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2016年11月30日

【ノラガミ】マンガ 感想&あらすじ 神と人が紡ぐ現代和風ファンタジー

月刊少年マガジン。2011年1月号より連載中。既刊17巻
作者:あだちとか
他作品:アライブ-最終進化的少年-



あらすじ・概要

「私は神です。」
八百万の神々の中でも末端に席を置き、社すら持たない無名の野良神・夜ト。念願の社を建てるため、迷子の猫探しから壊れた水道管の修理まで、どんなことでもたった5円のお賽銭で請け負い、信者を増やそうとするデリバリーゴッド(一応武神)。
そんなある日、受けた依頼をこなしている最中、注意を怠ったことにより女子中学生の壱岐ひよりを交通事故に遭わせてしまう。ひよりはかすり傷程度で済んだものの、事故以降頻繁に幽体離脱してしまうという困った事態に陥ってしまい、改善のためやっかいな神様である夜トと縁が結ばれることに・・・。
雪音と名づけた少年の霊を神の僕となる「神器」とした夜トは、神々の戦いにも巻き込まれていくことになる。

主要登場人物

・夜ト(やと)/夜卜(やぼく)
主人公。社を持たない無名の神。黒ジャージと首に巻いた手ぬぐいが特徴。ガサツで気まぐれな性格であるが、意外と義理堅く面倒見も良い。あらゆるものを斬る能力を持つ武神ではあるが、デリバリーゴッドとして5円のお賽銭で何でも請け負う武神らしからぬアルバイトをしています。「人間を間引け」という願いから生まれたため、本来は奪う側の神。生み出した人間の父親がいます。

・壱岐ひより
ヒロイン。医者の娘。開始時は中学生、後に高校へ進学。黒髪ロングをしたしっかり者の優しい少女。夜トを助けようとしたことでバスに轢かれてしまい、命は助かったものの、以降幽体離脱体質になってしまいます。夜トに小さな社を作ります。隠れ格闘技ファン。得意技はジャングルソバット。

・雪音
夜トの神器、名は「雪(ゆき)」、器は「雪(せつ)」。神器としての姿は、柄も鍔も無い白銀の刀で、柄を布で覆っています。人の姿は金髪の少年。霊として彷徨っていたところを夜トにより名を与えられます。生意気な性格であり、主人である夜トにも容赦なく辛らつな言葉を投げかけます。

・毘沙門天
最強の武神。七福神の1柱。長い金髪をたなびかせるスタイル抜群の美女。「歩く武器庫」と呼ばれるほど多くの神器を抱え、身に纏って武装しています。多くの神器を抱えることは苦痛を伴う行為だが、辛い表情は周囲には見せず、浮遊する霊を放っておけない優しさの持ち主。夜トとは因縁があり、強い憎しみを抱き執拗に狙ってくるが・・・。

・兆麻
毘沙門天の神器。名は「兆」。毘沙門天のことを「ヴィーナ」と呼ぶ最古参の神器。「祝の器」と呼ばれる進化した神器であり、形状は桜の耳飾り。皆をまとめ、力を最大限発揮させるナビ的存在。かつての毘沙門天の一族である「麻」唯一の生き残り。夜トには毘沙門天を救ってもらった大きな借りがあります。

・野良
白衣に天冠を着けている少女。全身に複数の神器としての名が刻まれており、神々からは名を呼ぶことも憚れるほど忌み嫌われています。冷酷で掴みどころのない性格。夜トの与えてくれた名を気に入っており、彼に神器として使ってもらうことを望んでいます。夜トの神器としての名は「緋(ひいろ)」、形状は白鞘の刀。




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感想

金も甲斐性も無い無名の野良神が、幽体離脱体質の少女と己の神器の少年と共に、様々な神と関わることで起こる厄介ごとに巻き込み巻き込まれながら、日本一の神になるため日々奮闘し成長していく物語。
神道における八百万の神々を題材とした、現代和風ファンタジー作品です。アニメ化もされ、2014年に第1期、2015年には第2期が放送されました。私は観てませんけど『舞台 ノラガミ-神と願い-』というタイトルで舞台化もされましたね。

魅力の1つは日本神話に登場するイザナミや七福神など、八百万の神々が存在する和風ファンタジーの世界観。
人の目には普通映ることのない死角にある高天原やそこに住まう神々・神器、さらに魑魅魍魎などが存在する『彼岸(ひがん)』、人間が息づく『此岸(しがん)』、そして半妖などの中途半端な存在が立つ彼岸と此岸の境界線にある『狭間(はざま)』、3つの領域に分かたれているという設定の現代日本を舞台とした世界。

有名な神様をモチーフにしているキャラもこの作品の世界観を彩る大きな要因ですね。七福神に名を連ねている毘沙門や恵比寿、学問の神様として有名な菅原道真こと天神、貧乏神のエビス小福、雷神・剣の神とされるタケミカヅチなど、神様だけあって一癖も二癖もあるキャラが多く登場します。神の成す事はすべからず「是」となるとは言え、人のように悩み様々な事情を抱えている様子を見ていると、なんだか親近感も湧いてきますね。
そんな神の従者と言えば、キツネや牛などの動物たちを眷族とする神使を扱った作品を多く見ますが、この作品では神器と呼ばれる神に仮の名を与えてもらった死霊たちが僕となっています。見るからに主と下僕のような主従関係にあるものもいれば、相棒のように見えたり、夫婦のように見えたりと、その関係性を見るのも楽しいです。エビス小福と苦労人神器である大黒の長年連れ添った夫婦のような関係が一番好きですね。

序盤のストーリーは夜トと人間に取り憑いた妖との戦闘と、登場人物たちのドタバタ騒がしく繰り広げられるご町内神様コメディのような賑やかな騒動を描いています。
中盤からは上記の要素もありながらスケールは大きくなっていき、次第に神と神との戦いなど、神の領域で起こる事件や騒動が中心になっていきます。戦闘の迫力も巻を重ねるごとに増していくので飽きませんね。
神と妖、神同士の諍いなど、本来人の立ち入れない領域で起こることであるはずが、全ては人間が起因しているというのも面白いところですね。人の願いから生まれる神、人に忘れられることで消える神、神は人の願いを叶えるために動き、神の行いは善となる。このあたりの要素もしっかり生かされている構成になってます。特に恵比寿のエピソードでは強く表れていたんじゃないかと思います。人の為にと善の心で逸脱した行いをする恵比寿、それを許さんとする天、両者悪でも間違いでもなく、裏で悪さをしてたのも動機となったのも人間でした。

夜トとひよりの関係は今後どうなっていくのか気になりますね。ひよりからは少しずつ夜トに対する感情に変化が見られるような気はします。夜トに関しては、ストーカーまがいな迷惑行為をしたり、彼女がデートしたことに嫉妬の炎を燃やすなど、ひよりのことが大好きであることは確実。ですが、それは神が人に向ける慈しみの想いからくる愛しさなのか、異性として意識している恋愛感情なのかは判然としません。
ひよりの置かれている状況はある意味異常であることから、そもそもこの交流が今後も続いていくかどうかも怪しく、仮に関係が深まったとしても、別れる展開になってしまったらと思うと切なくもなります。ですが、恋愛描写を望んでいる私としては何か進展あってくれると嬉しいです。

最初の1、2巻時点では「まあ、面白い方かな」ぐらいの感想しかありませんでしたが、巻を重ねるごとにスケールは大きくなり、気になる要素も増え、いつの間にかのめり込んでいましたね。
また、絵が美しいのも良いところ。神々の姿や神の住まう世界を美しく丁寧に描いているため、その絵によって彩られたストーリーに引き込まれる魅力があります。
先の気になるストーリー展開、魅力ある個性溢れるキャラクター、迫力あるバトル、笑いあり、涙もあり、男性でも女性でも楽しめる作品になっていると思います。飽きることなく読めるので、よければ読んでみてください。



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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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