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2016年07月13日

漫画「銀彩の川(1)」1巻の感想とあらすじ

『銀彩の川』1巻の感想。


銀彩の川
著者:萱島のぞみ、倉田嘘、黒田一樹
掲載:ビッグガンガンコミックス
発売日:2016年2月25日

念願だった指導車掌資格試験に史上最年少で合格し、後進の育成にあたることになった東凪鉄道の車掌を務めている芹沢千章。その翌週、千章はさっそく指導担当の弟子をもつことになるが・・・。(指導車掌と担当者は、社の慣例から「師匠と弟子」と呼ばれる関係)
千章の弟子になったのは、天才的な頭脳を持っているものの、性格が悪すぎたことにより勤務地で扱いきれなくなった厄介者、榛葉貴之。千章はそんな彼にいきなり「指導員を他の人と変更してもらえませんか?」と言われ困惑してしまいます。
鉄道業務に日々励んでいる鉄道マンの姿を描いた、群像レイルウェイストーリー。

鉄道マンガです。新人指導車掌である主人公の千章、その弟子にあたる天才だけど厄介者の榛葉、そして運転士の高村たちのチームを中心に、鉄道員達の業務に励みながら成長していく姿を描いた作品です。
私は鉄道マニアでもないので全く詳しくないんですが、作者の「鉄道」に対しての強いこだわりはひしひしと感じ取れますね。電車や駅の設定が細かすぎて笑ってしまいました。架空の駅なんですけど緻密な設定で構築されているので、実際にこの駅が存在してるかのような感覚も持たせてくれます。この絵どこかで見た覚えあるような気がしてたんですけど、『百合男子』の著者の人が作画担当してたんですね。

鉄道の技術や設備についてのあるあるなどのマニア的な楽しみ方、この分野についてあまり知識がない人には知ることの楽しみがあると思います。単純に鉄道関連の知識を学べるだけではなく、働いている従業員たちの人間ドラマを見る楽しみ方もありますね。
常にエラそうな態度をとる榛葉に対して、真面目に向き合って指導する千章の姿には頭が下がります。いけ好かないと思っていた榛葉にも、運転士になりたいという純粋で強い夢があったことを知り、「あれ?そんな表情もするのか」と思ってしまう場面もありました。この2人だけでなく他の師弟になった人達が、これからどんな関係を築いていくのか楽しみです。千章にも何かいろいろあるようなので、そちらも気になるところです。
電車ってのもなかなかいいものですね。

【eBookJapan】銀彩の川 (1)
 ↑こちらで立ち読みもできます

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ハネ吉
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