2016年07月14日
【猫絵十兵衛〜御伽草紙〜】マンガ 感想&あらすじ かわいい猫で溢れている猫と人の絆を結ぶ物語
ねこぱんち。2007年4月号から連載中。既刊16巻
作者:永尾まる
時は江戸時代。鼠除けの絵「猫絵」を描く絵師の十兵衛は、キセルをくわえた元猫仙人のニタと一緒に三笠長屋で暮らしていました。その場所は人と共にたくさんの猫たちも暮らしていることから、別名「猫丁長屋」とも呼ばれる賑やかな長屋。
十兵衛とニタのもとには様々な事情を抱えた人間が、ときには猫が訪れ、そんな珍客たちが持ち込んで来る不思議な騒動に巻き込まれていきます。
・十兵衛
鼠除けの絵を専門に描く猫絵師。猫などの動植物は得意だけど人物画は苦手。幼少の頃に絵の師匠である十玄に拾われるまでは、たくさんの猫たちによって育てられていました。ニタと一緒にいるため猫又の知り合いも多くいます。
・ニタ
人の言葉を話せる元猫仙人の怪猫。人の姿に変化することもできます。面白いことや騒動が大好きな困った猫のため、いろんなことに自分から首を突っ込みます。長く生きてることから達観した振る舞い言動をします。お酒が大好き。十兵衛についていくために猫仙人の地位は他の猫又に了承とらずに押し付けました。
・その他
十兵衛の絵の師匠で育ての親でもある吉野十玄。
十兵衛の隣に引っ越してきた猫が苦手なお人よしの浪人・西浦弥三郎。猫が苦手な弥三郎に飼われているトラ助と耳丸。
ニタに代わってニタ峠の猫又たちを率いている真面目な清白(すずしろ)。などなど。
お江戸ファンタジー。猫絵師の十兵衛と猫又のニタによる人と猫の縁をめぐる人(猫)情物語です。
『ねこぱんち』掲載なだけあって猫ちゃん中心の話ですね。基本的には1話完結ものなので読みやすいです。ほっこりする話や感動する話、笑ってしまう話から切なくて悲しくなるような話まで様々です。
私は元々猫好きなんですが、表紙の猫(ニタ)にまったくかわいげがなかったため最初ちょっと購入を躊躇いましたが、読んでみると中身はかわいい猫だらけで大満足。仕草や表情を見てるだけでも癒してくれる猫たちなので、見てるとさわりたい、膝の上に乗せたい、抱き締めたいという気持ちが溢れてきます。
猫だけではなく人間も良い人たちばかりでした。猫たちのことを本当に大切に想っている人たちばかりなので、猫がいなくなったら家中の人や長屋中の人が総出で探し回っていますからね。
人(猫)情マンガとしても楽しめます。コメディチックに笑いを生む話もありますが、基本はほっこりする話やほろりとくる話が多めでした。1巻の1話目から、目の悪いおじいさんと手白という猫にいきなり泣かされましたからね。
かわいい猫たちと人との絆が、温かく、優しさもあり、そして美しかったです。けなげな飼い主思いの猫たちが多く、私の涙腺は読むたびに大変なことになってます。
特に好きな話は10巻の「お伊勢猫」。病で動けなくなった主人に代わって伊勢参りをする猫の話です。
あと13巻の「高砂猫」。40年もの間離れ離れだった夫婦がそれでも想い合っていたのには感動。
江戸の風物詩を知って楽しめるのも魅力。当時の人達の姿を写した日々の生活風景や行事など、江戸時代の風俗がよく描かれています。「蚤取り屋」なんて仕事があったのは知らなかったです。猫の浮世絵を多数描き残している浮世絵師さんも実際にいたようですね。
面白いし、癒されるし、いろんな猫が登場するので猫好きにはたまらない作品ですね。猫だけではなく登場する人間もいい人や面白い人ばかりでした。難点を上げるとするなら、いつも読む度に猫と一緒に暮らしたい気持ちにさせられること。私の場合、その為にはペット可の物件に引っ越さなければ飼えないので困りどころ。基本は1話完結の構成をしているので話も読みやすく、どの話も安定した面白さがあるので安心して読めます。
【eBookJapan】 猫絵十兵衛〜御伽草紙〜 登録不要で試し読みできます
作者:永尾まる
あらすじ・概要
時は江戸時代。鼠除けの絵「猫絵」を描く絵師の十兵衛は、キセルをくわえた元猫仙人のニタと一緒に三笠長屋で暮らしていました。その場所は人と共にたくさんの猫たちも暮らしていることから、別名「猫丁長屋」とも呼ばれる賑やかな長屋。
十兵衛とニタのもとには様々な事情を抱えた人間が、ときには猫が訪れ、そんな珍客たちが持ち込んで来る不思議な騒動に巻き込まれていきます。
登場人物
・十兵衛
鼠除けの絵を専門に描く猫絵師。猫などの動植物は得意だけど人物画は苦手。幼少の頃に絵の師匠である十玄に拾われるまでは、たくさんの猫たちによって育てられていました。ニタと一緒にいるため猫又の知り合いも多くいます。
・ニタ
人の言葉を話せる元猫仙人の怪猫。人の姿に変化することもできます。面白いことや騒動が大好きな困った猫のため、いろんなことに自分から首を突っ込みます。長く生きてることから達観した振る舞い言動をします。お酒が大好き。十兵衛についていくために猫仙人の地位は他の猫又に了承とらずに押し付けました。
・その他
十兵衛の絵の師匠で育ての親でもある吉野十玄。
十兵衛の隣に引っ越してきた猫が苦手なお人よしの浪人・西浦弥三郎。猫が苦手な弥三郎に飼われているトラ助と耳丸。
ニタに代わってニタ峠の猫又たちを率いている真面目な清白(すずしろ)。などなど。
感想
お江戸ファンタジー。猫絵師の十兵衛と猫又のニタによる人と猫の縁をめぐる人(猫)情物語です。
『ねこぱんち』掲載なだけあって猫ちゃん中心の話ですね。基本的には1話完結ものなので読みやすいです。ほっこりする話や感動する話、笑ってしまう話から切なくて悲しくなるような話まで様々です。
私は元々猫好きなんですが、表紙の猫(ニタ)にまったくかわいげがなかったため最初ちょっと購入を躊躇いましたが、読んでみると中身はかわいい猫だらけで大満足。仕草や表情を見てるだけでも癒してくれる猫たちなので、見てるとさわりたい、膝の上に乗せたい、抱き締めたいという気持ちが溢れてきます。
猫だけではなく人間も良い人たちばかりでした。猫たちのことを本当に大切に想っている人たちばかりなので、猫がいなくなったら家中の人や長屋中の人が総出で探し回っていますからね。
人(猫)情マンガとしても楽しめます。コメディチックに笑いを生む話もありますが、基本はほっこりする話やほろりとくる話が多めでした。1巻の1話目から、目の悪いおじいさんと手白という猫にいきなり泣かされましたからね。
かわいい猫たちと人との絆が、温かく、優しさもあり、そして美しかったです。けなげな飼い主思いの猫たちが多く、私の涙腺は読むたびに大変なことになってます。
特に好きな話は10巻の「お伊勢猫」。病で動けなくなった主人に代わって伊勢参りをする猫の話です。
あと13巻の「高砂猫」。40年もの間離れ離れだった夫婦がそれでも想い合っていたのには感動。
江戸の風物詩を知って楽しめるのも魅力。当時の人達の姿を写した日々の生活風景や行事など、江戸時代の風俗がよく描かれています。「蚤取り屋」なんて仕事があったのは知らなかったです。猫の浮世絵を多数描き残している浮世絵師さんも実際にいたようですね。
面白いし、癒されるし、いろんな猫が登場するので猫好きにはたまらない作品ですね。猫だけではなく登場する人間もいい人や面白い人ばかりでした。難点を上げるとするなら、いつも読む度に猫と一緒に暮らしたい気持ちにさせられること。私の場合、その為にはペット可の物件に引っ越さなければ飼えないので困りどころ。基本は1話完結の構成をしているので話も読みやすく、どの話も安定した面白さがあるので安心して読めます。
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【eBookJapan】 猫絵十兵衛〜御伽草紙〜 登録不要で試し読みできます
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