最初に言っておくと私は携帯ゲーム機マニアです。
歴代ハードもゲームボーイ、ゲームボーイアドバンス、ニンテンドーDS、ニンテンドー3DS。
PSPのように任天堂と覇権を争ったハードや、ゲームギア、ワンダースワン、ネオジオポケットのような
任天堂にもユーザーにも相手にもされなかったハードまで、一通り触れてきた
ドリキャスよりもビジュアルメモリを遊んでいたことさえある(あれのミニゲーム、下手すると本編より面白いんですよ。いま見ても画期的だよね、流石セガ)
ポケットステーション(ポケステ)もやりましたね。当時大人気で品切れ続出。ゲーセンのハイランク景品にもなってた。赤外線で遊べたり地味に画期的だったのに、ポケステ2、ポケステ3と続かなかったのが残念
現在も、既に発売から7年経ち、発売予定ソフトもほとんどない末期の3DSを、Newニンテンドー3DS LLでプレイしている
なのでハードの寿命は5年(故・任天堂岩田社長や浜村通信の発言)ということもあり、3DSの後継機にも期待していた。どんなものか予想したりね。
ポケモンもあるしまあ出るのは間違いないでしょって。そう大体発売から5年目くらいから思ってた。だがあれから2年。
一向に出ない
出る気配すらない
一体いつ出るのよこれは言うまでもなく、スマホゲーの大ブレイクと、他ならぬ任天堂自身がスイッチという、携帯ゲーム機とのハイブリッドハードを出した事が理由だろう。
現在の君島社長も3DSの後継機は考えていないと発言している模様
まあこれは経営判断としては残念ながら妥当。
岩田社長でも同じ判断をしたかもしれない
WIIUもダメだったし、スイッチがいまのところ成功してるのは大博打に運よく勝てただけの話だから、もう一手なんて怖くて出来ないだろう
ここでわざわざスイッチと食い合うようなハードは出さない
スイッチのほうがグラフィックがキレイだし、3DSや後継機は要らないという意見がある。確かに性能だけを見たら、一見そうだ
だがちょっと待って欲しい
彼らは肝心なことを忘れてて、視野が狭い
それは携帯ハードとしての利便性を一切考えていない事携帯ハードというのは持ち歩く事が前提で、DSならすれ違い通信など、様々な機能を備えている。
また、リリースされているゲームそのものが、ハンディで、物理的にも手軽、どこでもセーブなどの実装、カジュアルなものとなっている。
これは糸井重里がマザー3をゲームボーイアドバンスで出した理由にもなっている
ttps://www.1101.com/MOTHER/00.html
糸井 いろいろあるとは思いますが、
そのうちのひとつを挙げるとすると、
『MOTHER1+2』が
ゲームボーイアドバンスで出ることになって、
テストプレイをしてみたことです。
3Dのキャラクターが動かなくても、
こってり描き込まれた絵が続々と出てこなくても、
ぼくの考えたものっていうのを
味わっていただけるんじゃないかっていうふうに
思えるようになったんです。
だから、ゲームボーイアドバンスという
ハードの力も影響しているといえるし、
もっと大きな枠でいうと、
ゲームというものを取り巻く
時代の気分みたいなものが変わったことも
影響していると思います。
仕事を放り出してでもプレイしようとか、
徹夜を続けてでもゲームにかじりつこうとか、
そういう時代ではなくなっていると思うんです。
なにせ、自分も含めて、いまいちばん難しいのは、
他の人の「時間をもらうこと」ですから。
だから、ゲームボーイアドバンスという
ハンディなハードを使って、
毎日ちょっとずつ楽しむような、
そういうゲームになればいいなと思って。
そういうふうに考え方を切り替えて、
『MOTHER3』を作り始めたということですね。
2003-04-15-TUE
つまり2003年当時でさえ、既にそういう時代だったと他ならぬ開発者本人が言っているのだ。そして、大抵、ワンプレイは短く、難易度も低いものだ。だって手軽だから。据置のようにガッツリではない。価格も抑え目。
だがスイッチは携帯の形を取っただけで、それがない。長ったらしいムービーもガンガン入るし、そもそもムービー(の長さ、質)を売りにしたゲームも多い。ゼノブレイド2などがそうだ。
だが、逆に携帯ハードでは手軽さが求められるので、ムービーこそあれ、据置よりは短くされている。
携帯ゲームでムービーを売りにしたゲームも、余り無い。なぜならゲームとしての方向性が据置とは違うからだ
携帯している最中、またはコントローラーが繋がっていないハンディなゲーム機に、ムービーはミスマッチだからだ
そもそもスイッチは、持ち歩くにはかなり大きい。子供の手から見たらさらにそうだ。バッテリー充電もすぐに切れる。
難易度が高いゲームも多い。
ゲーム性、ボリュームの違いでは、ゼルダが顕著だろう。DS、3DSのゼルダと、スイッチのゼルダは全く違うものだ
そう、やはりあくまでもスイッチはWIIUの後継機なのだよってやはり3DSの後継機は必要だろう
そして何より、ゲームボーイ、ゲームボーイブロス、ゲームボーイポケット、ゲームボーイライト、ゲームボーイカラー…スーファミのテレビ画面で起動できたスーパーゲームボーイ、スーパーゲームボーイ2
互換ハードを合わせると更に膨大なゲームボーイシリーズ
ゲームボーイアドバンス、ゲームボーイアドバンスSP、ゲームボーイミクロ、ゲームボーイプレイヤー…
親であるゲームボーイほどではないにせよ、こちらも大活躍だったゲームボーイアドバンス
そしてその意思を受け継いだニンテンドーDS、さらに子供のニンテンドー3DS。
これらで約30年も覇権を取り続けてきた任天堂の携帯ハードの歴史に幕をおろすのは余りにも悲しい。
DSが発表された時、私は、「ああ、長年続いてきた”ゲームボーイ”の歴史も、とうとう終わるのだな」と悲しかったのだが、今度はまた長年続いてきたDSの歴史、さらには携帯ハードの歴史までも終わるのだなと思うとなんとも切ないものである
何よりこれまで稼ぎ頭だった任天堂の携帯ゲーム機事業にぽっかりと穴が開く危惧があるので、経営判断的にももう一歩踏み込んで欲しい
任天堂はプールしてる金が巨額らしいから、そこは一つ。
…と、これまで3DS後継機を押してきたが、やはり懸念もある
それは、昨今の携帯ハードのスペックが高過ぎて、最早据置と同等のゲームクオリティが再現出来てしまう事全く同じではないので、スペックが同じというわけではない。だが肉迫するものがあり、同様のゲーム表現が可能、という意味だ
これはPSVITAが顕著だろう。何せ据置のPS3、PS4と同じゲームがそのまま発売されている。同時発売なんてのもある。
これは昔じゃありえなかった凄い事だ。
マリオ64を完全移植したのが2世代も後のDSなので(GBやGBAでは移植は到底不可能だ)、それを考慮すると、いかに今の携帯ハードがハイスペックかが分かるだろう。
同じ世代で、同じことが出来てしまっている
ニンテンドー64の3Dポリゴン描画は、同時代の携帯ハードであるゲームボーイカラーやゲームボーイアドバンスでは不可能だったが、なんとVITAではPS4のゲームがほぼそのまま遊べてしまう(勿論PS4のスペックギリギリまで引き上げたソフトは無理だが)
マザー3の喩えでいうと、ゲームボーイアドバンスでゲームキューブが遊べたかというと、当然不可能だった。凄い時代になったものだ
となると携帯ハードとしてのメリット付加こそあれど、
昔ほど携帯ハードのメリットを宣言できる時代ではなくなってしまったということだ。3DSのゲームにしたってボイスにムービーバリバリのゲームが増えた。ポケモンでさえムービーは非常に多い
もう携帯と据置の垣根はほぼないといっていい
よって今後3DSの後継機を出すにせよ、スペックアップすると必然的に据置に寄ってしまう
…あれっ?やっぱり3DSの後継機は、要らないのかな…?(小声)
まあ無難なところで携帯特化型のスイッチを出して欲しいですよ。
既にswitch miniが出るって噂もあるし
【携帯ゲーム機の今後 1】ttps://www.gamespark.jp/article/2018/02/13/78409.html
【海外の声】そろそろ発売1周年のニンテンドースイッチ、「携帯機」としては正直どう思う?携帯ハードとしての性能に不満を持つユーザーが多いとか。
やはり3DS後継機やスイッチミニは必要ですね。
【携帯ゲーム機の今後 2】スイッチの新型が2019年後半に出る。そして携帯特化型だという。
これはもう、3DS後継機の可能性はほぼなさそう。
【携帯ゲーム機の今後 3】PS5が発表されるも、スイッチのような携帯互換はない模様。
つまりPSVitaに後継機は、無い。
まあ、もしそんなハードを作ったら露骨なパクリなので、無いことは理解していたが、PS5が据置専用ハードとして発表されることは、
事実上の「携帯ゲーム機0台時代の宣告」なので、やはり衝撃だ。これは携帯ゲーム機ファンの私にとっては、ショックだ
遂には携帯ゲーム機の無い時代が来てしまった。
スイッチライトは携帯ゲーム機ではない。あくまでスイッチの携帯モデルだ。
しかも余り売れていないようだ。スペックダウンの所為だろう。
確かにあの画面の小ささは問題だ。
携帯ゲーム機戦争どころか、何1つ競合しない。スマホだけの時代の到来だ…
メーカーやハードの信者同士の対立も、過去のものだ
携帯ゲーム機冬の時代どころか、存在すら消えた時代だ
各時代の携帯ゲーム機は、何台あっただろうか。
90年代前半は初代ゲームボーイvsゲームギア。
ゲームボーイの圧勝で、怒涛のトップシェアだった
90年代後半はゲームボーイカラーvsワンダースワンvsネオジオポケット
ポケモンのメガヒットで、萎びかけていた携帯ゲーム機業界が盛り返した
ポケモンの亜流ゲームが、大量に出た時代だ。今でも生き残ってるのは、メダロットとモンスターファームくらいか
この頃はプレステも凄まじい勢いで、ゲーム業界全体がまさに黄金期であった
結果は言うまでもなく、ゲームボーイカラーの1人勝ちだった
2000年代前半は、ゲームボーイアドバンスvsワンダースワンカラー(ワンダースワンクリスタル)vsネオジオポケットカラー
ここでもゲームボーイカラーの独壇場。スワンとネオポケはソフト不足を最後まで解消できなかった。他社が参入しなかった所為でもある
ゲームボーイカラーには参入せず、スワンとネオポケに参入したメーカーというと、KIDくらいしか思い浮かばない
商業的にも、スワンとネオポケは失敗だったのだろう。バンダイもSNKも、あれからハードを開発していない。
バンダイは金持ち企業だが、それでも尚、ハード開発を行わなかった
SNKの末路に関しては、最早言うまでもない
2000年代半ばからは、ニンテンドーDSvsプレイステーションポータブルの時代が始まる
ニンテンドーDSの勝利でPSPサイドは負けハードだ、なんて言葉をよく聞く
これはPSPサイドの関係者もPSPの失敗を認めるような発言をしていたが、私はそうは思わない
ネガティブイメージが付きまとい、ファンが自虐的に「持っててよかったPSP」という面白コピペを作ったりもした
DSもPSPも素晴らしいハードだった。少なくともPSPは、スワンやネオポケなどの
空気ハードなどとは全く違った
あくまで1つの主流だったのだ
PS2に近いグラフィックスでゲームを携帯出来る事は、やはり衝撃であった。
ムービーやボイスも、バリバリに実装されている
xbox360などのハイスペックな据置ハードの移植版も出ていた。これはDSには出来ない芸当だ
独自規格のUMDもユニークで、多種多様なソフトが発売された
全年齢ハードの癖に、エロUMDやエロゲーUMDが出たことなど、家庭用ゲーム機としては、セガサターン以上にエロを頑張っていた
私はこの時代の携帯ゲーム機戦争に関してのみ、唯一のダブル勝者だと思っている
DSは、最早説明不要の名機だ。画期的な2画面とタッチセンサーによる新しい遊びは、知育ゲーム、カジュアルゲームブームを生み出した
スペックもGBAとは比べ物にならない
恐らく私が人生で一番散々したハードが、DSとPSPではないかと思う
多くのゲームを新品購入したこともあり、ゲームに冷めた今ではありえないほど、金をつぎ込んだ。
ソフトだけでも、100本近く買っている
2010年代は、ニンテンドー3DSとプレイステーションVitaの戦いだ
正直なところ、私はこの時代、既にテレビゲームというものに飽き飽きしていた。テレビゲームを全くやらない時代が、しばし続いた
私の人生で一番、初代プレステやサターンのゲームを買い漁ってプレイしていた時代が、ここだ
何せブックオフにいけば中古とはいえ100円で買えるのだ。当時は数千円もした名作やクソゲーたちが
これが買わずにいれるか、だ
私はVitaを持っていないが、3DSはDSほどではないにせよまあまあ遊んだ
ルーンファクトリー4や大逆転裁判シリーズのような名作もある
だが発売直後の大幅値下げといい、
任天堂としては、もうこの時代には3DSの後継機は考えていなかった可能性が高いスイッチの発売日から開発期間を逆算すると、そう考えられる
スイッチは開発スタート時から、携帯ハードにスイッチできる機種として開発されていたのでは?
一先ず、俎上にすらあがらない極端にマイナーなハードや、PCエンジンGTのような互換機を除けば、こんなところではないか
時代ごとに最低2台はあったのだ、携帯ゲーム機というのは
だがそれが遂には0台だ私は悲しい
全ての時代の覇者である任天堂でさえ、手を引く事業だからなあ…