昔は、企業の中央部にサーバー室があって、そこにホストコンピュータと言われる企業の全機能を集約させていました。
その後、クラサバがもてはやされ、サーバーとその機能を使い、自分でもある程度の機能をこなすクライアントの協調型システムが流行しました。
クラサバでは、初期投資が少なくて済む・・・と言う経営者からみれば目前の利益を生む幻惑を生み出していました。
反面、システム部門の要員は、クライアントの面倒まで見なければならなくなり、TCOは膨れ上がりました。
そして、また中央集権的なコンピューティングに移行し(戻り)、しばらくはその体制で進んできました。
クラサバもホストもイメージで見てもらえば分かる様に、中央のサーバーと周辺のクライアントがどのように役割分担をするかが違うだけです。
しかし、その違いが保守の面で大幅に異なり、クラサバはシステム要員に大きな負担を負わす事になりました。
しかしその後、ネットワークが大幅に高速高品質になりクラウドサービスも開始されました。
クラウドサービスも初期投資、ランニングコストがお安く見え、これも経営者にもてはやされる事になりました。
しかし、クラウドサービスは導入は簡単なんですが、脱却が難しく、ぴったりと来る業種業態なら良いんですが、そうでないと、かなり圧迫されますね。TCOの面でも
私の会社では、昔からホストコンピューター一本で運営してきました。
TCOと言えば、ホストコンピュータ導入費用と、システム部門の人件費ぐらいでした。
基幹システムのソフトウェアは全て自社開発。
ソフトウェアへの投資はOS購入費用・導入費用のみでした。
そして、AS400を選択して、現在のグループ会社のシステム中、頂点に位置しています。(吸収された子会社ですが)
先代社長は、私の会社のシステムについては、その仕組み・機能をグループ他社に取り入れようと考えておられました。
が、数年前に息子にその座を譲り、経営には一切口を出さなくなりました。
そこから、私の会社のシステムは危機を迎えました。
依頼入力から商品納品・請求まで、全て一元管理されたシステムで運用してきましたが、この依頼入力の部分のみをグループ全社で統一した受付システムを開発し、それを全社で共用しようという方針が出されました。
この方針は
・BCP対策
も含んでいましたが、最も大きなのは、グループ各社の受付効率を上げ、必要人員数を減少させる事です。
そして、コンサルタントにその受付システムを設計させました。
その仕様は、とても素晴らしいものでした
グループ他社にとっては
私の会社では、コンサルタントも見学に来ましたが、コンサルタントが『我々の設計したものが、ここで実現できている』と感想を述べていました。
普通なら、これからやろうとしている事を実現出来ているシステムがあるのだから、それを水平展開する方が得策だと考えるでしょう。
しかし、我がグループは違うんです。
まぁ、親会社の横暴なんてどこのグループ企業にもありそうですが
ここからが、苦難の道のりの始まりです
それでは、また・・・・
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