2016年07月15日
【恋は雨上がりのように】マンガ 感想&あらすじ 純粋で真っ直ぐな恋心を綴る年の差恋愛物語
月刊!スピリッツ→ビッグコミックスピリッツ。2014年8月号から連載中。既刊7巻
著者:眉月じゅん
17歳、橘あきらは高校に通うクールな女の子。整った顔立ちと抜群のスタイルを持ち、異性からモテそうな美少女。しかし、声をかけてくる同年代の男子には一切目もくれず、恋愛には興味ないように思えるあきらだが、彼女に想いを寄せている男性がいる。
放課後にアルバイトをしている「cafeレストラン ガーデン」で、あきらはいつも1人の男性を目で追っていた。あきらが密かに想いを寄せる相手、それは倍以上も年が離れている45歳の店長・近藤正己。他のバイト仲間からは情けない、パッとしないなどと言われ放題の近藤は、ストレスから頭に10円ハゲもできてる冴えない中年男性だった。
−−これは、そんな容姿も年齢も不釣合いな2人が紡ぐ、小さな恋の物語。
・橘あきら
主人公兼ヒロイン。ファミレス「cafeレストラン ガーデン」でアルバイトをしています。高身長でスラっとしたモデル体型を持つ美少女。根は面倒見の良い優しい性格をしていますが、感情表現が不器用なため、普通に見つめているだけでも睨まれていると勘違いされてしまうこともあります。かつてアキレス腱を怪我したことで所属していた陸上部を辞めています。怪我で走れなくなったことで失意の中にいた当時、店長の近藤に励まされたことがきっかけで、倍以上も年の離れた彼に想いを寄せるようになりました。
・近藤正己
もう1人の主人公。「ガーデン」の店長。45歳バツイチ。元妻との間に一人息子を授かっていますが、現在は母型に引き取られているため一緒には暮らしていません。読書が趣味で、本を読み出すと声をかけられてもなかなか気づかないほど集中してしまいます。元々は小説家志望で現在も執筆は続けています。仕事ではクレームに対して頭を下げる毎日を送っており、そのストレスから頭に10円ハゲがあります。あきらには当初嫌われていると勘違いしていて、告白されて想いを知った後も年齢差や自身が傷つくことを恐れ、なかなか踏み出せずにいます。
・その他
ガーデンでアルバイトとしてキッチンを担当している大学生で、あきらが店長を好きなことに気づいている加瀬亮介。
あきらに惚れているクラスメイトの男子で、彼女を追いかけてガーデンでバイトをはじめた吉澤タカシ。
陸上部に所属しているあきらの親友・喜屋武はるか。あきらが怪我をして部を辞めてからはすれ違い気味です。
感情表現が苦手なクールで大人しい美人女子高生が、ちょっと冴えないバツイチ子持ちの40代おじさんに恋をし、不器用ながら少しずつ距離を縮めていく恋模様を描いた物語。
いかがわしさは全くなく、むしろ爽やかな空気感が溢れる青春恋愛ストーリー。主にあきらと近藤2人の視点を通して描かれている作品です。
冴えないおじさんにしか見えない店長なんですが、恋するあきらの視点から見る近藤は渋くてカッコ良く見えることもありますね。まさに恋の力は偉大。
端から見ると不釣合いにしか見えない恋愛ストーリーというのは別段珍しくもないテーマですが、この作品の魅力はなんといってもヒロイン・あきらの存在が大きい。
とにかくカワイイ。純粋で健気なところも好印象なのは当然として、彼女の不器用な振る舞いがこれまた愛らしく、不器用ながらも近藤との距離をなんとか縮めようと一生懸命がんばる姿は健気で微笑ましい。他のことは一切眼中にないってぐらい真っ直ぐ見つめてくるあきらの熱い視線、自分ならあんな目で見つめられら簡単に落ちる自信があります。
普通倍以上もの年齢差があったら少しは悩みそうなものですが、あきらの近藤に対する想いは揺らぎないですね。5巻では清清しいまでにその迷いのない思いのたけをはっきりと言葉にしてましたから。きりっとした表情をしながらちょっと可愛いことを言うところもグッド。
この作品、心の声やモノローグという表現はあまり使わず、ほとんど表情や仕草だけでキャラの感情を表現しています。心の中でつぶやく描写は全くないというわけではありませんが、それもちょっとした何気ないことを呟いてるぐらいです。悩みや喜び、そして恋などの心情描写を表現するときは、セリフが極端に少なかったり全くないことの方が多いです。これがとても良い味を出していて、ちょっとした表情や仕草の変化を丁寧に描かれているので、セリフがなくても感情がよく伝わってきます。この作者さん、心情描写の表現がとても上手いですね。特にあきらは無口なキャラだからより効果的に働き、それゆえ彼女の少ない言葉はより重みを増していたと思います。
個人的にはあきらのかわいさが一番の魅力だなと思える作品でした。とはいえ、もちろん気になるのはこの2人の恋の結末ですね。親子ほども離れた倍以上の年齢差という高すぎる障害。そしてあきらがまだ高校生ということも大きな問題。少しずつではあるけど着実に2人の距離は縮まっているとはいえ、いったいどこにどう着地させるんでしょうかね。あと、バイト仲間の加瀬さんもね、最初は嫌なキャラなのかと思いきや、なかなか大変な恋をしていらっしゃります。
他にも一方通行の恋があちこちに転がっているので目が離せません。これからの展開に要注目の作品ですね。
【eBookJapan】 恋は雨上がりのように 無料で試し読みできます
著者:眉月じゅん
あらすじ・概要
17歳、橘あきらは高校に通うクールな女の子。整った顔立ちと抜群のスタイルを持ち、異性からモテそうな美少女。しかし、声をかけてくる同年代の男子には一切目もくれず、恋愛には興味ないように思えるあきらだが、彼女に想いを寄せている男性がいる。
放課後にアルバイトをしている「cafeレストラン ガーデン」で、あきらはいつも1人の男性を目で追っていた。あきらが密かに想いを寄せる相手、それは倍以上も年が離れている45歳の店長・近藤正己。他のバイト仲間からは情けない、パッとしないなどと言われ放題の近藤は、ストレスから頭に10円ハゲもできてる冴えない中年男性だった。
−−これは、そんな容姿も年齢も不釣合いな2人が紡ぐ、小さな恋の物語。
登場人物
・橘あきら
主人公兼ヒロイン。ファミレス「cafeレストラン ガーデン」でアルバイトをしています。高身長でスラっとしたモデル体型を持つ美少女。根は面倒見の良い優しい性格をしていますが、感情表現が不器用なため、普通に見つめているだけでも睨まれていると勘違いされてしまうこともあります。かつてアキレス腱を怪我したことで所属していた陸上部を辞めています。怪我で走れなくなったことで失意の中にいた当時、店長の近藤に励まされたことがきっかけで、倍以上も年の離れた彼に想いを寄せるようになりました。
・近藤正己
もう1人の主人公。「ガーデン」の店長。45歳バツイチ。元妻との間に一人息子を授かっていますが、現在は母型に引き取られているため一緒には暮らしていません。読書が趣味で、本を読み出すと声をかけられてもなかなか気づかないほど集中してしまいます。元々は小説家志望で現在も執筆は続けています。仕事ではクレームに対して頭を下げる毎日を送っており、そのストレスから頭に10円ハゲがあります。あきらには当初嫌われていると勘違いしていて、告白されて想いを知った後も年齢差や自身が傷つくことを恐れ、なかなか踏み出せずにいます。
・その他
ガーデンでアルバイトとしてキッチンを担当している大学生で、あきらが店長を好きなことに気づいている加瀬亮介。
あきらに惚れているクラスメイトの男子で、彼女を追いかけてガーデンでバイトをはじめた吉澤タカシ。
陸上部に所属しているあきらの親友・喜屋武はるか。あきらが怪我をして部を辞めてからはすれ違い気味です。
感想
感情表現が苦手なクールで大人しい美人女子高生が、ちょっと冴えないバツイチ子持ちの40代おじさんに恋をし、不器用ながら少しずつ距離を縮めていく恋模様を描いた物語。
いかがわしさは全くなく、むしろ爽やかな空気感が溢れる青春恋愛ストーリー。主にあきらと近藤2人の視点を通して描かれている作品です。
冴えないおじさんにしか見えない店長なんですが、恋するあきらの視点から見る近藤は渋くてカッコ良く見えることもありますね。まさに恋の力は偉大。
端から見ると不釣合いにしか見えない恋愛ストーリーというのは別段珍しくもないテーマですが、この作品の魅力はなんといってもヒロイン・あきらの存在が大きい。
とにかくカワイイ。純粋で健気なところも好印象なのは当然として、彼女の不器用な振る舞いがこれまた愛らしく、不器用ながらも近藤との距離をなんとか縮めようと一生懸命がんばる姿は健気で微笑ましい。他のことは一切眼中にないってぐらい真っ直ぐ見つめてくるあきらの熱い視線、自分ならあんな目で見つめられら簡単に落ちる自信があります。
普通倍以上もの年齢差があったら少しは悩みそうなものですが、あきらの近藤に対する想いは揺らぎないですね。5巻では清清しいまでにその迷いのない思いのたけをはっきりと言葉にしてましたから。きりっとした表情をしながらちょっと可愛いことを言うところもグッド。
この作品、心の声やモノローグという表現はあまり使わず、ほとんど表情や仕草だけでキャラの感情を表現しています。心の中でつぶやく描写は全くないというわけではありませんが、それもちょっとした何気ないことを呟いてるぐらいです。悩みや喜び、そして恋などの心情描写を表現するときは、セリフが極端に少なかったり全くないことの方が多いです。これがとても良い味を出していて、ちょっとした表情や仕草の変化を丁寧に描かれているので、セリフがなくても感情がよく伝わってきます。この作者さん、心情描写の表現がとても上手いですね。特にあきらは無口なキャラだからより効果的に働き、それゆえ彼女の少ない言葉はより重みを増していたと思います。
個人的にはあきらのかわいさが一番の魅力だなと思える作品でした。とはいえ、もちろん気になるのはこの2人の恋の結末ですね。親子ほども離れた倍以上の年齢差という高すぎる障害。そしてあきらがまだ高校生ということも大きな問題。少しずつではあるけど着実に2人の距離は縮まっているとはいえ、いったいどこにどう着地させるんでしょうかね。あと、バイト仲間の加瀬さんもね、最初は嫌なキャラなのかと思いきや、なかなか大変な恋をしていらっしゃります。
他にも一方通行の恋があちこちに転がっているので目が離せません。これからの展開に要注目の作品ですね。
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