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2014年08月30日

アキアジ、胆振海岸で本番

 アキアジの季節を迎えて、サーフに向かうアングラーが急増。メッカの道東や道北に遠征をしなくても、日高や胆振で釣果があがっていることから、近場に出かける釣人も多いようだ。その胆振の河口規制は9月1日スタートが多く、規制後は河口から外れた漁港外防波堤からの浮きルアーが中心となってくる模様。
 河川は、雨が長引いたことで渇水状態を脱し、いよいよ秋釣り本番を迎える。サビの入ったやまめやアメマス、岩魚も水温が低下する毎に釣果も高まっていくだろう。湖はまだ水温が高く、朝まずめ・夕まずめの短い時間が狙い目となる。今週末は、札幌から釧路までの道内全域で天候に恵まれた釣り日和となりそう。 
 先週末から今週にかけてのトラウト類釣果情報を各地区の新聞社と釣具店の記事、ブログから抜粋した。今週末の釣行のご参考に

 【十勝】
《途別川》ニジマス15〜25センチ、3〜7匹。中流域
《猿別川》ニジマス15〜35センチ、3〜7匹。上流域〜中流域
《帯広川》ニジマス15〜30センチ、3〜7匹。中流域
《十勝沿岸》アキアジ3〜5キロ、0〜4匹。水が濁ってなければ釣れる
《浜大樹、旭浜方面》アキアジ0〜3匹。波が良ければ釣れる
 十勝毎日新聞 8月24日頃

 【釧路・根室】
《釧路西港》サケが釣れ始めている。多い人では1日で4、5本という釣果
《尾岱沼漁港》サケ釣りのシーズンが本格化。21日から24日まで、尾岱沼漁港全体でサケが1日50匹前後の釣果の情報。25、26日も港全体で20匹程度の釣果
 釧路新聞 8月26日更新

 【道央】
《苫小牧から白老の海岸》サケ0〜4匹。錦多峰川河口周辺で浮きルアー。敷生川河口周辺の浜
《白老から登別の海岸》サケ0〜5匹。アヨロ川河口周辺と登別川河口周辺。浮きルアー。早朝が狙い時
《千歳川》ブラウントラウト20〜30センチ。5〜6匹。水位が下がる週末が調子よい。木の下など影がポイント
    苫小牧民報 8月28日更新

 【フィッシュランド】8月29日更新
《白老・アヨロ川河口海岸》サケ60〜70センチ0〜5匹。登別川や白老川の河口海岸でも
《えりも・歌別漁港》サケ60〜70センチ2〜3匹。今後に期待
《釧路西港 西防波堤》サケ70〜80センチ40〜50匹。全体で
《網走沿岸》サケ70〜80センチ約10匹全体で
《千歳川》ヤマベ10〜24センチ5〜6匹。ブラウンも
《新得・サホロ湖》ニジマス40センチ級0〜8匹。アメマスも
 「スタッフ釣果情報」
「釧路星が浦店」8月26日 釧路西港 西防波堤にアキアジ釣り。午前4時到着で既に釣り人でビッシリ。空いているスペースに入りウキルアーをキャスト、チビ雨マスとアキアジをゲット。ルアーはKPYの新製品アストロサーモン40gほか、ミラーブルー
「滝川店」8月28日(顧客情報)浜益川導流堤 午前4時くらいに釣場に到着して昼くらいまで。ウキルアーでアキアジ2本。ルアーはシマノサーモンプレミアム・ブルーピンク、ダイワ アキアジクルセイダー・アワビブルー。増毛箸別川河口は釣れている様子はない。 ただ、先週末は魚が入ったという話があり今後期待できそう

「釧路桂木店」8月26日 ウトロフンベ カラフトマス狙いで反応なく釧路西港西防波堤へ移動。夕方4時頃までにアキアジ2本。ヒットルアーはアキアジクルセイダー ミラーブルー

「太平店」8月27日 郡別川河口 浮きルアーでアキアジ。ヒットルアーは赤黒点カラーでタコベイトは2寸のレッド
「手稲店」8月26日 目黒漁港 昼近くに3本のアキアジ
「北光店」8月25日 苫小牧 爆釣で6本のアキアジ
「北光店」8月26日 豊平川 19条橋より少し南側で19条橋寄りでブラウントラウト

写真:今週は初めに千歳川上流で釣れたやまめ。少しサビが入っている

8月30日用









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2014年08月28日

ラルマナイ川上流で虹鱒

  先日、ブログにコメントを頂いているSouさん(http://blogs.yahoo.co.jp/trout0209)がホームグランドとしている千歳川上流に久しぶりに出向いた。Souさんの話では「水温が高く釣人も多く入っていることから、釣果は厳しい」とのこと。数日前の雨により、濁りが入ったこともあるが、フライロッドを振り込んでみてそれを実感した。
 釣果はやまめの新子サイズが5匹に、15センチと18センチを1匹ずつ。ブラウンの姿は見えなかった。鮭なのだろうか、時折ジャンプを繰り返して遡上する大型魚の姿が見えた。
 
 この千歳川を後にして札幌に帰る途中、ラルマナイ川上流に立ち寄った。このブログでは、数回にわたり恵庭・漁川支流のラルマナイ川を取り上げてきた。つい最近の掲載は、釣りではなく洞窟の出現をテーマとした「ラルマナイ川に巨大洞窟」
https://fanblogs.jp/bukki/archive/82/0?1409150182)。
 道々恵庭岳公園線沿いのラルマナイ川下流域には、三段の滝や白扇の滝という名所があり、紅葉時期の恵庭渓谷は多くの観光客でにぎわう。釣りでも、下流域では虹鱒や岩魚、アメマスが竿先を揺らす。ただ、平行して流れる漁川の方が人気が高く、漁川上流に沿って延びる林道のゲート前には、いつも多くの車が止まっている。
 
 ラルマナイ川下流では、漁川との合流点から白扇の滝までの1キロほどの区間で、何回か釣りをしたことがある。しかし、その上流は「白扇の滝から上流域は魚影が薄く、ほとんど釣れない」との思い込みで、本格的には入渓したことはない。もっとも、ラルマナイ川上流域に架かる国道453号線と道々恵庭岳公園線の交差点の山水橋の林道ゲート前に、釣人の車が止まっているのは見ているが。
 
 今回立ち寄ったのは、you tubeに投稿されたラルマナイ川支流・金山沢への好奇心から。投稿動画には、小滝の連続する金山沢の釜や滝つぼで釣れた岩魚が映されていた。金山沢は、山水橋から500メートルほど上流でラルマナイ川に流れ込む。
 午後2時を過ぎているが、陽の暮れる前には戻ることができるだろう、と検討をつけて入渓。今日も、林道入口には先行者の軽自動車が止まっている。遡行をはじめてから15分ほどで、金山沢の流れ込みに着いた。思っていたよりも流れが細くて、ボサで覆われたその上流はフライロッドを振り込むのは難しそう。結局、金山沢を諦めてそのまま本流を遡行した。
8月27日1

8月27日写真2.JPG











 

 

 入渓から40分ほど経ったが、一度もあたりらしきものはない。しばらくして背の低い堰堤が現れた。さらにその上流に2つの堰堤が見える。最上流の堰堤は無理だが、下流の堰堤は魚の遡上が可能な様子。その下流の堰堤の手前の淵で、20センチほどの虹鱒がフライに飛びついた。ラルマナイ川上流では初めての釣果だ。
 地図の上では、上流は深く入り込んでいて、これから遡行して帰ってくる時間もないことから、林道の走る橋までの1キロほどの地点で脱渓した。魚の姿を確認したので、いずれは渓流の奥深くへの遡行や、金山沢のチャレンジを行うことを考えている。

写真左上:増水で濁りの入ったラルマナイ川上流域の景観。同右上:ブレて写りが悪いが、この川の上流では初めての虹鱒。あらためて魚の棲息を確認した










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2014年08月26日

音別川のアメマス「第二盛期」

  音別川沿岸には、春から秋にかけてブルーバックのアメマスやサクラマスが回遊する。海岸での秋あじをはじめ、河口から上流にかけて砲弾型のアメマスの遡上する川として、全国各地から多くの釣人が訪れる。

 釧路市では、ホームページで発信している「音別川のアメマス」のコンテンツを、8月18日に「2014音別のアメマス(夏・秋)まとめ」として更新した。釧路市ホームページは「ホーム」→「くらし」→「環境」→「自然環境」→「音別のアメマス」。以下、次のような内容。

 5月19日に掲載した「2014音別のアメマス(春)」に続いて、夏には「2014音別のアメマス(夏)」の更新を予定していたが、思った以上にサーフが盛り上がらず見送った。しかし、晩夏は音別川のアメマス「第二盛期」の幕開けで、必ず動きがでるために8月18日に夏と秋を合併した「2014音別のアメマス(夏・秋)」として更新した。

 音別のアメマス釣りは、川から海への降海時期を「第一盛期」、海から川への遡上が「第二盛期」と分けることができる。どちらのアメマスがビッグでパワフルかというと、それは「第二盛期」のアメマスになる。理由は簡単で、海で多くの栄養を得て魚体が大きくなり、またヒレは海流に負けないように発達、捕食者から逃げ延びてきた強い生命力を持ったアメマスだから。こうしたアメマスは「砲弾型」といわれ、ニジマス以上にロッドを曲げることがある。
8月26日写真1
8月26日写真2











 さて、担当者のところには8月2日に「カラフトマスが音別川へ遡上している」という情報が入った。その時点ではサーフでのアメマス釣果情報がなく、「アメマスはまだだろう」と思っていたが、8月17日に「カラフトマスとアメマスが音別川に入ってきていて、大きなアメマスを釣った人がいる。川に多くの魚が溜まっていた」という話が伝わった。いわゆる「第一遡上群」が音別川に入ってきたようだ。

 ポイントとして見ると「音別川河口」は、開口していて水量も適水量。濁りはあるが釣りは問題ない。音別川河口から上流域では、20センチほどのアメマスがライズをしていた。ユスリカの捕食かもしれない。
 例年であれば、音別橋直下のポイントに必ず釣人が入っている。今年は、川底が浅くなったために敬遠して上流100mくらいのところでロッドを振っているようだ。

 「初音橋上流」の濁りは河口と同様で、水量は若干少ないようだがその分ポイントが明確。ある程度の深さをもった淵が点在していて、ほとんどの淵は、木が覆いかぶさっているので、条件的には最高のポイントとなっている。ただ、魚体の確認はできない。

 別記:同じ海岸線の白糠町を流れる茶路川河口では、白糠漁港にアメマスが入ったとの情報。この地区の河川のアメマスはいよいよ本番を迎える。

 写真左上:音別川河口上流域の様子(釧路市HP「音別川のアメマス」から掲載)、同右上:初音橋上流域(同)














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2014年08月24日

白老・苫小牧海岸本番

  
  10年以上前に、海岸で秋あじのルアー釣りを行ったことがある。場所は日高方面だったと思うが、河口規制の期間が過ぎた後で、釣れたのはホッチャレだった。それでも竿を持っていく力は強く、3号のラインでは非常にあぶない状況だったのを覚えている。そのときの興奮がまだ記憶に残っている。

 いつもコメントを頂く「あき缶」さん(http://ameblo.jp/akikan20/)のブログを見て刺激され、10年ぶりに秋あじ釣りに挑戦するため、23日に白老漁港の外防に出向いた。ところが当日は白老漁港の港祭りで、防波堤の上から花火を打ち上げることから、関係者以外は侵入禁止となった。「ならば、ここから近い登別漁港は大丈夫だろう」と行ってみると、ロックフィッシングを行う人はいたが、秋あじを狙うものは全く見当たらない。よっぽど竿を出そうと思ったが、何か訳がありそうなので白老方面に引き返した。

 その途中にあるアヨロ川に寄って見ると、河口には7〜8人の釣人が集まり、浮きルアーを投げ込んでいた。アヨロ川上流には、さけ・ますふ化場があり河口規制が引かれる。期間は、苫小牧の錦多峰川と同じく9月1日から12月10日までのはず。駆け込みで釣りを行っているわけだ。これだけの釣人がいながら、誰にもあたりがきていない様子。また、橋の上から川底を覗いても鮭の姿は見当たらない。
8月24日写真1

8月24日写真2














 そのアヨロ地区の道路と、国道36号線の交差した場所の前浜に、数多くの投げ竿が並んでいた。所々に竿の出ていない場所があり、ルアー釣りができないことはない。しかし、場所の確保のためか、竿の並んでいないところにもビニールテープで作ったロープが色変わりで張られていた。「ここは俺の場所だ。誰も入るな」という警告なのだろう。

 釣りを諦めてしばらく見ていると、地区全体で100本ほどの竿が立ち並ぶ中で、5本ほど竿を出していた人に秋あじが掛かった。銀ピカなのが遠目からでも分かる。
 苫小牧方面も気にかかったが、釣りを諦めて白老漁港で祭りと花火大会を楽しんだあと、札幌に戻った。

 なお、胆振総合振興局の豊浦町から鵡川町までのエリアでは、9ヶ所が河口規制が設定されている。苫小牧と白老の河川は次の通り。
「アヨロ川」禁止期間9/1〜12/10、左海岸150m、右海岸150m
「錦多峰川」同9/1〜12/10、左海岸300m、右海岸200m
「白老川」同5/1〜6/30、8/20〜12/10、左海岸500m、右海岸500m
「敷生川」同5/1〜6/30、8/20〜12/10、左海岸500m、右海岸500m
 このほか「安平川」「鵡川」「貫気別川」「長流川」河口も対象。

写真左上:アヨロ川河口に集まる浮きルアーの釣人、同右上:アヨロ海岸では投げ釣りで鮭があがっていた










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2014年08月22日

苫小牧方面でも秋あじ

   お盆期間中の道央圏の河川は、どこも釣人が集中した割りには夏枯れ状態で、釣果は薄かった模様。トラウト類は水温の低い涌水河川や山の奥深くに入らなければ、思ったような成果が得られなかったようだ。
 海は道東から秋あじ釣りがスタートして、噴火湾まで広がってきた。河口規制のない海岸や、漁港外防からの浮きルアーの姿が多く見られる。湖は水温が上昇して、朝・夕のまずめ時でなければ釣果は難しい。
 今週末は、苫小牧から白老にかけてのどこかで秋あじのルアー釣りを計画しているが、果たして入れるポイントがあるかどうか。
 石狩と後志、胆振の週末の天気は土曜日が雨または曇り、日曜日は曇りとなっており、海は波がやや高くなりそう。河川は雨による増水の心配はあるが問題なさそう。
 先週末から今週にかけてのトラウト類釣果情報を新聞社と釣具店の記事やブログから抜粋した。今週末の釣行のご参考に。

  【道央】
《苫小牧〜白老の海岸》 サケ 錦多峰川河口周辺、浮きルアーで数匹。錦岡から白老の浜で投げ釣り
《千歳川》 ブラウントラウト20〜30センチ。2〜3匹。張り出した木の下が狙い目。虫系ルアー、陸生昆虫系のフライが有効
「インディアン水車」で8月21日から鮭の捕獲を開始。初日は雌29匹、雄46匹。今季の捕獲予想は昨季を下回る見通し
         苫小牧民報8月21日更新
 【十勝】
《帯広川》ニジマス15〜30センチ、3〜7匹。中流域
《士幌川》ニジマス15〜30センチ、3〜10匹。中流域〜下流域
《猿別川》ニジマス15〜35センチ、3〜7匹。中流域
         十勝毎日新聞8月17日更新

  【フィッシュランド】釣果情報8月22日更新
《えりも・歌別漁港》サケ60〜70センチ 全体で5〜6匹
《豊頃・大津漁港》 サケ60〜70センチ 全体で30〜40匹
《釧路西港 西防波堤》 サケ70〜80センチ 全体で20匹
   スタッフ情報
「太平店」8月19日 島牧 イワナの平均サイズは15〜20センチ、ニジマスは25センチくらいが多く釣れた。魚の活性も高く、ドライフライに気持ちよく反応した
「手稲店」8月15日 道東湿原河川 2人でアメマス2匹と小型のイトウが1匹
「北光店」8月14日 苫小牧東発電所横でフクラギ。30センチ前後が多い人で50本以上。サビキかルアーで
「釧路桂木店」8月14日 ウトロフンベ カラフトマス狙いで2人で3本。ヒットルアーはチヌークのブルー。全体でも20本以上











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2014年08月20日

真駒内川で型物やまめ

   
  お盆休みはどの川も釣人で溢れ、遠征でもしない限り釣果が期待できない状況だった。そのため、今回は敢えて実績の少ない近場の真駒内川に入った。
 真駒内川は、空沼岳の麓にある万計沼から流れ出る万計川と、同じ空沼岳の長沼を源流とした湯ノ沢川が支流で、空沼岳登山道入口の湯ノ沢で合流する。その後、常盤、真駒内、鮭の科学館横と、市街地を経由して豊平川に流れ込む。やまめ稚魚の放流を長年続けているために、大きく育ったやまめが街中でも竿先を揺らす貴重な川だ。また、海に下ったやまめが、サクラマスとなって遡上する川としても知られている。

 真駒内川には、豊平川との合流地点から10キロほど上流にある堰堤まで、魚道の設けられた堰堤がいくつも構築されている。しかし、「小滝1号橋」上流にある古い堰堤には魚道が設けられていないために、ここでサクラマスの遡上は終わる。この堰堤の上流にもやまめは生息するが、放流された1歳魚がほとんどで、型物の姿は見られない。
 
 本格的な渓流釣りを行うならば、支笏湖に向かう国道453号線と、空沼岳の登山道につながる市道が交差する地点から400メートル上流の魚道付きの堰堤から、小滝1号橋の堰堤までの約1キロの区間。距離であらわすと非常に短く感じるが、いたるところに落ち込みや流れ込み、淵、ボサ、プールが存在してその都度釣人の足を止める。

 この川での釣りは3年ぶりだ。これまでの釣果はほとんどが新子やまめ。今回のような機会がなければ、来ることはなかったと思う。景観が隣の地域を流れる厚別川上流と似ていることも一因だ。
 厚別川上流域は、清々しく強い流れの山岳渓流ではない。かといって、涌水河川のような水が冷たく澄んでいるわけでもない。一口でいうと、田園地帯を流れる里川のような川だ。真駒内川もこれと同じイメージを持つ。
8月20日1

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  今回の入渓地点は小滝1号橋と上流の堰堤の間。はじめに、橋から100メートル上流の魚止めの堰堤を目指して遡行した。途中の早瀬から流れ込みに替わったポイントに#12のメイフライを流すと、新子やまめが反応して水中に引きずり込むが食いつかない。何度か同じことを繰りかえした後、10センチほどのやまめがスレ掛かりした。
 さらに、堰堤の淵から流れ込みに替わるポイントにフライを送り込むと、少しサビの入った25センチを越えるやまめがヒットした。堰堤直下のプールでもあたりが頻発したが、型物の反応はない。

 今度は、そこから1キロ先の下流に構築されている堰堤まで釣り下った。小滝1号橋から下流にかけてはなめ床が連続しており、ところどころに落ち込みと淵が点在する。その中のひとつで、先ほどのサイズと替わらない銀毛の美しい、虹鱒のようなやまめがヒット。その後も飽きないくらいに当たりがあり、3時間ほどで脱渓した。
 今回の釣果に不満はないが、なぜか高揚感はなかった。釣り下っている最中に、始終何かに見られているように感じたことや、流れのなかに花束や墓に備えるお供物があったことも一因かもしれない。
8月20日3
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 写真左上:やまめの遡上を妨げる小滝1号橋上流の堰堤。同右上:流れ込みでヒットした型物やまめ。同左下:銀毛の美しい25センチ越えのやまめ、同右下:プール状のポイントもある真駒内川上流域。フライよりもルアーに向いているかもしれない











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2014年08月18日

「星置の滝」で不思議な光

  渓流釣りを行う縁なのか、滝についての興味も大きい。別に、滝に由来する伝説や心霊現象ということではなく、滝の発するマイナスイオンの心地よさや景観を求めてのこと。ただ、訪れる滝は車でも行けるようなところがほとんど。そのため、観光地化しているところが多い。たまに、渓流を遡行して発見する名もなき滝もあるが、これは釣人の余禄のようなもの。

 札幌近郊で関心を寄せているのが「金山の滝」と、小樽の勝納川上流にある「穴滝」。いずれも、山道を1時間ほど歩かなければたどり着けないという、物見遊山では行けない場所にある。「金山の滝」は、一時、新聞やテレビなどにも取り上げられた。手稲山の麓を分け入った奥にあるが、その手前には産業遺跡化している金山鉱山跡や「乙女の滝」がある。

 「乙女の滝」に行くには、駐車した場所から山に向かう林の中を、30分ほど歩かなければならない。川に沿った小道が途中で林道に替わるが、すでに熊の生息圏に入っており、1人で行くには怖い。「金山の滝」は、さらにそこから山道を30分ほど辿ったその奥にあるという。滝に着くまでは、気を抜くことができないだろう。

 2ヶ月ほど前、「乙女の滝」に行ったついでに、その手前にある「星置の滝」に寄ろうとしたが、滝の入口を見失った。そこで今回あらためて出向いた。「星置の滝」は、写真で見る限り上下の2段に分かれた流れが美しく、全国の名瀑のひとつに数えられている。この景観の評価とは別に興味を抱いたのが、星置の滝を修験道と同じく「瀧場」という修行の場所とした「星置の瀧 金子教会」の存在。

18日1
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 星置の滝に向かう狭い通路を辿り、谷底に下り着いた先に朽ちた木造の橋が架かっている。その先に金子教会の建物があった。入口の扉は破られて、玄関から奥は土足で歩いた後が数多く残っていて、建物内部は廃墟状態となっていた。話によると、建物を守る金子教会の管理者が亡くなり、建物の管理維持ができなくなったらしい。 
 教会の由緒が記されたものは見当たらなかったが、建物の入口の横に要石と延命地蔵尊、そして大香炉なのか養成シートで覆われた器物が並んでいた。

 星置の滝は、平和の滝のような禍々しさはない。逆に、修験道の修行の場として選ばれただけに清々しさと神々しさが感じ取れる。ここにどのようにして建材を運び教会を建てたのか、どのような信者が訪れたのか、また何を信仰の対象としたのか、という興味が募った。

 建物や、入口横に並んだ延命地蔵尊等の写真を撮って後で確認すると、3基並んで写した写真の中に、明るく輝く不思議な光の帯が差し込んでいたカットがあった。それは大香炉と思われる物の上だけに写っており、ほかのカットでは見られない。
  3基の中で要石や延命地蔵尊は信者からの寄進で、大香炉は教会の持ち物と思われる。なぜ、このような光が写り込んだのかは深く考えないが、信仰心と星置の滝の霊力のなせる業なのかも知れない。



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写真左上:景観の美しい星置の滝、同右上:金子教会の建物に続く木造の橋、同左下:3基並んだ内の大香炉らしき物の上に明るい光が差し込む、同右下:大香炉に差し込んだ光の拡大写真











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2014年08月16日

「白井川支流・左股川釣行記」 そのA

  今回の三の沢を経由した左股川上流は、全く初めてのポイント。すべて、北大工学部「北工会」誌に記載されたことをトレースして、実行した。 ただ、肝心の「天狗小屋ゲートから三の沢にはどれだけ時間が必要なのか」「沢をどのように下るのか」といったことは「北工会」誌で触れていない。それだけに不安な点も多く、とくに現地の環境が36年の間にどのように変ったのかなど、出発前から気になっていた。

 それに、今回のブログをまとめている途中で気付いたことだが、最新の北海道の登山ガイドブックには、天狗小屋からの余市岳の走行路は、三の沢を経由した左股川ルートではなく、白井岳を経由する右股川ルートしか載っていない。つまり36年前の余市岳への走行路が、現在は一般的なルートではなくなったということ。これが果たして何を意味するのか。

 さて、天狗小屋から1時間をかけて三の沢まで着いた。藪で覆われた三の沢を、転げ落ちるように下った先に目的の左股川があった。山ふところのあちらこちらから集まった沢水が谷底で勢いを増し、三の沢の流れ込むゴルジュ状の左股川下流域は、大岩を砕くほどの激流となっていた。無理もない、つい三日前の大雨が残っていて当然だと思う。
 しかし上流域には、大岩と大岩の間を縫って流れる穏やかな落ち込みも見られ、そのうちの数箇所はフライが打ち込めそうだ。
8月16日写真1
8月16日写真2.JPG














  川の流れに手をさらすとしびれるほど冷たい。ここでの釣りは、水に濁りが入っていることから、水中から認識されやすい#10のカディス・オリーブを選択。これを急流に飲み込まれないよう、パウダーのフロータントでしっかりと塗した。
 一投目は、大岩の手前のなだらかな流れにフライを乗せる。同じことを3回ほど繰り返した時に、川底から黒く細長い影が浮かび上がり、フライを水中に引き込んだ。魚を引き寄せる距離は短かかったものの、上流、下流へとラインを引き回したのは25センチほどの岩魚。斑点の形からアメマスではないかと判断した。

 さらに上流の小滝の落ち込みから、緩やかな流れ出しに変る箇所にフライを流し込むと、一発で尺に2〜3センチ足りない岩魚が飛びついた。その同じ流れの流心脇からも1匹目と同じようなサイズがかかる。この場所から30メートルほど上流に、小滝の落ち込みで作られた流れの緩やかな淵が現れた。
 「ここには尺上サイズがいるはず」という、根拠のない思いを込めて1回、2回と流し込んだ3回目に、向こう合わせでラインが引き込まれた。手ごたえがこれまでとは違い、ずしりと重い。上流、下流へと泳ぎ回るたびに0.4号のティペットが心配になってきた。大きいだけに針のかかりが浅ければ簡単に外される。慎重にやり取りをしながら、手にしたのは尺上の岩魚。やはりこのサイズが棲息していた。
 その後も遡行を続けて、初めの岩魚と同サイズが3匹あがった。しかし、再び雨が降り出して鉄砲水のおそれを感じたことから、三の沢から100メートルほど上流で引き返した。

 こうして釣行記を書くと、決して「北工会」誌に書かれているような入れ食いではない。しかし、これだけ短い釣行区間でもしっかりとフライに反応する岩魚を見て、ここまできた甲斐があったと思った。また、36年前と同じ自然が残っていたことが素直に嬉しかった。
 それとともに「キャンプで食する岩魚は、食べる分だけしか獲らない」という登山者たちへの感謝も湧き上がった。
 釣人は、もっと近場でもっと楽に大物釣りのできるところがあるから、苦労してここまで来るものはいないだろう。実際に、長時間歩くことによる熊への恐怖や沢での鉄砲水、崖崩れの不安など、釣り以外への気配りは尋常ではなかった。
 三の沢から四の沢への遡行は今回取りやめたが、また機会があったら挑戦して見ようと思っている。その時は、登山道具を抱えて。
8月16日写真3 

8月16日写真4










  尚、余市岳と白井岳、定山渓天狗岳の登山口となっている天狗小屋の駐車場にも車上荒らしが出没しているようだ。駐車した車のワイパーに、警察からの「車上荒らしに注意」の用紙が挟まれていた。この場所ばかりではなく、林道などに駐車するときにはくれぐれもご用心を。
 
写真左上:三の沢が合流する左股川下流域。同右上:カディスにきたアメマスに似た岩魚。同左下:その後、待望の尺上岩魚がきた。同右下:駐車した車のワイパーに挟まれていた「車上荒らし」への注意書き












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2014年08月14日

「白井川支流・左股川釣行記」@

  8月5日付けブログ(https://fanblogs.jp/bukki/daily/201408/05/)に掲載した、北大工学部「北工会」誌1978年2月号 [豊平河上流域の岩魚釣り]の白井川支流・左股川の記事に触発されて、13日に釣行した。お盆は殺生が禁じられており、昔は釣りをしていると「なんと罰当たりが」と怒られたものだが。
 この「札幌近郊 白井川支流」の続編を2回にわたって掲載する。1回目は36年前に記された北大工学部「北工会」岩魚釣りの内容と、今回釣行した左股川上流部までの行程を。

  「北工会」誌の白井川支流左股川の記載は、「林道沿いに流れる右股川は1・5キロほど奥で左股川が合流している。合流点より左股川に沿って三の沢までは、しっかりとした林道がついており、三の沢の林道終点まで進んでから沢に入ると良い。
 左股川は好ポイントが連続して、沢がカーブするごとに現れる釜やよどみには気を引かれる。しかし、魚影が濃くなるのは四の沢の出合付近から。途中のポイン トは眺めるだけにして沢登りに徹した方がいい。
 四の沢から五の沢にかけての区間は、札幌近郊ではピカ一の釣り場であろう。大物は上がらなくても25センチ前後のものはコンスタントに釣れる」という、釣人ならば誰でもよだれを流すような内容。

 ただ、もう36年も前の話で、生態環境は大きく変わっているはず。まして自然繁殖で生をつないできた岩魚は、一度環境が崩れると元に戻るのに時間がかかる。最悪の場合「魚棲まずの川」になりかねない。現に、白井川との合流地点から二股橋までの区域は、乱獲のせいかそうした傾向にある。今回の釣行はそれの確認も大きな目的。

 天狗小屋のある、白井川と右股川が合流する林道ゲート前を9時30分に出発。20分ほどで、右股川と左股川の合流する「二股橋」に着いた。前回は、この橋を降りて下流の白井川との合流点まで釣り下った。結果は8月5日に記載したとおり惨敗に終わった。
写真1
写真2














  二股橋を背に、右の右股川に沿って延びる林道は白井岳方向、左の左股川に沿って延びる林道は余市岳に続く。ただ、左股川の林道は三の沢で終り、余市岳を目指すには四の沢、五の沢を遡行するしかない。
 二股橋から余市岳方面に向かった。左股川の流れる深い谷底から、激流が岩や崖にぶつかって発する地鳴りのような音が、熊鈴の音をかき消す。山側の崖下には、瓦礫の散乱した最近の落石の後が残されている。
写真3
写真4














  林道は次第に傾斜を増して、登山道の様相を呈してきた。一の沢、二の沢を経て三の沢に着いたのは、天狗小屋の林道ゲートを潜り抜けてから1時間後の10時30分。「北工会」誌に記載されていたとおり、三の沢から先は道がない。余市岳に向かうにはこの三の沢を下って左股川に降り、そこから沢伝いに遡行するのが一般的らしい。

 左股川に降りるには、釣人も登山者と同じように40度ちかい勾配の三の沢を50メートルほど降らなければならない。沢水で滑る足元に気をつけながら、何とか谷底まで着いて釣りを開始したのは、出発してから1時間10分後。
ようやく目にした深い谷底を流れる左股川は、大雨による増水が収まっておらず、はじめから厳しさを感じさせた。

 自分の釣りキャリアの中で、ここまで歩いて現地到着に時間をかけたことは記憶に無い。釣り道具を持っていなければ、そのまま山登りに移行することができるほどだ。
 これほど時間をかけなくても、安全に釣りを楽しむ場所はいくらでもある。しかし、ここまできたからこそ得られる感動があることを後で知った。
以下、次回掲載予定

写真上左:スタート地点の天狗小屋のある林道のゲート、上右:右股川と左股川の合流する地点に架けられた二股橋。下左:急勾配の三の沢。ここから30メートルほど下り左股川に降りる。下右:増水で流れの急な左股川上流












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2014年08月12日

甦る40年前の心霊話

 墓参りのために、1日早く故郷の三笠に向かった。札幌ジャンクションから高速道路に乗り、三笠インターを降りて道道116号線で三笠市街地に走り5分ほどたった頃、信号機のある「いちきしり」の横断歩道右手に、交通安全を祈願する地蔵尊が見えてきた。
 このお地蔵さんを見て、40年以上も昔に地元で囁かれていた、恐ろしくも悲しい話が記憶の底から甦ってきた。余りにも古い話なので、どこまでが事実なのかは責任持てないが、当時起きたことだけを述べる。

 この地蔵尊が建立される以前から、「いちきしり」の横断歩道そばに中央バスのバス停があった。昭和47年のある日、この近所で農家を営む家の娘が、バスを降り道路を横断中に車にはねられ死亡した。彼女は三笠の病院に勤める20歳代前半の看護婦だった。
それからしばらくして、事故現場の道路の脇に立つ彼女の姿が頻繁に目撃された。特にタクシーの運転手の目撃例が多かったようだ。この話が飛び交い、中には興味本位で夜中にその場所を車で徘徊する不心得者もでたほど。

  娘は結婚式を目前に控えていたという。その無念さから霊となって姿を現したのだろうと、当時はまことしやかに噂された。余りにも目撃話が飛び交うことから、地元の交通安全委員会が中心となって交通安全を祈願する地蔵尊を、昭和48年7月に建立した。それ以来、幽霊話はぴたりと収まった。

 事故の多い場所に、交通安全祈願の地蔵尊が建立されることはままある。事実、同じ三笠市内でも、過去に2件の死亡交通事故が起きた道道116号線岩見沢三笠線と清住墓地入り口の交差点に、昭和55年に清住地蔵尊が建立されている。しかし、「いちきしり」での死亡事故は、過去においても多分その1件だけ。それだけに、地蔵尊の建立は彼女の霊を鎮めることだけが目的だったと思われる。

 こうした特定の霊だけを鎮魂する地蔵尊は、数ある慰霊碑のなかでもそれほど例はないと思う。車を運転するものとして、写真を撮影したあとにしっかりと合掌して安全運転を誓った。

 写真は三笠・いちきしりの地蔵尊
三笠地蔵尊









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