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2016年10月02日

読売新道を登る:DAY2(2016年9月)

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2016年9月27日、3時起床でテントの外を確認すると、なんと「満天の星空!」でした。最近の天気予報の精度は高いねえ〜っと感心しながら奥黒部ヒュッテの前で最終準備をします。ザックはOsprey Zenith75(以前の投稿あり:山道具)ですが、雨蓋を取り外して軽量コンパクトにしました。食料、行動食は3日分+α、水は2L持ちました。ザックの総重量は13.5kg程度だと推測します。4時にヒュッテを出発です。さあ いよいよ始まるねえ〜



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あたりは当然真っ暗ですが、かろうじて月明かりはありそうです。そして歩き出してすぐに前頭部に強力な衝撃がありました・・・「しまった!」倒木のエッジ部分に頭を強打してしまいました(写真右)。しばらく動けず早々に休憩が入ってしまいました。



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気を取り直し歩き出します。読売新道の前半は、樹木の根を乗り越えながら進む場面がほとんどです。前日の雨で土が濡れているのでかなり歩きづらい状況が続きます。LEDの明かりだけが頼りですが、踏み跡はしっかりしていたので一歩一歩確実に進みます。樹木の間よりたまに景色が見えます。写真右は、はるか遠くの白馬岳らしきシルエットでした。そして今まで無音の樹林帯を歩いてきましたが、空が白み始める頃やっと鳥たちが鳴き始めます。またあたり一帯相当数の獣たちがいるはずですが、不思議と何の気配も感じません。万が一クマに遭遇した時は、何とか道を開けていただけるようアイコンタクトしながら進むしかありません。



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1時間半ほど歩くと花崗岩の大きな岩がいたるところに現れます。岩と木の根をつかみながら延々と進んでいきます。


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おや、読売新道の標識が現れました。おそらく読売新道開拓時代、50年くらい前のものなのでしょう。いい感じですね。 5時45分の夜明け時間になりましたがまだかなり暗いでです。


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今度は新しい標識が現れました。2001年にコース整備が入ったとのことなので、その時整備した標識だと思います。それにしてもまだ赤牛岳まで3/8の地点ということは、まだだいぶ楽しめますね。 苔むした倒木や岩をどんどん乗り越していきます。ここまで不思議と疲労感はなく、「次は何が出てくるの?」という期待感の方が勝っているのでしょう。



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尾根の肩のようなところで初めて平地が現れました。同時に4/8の標識が置いてあります。もしや?と思いましたが、4/8のところで長かった樹林帯を抜けました。あたりも完全に明るくなって、ようやく漆黒の闇の世界から這い上がった感じです!やったぜ〜



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5/8の標識からハイマツ帯に入ります。周囲の視界は完全に広がり、立山、黒部ダム、白馬連峰などが鮮明に確認できました。


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さらに高度を上げていくとハイマツから細かい砂礫地帯へ変わり、ついに赤牛岳の山頂部を確認できるようになりました(写真右)。


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さらに砂礫地帯を進み岩稜帯を乗り越えていきます。


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7/8の標識で完全に「赤牛岳」の全貌を捉えました。確かに岩肌は赤茶色に変わりピラミダルな山容がとてつもなく美しく見えます。



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ガレ場の山頂直下を登りきり「赤牛岳頂上」に到着しました。登頂時間をあまり気にせず登ってきましたが、7/8の標識あたりで5時間を切れそうだな?と思い始め、最後は息を切らしながらの登頂になってしまいました。 やったぜえ〜 「気分は最高です!」 ここまで当然のように誰にも会わない登頂でしたし、山頂部も誰もいません。



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北アルプス最奥部から360度の景色を一つ一つ確認しながら眺める時間は至福の時ですね。写真左は、水晶岳の左奥に「槍ヶ岳」。写真右は水晶岳の右側に「笠ヶ岳」と「黒部五郎岳」、その下に「雲の平」の台地が広がっています。



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向きを変えれば、広大な薬師岳、北薬師岳。裏銀座の尾根には野口五郎岳などなど完璧なパノラマでした。




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冷めやらぬ感動もそこそこに歩を進めなくてはなりません。赤牛岳は本日の行程のほぼ半分なのです。ここまでこまめに行動食を摂って来ましたが、さすがにエネルギー切れを起こしていました。少し時間を取りまとめて摂取します。写真右は、赤牛岳と水晶岳を結ぶ尾根の一角ですが、どなたかのビバーク跡があります。この尾根で暴風に襲われたらかなり苦戦するでしょうね。ガスに巻かれるとルートも見失いやすい場所がありそうなので、じっと動かずに停滞するのは正解だと思います。



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赤牛から水晶岳の尾根はすごく長く感じますが、ようやく温泉沢の頭につきました。ここを下れば高天原だし進めば水晶岳です。付近で登山者数名とも出会いました。



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水晶岳到着です。読売新道は奥黒部ヒュッテ(東沢出合)から水晶小屋までの登山道を指すようですが、事実上水晶岳が末端と考えて良いのでしょう。歩き始めた黒部ダムをバックに吠えてみます(笑)。



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営業の終わった水晶小屋の脇を通り尾根を進みます。鷲羽岳が視野に入ってきました。三俣山荘までは黒部源流ルートを下り巻いていくことにしました。明朝鷲羽を越えて水晶小屋まで行くつもりだったからです。



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おおっ!三俣までもう直ぐです。鷲羽岳の見える場所にテントを張りました。長い長い1日が終わろうとしています。



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奥黒部ヒュッテを出てから11時間ほど歩きました。念願の読売新道を登り最高の天候に恵まれ大展望を満喫できた1日でした。心地よい疲労を感じながらリラックスして明日に向かいます。


ではではお疲れさんでした〜


posted by Jack at 12:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 山登り
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Jack
2015年の夏で長らく勤めたサラリーマン生活に終止符を打ちました(依願早期退職)。2016年の夏に百名山を達成し、その後、残っていた3000m峰も登り、一区切りしました。現在は、さいたま市【やまざ器】にて焼き物製作販売・陶芸教室を主催中です。これからも色々なチャレンジを進めていきたいですね。
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