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2016年10月10日

【創聖のアクエリオン】アニメ 感想&あらすじ 時を越えた戦い、時を越えた想いを描いたロボットアニメ


創聖のアクエリオン
2005年4月にテレビ東京系列で放送
監督:河森正治
原作: 河森正治、湯山邦彦、サテライト
脚本:河森正治、大野木寛、高橋ナツコ
アポロの声:寺島拓篤
シルヴィアの声:かかずゆみ
シリウスの声:杉田智和

あらすじ・概要

遥か昔に起こった大戦の末に封印された人類の天敵・堕天翅(だてんし)は、地球環境の大異変により1万2千年もの長き眠りから目覚め、再び人類の生体エネルギーを狙い侵攻してきた。それから11年、既に人類は世界の人口2/3を失っていたが、怯え隠れながら何もできずにただ手をこまねいていたわけではなかった。人類は「創世の書」に記されていた伝説の機械天使「アクエリオン」を蘇らせ、堕天翅に対抗する「ディーバ」という組織を設立し、アクエリオンに搭乗できる「エレメント能力者」を探し育てていた。そのディーバにもたらされた1つの予言により、かつての大戦で堕天翅を裏切り人類を勝利に導いた「太陽の翼・アポロニアス」、その生まれ変わりとされる少年・アポロを見つける。

主要登場人物

・アポロ
主人公。太陽の翼・アポロニアスの生まれ変わりと目されている少年。大異変により孤児となり、同じ境遇の子供たちと一緒に暮らしていました。ほぼ獣の野生児で、勘が鋭く、嗅覚と視力も常人離れしています。仲間を思う気持ちは強く、その熱い心で仲間を導くこともあります。

・シルヴィア・ド・アリシア
ヒロイン。14歳。シリウスの妹。ブラコン王女様。アポロニアスの恋人であった人間の女性・セリアンの過去生の持ち主。怪力と念動力を有しています。ツンデレキャラです。当初はアポロのことを毛嫌いしていたものの、彼の優しさに触れ気持ちは変化していきます。

・シリウス・ド・アリシア
シルヴィアの兄。アリシア王国の王子。非常に優秀でかつプライドが高い人物。アポロが太陽の翼だとは認めず、敵対心に近い対抗意識を抱いています。美しいものをなによりも愛しています。キザなナルシスト。

・不動GEN
年齢不詳。謎多き司令官。アクエリオンを発掘したチームのメンバーだったが、その後行方不明となっています。神速の魔術師と呼ばれ、手品のように多くのことを成し遂げています。度々名言のようなことを言ってます。茶道が趣味。

・聖天翅・頭翅(トーマ)
堕天翅族の指揮官。1万2戦年前はアポロニアスの許婚であり、封印がとけてからも太陽の翼に強い執着心を見せます。アポロニアスが堕天翅を裏切ったのは全て人間の企てだと思い込んでいたことから、人間を激しく憎み忌み嫌っています。

感想

1万2千年の封印から目覚めた堕天翅と、機械天使アクエリオンを操るエレメント能力や1万2千年前の過去生を持つ人間との、時を越えた生存をかけた戦いを描いた物語。サテライト製作のオリジナル合体ロボットアニメ。テレビ放送版だけでなく、OVA、劇場版も製作されています。2012年には「アクエリオンEVOL」、2015年には「アクエリオンロゴス」が放送されてますが、個人的にこの2作はいまいちでしたね。
「あなたと合体したい」というなんとも大胆でちょっと恥ずかしいキャッチコピーが印象的で、放送当事かなり話題になった作品です。ノリがちょっとヘンテコなので、楽しめるからそれについていけるかいけないか次第です。

なんといっても見所は「合体」ですね。これがこのアニメの核と言ってもいいと思います。ベクターマシンという3機の機体が合体することによって、ソーラーアクエリオン、アクエリオンマーズ、アクエリオンルナの3形態に変形します。搭乗者3人の「心技体」が同調することで起こせる合体なので、1人でも心ここにあらず状態になったら合体はできませんし、解除されてしまうこともあります。
最初この合体を見たときはちょっと唖然としてしまった覚えがあります。合体時は気持ちいいらしく、搭乗者3人は恍惚状態になるというアホみたいな設定をしていましたから。なかには合体中毒になって廃人になりかけた人まで出てくる始末です。アポロと組むことが多かったからか、特にシルヴィアの印象は強烈に残っています。

また、このアクエリオンから繰り出される技の名前が面白い。搭乗したエレメント能力者の特性やその時々の心情を反映させており、奇抜で中二っぽい技名はダサいけど毎回楽しみな要素でもありました。
例えば、麗花という女性が放った「不幸最底拳(不幸のどん底)」、シリウスの嫉妬心から生まれた「嫉妬変性剣(ゼーロテュピアーグラディウス)」、アポロの無限パンチからビンタしただけの「無限叱責掌(むげんビンタ)」など、奇想天外な面白技が多かったです。確か、正確に覚えてるわけではないですけど、EVOLになってからさらにおかしなことになっていたと思います。

ストーリーはギャグとシリアスのバランスがよくとれていましたね。前述で述べた合体や技だけでなく登場人物たちのおかしなノリもあり、笑えてつっこめる要素は結構多めです。悩みや葛藤といったそれぞれの持つ負の部分によって苦悩するシリアスな描写と織り交ぜ、良い塩梅で組み立てられていたと思います。どの話も登場人物同士のいざこざや心のすれちがい、個々の悩み、様々な出来事を乗り越えたことで心を1つにして合体、というように一貫した流れになっていました。

キャラは個性の強い子ばかりでわかりやすい。繊細な野生児少年、ツンデレ王女、ナルシスト王子、不幸女、ミステリアスなゴスロリ少女、あと謎のおじさん、などといったようにアクの強い子が多いのでキャラ同士のやり取りは面白いです。
個人的に一番好きなのは「不幸を呼ぶ女」と評している麗花ですね。面倒見の良いスラっとした体系をした美人さんなんですけど、超ネガティブな性格をしている少女です。普段しっかりしてる分、そういう人に弱いところを見せられるとほっとけなくなりますね。声を担当していたのが好きな声優さんだったことも好きになった一因。

強烈な印象を刻んでいった作品でした。たぶん今後も忘れることはないでしょう。アニメのストーリーだけでなく歌でも注目されてましたね。菅野よう子さんが作曲し、AKINOが歌った「創世のアクエリオン」。「一万年と二千年前から愛してる」というフレーズが印象的な壮大な歌。むしろ歌の方が先に世に広まった感すらあります。
最初から最後までストーリーは一貫して破綻することはなく、スタートダッシュの勢いそのまま最後まで通していたので飽きることなく楽しめました。おそらく合体というのは視聴者もキャラに同調し、ストーリーや世界観に入り込んで楽しんで欲しいという願いもあったんじゃないかと勝手に思ってます。

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posted by ハネ吉 at 18:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

2016年10月09日

【紹介した作品の新刊発売情報】ちはやふる 第33巻 他6作品

2016年10月10日〜10月16日発売予定の新刊。
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。



放課後さいころ倶楽部 第8巻 2016年10月12日発売
加茂川北高校にも新入生が!
『放課後さいころ倶楽部』を結成し、美姫たち4人は2年生になり加茂川北高校にも新入生が!
1年生の黒崎奈央は、気怠く無気力で、猫が大好き。アパートの2階に住む、さいころ倶楽部の店長と関わったことで、彼女の世界にアナログゲームの花が咲く!しかし、奈央が気になったのはアナログゲームよりも店長のほうで……!?     (小学館ホームページより引用)


放課後さいころ倶楽部の過去記事はこちら


恋は雨上がりのように 6 (ビッグコミックス)
恋は雨上がりのように 第6巻 2016年10月12日発売
「橘先輩、こんなところで何やってるんですか?」
陸上部の頃のあきらに憧れていた倉田みずき。
その純粋すぎる鋭い言葉に、心を揺さぶられつつ、あきらはクリスマスに向けて店長に対して“あること”を決意する。
揺れるあきらに、店長のかける言葉は――!?    (小学館コミックホームページより引用)


恋は雨上がりのようにの過去記事はこちら


私がモテてどうすんだ(10) (講談社コミックス別冊フレンド)
私がモテてどうすんだ 第10巻 2016年10月13日発売
アニメ『かちゅ☆らぶ』のイベントに行くことになった花依たち。プレゼント企画のコーナーで、五十嵐が声優のサイン入りポスターに当選! 五十嵐からその当選券を譲ってもらった花依は舞台にあがり、大好きな朱役の声優とご対面☆ イベント終了後、その声優は花依の幼なじみだった! しかもその彼が花依の学校に転校してきて!!?     (Amazonホームページより引用)


私がモテてどうすんだの過去記事はこちら


ちはやふる(33) (BE LOVE KC)
ちはやふる 第33巻 2016年10月13日発売
千早が仲間と挑んだ全国大会団体戦。最後の戦いを見守った太一が残したのは、次なる道をともに進むという約束だった。翌日、史上最多の出場者が集う個人戦が開幕。その頂点を決する場所・浦安の間。そこは、冬のクイーン戦へと続く舞台。千早はいまふたたび、女王・若宮詩暢に挑む。一方、新も、太一の決意を胸に勝ち上がる。強豪ひしめく最終戦。勝負の行方は――!? 強くなりたい――。いま、この瞬間、すべてをかけて挑む!!      (Amazonホームページより引用)


ちはやふるの過去記事はこちら


クジラの子らは砂上に歌う(8): ボニータ・コミックス (ボニータコミックス)
クジラの子らは砂上に歌う 第8巻 2016年10月14日発売
泥クジラの深層を進むチャクロたちは、過去の記録が壁を埋め尽くす“ミゼンの部屋”に辿り着く。そこで見つけたのは、かつてこの部屋で悪霊として誕生した“ミゼン”の記録…。小さな闇が光になろうとした、そんな悲しい記録だった。      (秋田書店ホームページより引用)


クジラの子らは砂上に歌うの過去きじはこちら


試し読みをして気になった作品もふたつ紹介します。


ライアーバード 第01巻、第02巻
著者:脇田 茜
掲載:リュウコミックス
2016年10月13日発売

京都在住19歳のヨタカは、関西のノリについていけない音楽とギターをこよなく愛する青年。ある日、サポートとして出たライブ終わりの帰り、橋の上から飛び降りて逃げる騒がしい1人の少女と出会う。その時は目が合っただけで何事もなかったかのように素知らぬ顔でやり過ごすが・・・。ヨタカには音楽とギター以外に、もう1つ愛しているものがあった。それは、音楽喫茶「ライアーバード」。誰もが好きにギターを弾いて楽しんで歌う、どんな人間もどんな音楽も拒まないヨタカ自身も受け入れてもらった大切な場所。ヨタカはその大切な場所で、あの時出会ったコトという名の少女と再会することになる。
ギター、音楽、ライアーバード、この3つを愛しそれ以外のことには無関心な青年と、音を見ることができる破天荒な少女、正反対の性格をした2人が奏でる音楽の物語、かな。生きることに不器用そうな2人の話です。
ヨタカはギター、音楽、ライアーバードの3つだけを大切に思ってる青年で、ライアーバードにいるマスターや客以外の人に対してはかなりドライな関わり方しかしていませんね。ギターの実力はかなり高いようですけど、彼の性格からか、正式に誰かと組んでいるわけではないようです。
マコは音が見えてしまう不思議な少女ですね。感情表現が激しいというか、情緒不安定なようにも見えます。音が見えるということからも、感受性が強すぎるのかな?感情が高ぶると言葉がうまく出てこないようで、自分とは違い思ったこと感じたことをはっきり言葉にできるヨタカの音がキレイに見えたことで彼を気に入ったようです。
ヨタカも自分が惚れ込んでいるマスターのギターをマコが完コピしたことで興味湧いたようですし、今後この2人が組んだりして音楽を奏でていきそうですね。いびつな2人、不器用に生きてる2人、こんな2人が合わさったらどんな音が生まれるのか、面白そうです。
試し読みは月刊コミックリュウさんのサイトで1話を配信しています。




マイナス温度のセレナーデ 第01巻
著者:市川なつを
掲載:ポラリスCOMICS
2016年10月15日発売

能天気な父親が報告もなしに再婚したことで、突然新しい家族が増えた小学5年生の田中翔太。オヤジは結婚を期に家を引き払い早速新婚旅行へ行ってしまい、翔太は1人新しいかーちゃん宅へと向かう。すると、そこでかーちゃんの娘、翔太にとっては姉ちゃんになる女子高生のカオルと出会う。一目見ただけで義理の姉に恋してしまった翔太だったが、かおるは美人だけど絶対零度のクールすぎる少女だった。翔太の恋を妨げるのは年の差でも家族という関係でもなく、温度差・・・。
義理の姉であるクールなカオルに一目惚れしたわんこのような少年・翔太が、一直線に一生懸命恋をがんばる話です。「マイナス温度からはじまるこいのうた」だそうです。おねショタ系ですね。
翔太は小学5年生の少年。翔太の実親に関しては、能天気でちゃらんぽらんな父親、愛想をつかせて「お父さんよろしく」と幼い子供にたくし出て行った母親、ということからして1話では良い印象はもてません。でも翔太はやっぱお母さん好きなのかな、心配かけさせまいと気丈に振舞う優しい子でした。
結構ませてる子供で、無邪気さからもきてるんでしょうけど、1話の時点で想いをストレートにカオルへ伝えています。この辺も可愛くて微笑ましい。まあクールすぎるカオルとは温度差ありすぎてなかなか突き刺さらないようですけど。
翔太の前には、年の差、身長差、温度差、しかも今は義理とはいえ姉と弟という家族関係、これら4重の壁が立ち塞がっています。それでもめげずにがんばる翔太を応援したくなりますね。あと分かってたことですけど、普段無表情の人の笑顔というのは強烈の破壊力がありますね。
試し読みはCOMICポラリスさんのサイトで1話と他数話配信しています。

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2016年10月08日

漫画『群青にサイレン』1巻の感想とあらすじ

『群青にサイレン』1巻の感想。


群青にサイレン
著者:桃栗 みかん
掲載:マーガレットコミックス
1巻発売日:2015年11月25日

小学生時代、野球クラブのピッチャーを目指して日々練習に励んでいた吉沢修二。しかし、ある事件を起こしてしまったことによって、中学ではあれほど情熱を燃やしていた野球から遠ざかっていた。
当時、東京から越してきたイトコの吉沢空を野球に誘うも、いつしか自分より上達していた彼にエースの立場を奪われてしまった。これまで自分が居た場所を次々失っていくことは、修二の中に焦りと嫉妬を生み出すことになり、それが元で野球をやめる原因になったある事件を引き起こすことになる。
その後、空はイギリスへ引っ越して行き、事件から3年も経過していたことで落ち着きを取り戻していた修二。だが、高校入学式の日、修二の前にイギリスにいるはずの空が現れる。野球部に誘われた修二は、昔とあまり体格が変わっていない今の空になら勝てると考え、再び野球を始めることになったのだが・・・。

過去に起こしたある出来事によって打ち込んでいた野球から離れていた主人公が、その原因となったいとこの少年と高校の入学式で再会し、歪んだ思いを抱きながら共に野球部に入部するのだが・・・といった話です。
なんか見覚えある絵だなと思ったら、『いちご100%』『初恋限定。』の著者・河下水希さんが別の名義で描いてる作品だったんですね。
画力に関しては抜群なのですが、この作者さん特有のエロさは皆無でした。そもそも女性キャラがほとんど登場しませんので。

女性誌でここまでガチな野球漫画というのも珍しいですね。少年誌や青年誌に掲載されていてもおかしくない内容だと思います。
最初は野球に恋愛を交えた青春漫画になるのかなと予想していましたが、1巻では男女の甘酸っぱい展開は全く発生しませんでした。亜子という修二の妹は出てくので女性キャラ皆無というわけではないようですが、ヒロイン的なキャラは不在です。あえてヒロインらしいキャラをあげるとするなら、空(男)かな?見た目は小柄で可憐な少女にしか見えない美少年ですからね。

吉沢修二はダークな思考と豆腐のようなメンタルの持ち主という、スポーツ漫画ではあまりお目にかかることのない主人公。表紙の彼は精悍な顔立ちで一見爽やかな少年にも見えるのですが、1巻でそういった主人公っぽさは一切感じられませんでした。空に負けた悔しさをバネに猛特訓することもなく、あっさりハートブレイクして野球から去っていたようで、再会した小柄なままだった彼を見て、体格の優位性から今なら勝てるかもなんて理由で復帰する主人公ですから。
嫉妬心などの負の感情が少し強すぎるきらいはあります。ですが、その辺はむしろ人間クサさを強く感じさせる一面とも言え、現状好感は持たれ辛くても多少共感は得られるかもしれませんね。

空は男キャラとしてはあまりに可愛すぎる容姿を持ち、勉強・スポーツどちらも得意、さらに性格も明るく、修二とは逆に好感は持たれるけど共感はされ辛いキャラだと思います。修二の空に対する負の感情から生じた執着とはまた別の執着を修二へ向けています。小さい頃に仲良くしてくれたこと、野球に誘ってくれたことなどから慕う気持ちも当然あると思いますが、それとは別の何かを腹にかかえてそうな気もしなくはないです。

1巻ラストでは無精ヒゲ監督によってまさかの展開を見せ、見てると痛すぎる修二が今後どう成長していくのかは非常に気になります。爽やかさは今のところあまり感じられませんが、青臭すぎるほどの青春モノになる可能性は十分あると思います。
多くの人が多かれ少なかれ味わった敗北、挫折、嫉妬などの経験、そこから芽生えた負の感情を剥き出しにしたような人物を主人公に置き、今後の展開で野球や空、仲間たちを通じてどのような成長と変化を見せてくれるのか、とても楽しみにさせてくれる1巻でした。


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2016年10月07日

【capeta】マンガ 感想&あらすじ 才能がぶつかりあう熱きモーターレース漫画

月刊少年マガジン。2003年3月号から2013年4月号まで連載中。全32巻
著者: 曽田正人
他作品:昴



あらすじ・概要

幼くして母を亡くし父と2人暮らしをしている小学4年生の平勝平太。毎日仕事に明け暮れる父・茂雄を気遣い、本心を抑えて遠慮しながら日々を過ごしていたカペタは、気丈に振舞ってはいても何にも本気になれず物足りなさを感じていた。ある日、仕事先でカートレースの練習していた子供を見た茂雄は、カペタのために捨てられていた廃材を使って手製のカートを製作した。それを見つけたカペタは今までにない高揚感に駆られ、エンジンもないマシンにさっそく乗り込み何度も運転する。さらにサーキットで初めてエンジンを積んだマシンに乗って走ったことでその魅力に取り付かれ、生涯のライバルとなる源奈臣とも出会ったことで、お互いを高めあいながらレース最高峰F1の舞台を目指し奮闘する。

主要登場人物

・平 勝平太
主人公。愛称「カペタ」。幼い時に母を亡くし父と2人暮らし。父を気遣い、本心を隠して退屈な日々を過ごしていました。父に作ってもらったカートに乗ったことをきっかけにレースの世界に惹かれ、レーサーの道を歩みだします。あらゆる状況に対応できる天性の感覚を持っています。普段は温厚だけどレースになると闘争心剥き出し。

・安藤 信
当初はカペタをいじめていましたが、カートを通じてカペタの親友になていきます。企業に乗り込んで活動資金を集めるなど、公私にわたりパートナーとしてカペタを支える存在です。茂波に片思い。

・鈴木 茂波
カペタの幼馴染。自称「チームカペタ」の監督。勝気で男勝りな性格をしています。成長するにつれどんどん美しくなっていき、タレント事務所からもスカウトされます。幼い頃は茂雄に恋していた模様。カペタのライバル奈臣には当初こそ敵視していたが・・・。

・平 茂雄
カペタの父親。男でひとつでカペタを育ててきました。廃材を使ってカートを自作し、カペタへプレゼントします。今まで寂しい思いをさせていたことに気づいてからは、カペタの夢を積極的に応援していきます。

・源 奈臣
カペタより1つ年上のライバル。母・奈々子が運営するカートチーム「オートハウスレーシング」のドライバー。幼い頃からレースの英才教育を受けて育ったエリート。高い才能とたゆまぬ努力から国内では敵なしの強さを誇ります。カペタをライバルと認めてるが故に、助言を与え奮起するきっかけを作ってくれることもあります。


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感想

父親に自作のカートをプレゼントしてもらったことをきっかけに、レースの魅力に触れた少年が友や周囲の仲間たちに支えられ、認め合ったライバルと競い合いながら、レースの最高峰F1の舞台を目指す物語。そして、経済的にはあまり恵まれてない過酷な環境の中で奮闘する天才と、幼い頃から恵まれた環境で英才教育を受けた天才、この相反する2人の天才の歩みを描いた物語でもあります。モータースポーツ漫画です。2005年に全52話という今ではあまりない1年間もの長さで放送された、長編アニメにもなった作品ですね。

ストーリーは大きく分けると幼少期編、中学生編、フォーミュラ・ステラ編の3編に分かれています。幼少期ではカートとの出会いから初レース、カペタが速さの世界に始めて足を踏み入れ、カートレースに魅了されていく姿を描いてます。
中学生編に突入すると、少し成長したチームカペタの面々は資金繰りに苦労していますね。相変わらずマシンはボロボロで応急処置を繰り返し、カペタの工夫でなんとか走れてる状況です。資金繰りに苦労する姿、これからの未来に繋がるチームカペタそれぞれの戦い、全日本カート選手権での最後のカートレースを描いています。
そしてフォーミュラ編に突入です。同じカートレースでも扱うマシンもそのスピード感も段違いで完全に別世界です。FSRSでの正式ドライバーの座を掴み取る戦い、今までとは勝手が違う新たなマシンとの戦い、そしてついに訪れるカペタとナオミの直接対決。カペタたちの戦いはさらに熱く繰り広げられ、物語はラストへ。

特徴は「才能」でしょうか。この作者さんが描く作品の共通する特徴でもありますね。狭き門をくぐった先にあるさらに狭き門を越えないと到達できないような世界を目指してる人達の話しですから、メインの2人は当然のこと、他のライバルたちも皆才能に溢れたキャラばかりです。努力だけでどうこうなるような世界ではないことは確かです。かといって天才級の才能を有していたとしても、それだけでは越えることもぶち破ることもできない壁が立ち塞がってもいますね。前提として必要なのは、戦える環境を整えることができ、立ち止まらずたゆまぬ努力をし続け、さらに才能を有し運も味方につけた人ですね。人格を抜きにしたら物語の主人公や最大のライバルになれるような人、そんなのがゴロゴロいる中での戦いとなれば熱くなるに決まってます。才能ってのは羨むことも当然ありますけど、それだけで人を惹きつける魅力もありますね。

カペタは間違いなく天才の部類入る才能を有していながら、資金不足という最大のネックが足かせになっています。ただ、その足かせがカペタの才能を花開かせ伸ばしたという面もあることから、苦労はあったものの悪いことばかりではなかったと思います。厳しい状況でも折れない強靭な精神力もあり、数々の苦難を乗り越えながら次へとステップアップしていき、そんな彼の戦う姿を見てたら体が熱くなってしまいました。

支えてくれる仲間たちにも胸を熱くさせてもらえますね。息子の夢や目標のために必死に働き応援してくれる父親、公私にわたり大きな支えになってくれた友人たち、余裕はなくても資金を援助してくれた社長や、最大のサポートを提供してくれたスタッフ一同、そして高めあうことができるライバル。貧乏で資金はなくてもカペタの環境は決して悪くはなかったと思います。

最高に熱い漫画。
才能ある人から努力の必要性、どんな状況に陥っても最後まで必死にもがくことの大切さを教えてもらったような気がします。当たり前ですけど何もしなければ何を持っていたとしても意味をなさないんですよね。
最終巻での白熱した戦いは全身鳥肌モノの息を呑む面白さがありましたし、まさかシゲさんとあの人にあんな結末が待っていようとは・・・。レースと同じくらい驚きましたよ。カペタの恋愛話もあってよかったですね。
終わってしまったことは今なお残念に思っていますが、熱い戦い、人の成長を丁寧に見せてくれたこの作品に出会えたことに感謝です。自信を持っておすすめします。



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2016年10月06日

漫画『そんな未来はウソである』1巻の感想とあらすじ

『そんな未来はウソである』1巻の感想。


そんな未来はウソである
著者:桜場 コハル
掲載:週刊少年マガジン
1巻発売日:2011年3月4日

人と目を合わせるとその人の未来がちょっとだけ見えてしまう大橋ミツキ、他人のウソをすぐに見破ってしまう佐藤アカネ。ミツキはなるべく人と目を合わせないように学校生活を送ろうとしていた。しかし、アカネと少しだけ親しく会話することができたことから、信じてもらえないと思いつつも友達になろうと自分の秘密を打ち明ける。ウソを見抜けるアカネはあっさり受け入れるのだが、そんなアカネのことを正直でダマされやすい人だと勘違いするミツキ。ある日アカネが鏡を見せたことで自分の未来を見てしまったミツキは、自分とクラスメイトの高山くんが結婚する未来を見る。意識してしまうことで未来が変わってしまうかもしれないと罪悪感を抱いたアカネは、2人をくっつけようと奮闘する。

目が合うと未来が見えてしまう少女と、人のウソを見破ってしまう少女、そんなかなり変わっている2人と友人たちが繰り広げる学園コメディ。「みなみけ」「今日の5の2」で有名になった桜場コハルさんの作品です。メインとなる2人の女生徒に特殊な能力を持たせて非日常感を出しつつも、ストーリーやキャラは今までの作品と同じようにゆるめでほのぼのした学園生活での話になってますね。あと、みなみけに比べると恋愛要素は強めです。

自分と高山の結婚している光景を見たけど友達になったアカネと江口のことばかり考えてるミツキ。そんなミツキと高山をくっつけようと次から次へとズレた提案をしながら奔走するアカネ。アカネに感謝はしていても斜め上を行く案に戸惑う高山。そしてアカネが考えた案の練習台に使われる高山ラブの都合のいい女マドカ。おかしな四角関係を築いてる人達が、アカネのミツキ・高山くっつけ作戦に乗せられてなんか変なことになってます。ここにお腹を減らしたいつも明るい江口さんもたまに参加。
繋がってるようで4人それぞれの思考があさっての方向へ突っ走っていくので、なかなか噛み合いませんね。なんかコントみたいでした。

ミツキは人の未来を見ないようにするため、なるべく目を合わせず生活していることから友達がなかなかできずにいます。本人は問題ないと言っていながらどこか寂しそうな目をしてましたね。そんなミツキが自分の秘密をあっさり信じてくれたアカネに対し、親近感を抱いて小動物みたいになついている様子がなんとも可愛らしいです。それにしても、ミツキって「みなみけ」のチアキに少し見た目似てるような気がしてます。頭にクリーム乗せれば成長したチアキになるんじゃないのかなとか、どうでもいいこと考えてました。

個人的に1番面白いと感じてるのはアカネです。ミツキと高山をくっつけようと奔走して逆に状況を引っ掻き回してしまうというパターンを作ってます。自分の作戦に絶対の自信を持っているのか、結果も確認しないで本人だけ満足気です。このあたりのことからか、彼女を見てるとたまに性格も見た目も違う「みなみけ」のカナが頭をよぎってきます。カナとは違ってアカネはいたって真面目にやっていることなんですけど、本人満足周り困惑というのは変わりありませんね。

作者の他作品同様、相変わらず爆笑はないけどクセになる面白さでクスっとさせてくれました。未来を見れるというのはよくよく考えたらすごい能力なんですけど、それを味付け程度に抑え、すごさを感じさせないゆるい雰囲気で話は展開されています。噛み合っていないなんともいえないノリとテンションで、毎回ややこしい事態になっていく様は面白いです。ミツキが見た未来通りになるのか、はたまた別の未来に変わっていくのか、結末が楽しみな漫画ですね。先月無事完結したようなので、続きをゆっくり読んでみようと思います。


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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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