■完全殺す側ゲーム
殺人鬼・音霧蒼刀(おときりあおと)。彼の前に現れたのは自殺しようとした少年・花野優作(はなのゆうさく)。
彼は学校でイジメにあっていた。
花野からの話を聞き、興味を抱いた蒼刀は少年にある取引を持ちかける。
「君の命の代わりに、君を自殺に追い込んだ連中を僕が殺してあげよう」
一人の少年を自殺にまで追い込んだイジメの加害者四人を殺すべく、殺人鬼・蒼刀は殺戮の館を作る。
これは復讐ではなく、報復ではなく、殺人鬼による悪意に満ちた物語。
▼主人公が殺人鬼で、殺す側の視点で描かれる、デスゲーム・ゲーム、徒花の館シリーズ3作目。
1作目はレビュー感想を書いたが、面白かったです
https://fanblogs.jp/katananana/archive/43/0
ラノベにもなってたり、最近は商業化されるフリゲが増えましたね
▼主人公が前作主人公の兄(元ネタが露骨にハンターハンターのヒソカ。作中でヒソカそのものがネタにされてて笑った)だが、未プレイでもシナリオは分かるようになっている。
初代は殺すターゲットがサイコ軍団でありながら悪人ではなかったが、今回は絵に描いたようなクズ軍団で、被害者の依頼で殺す
初代は失敗すると殺人鬼の主人公が殺される展開もあったが、今作は100%主人公が殺す側。
ターゲットが桃太郎一味を元ネタにしてるのが奇妙だが、鬼たる殺人鬼が殺されることはない
▼主人公こそ殺す動機を「復讐でも報復でもない」と言っているが、プレイヤー的には、いきなり焚きつけられる、非常によく出来たプロローグ
もう早速こいつらを殺そうと思わせる。それほどまでにターゲットがクズ軍団
▼ポイントを消費し、殺人トラップを館に仕掛けるシステムで、初代のようなゲーム別の頭脳戦とは方向性が違う
攻略難易度は非常に低く、また、失敗してもヒントが多いので、サクサクプレイ出来た
エンディングコンプまで45分もあればいけるかな
▼トゥルーエンドで分かる真相は、真の依頼者が加害者主犯の父親というオチで、ビッチが脅迫していたオッサンでもある(息子と穴兄弟なのか……穴親子?)
主人公の動機が「仕事」なので妙にリアルだが、それよりもノーマルエンドの花野との過去がなんともしんみりさせられる。
主人公、かつての親友なら殺すなよって思ったが、そこはプロの殺し屋のプライドかもしれない
というか、グッドエンドのほうが、トゥルーエンドっぽくない?
まあ、テーマが悪意だから、父親が黒幕ってのを真相だと作者はしたいんだろうね
▼評価C
65点
面白かった、お勧めです。
殺したキャラが登場してしまうバグがあるので、後々修正されるでしょう。
▼ところで犬崎ってフリー素材っぽいんだけど、「マキシマムデイズ〜The Final Chapter〜」の下楼院 聖太にそっくり(どっちもクズだし)
ポーズといい、だらしないネクタイといい、髪型といい、こういうスカしたキャラのテンプレートなのかしら
これもう半分本人だろ