントから伺える。


 




 (2)芸人等は闇営業をし無ければ食えないのか

 この「食えるか、食え無いのか」と云う問題はとても重要である。まさに人間の死活問題であるからだ。筆者がコメンテーターとして出演したテレビ朝日「大下容子ワイド・スクランブル」(2019年7月5日放送)では、直の営業を行った経験のあるグラビア・アイドルの収入が紹介された。
 彼女が赤裸々に語った所得、即ち、寿司店でバイトしても13万5000円の月収(ちなみに撮影衣装は自前であり、支出は17万5000円)では、東京は愚か地方でも厳しい生活を余儀無くされるし、健康で文化的な生活は望め無い。 
 気に為るのは芸人が「闇営業」に手を出さざるを得無い「悲しい格安ギャラ」である。通常、芸人と所属事務所のギャラの配分は〈5:5〉。良心的な事務所では〈7:3〉と云う所もあるが、逆に〈3:7〉と芸人に厳しいケースも多い。
 1時間、舞台に立って100円!何てこともあるらしい。彼等は「直」とか「職内」とか云う名の闇営業で生活する。吉本興業所属の芸人はザッと6000人。その大半が金欠状態なのだ。(サンデー毎日ウェブ版7月9日 「暴力団問題より気に為る『芸人の金欠・公務員の金満』」)


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 こうした切実な現実を直視すること無く「アナタが選んだ道だから想定内だろ、我慢しなきゃ」と、所謂紋切り型の自己責任論で断罪して良いものなのか。筆者には納得が出来無い。もっと云うと、筆者は「日常的に金銭に不自由して居ない方」が口にする、道徳十字軍的発言には首肯出来無い。聊(いささ)か感情論に傾くかも知れないが、痛みを知ら無い人の意見は上滑りで説得力に欠ける。
 確かに、自分の人生は、己が目標を設定して自らの意思で切り拓くものである。しかし、人生は往々にして「こんな筈じゃあ無かった」と云う事もある。「後少し頑張れば、山頂が見えるかも知れない」と云う一縷の希望に縋って、後一日、一週間頑張ってみようと云う前向きな選択は、賞賛すべき意志の力である。

 結果、山頂と思って登り切ってみると、眼前には、更に峻厳な断崖が立ち塞がって居た等と云う事も珍しく無い。これは何も芸能界に限った話では無かろう。格差社会で生きて行く為「ナンか好く分かん無いけど、臨時収入に為るから助かる」「私みたいな駆け出しでも、評価して呉れるお客が居る」「先輩(か同僚)から、折角の誘いだから断り難いし」と考えるのは、人として自然な感覚ではなかろうか。
 「貧すれば鈍する」とは、好く言ったもので、貧しさは時として、賢い人間を愚かにするものである。しかし、それが享楽的な生活の為では無く、生きる為であったとしたら、そこに世論の同情はあっても非難は相応しく無い。

 先に紹介した大ア会長の言によると「契約は専属実演家契約。それを吉本の場合は口頭で遣って居る」との事。これは吉本興業と芸人間の雇用契約では無いので、社会保険、労災、失業保険適用除外と解する事が出来る。彼等が日々抱える生活不安は、並大抵のものでは無いと察する。
 ソモソモ論で恐縮だが、お笑い芸人の方々や歌手を初めとする人達はクリエイターである。今日を飢えて明日の食を心配していたら、好いアイデアも浮かば無いだろうしパフォーマンスも磨け無い。
 筆者は、日本芸能界の発展を願う者として、細かい点に立ち入り厳しく詮索する「苛察(かさつ)」に、世論が傾く事には警鐘を鳴らしたい。



 




 (3)彼等にはどの程度の社会的非難・処分が相当か

 制裁や処分に付いては、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに関してみると、何れも「当面の間、活動停止の謹慎」「無期限謹慎」と云う厳しいものである。文明社会においては、社会的な非難を浴びる行為と処罰の量は均衡を保つべきであろう。ジャン・ヴァルジャンの様に、貧困に耐え切れず1本のパンを盗んだ罪で19年も投獄されたら堪ったものでは無い。


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 今回の一連の闇営業問題が与えた社会的損害は「反社とお笑い芸人の繋がり」と云う疑惑に止まる。散見される「お年寄りを騙したおカネの分け前を貰っただろう」と云う社会的非難は相当では無い。今回お笑い芸人が受け取ったギャラが、そう云う性質のカネかどうかの立証は極めて困難だからだ。
 処分を受けた吉本興業の11人は、営業先が「反社会勢力が主催した宴会だったと云う認識は無かった」と主張して居る。(NHKニュースウェブ版 2019年6月24日)
 そうであるなら、今回、厳しい処分の対象に為って居る方々の芸人キャリアをワンアウトで終わらせるのでは無く、実効的な再発防止策の検討を視野に入れた対応が相当であろう。

 この記事を書いているタイミングで、スポニチの「吉本闇営業芸人 宮迫、亮等6人以外の若手7人 来月にも復帰」と云う記事を目にし、一先ず安堵して居る。(Sponichi Annexウェブ版 2019年7月14日) 吉本芸人「闇営業問題」ヤクザを長年研究して来た私はこう考える



 




 (4)闇営業の行方・・・厳罰化から生じる新たな危険 

 筆者は、非難の矛先をお笑い芸人のみに向ける日本社会が、世の中をホワイトとブラックの単純な構図で語りたがる世論が、新たな危険を生む可能性を危惧する。何故なら、何でもかんでも規制する社会は、新たなシノギを生むからだ。
 例えば、今後、芸能人やお笑い芸人は、パーティ等のイベント会場でサービス精神を発揮する事も出来無く為る。「私はあなたのファンです。一緒に写真をお願いします」と言われて撮影した一枚の写真に金銭的価値を与えかね無いからだ。


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 筆者は2003年以降、暴力団離脱者、暴力団組員、半グレと呼ばれるグレン隊の人達と数多く面談して来た。だから「暴力団博士」と呼ばれる事もある。その16年の経験を踏まえ以下の主張には特に力を込めたい。

 福岡県が「暴排条例」を施行した2010年以降、全国の自治体がそれに倣い、彼等を外見上で見分ける事が一層困難に為った。暴力団、半グレ共に、彼等を一見して「反社」と見抜く事は至難の業である。だから筆者は、今回「闇営業」問題の当事者を、世間が、過度に厳しく断罪する事に反対するのである。それは、先述した様な新たなシノギを生む結果を招く恐れがあるからだ。
 かつて宮崎学氏が『地獄への道はアホな正義で埋まっとる』(太田出版 1999年)と云う書籍を上梓したが、この題名は、我々庶民にトッテモ大変分かり易い。アホな正義を振りかざす道徳十字軍の方々は明日の食事に困ら無いだろう。ドツボにハマってもカネで解決出来るかも知れない。
 しかし、知ら無い内に反社の宴席に出てカネを貰ってしまい「当面の間、活動停止の謹慎」「無期限謹慎」等の厳しい処分を科されたお笑い芸人には、同情以外に何も出て来ない。

 ソロソロ、アホな正義感で物事を判断するのは止めにして、血肉の通った社会通念を確立したいものである。その為にも、市井に生きる我々一人ひとりが知恵を絞り、健全で生き易い社会を、手ずから模索すべきではないだろうか。


  廣末 登  以上


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 超武闘派組織・専務理事から一転「元暴」返上目指して今日も感謝で営業中!
 「ヤクザの幹部を辞めて、うどん店はじめました」極道歴30年 中本サンのカタギ修行奮闘記 廣末登著

 両親の失踪で親戚タライ回しの子供時代からワル街道マッシグラ! 自ら飛び込んだ任侠稼業を思う処あって獄中離脱。出所後は、地元北九州で堅気の人生やり直しを心に誓うが前途は多難! 銀行口座開設、保険加入、賃貸契約も出来無い現実の厳しさ、受け入れて呉れた地元人情の有難さ・・・秘めた胸の内と「過去」を激白!!

 著者プロフィール 蟹座廣末登  ヒロスエ・ノボル

 1970(昭和45)年福岡市生まれ。北九州市立大学社会システム研究科博士後期課程修了。博士(学術)専門は犯罪社会学。青少年の健全な社会化をサポートする家族社会や地域社会の整備が中心テーマ。
 2018年7月現在、福岡県更生保護就労支援事業所長、大学非常勤講師、日本キャリア開発協会のキャリアカウンセラー等を務める傍ら「人々の経験を書き残す者」として執筆活動を続けている。著書に『若者は何故ヤクザに為ったのか』(ハーベスト社)『ヤクザに為る理由』(新潮新書)『組長の娘 ヤクザの家に生まれて』(新潮文庫)『ヤクザと介護・・・暴力団離脱者達の研究』(角川新書)『組長の妻、はじめます。女ギャング亜弓姐さんの超ワル人生懺悔録』(新潮社)等。


 




 書評 暴力団排除が進む社会のモザイク模様 鈴木智彦

 暴力団離脱者を研究する廣末登が住む福岡県で、地元暴力団を獄中脱退した幹部がうどん屋を始めた。店主の中本氏が所属して居たのは指定暴力団の中で唯一“特定危険指定”を受けた工藤會だった。
 警察に“テロ組織”とまで言われた暴力団の幹部が、客単価が低く極庶民的な飲食店を始めたのだから、その落差だけで物語だ。実際、中本氏の再チャレンジはNHKの「元ヤクザ うどん店はじめます」と云うドキュメンタリーと為って全国放映された。

 その際、番組内で廣末がコメントを寄せた事で、運命の出会いが実現した。廣末に取っては最高の素材であり、他の取材を全て断った中本氏にも、時間を掛けて自分と向き合って呉れる廣末は特別な存在だったのだ。但し、安易には取り組め無い。
「現在の工藤會を構成するトップ3、すなわち、野村悟総裁、田上不美夫会長、菊池啓吾理事長が逮捕(平成26年)、収監されて居なかったとしたら〈中略〉この本の取材には二の足を踏んだと思います。それ程、工藤會と云う組織は、他所者にとって近寄り難い存在だったのです」

 前書きの廣末の告白に誇張は無い。20年以上暴力団取材をして居る身として同意する。工藤會はカタギに容赦無く暴力を行使するが訴訟も得意で某全国紙を訴えて居た。トップ3の逮捕で新聞が暴力団に敗訴する事態は避けられたが敗色濃厚だったのだ。加えて中本氏は、これ迄暴力団として活動して来た北九州市のど真ん中でうどん屋を始めて居た。

「私は、ヤクザも地元で頑張った。カタギも地元で頑張りたいと誓っていた」暴力で他人の頭を押さえ込んで来た側の人間が、同じコミュニティの中で商売人と為り、今度は人々に頭を下げる。当人に落ち度は無くても、過去の人間関係からトラブルに為りかね無い。それでも、暴力団離脱者とて慣れ親しんだ地元を離れるのはストレスだ。地盤を変えず再スタートするのに越した事は無い。

 本書は廣末の過去作同様、綿密な聞き書きで構成される。

  「只、当時は今と違ってヤクザも人気商売みたいな処があって、親分や組の用事でカタギの旦那衆の処に使いに行ったりしとる内に、土建とかヤッテる社長のタニマチが付いて可愛がられるとですね」

 中本氏が自分の居た時代のヤクザを特別視し肯定するので、読者は戸惑うかも知れない。同様に、運転手として側仕えした工藤會の先代・溝下秀男総裁に対するリスペクトも隠そうとしない。
 廣末が聞き書きに固執するのは、肉声をそのまま提供したいからだろう。ジャーナリズムの弱さは、偽善的な先入観から証言を意図的に抽出することにある。暴力団問題に関しても、ヤクザは絶対悪と云う前提を疑わず、自分達と異質の社会病理として断罪して根絶を叫ぶが、出発点が間違っている可能性はある。

 チグハグな暴排の現実は本書でも繰り返し取り上げられる。廣末が問題視する「元暴5年条項」は、暴力団を辞めた人間であっても、離脱から5年間は“暴力団員等”として排除の対象と為ると云う暴排条例の規定だ。中本氏のうどん屋も、不動産会社経由で店舗の契約が出来無かった。暴排条例が暴力団とのいかなる商取引も違法と定めて居るからだ。
 改心した人間を社会が受け入れずに排除だけを進めれば、離脱者はアウトロー社会に戻ってしまう。私の知り合いだった暴力団幹部は刑務所を出所後、離脱して知人の会社に就職したが周囲に馴染めず、僅か2年で古巣に戻った。


 




 社会の決意を確かめる為、廣末は北九州市の企業家や政治家、商店街の役員達にもインタビューを拡げて行った。或る女性が「裏の部分は規律を持った組織が必要」と言い放つ一方、商店街の役員は「(暴力団という存在が必要悪だとは)思いません」と断言する。門戸を開いて受け入れ様とする決意は共通でも、市民の心情はまちまちだ。
 暴力団排除は人権と云うナーバスな問題と無縁で居られ無い。本気で進めるなら、おためごかしは要らない。本書は社会のモザイク模様を丹念に、確りと描写して行く。誠実なノンフィクションは、予定調和の大団円で終わら無いのだ。中本氏のチャレンジが成功するよう切に祈る。

 (すずき・ともひこ フリーライター)波 2018年8月号より 単行本刊行時掲載


 



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