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2014年09月29日

秋が始まった小樽内川

 土曜日に珍しく時間がとれた。十勝や日高などへの遠征を考えたが、時間の活用と確実性を選んで小樽内川に釣行した。小樽内川は今月に入って2度目の釣行。前回は、大雨の影響で札幌圏の河川がほぼ全滅状態の中、この川だけが増水や濁りも治まり、本格的な渓流釣りを楽しむことができた。

 小樽内川は、春香山の麓が源流の山岳渓流で、支流の朝里岳沢川、奥手稲の沢川が中流で合流、道道小樽定山渓線に沿って伸びる本流は、最後にさっぽろ湖に流れ出る。やまめと虹鱒、岩魚が対象漁で、上流部では時折さっぽろ湖から産卵のために遡上した陸封型のサクラマスを目にすることもある。
小樽内川1
小樽内川2












 前回は、春香山山頂に通じて延びる林道の入口から、100メートルほど先に架かる白樺橋から釣り下った。今回は、3キロほど先の上流に架かる橋を目指した。入渓地点はこの白樺橋のほか、春香山に向かう林道が途中まで川と平行して走っており、その間はどこからでも入川できる。ただ、当然のことながら熊の出没が激しい地域でもあるので、熊鈴やラジオなど山登りをする人と同じような装備が欠かせない。

 小樽内川は、増水も治まり通常は現れない河原も所々に見えるなど、遡行しやすい環境となった。まだ本格的な紅葉とはなっていないが、山葡萄や蔦をはじめとした広葉樹が赤や黄色に色づきはじめ、上流に向かう毎に秋を感じさせる風景が広がっていく。樹木ばかりではなく、釣れたやまめもしっかりとサビが入っていた。
 
 入渓地点から#14のカディスに反応する。上流に向かう毎に現れる落ち込みや流れ込み、倒木で作られた淵でやまめが面白いようにヒットする。しかし、300メートルほど上った支流・奥手稲の沢川の流れ込みから、あたりがピタリと止まった。この場所から入渓する釣人が多いことからだろう。それが1キロほど上流まで続き、大きく蛇行した流れの現れるポイントで再びあたりが出てきた。いずれも最大で15〜16センチほどのやまめで、まだ岩魚は姿を見せない。
小樽内川3
小樽内川4












 ひとつひとつのポイントで時間を費やしたせいもあり、あっという間に時が過ぎていく。入渓地点から2キロもきていないのに、有に6時間が経過した。川からは上流の見通しが利かず、あとどのくらいで林道に架かる橋に着くのか検討もつかない。仕方なく、今日は岩魚が釣れた時点で遡行を打ち切ることにした。
 そう考えた矢先に倒木で作られた渕が現れた。カディスやアントにやまめがヒットするが、岩魚の反応はない。それならばと、流芯脇の深場にニンフのヘアズイヤーを送り込む。と、一気に引き込んだのは小さいながらも待望の岩魚。流れの揺やかな、川底に張り付いていたのだ。

 結局、6時間を越えた小樽内川での釣行は、目的とした上流に架かる橋まで到達することなく終わった。水温の低下が進んで、もうすぐこの川の魚もドライフライに反応しなくなるだろう。秋が進むということはそういうことなのだ。一抹の寂しさを感じながら小樽内川をあとにした。

写真上左:紅葉の進む小樽内川の上流、同上右:サビの入ったやまめ、同下左:最後にニンフにきた岩魚、同下右:このサイズのやまめが安定的に釣れた













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2014年09月27日

予想超えた白老河川の被害


 9月に入ってからのブログの内容は、半分以上を大雨による河川の被害と、その後遺症に費やしてきた。9月ももう残り数日なのに未だ濁水や増水、川相の変化などその影響から脱していない。
 先日、札幌圏以上に大雨の被害が大きかった、白老方面の河川の様子を釣りを兼ねて見に行った。道すがら目にした川の様子は、ウヨロ川、ブウベツ川、メップ川などの比較的小さな河川ほど増水の傷跡が大きく残っている。下流域での水量が平常時の3〜4倍はあったと思われ、橋の欄干には今でも流木が張り付いたままの姿で残っている川もある。

 目的地の敷生川は初めて入川する。以前、この川に入るつもりが、間違えて隣の毛敷生川に入った経緯がある。白老滑空場を経由して今回は間違いなく現地に着いた。
滑空場と、1号ダムの中間地点に架かる採石所近辺の橋が今回の入釣地点。すぐ下流には堰堤が設けられているが、魚道がないために下流域からの遡上は難しそうだ。

敷生川1
敷き











  平常の水量は判らないが、増水は治まっていると思われる。しかし、濁りはまだ残っている模様だ。上流の氾濫で運ばれてきたのだろう、1メートル以上の岩がゴロゴロしている。その分、川筋は遡行するほど狭くなり、水量も増して各所にポイントを作る。ただ、遡行を続けても、フライには一度もあたりがない。どうしたことか、ドライをいたずらする小魚の姿も全く見えない。
 これが、入渓地点から500メートル入った場所でも変わらない。下流に流されたのか、この区間には魚が残っていないのだろう。ここから2キロほど上流の1号ダムに直接入ることも考えたが、地図上では飛生川がここから近く、飛生川に入渓することにした。

 様々に交差する林道を、慎重に確認しながら着いた飛生川の中流地点には、川の修復のためなのかユンボとブルドーザーが陣取っていた。初めての川なので平常時の姿は判らないが、川筋は50メートルに渡り大きく蛇行を繰り返した痕が残り、川に沿って延びる牧草地が、濁流により侵食されて大きくえぐられている。そこから200メートルほど上流まで、まるで用水のようにブルドーザーが新たに作った土手が続く。

 水質は源流部の違いなのだろうか、敷生川とは異なり予想以上に透きとおっている。上流に向かうほど、川相はフリーストーンで形成する山岳渓流となって、落ち込みや流れ込み、肩、淵など様々な好ポイントが現れる。時折、10センチほどのやまめがドライに食いつくが、大物の反応は見られない。そして、入渓地点から1キロほどで氾濫の痕が見えなくなった。その分、黒くて未消化の糞が岩の上に残されるなど、熊の気配がひしひしと感じるようになってきた。
 さらに上流に向かえば、岩魚なども狙えるのだろうが、初めての河川は様々な面で制約がある。さらに遡行するのか迷っている内に、下流から餌釣りの2人組が上ってきた。それを切掛けに脱渓することにした。結局、この川でも小型のやまめしか相手にしてくれなかった。
飛生川
毛敷生川











 帰路につく前に、滑空場近くの毛敷生川の様子を見に行った。滑空場に向かう旧道に架かる橋からは、他の河川よりも氾濫の影響が少ないように感じた。ただ、橋の直下を見ると腹の割かれた鮭が20匹近く投げ棄てられていた。オスは手付かずに丸ごと投げられていることから、筋子だけを目的にしたことが判る。「密漁」それから「熊の捕食活動」というイメージが思い浮かんだ。何ともいえない気分だ。

写真左上:敷生川中流域に架かる橋を上流から撮影、同右上:上流から流れ着いたと思われる敷生川中流域の川相、同左下:氾濫の痕がすさまじい飛生川中流域の現在の様子、同右下:毛敷生川に架かる橋の下に投げ捨てられた、密猟者の仕業と思われる大量の鮭
 













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2014年09月25日

爪跡深い札幌・厚別川

 大雨の後遺症が未だ色濃く残っている。特に札幌近郊の河川は、通行止めも含めて釣行が限定される状況だ。例えば、道々恵庭岳公園線と支笏湖に向かう国道453号線は、崖崩れの修復工事で開通の目途が立っていない。そのため千歳川や漁川、支笏湖には36号線を経由して、大きく迂回しなければ行けない。
その千歳川と漁川は、増水は収まったものの下流・中流域での濁りは解消されておらず、上流でなければ釣果が難しい。
近郊河川でまともに釣りできるのは、余市川水系か尻別川支流、あとは前回掲載した小樽内川といったところだろう。
写真1 

写真2













  札幌の近郊河川で、大雨の影響が一番大きかったのは厚別川ではないかと思う。下流域は今でも濁りが強く残り、釣りのできる状況にはない。また、滝野公園そばの中流域も、厚別川を跨ぐ管理釣場の藍鱗が増水で橋の半分を削り取られ、新しい橋脚を据え付けるために休業するなどの影響を受けた。ただ、アシリベツの滝の上流部は増水や濁りが解消されて釣りの支障はない。

 こうした状況の下で週明けに、札幌近郊の河川の中でも大物の期待できる千歳川で、ルアー釣りを行った。千歳川の濁りが上流域でも平常時には戻っておらず、フライでは水中から確認できないため。
いつも入川するのは、烏柵舞橋から50メートルほど入った大曲りのポイント。この場所は時折大型魚のライズが見られ、やまめとブラウンも良く釣れる。ただ、何時の頃からかカヌーの練習の場となっており、落ち着いて釣りができなくなったのが残念だ。

 河川では久しぶりのルアー釣りとなる。以前は、7〜12グラムのスプーンとスピナーを使用してきた。今回は意味があって5グラムの赤金スプーンを選定。濁りの強い流れに乗せた一投目からあたりがきたが、フッキングしない。2投目も同じポイントに打ち込みリトリーブすると、足元で25センチほどのブラウンがヒットした。(カメラを車に忘れ撮影できず)その後、チビやまめのスレがかりはあるものの、大きなあたりは全くなくなった。
写真3
 仕方なく、さけます孵化場と烏柵舞橋の中間地点に移動。林道から崖を下って降りた先には、大型魚の棲息しているような雰囲気が漂う深場が姿を見せる。よほどドライフライを考えたが、濁りが強くそのままルアーで押し通した。
この場所でも小型のブラウンややまめがヒットするが、インディアン水車で放されたぶなサケや、産卵を終えたホッチャレのほかに大型魚の姿はない。土日に大勢の釣人が入釣した後の週明けということもあり、さすがに厳しい釣りとなった。

 写真上左:厚別川を跨ぐ管理釣場・藍鱗前の橋が削られたために修復工事が行われている。同上右:厚別川上流域の現在の様子
同下左:千歳川上流でルアーにきた小型のブラウントラウト


〈追記〉
 札幌市滝野ー恵庭市盤尻までの国道453号線と道々恵庭岳公園線の区間は24日に開通、滝野ー支笏湖間は10月11日までに復旧を目指す計画だという













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2014年09月22日

大雨後初の小樽内川

 秋の深まりとともに、日中の天気も変わりやすくなった。まして、大雨後の河川は道央圏に限ってみれば、増水や濁りが邪魔をする。さらに上流では、大雨の後遺症で少しの雨でも土砂崩れや、鉄砲水のおそれが増すなど、渓流では安心して釣りを楽しむことができない。
 札幌近郊のほとんどの河川の増水は先週末に解消されたが、濁りが残っていて釣果が期待できる状況にはなかった。その中で、比較的大雨からの回復の早かった、さっぽろ湖上流の小樽内川に釣行した。

 さっぽろ湖自体は水嵩が増しているが、インレットから上流は平常に戻り、濁りも餌釣りやルアーでは支障がなさそう。そこから一気に、春香山の登山道に沿って流れる上流部に入渓した。
 とは言っても当日は雲の流れが速く、時折り雨が降り出すなど、変わりやすい天気だったことから、できるだけ入渓地点の白樺橋から遠ざからない範囲と決めた。

 小樽内川上流の渓相は、若干増水気味だったものの下流域と比べて格段に濁りが少なく、氾濫による形相の変化もあまり見られなかった。白樺橋を降りて、すぐ上流に打ち込んだ一投目はメイフライの#14。通常の濁りでは視認性が心配されるが、果たしてどうか。流れに乗せたフライを見失う中、下流でフライに飛びついたのが確認できた。一投目できたのは新子サイズのやまめ。魚もこの大雨による河川の氾濫で、まともに捕食ができていなかったのだろう。その後も、流れ込みや落ち込み、大渕で、これを上回るサイズが次々とヒットする。雨後にも、こうして釣りのできる河川があることは嬉しい。
syasinn1
写真2






 







 入渓地点から100メートルほど進んだところで再び雨が強まった。川の流れに変化は見られないが、さらに安全を期すために林道を戻って、逃げやすい橋の下流域に変更。
 釣り下りながら着いた大渕には大物が居ついている予感がするが、流したドライには小魚しか反応しない。ならば、と最近凝っているアウトリガーに切り替える。付けるのはビーズヘッドニンフの#10。みゃく釣りの感覚で上から流すと下流で引き込まれた。引きは小さく、上げて見ると今日初めての岩魚。
 この下流は小樽内川と支流の朝里岳沢川との合流点で、大渕や魅力的な流れ込みのある大場所。そこを目指そうとしたところ、今度は本格的な大粒の雨。しばらく待ったが、一向に止みそうになく撤退した。

 大雨後は釣場選びで苦労するが、小樽内川は山岳渓流なのに増水や濁りが早く引く釣人には嬉しい川だ。ただ、これからの季節は熊の出没が相次いで報告される地域なので、釣行はくれぐれも用心を。
写真3
写真4













写真上左:小樽内川の下流から、春香山に向かう林道に架かる白樺橋を見た。同上右:やまめが活発に反応する。同左下:現れた淵では大物の予感。同右下:アウトリガーで釣れた小型の岩魚













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2014年09月20日

空沼岳の廃墟

  8月20日のブログ「真駒内川で型物やまめ」の中で、記事の最後に「今回の釣果に不満はないが、なぜか高揚感はなかった。釣り下っている最中に、始終何かに見られているように感じたことや、流れの中に花束や墓に備えるお供物があったことも一因かもしれない」と書いた。 
 これに対して、ある人から「真駒内川の最上流部に近い空沼岳の登山道の脇に、開拓農民が住んでいた建物があったが、20年以上も前に廃墟となった。その後、廃墟は空沼の幽霊屋敷と呼ばれるようになった。その影響があるのでは」と言われた。

 この廃墟は、以前にテレビでも心霊スポットとして取り上げられたことがあるらしく、一家が惨殺された現場だという。この話を聞いてから、それが真実なのかあちこちで調べたが、裏づけは取れなかった。多分、廃墟となった後の朽ち落ちた印象で囁かれた風評だろう。
 廃墟は10年ほど前、空沼岳に登った際に目撃したことがある。その時は釣りのポイント探しも兼ねていた。ちょうど、廃墟の前を走る林道を横切って崖を下ると、真駒内川上流の大きな砂防ダムに行き着く。ダムの流れ出しの下にはやまめが溜まっていたという記憶がある。
写真1
写真2
写真3
写真4






















  その当時は「離農により朽ちた建物が廃墟になった」としか思わなかった。それが、まさか幽霊の噂の立つ廃墟だとは。
 今でも「単なる廃墟だ」という考えは変わらない。ただ、ブログにも書いたように「始終何かに見られているように感じた」ことは事実だ。それが人なのか、あるいは熊などの動物か、それとも全く別のものなのかは、今でも判らない。

 先日、札幌郊外の河川の大雨の影響を見るために、真駒内川上流の写真を撮った。そのついでに、気にかかっていた廃墟を見に行った。しかし、10年ぶりに訪れたその場所は、敷地が草木に覆われて、ブロックで築かれたサイロの破片やコンクリートの基礎を残すだけで、建物は跡形も無かった。
 ただ、その場所でも「何かに見られている」という気配が感じた。それはこの廃墟跡ではなく、この森全体から受ける印象ではないかと思うようになった。

写真左上:20年以上も前に廃墟となった建物跡。同右上:サイロを築いたブロックやコンクリートの基礎を残すだけで敷地は草木に覆われている。同左下:廃墟の前を走る空沼岳に向かう林道。大雨の後遺症で岩や土砂が道を塞ぎ、車の横行ができなくなった。同右下:真駒内川の上流部。まだ強い濁りが残っており、これが解消されない限り下流での釣りは好転しない
















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2014年09月18日

濁り残り厳しい釣りに

 11日から12日にかけての記録的な大雨による河川の増水、濁流の解消が進んでいるが、札幌近郊の河川はまだほとんどの河川で釣りのできる状況にない。
 崖崩れなどに伴う幹線道の通行止めも、札幌から支笏湖に向かう国道453号線、恵庭市盤尻からラルマナイ川沿いを通り国道453線に抜ける、道々117号線の恵庭岳公園線と残されている。札幌から支笏湖に行くためには、国道36号線を迂回した千歳を経由しなければならない。

 河川についての状況を見ると、札幌近郊の豊平川上流、豊平川に流れ込む薄別川、白水川、白井川、真駒内川、厚別川はいずれも増水は解消された。しかし、強い濁りは残っていて、まだ本格的な回復には至っていない。
これまで大雨に強く、他の河川のような濁流の生じることのなかった千歳川も、今回の大雨では大きく影響を受けた。サケのふるさと館に設置された川底を映すライブカメラも、濁りで視界が閉ざされて見通しが利かないほど。
その点、小樽内川は増水が収まり濁りも消えてきた。札幌郊外では唯一、釣りのできる環境にある。

 18日以降の週末にかけても、日本海側は天候の悪化が予想されており、河川で釣りを行うには厳しい環境となっている。海も日本海側は大荒れが予想され、この週末は、比較的天候が安定すると予測されている日高や十勝、釧根地方への遠征を考えたほうが良いかもしれない。
 写真は17日昼前後の札幌近郊の主要河川

滝野公園付近の厚別川
厚別川
真駒内川上流部
真駒内川














薄別川と白水川の合流点
薄別川
白水川の下流部
白水川













さっぽろ湖のインレット
さっぽろ湖インレット
小樽内川の上流部
小樽内川












白井川と左股川の合流部
白井川
豊平川の中流部(砥山栄橋)
豊平川














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2014年09月16日

道に迷った先には・・・・・

 
  カーナビが定着していなかった昔は、地図を頼りに方向を確認しても、簡単には目的地に着かなかったことが多かった。特に、本人が方向音痴ならば尚更だ。地図にも載っていないような、多くの道路が交差する初めての土地では、最終的に勘に頼るしかない。しかし、何らかの力が働いて目的地に着かない、あるいは何度道を変えても目的地以外の特定の場所に着いてしまう、という経験を持つ人の話を聞いたことがある。

 ある人は、赤井川村から余市方面に出るために、何度も別の道を辿ったのに4回も出発地に戻ってきたという。またある人は、夕暮れに真狩村から札幌に戻る途中、国道をショートカットするために平行して走る村道(林道?)を走行したが、一向に国道につながる道がなく、仕舞いには羊蹄山の麓を駆け上がったという。結局、今来た道を時間をかけて戻って国道に合流したが、羊蹄山の麓では多くの光る目と遭遇するという、怖い体験をしたらしい。

 自分も、帯広近郊の清水町郊外でそうした経験がある。まだ、道東道が清水インターで終わっていた頃、芽室からの裏道を経由して清水インターに向かった。この道道は地元の人間ならば誰でも利用している。速度が出せて信号がないために、国道を通るよりも時間を短縮できるためだ。それまで幾度も利用しており、間違いようのない道だった。
 しかし、どこからか見たことの無い景色に代わり、とっくにインターが見えてもいい時間なのに、道は真っ直ぐに山の麓に延びている。後でその山が日勝峠のそばの久山と剣山だと判った。しかし、当時は道の途切れた先に大きな宗教施設らしきものがあり「何でこんなところに」と驚いた。
高王山大自然霊光院と隣接する剣山神社.JPG 
宗教施設入口案内版













 
 問題はその後だ。その場所から再び国道沿いのインターを目指すことにした。今来た道を戻って幹線に出ればいずれ国道に着くだろう、と道を変えて走行したが、結局着いたのは同じ場所。道を変えてもそれが3回続いたときは、さすがに自分の方向音痴よりも、その宗教施設との”縁”を考えた。最終的に、その道を真っ直ぐに下り、この道路の入口となる芽室まで戻って国道に合流した。そのため、いつもより1時間半も多く時間が掛かった。

 さて、その宗教施設は、大日如来と十六善神を本尊とする「高王山大自然霊光院」という。自分には確認できなかったが、この施設の下に、統一教会の別働隊とも言われている宗教法人天地正教の「弥勒の郷」があったらしい。天地正教は、この場所に宿泊施設を計画したが、当時オウム真理教の事件があって、地元・清水町では激しい反対運動が沸き起こったことは、何かの媒体で読んだ記憶がある。いずれにしても、野の仏が端座している地域信仰の濃い山らしい。本当に何かの”縁”だったのだろうか。

写真上左は大自然霊光院に隣接する剣山。同右上は大自然霊光院の案内看板















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2014年09月14日

厳しい道央河川の釣り

 国土交通省北海道開発局が設置している河川の定点カメラで、尻別川流域と石狩川の下流域の現在の様子を見た。 いずれの定点ポイントでも、川の流れや水量はもとに戻りつつあるように見えるが、千歳サケのふるさと館のライブカメラ(http://www.city.chitose.hokkaido.jp/tourist/salmon/mado/webcam_f2.html)でインディアン水車の川底を見ると、褐色の強い濁りで、映像は50センチ先のサケの遡上も捕らえることができない。

濁りが解消されるのは、通常5日から1週間ほどかかるものと見られる。ただ、大雨に見舞われた支笏湖畔や洞爺湖は、予想以上に湖水が澄んでおり、釣りを行うのには支障がなさそう。また、本番に入った海岸でのアキアジ釣りは、濁水が大量に流れ込んで影響を受けた河川(白老、苫小牧、登別等)は厳しい状況だが、日高方面の海岸は問題はないと思われる。
 まだ大気は不安定とのこと。くれぐれも天候を見定めた安全な釣りを。
 写真は14日午前7時現在の各河川の様子。一番下は、インディアン水車の川底を映した千歳サケのふるさと館のライブカメラ
尻別川蘭越
千歳川中流
千歳川下流
漁川
厚別川
豊平川
サケのふるさと館のライブカメラ










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2014年09月12日

大雨特別警報が解除

 11日未明から日中にかけて、北海道では数十年に一度という記録的な大雨が降り、石狩と空知、胆振の各地方に大雨の特別警報が発表された。11日の午後4時すぎまでにすべて解除されたものの、このあとも猛烈な雨が降るおそれがあるという。

  河川は、危険水域を越えた増水は収まりを見せているが、完全に平常時に戻るにはかなりの時間が必要とみられる。今週末に河川の釣行を計画された方は、安全のために釣行を取りやめるか湖などに切り替えることをお勧めする。

 北海道開発局が全道の主要河川に据えているライブカメラで現在の様子を見た。時間は12日午前5時から6時にかけて。

豊平川
千歳川
漁川
尻別川
音更川
沙流川
鵡川











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2014年09月11日

初めてのシュンベツ川

  先ほど5時35分に石狩地方に「大雨特別警報」が発令された。札幌市全域で洪水の恐れから避難勧告が出されるなど、数十年に1度の記録的な大雨となった。こうした災害時に不謹慎のそしりを免れないが、まだそれほど大雨の影響が出ていなかった昨日、日高の静内川に釣行した。

 昨日の十勝・太平洋側と胆振の登別、白老、苫小牧での大雨による災害を知ったのは、札幌に戻ってからのこと。特に胆振地方はひどい大雨だったようだ。当日の天気予報でも、苫小牧や白老は大雨が予想されていた。その隣の日高地方の予報は一日中曇りだったために、以前から計画していたシュンベツ川と静内川の合流点への釣行を強行した。

 札幌を発ったのが7時半。途中で買物などに費やした時間を含めて3時間の行程だった。結果論だが、同じ時間を使うのならば何度も釣行した十勝の札内川や戸蔦別川、音更川などの大場所に行けたと思う。
 静内川では過去に中流域で釣りをしたことがあるが、シュンベツ川との合流点付近は初めて。やまめの解禁時期には多くの釣人が押し寄せ、とくに静内川に流れ込む場所は虹鱒釣りで名をはせる。今回はその大物虹鱒を釣るのが目的。
 
 シュンベツ川と静内川の合流点に入るには、双川ダム手前の双川橋の横にある道路を川に向かって下る。河川敷は砂利や小岩で形成され、流れのすぐそばまで車が入ることができる。  
 合流点付近で車を止めたが、その場所には先行者のジムニーが止まっていて、本流竿を用いた餌釣りを行っていた。
シュンベツ川の流れ込む箇所だけは水が透き通っているが、双川ダムから流れ出た水には濃い濁りが入っており、ドライを認識させるのは難しそう。本流竿を駆使した先行者にもあたりはないようだ。邪魔をしないように、双川ダムよりの上流に場所を据えた。

 シュンベツ川上流から下ってきた釣人がこちらに向かってきた。話を聞くと、「上流のダムまで遡行したが、ほとんどが小さなやまめで大きな魚は釣れなかった」と、びくを見せてくれた。中には新子クラスのやまめが10数匹。
もともと、シュンベツ川の遡行は計画に入れていなかったために、それほど気にも留めなかった。しかし、後になって自分も遡行することになるとは、その段階では考えもつかなかった。
 
9月1日1
9月11日2














  合流地点では、視認性の問題でドライが厳しいことから、沈めて流すマラブーを使用。これを流芯に乗せるが、水圧が思いのほか強くあっという間に流される。流芯脇に打ち込むとリトリーブが楽にできるようになった。その3投目に初めてのあたりがきた。引きはそれほど強くないが、10メートルほど下流でジャンプした瞬間に針が外れた。多分虹鱒だろう。 
それから何度かあたりらしいものはあったが、針がかりしない。釣りを始めてから30分後に、ようやく釣れたのは20センチほどのブラウントラウト。黒と赤の斑点は変わらないが、体は全体的に白っぽい。この川独自の生態なのだろう。
 さらに大物をと意気込んだが、その後は全くあたりがなくなった。いつの間にか本流竿の釣師も帰ってしまった。自分も場所を変えることにした。
 
 静内川では、ここから5キロほど下った頭首工の傍で30センチのブラウンと虹鱒を釣ったことがある。実績のあるその場所に移るか、あるいは遡行しやすいシュンベツ川の上流を目指すか。結局、初めてのシュンベツ川上流を遡行することにした。
 河原はまるで茶路川のように歩きやすく、開けていた。所々に鮭のホッチャレも見える。遡行するたびに現れる落ち込みや淵にドライを打ち込むと、新子クラスのやまめが反応するが、大物の気配はない。2キロ先のダムまで目指そうと思ったが、河原に残された多くの釣人の足跡に意欲が失せて帰路につくことにした。
 いつになったら、大物を手にすることができるやら。
写真上左:シュンベツ川と静内川の合流点をのぞむ。同上右:マラブーにきた20センチほどのブラウン。全体的に白っぽいのが特徴。










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