2017年11月29日
【IT’S MY LIFE】マンガ 感想&あらすじ 元騎士のおうち大好きおじさんとダメダメな魔女っ子が織り成すアットホームファンタジー
裏サンデー/MangaONE。2014年12月15日から連載中。既刊8巻
著者:成田芋虫
帝都ユースティティアの聖騎士団で隊長を務めていた35歳の男性・アストラは、騎士団を早期退職し、頑張って貯めたお金で購入した念願のマイホームへ引っ越していった。
最果ての断崖で築500年の物件、利便性は悪く、決してよくはない立地ながらも、自分の城を持てたことに胸を躍らせていたアストラ。
これかはら穏やかに晴耕雨読な生活を送る・・・・・そう思った矢先、叫び声と共に空を飛んできた何物かが壁を突き破っていき、引越し早々大事なマイホームを破壊されることに。
家を突き破っていった謎の小さき者の正体は、誇り高きアンティキティラ族の魔女を名乗るダメダメ魔法少女・ノア。
激昂するアストラだったが、それがまだ年端も行かぬこどもだと判明したことで、自分を大人気ないと反省し、穏便に収めようとする。
ところが、アストラの威厳と風格、謎に包まれた風貌によって、ノアが捜し求めていた邪神と勘違いされてしまい、下僕にして仕えさせて欲しいと懇願されてしまう。
アストラは何とか誤解を解いて帰ってもらおうと考えるも、ノアの事情を知ったことで、彼女を下僕でも弟子でもない「対等な友人」として迎え入れる。
こうして、引退した元騎士と小さな魔女との、不可思議で愉快な同居生活が始まったのだった――。
ネタバレそれなりに含んでいるので注意
長くなってしまったので折り畳んでおきます。
【eBookJapan】 IT’S MY LIFE 無料で試し読みできます
ファンタジー作品を読むたびに――やっぱり私はなんだかんだでファンタジーが一番好きだなぁ――と思っております。もうそれなりにいい歳してますけど、まだまだ離れられる気がしません。
何がそんなに好きなのかと聞かれると、理由はたくさんあげられるので、それだけでいくらでも語れそう。一番の理由を改めて考えたときはちょっと悩みましたけど。ストーリーも大事、キャラクターだって大事、それが漫画ならもちろん絵も大事。
でも、やはりそれらを総じて、現実ではありえない世界で、現実ではあり得ないキャラクターたちが、現実ではまずあり得ない物語を紡いでいく様子を見るのが好きなのかなと。さらに、そのファンタジーに現実味を感じさせるくらいの緻密さが加わったら最高ですね。やっぱ私にとっては世界観が一番大事。
さて本日は、35歳と8歳の年の差コンビが魔法世界でゆるゆると、時にドタバタと、そして時折切なくなるファンタジー漫画『IT’S MY LIFE』を紹介させていただきます。
スローライフに憧れて35歳で田舎に引っ込んだ元・騎士隊長の男性と、彼の家に迷い込んできたダメダメ魔法少女を中心に、家族と友人たちがマイホームで繰り広げていくゆるゆるでドタバタな日常を描いた物語。そして、少女と元騎士が背負った遥か過去から続く悲哀と愛を描いた物語。
元・騎士と魔女っ娘のアットホームファンタジーコメディ。帯での謳い文句は「『魔法使いの嫁』ヤマザキコレ先生!!」、「悲しまないで?貴方を愛してくれる人は この世界のどこかに 必ずいるから――。」など。
作者は本作で連載デビューを果たした女性漫画家でイラストレートの成田 芋虫(なりた いもむし)先生。
ファンタジーと言っても、血湧き肉踊る冒険のワクワク感を楽しむ作品ではありません。最近増えてきたファンタジー世界での日常系、癒し系作品。
基本的にはコメディテイストが強めの日常を描いたほのぼのファンタジーが展開され、ときどきシリアスもアリといった感じの内容です。
主人公は、騎士団を引退して憧れのスローライフをド田舎で始めたアストラと、彼の家に貫通するほどの勢いで突っ込んで来たちびっこ魔女のノア。
35歳の家をこよなく愛する元騎士と、8歳のダメダメ魔法少女の年の差コンビが、心温まるお話を紡いでいきます。たまに激しく暴走してますけどね。
おっさんと魔女っ子の組み合わせと聞くと、あまり乗り気しない人も多いと思いますけど、巷に溢れるそれ系統の作品ほど萌えに媚びてはいないと思います。
もちろんノアがめちゃくちゃ可愛いのも事実。でもそれだけではなく、ストーリーが上質でとても美しく、「笑えて・泣けて・ほっこり」のエピソードばかりですので、読後に得られるのは感動と心地よさ。
まあ、ノアはアストラの「妻」の座を無邪気に狙ってますけど、アストラからすると大事には思っていても、娘ぐらいの感覚しか持ってませんから。
あと、根っからの悪人キャラもほとんで出て来ないので、そこは安心して読める理由ですね。全くいないとは言いませんけど、現在刊行されている中では過去編に1人登場したぐらい。
主人公に因縁持って突っ掛かって来るキャラにも、盗賊に身を落としたキャラにも、ラスボスみたいなキャラにも、それぞれ相応の理由があってのことですし、愛嬌もあるので憎めません。どのエピソードも鬱々した結末にならないのはこの作品の良いところ。
そのせいで物足りなさを感じることもなかったです。コメディとシリアスのバランスがよく取れているため、たまに挟まれる真面目な話が良いスパイスになってたかと。
それに、元々コメディ面の強い作品ですから、アストラとノアを中心に、クセの強い登場キャラが次々に登場し、彼らがドタバタ騒動起こしまくってるので、十二分に楽しんでもらえると思います。
この作品、主人公のひとりでもあるノアが8歳の可愛い幼女ということもあって、ロリコンホイホイみたいに思われそうですけど、個人的に全キャラクターで最もいい味出していたと思えたのは・・・・おっさんである「アストラ」。はっきり言って、この作品はアストラ抜きでは成り立たないと確信してます。
元騎士隊長、年齢35歳、身長202cm、体重109キロ、筋骨隆々の毛深い中年男性。寒い日も、暑い日も、仮面と兜は決して外すことはなく、誰にも素顔は晒しません。もし現実にいたら即効で職質されるでしょうね。
彼の最大の特徴と言えば、「マイホーム」に傾ける異常なまでの愛。
作中屈指の強者であり、真面目で優しく、頼れる男でもあるのですけど、家が関わるとどうにも暴走しがちになってしまうおうち大好きおじさんです。元々騎士をやっていたのもマイホーム購入資金を貯めるためですし。
家を傷つける者には殺意さえ抱き、容赦ない制裁を加えます。もちろん、ノアや友人たちを傷つける者にも容赦ないですけどね。
DIY回は恒例ともいえるエピソード。インテリア製作に夢中で取り組み、ウキウキ完成後を妄想してる全身鎧姿のおっさんという構図は、なんともシュール。
ただ、思っていた形にならないことも珍しくありません。アストラは若干抜けてるところがあり、天然も入ってるうえ、彼の周りに集まってくるキャラも一筋縄でいかない連中ばかりのため、だいたい可哀相なオチ付きとなっております。
その厳つい風貌とのギャップが可愛く、不憫さと苦労もあって、「がんばれ!」と応援してくなりますね。
幼いノアよりも、むしろアストラに萌える読者が多いかも?
アストラとノアを中心に、ごあごあやカイアスなどの2人を取り巻くキャラクターたちとの、ゆるい日常とコメディが基本ではありますが、合間合間に真面目なシリアス回が挟まれています。
この辺りは物語の核心とも言える重要なパートも含まれているため、笑いの要素は薄く、いつもドタバタしてる彼らが打って変わって、真剣な面持ちで巻き起こる事態へと当たっていきます。
魔法が上手く扱えず、出生も不明なノアの隠された秘密。ノアと同じ顔を持つ少女が何人もいること。神話として語られていた邪神と聖女の真実。そして、実は無関係ではなかったアストラの過去と、素顔を晒さない一つの理由でもある彼の体に起こり始めた変化。
核となるストーリーと世界観がとても良く作り込まれているので、通常のコメディ回とはまた違った見方が出来、引き込まれる面白さがありましたね。
アストラとノアだけではなく、サブキャラたちへ焦点を当てたエピソードも素晴らしい。特に「エリーゼとカイアスの回」と、「ごあごあの過去回」は感涙必死の切なさと感動を味わえると思います。
コメディからシリアス、シリアスからコメディへの路線切り替えも違和感なく展開され、このスパイスが効いたシリアスのおかげで、普段の日常パートがより心地よい光景に見えてきました。
ということで、元騎士の35歳おうち大好きおじさんと、8歳の無邪気なダメ魔女娘のアットホームファンタジー漫画『IT’S MY LIFE』の紹介でした。
受けた印象としては、「美しい漫画」だなと。まず絵が最高にキレイです。作者先生の画力が抜きん出て高く、特にエピソードごとに挿し込まれているカラーイラストは素晴らしいの一言。息を呑む美しさとはまさにこのことかなと感じるほどで、それだけでも一見の価値アリだと思います。
ストーリーとそこから醸し出される雰囲気も同様。良く練り込まれたストーリーの完成度は高く、シリアスとコメディのバランスが絶妙でもあるため、とても読み易い。「キレイないい話」が多いので、読後感が最高です。
あと、美しいと言えば、褐色騎士のローズさん。なんとも素敵な女性ですので、個人的に登場してくれるとすごく嬉しい。
メインからサブまでキャラクター一人一人をしっかり掘り下げてるところも良かったです。アストラとノアは言うまでもなく、周りのキャラにもどんどん愛着が湧いてきます。アストラ大好きカイアスおじさんも面白いですけど、私としてはペットのドラゴン・ごあごあが可愛いので好き。ただ、飼うとなったらエサ代ばかにならないだろうなと、そんなことも思ったり。
でも、やっぱり何と言っても一番の魅力はアストラですね。強くて優しい、それでいて面白いマイホームパパ。
物語も佳境なってきまして、どう決着するのか非常に気になります。気になると言えば、アストラの素顔は公開してくれるのかな?ノアたちには見せて、読者には見せない終わり方もありそうですけど、是非拝見したいものです。
ファンタジー好き、ほのぼの日常系が好きな人なら特に楽しんでもらえると思いますので、よければ読んでみて下さい。自信を持って強くおすすめさせていただきます。
著者:成田芋虫
あらすじ
帝都ユースティティアの聖騎士団で隊長を務めていた35歳の男性・アストラは、騎士団を早期退職し、頑張って貯めたお金で購入した念願のマイホームへ引っ越していった。
最果ての断崖で築500年の物件、利便性は悪く、決してよくはない立地ながらも、自分の城を持てたことに胸を躍らせていたアストラ。
これかはら穏やかに晴耕雨読な生活を送る・・・・・そう思った矢先、叫び声と共に空を飛んできた何物かが壁を突き破っていき、引越し早々大事なマイホームを破壊されることに。
家を突き破っていった謎の小さき者の正体は、誇り高きアンティキティラ族の魔女を名乗るダメダメ魔法少女・ノア。
激昂するアストラだったが、それがまだ年端も行かぬこどもだと判明したことで、自分を大人気ないと反省し、穏便に収めようとする。
ところが、アストラの威厳と風格、謎に包まれた風貌によって、ノアが捜し求めていた邪神と勘違いされてしまい、下僕にして仕えさせて欲しいと懇願されてしまう。
アストラは何とか誤解を解いて帰ってもらおうと考えるも、ノアの事情を知ったことで、彼女を下僕でも弟子でもない「対等な友人」として迎え入れる。
こうして、引退した元騎士と小さな魔女との、不可思議で愉快な同居生活が始まったのだった――。
ネタバレそれなりに含んでいるので注意
長くなってしまったので折り畳んでおきます。
【eBookJapan】 IT’S MY LIFE 無料で試し読みできます
感想・見どころ
ファンタジー作品を読むたびに――やっぱり私はなんだかんだでファンタジーが一番好きだなぁ――と思っております。もうそれなりにいい歳してますけど、まだまだ離れられる気がしません。
何がそんなに好きなのかと聞かれると、理由はたくさんあげられるので、それだけでいくらでも語れそう。一番の理由を改めて考えたときはちょっと悩みましたけど。ストーリーも大事、キャラクターだって大事、それが漫画ならもちろん絵も大事。
でも、やはりそれらを総じて、現実ではありえない世界で、現実ではあり得ないキャラクターたちが、現実ではまずあり得ない物語を紡いでいく様子を見るのが好きなのかなと。さらに、そのファンタジーに現実味を感じさせるくらいの緻密さが加わったら最高ですね。やっぱ私にとっては世界観が一番大事。
さて本日は、35歳と8歳の年の差コンビが魔法世界でゆるゆると、時にドタバタと、そして時折切なくなるファンタジー漫画『IT’S MY LIFE』を紹介させていただきます。
スローライフに憧れて35歳で田舎に引っ込んだ元・騎士隊長の男性と、彼の家に迷い込んできたダメダメ魔法少女を中心に、家族と友人たちがマイホームで繰り広げていくゆるゆるでドタバタな日常を描いた物語。そして、少女と元騎士が背負った遥か過去から続く悲哀と愛を描いた物語。
元・騎士と魔女っ娘のアットホームファンタジーコメディ。帯での謳い文句は「『魔法使いの嫁』ヤマザキコレ先生!!」、「悲しまないで?貴方を愛してくれる人は この世界のどこかに 必ずいるから――。」など。
作者は本作で連載デビューを果たした女性漫画家でイラストレートの成田 芋虫(なりた いもむし)先生。
元騎士(35歳)と魔女っ娘(8歳)のほのぼのライフ
ファンタジーと言っても、血湧き肉踊る冒険のワクワク感を楽しむ作品ではありません。最近増えてきたファンタジー世界での日常系、癒し系作品。
基本的にはコメディテイストが強めの日常を描いたほのぼのファンタジーが展開され、ときどきシリアスもアリといった感じの内容です。
主人公は、騎士団を引退して憧れのスローライフをド田舎で始めたアストラと、彼の家に貫通するほどの勢いで突っ込んで来たちびっこ魔女のノア。
35歳の家をこよなく愛する元騎士と、8歳のダメダメ魔法少女の年の差コンビが、心温まるお話を紡いでいきます。たまに激しく暴走してますけどね。
おっさんと魔女っ子の組み合わせと聞くと、あまり乗り気しない人も多いと思いますけど、巷に溢れるそれ系統の作品ほど萌えに媚びてはいないと思います。
もちろんノアがめちゃくちゃ可愛いのも事実。でもそれだけではなく、ストーリーが上質でとても美しく、「笑えて・泣けて・ほっこり」のエピソードばかりですので、読後に得られるのは感動と心地よさ。
まあ、ノアはアストラの「妻」の座を無邪気に狙ってますけど、アストラからすると大事には思っていても、娘ぐらいの感覚しか持ってませんから。
あと、根っからの悪人キャラもほとんで出て来ないので、そこは安心して読める理由ですね。全くいないとは言いませんけど、現在刊行されている中では過去編に1人登場したぐらい。
主人公に因縁持って突っ掛かって来るキャラにも、盗賊に身を落としたキャラにも、ラスボスみたいなキャラにも、それぞれ相応の理由があってのことですし、愛嬌もあるので憎めません。どのエピソードも鬱々した結末にならないのはこの作品の良いところ。
そのせいで物足りなさを感じることもなかったです。コメディとシリアスのバランスがよく取れているため、たまに挟まれる真面目な話が良いスパイスになってたかと。
それに、元々コメディ面の強い作品ですから、アストラとノアを中心に、クセの強い登場キャラが次々に登場し、彼らがドタバタ騒動起こしまくってるので、十二分に楽しんでもらえると思います。
おうち大好きおじさん「アストラ」
この作品、主人公のひとりでもあるノアが8歳の可愛い幼女ということもあって、ロリコンホイホイみたいに思われそうですけど、個人的に全キャラクターで最もいい味出していたと思えたのは・・・・おっさんである「アストラ」。はっきり言って、この作品はアストラ抜きでは成り立たないと確信してます。
元騎士隊長、年齢35歳、身長202cm、体重109キロ、筋骨隆々の毛深い中年男性。寒い日も、暑い日も、仮面と兜は決して外すことはなく、誰にも素顔は晒しません。もし現実にいたら即効で職質されるでしょうね。
彼の最大の特徴と言えば、「マイホーム」に傾ける異常なまでの愛。
作中屈指の強者であり、真面目で優しく、頼れる男でもあるのですけど、家が関わるとどうにも暴走しがちになってしまうおうち大好きおじさんです。元々騎士をやっていたのもマイホーム購入資金を貯めるためですし。
家を傷つける者には殺意さえ抱き、容赦ない制裁を加えます。もちろん、ノアや友人たちを傷つける者にも容赦ないですけどね。
DIY回は恒例ともいえるエピソード。インテリア製作に夢中で取り組み、ウキウキ完成後を妄想してる全身鎧姿のおっさんという構図は、なんともシュール。
ただ、思っていた形にならないことも珍しくありません。アストラは若干抜けてるところがあり、天然も入ってるうえ、彼の周りに集まってくるキャラも一筋縄でいかない連中ばかりのため、だいたい可哀相なオチ付きとなっております。
その厳つい風貌とのギャップが可愛く、不憫さと苦労もあって、「がんばれ!」と応援してくなりますね。
幼いノアよりも、むしろアストラに萌える読者が多いかも?
時折挟まれるシリアス回が切なさと感動を演出
アストラとノアを中心に、ごあごあやカイアスなどの2人を取り巻くキャラクターたちとの、ゆるい日常とコメディが基本ではありますが、合間合間に真面目なシリアス回が挟まれています。
この辺りは物語の核心とも言える重要なパートも含まれているため、笑いの要素は薄く、いつもドタバタしてる彼らが打って変わって、真剣な面持ちで巻き起こる事態へと当たっていきます。
魔法が上手く扱えず、出生も不明なノアの隠された秘密。ノアと同じ顔を持つ少女が何人もいること。神話として語られていた邪神と聖女の真実。そして、実は無関係ではなかったアストラの過去と、素顔を晒さない一つの理由でもある彼の体に起こり始めた変化。
核となるストーリーと世界観がとても良く作り込まれているので、通常のコメディ回とはまた違った見方が出来、引き込まれる面白さがありましたね。
アストラとノアだけではなく、サブキャラたちへ焦点を当てたエピソードも素晴らしい。特に「エリーゼとカイアスの回」と、「ごあごあの過去回」は感涙必死の切なさと感動を味わえると思います。
コメディからシリアス、シリアスからコメディへの路線切り替えも違和感なく展開され、このスパイスが効いたシリアスのおかげで、普段の日常パートがより心地よい光景に見えてきました。
最後に
ということで、元騎士の35歳おうち大好きおじさんと、8歳の無邪気なダメ魔女娘のアットホームファンタジー漫画『IT’S MY LIFE』の紹介でした。
受けた印象としては、「美しい漫画」だなと。まず絵が最高にキレイです。作者先生の画力が抜きん出て高く、特にエピソードごとに挿し込まれているカラーイラストは素晴らしいの一言。息を呑む美しさとはまさにこのことかなと感じるほどで、それだけでも一見の価値アリだと思います。
ストーリーとそこから醸し出される雰囲気も同様。良く練り込まれたストーリーの完成度は高く、シリアスとコメディのバランスが絶妙でもあるため、とても読み易い。「キレイないい話」が多いので、読後感が最高です。
あと、美しいと言えば、褐色騎士のローズさん。なんとも素敵な女性ですので、個人的に登場してくれるとすごく嬉しい。
メインからサブまでキャラクター一人一人をしっかり掘り下げてるところも良かったです。アストラとノアは言うまでもなく、周りのキャラにもどんどん愛着が湧いてきます。アストラ大好きカイアスおじさんも面白いですけど、私としてはペットのドラゴン・ごあごあが可愛いので好き。ただ、飼うとなったらエサ代ばかにならないだろうなと、そんなことも思ったり。
でも、やっぱり何と言っても一番の魅力はアストラですね。強くて優しい、それでいて面白いマイホームパパ。
物語も佳境なってきまして、どう決着するのか非常に気になります。気になると言えば、アストラの素顔は公開してくれるのかな?ノアたちには見せて、読者には見せない終わり方もありそうですけど、是非拝見したいものです。
ファンタジー好き、ほのぼの日常系が好きな人なら特に楽しんでもらえると思いますので、よければ読んでみて下さい。自信を持って強くおすすめさせていただきます。
成田 芋虫 小学館 2015-03-12 売り上げランキング : 89321
|
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7019580
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック