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2023年01月16日

屋根裏から変な音する。獣害に詳しいやつ来てくれ 2


64:名無虫さん[]2016/03/21(月)20:26:34.53ID:JKwDI3uB.net
数日間そのままにしてしまってスマン。
>>1です
だんだん落ち着いてきて今日帰宅した
そういえばと思ってこのスレを開いたら心配してくれる人もいたからもう書き込むつもりなかったがちゃんと数日間で起きたことを話すのが責任だと思ったのでカキコする。
スレ違いだが勘弁してくれ
長くなるからゆっくり書き込む
にわかには信じがたい話だから釣り乙って位の気持ちで聞き流してくれてOK
それくらいがちょうどいいと思う
俺だってあまりにもショッキングで未だに受け入れられていない


あの日オレはヤツを見た後、パニックで何が何だかわからなくなってとりあえず落ち着こうとPCに向かった
見たモノを報告しようと思ったんだ
だが打ち込んでる途中で屋根裏の音が尋常じゃないくらい大きくなってきたからそれどころじゃなくなって途中で切り上げて家を出た
それでコンビニまで車を走らせたんだ
コンビニに駐車して、冷静になって家族が返ったらまずいと思い仕事が終わる頃の親父と出掛けてる弟に電話した
弟は割と近くにいてすぐに合流
親父も仕事場まで迎えに行った


どうしたんだよって感じの2人に家でみたものを全部説明した
人型で子供くらいの大きさのヤツが奇声をあげて暴れていること
そしてそいつは頭だけが異様に大きくて長い鬚を生やしてること
弟は信じてなさそうだったが俺の必死さに圧倒されてた
親父は少し考えた後、
「心当たりがある。運転代われ」
と言って運転しはじめた
それとおじさんに電話しろと俺に指示をした
おじさんは親父の兄にあたる人だ
俺は指示通り電話して、おじさんに今までのことを全部話した
するとおじさんは

「トウキョ様がなんで…〜〜〜」

みたいなこと言ってたと思う
それを親父に伝えると、やっぱりかと言ったきり黙ってしまった
車はどうたら親父の実家に向かっているらしかった


それから数分くらいで手足が痙攣してきて意識が朦朧としてきた
混濁した意識の中で実家に到着するとおじさんやじいちゃん、ばあちゃんとか色んな大人が深刻な顔で俺を囲った
親父はこの時もう半べそで、ばあちゃんが死ぬな死ぬなと叫んでた
俺は大変なことになっていると自覚した
俺はおじさんと親父に車に乗せられ、さらに山奥に連れて行かれたと思う
それからどれほどか車に揺られた
車から外に連れ出されて目の前にあったのは古い寺だった
そのままおじさんと親父に担がれて本堂らしき部屋に入れられた
おじさんが住職であろう男と話をしたあと、部屋が完全に締め切られ住職の男と4〜5人の坊さん、そして自分だけになった。
俺はお祓いをされるんだとこの時やっと理解した。


坊さんがお経を唱え始めた途端、俺は気を失ったんだと思う
ここからは本当に記憶がない
でもお祓いの途中でうっすら意識が戻ったときに屋根裏で見たモノと同じような頭のでかいヤツが何体もいて俺や坊さんたちを囲って頭を左右に振って飛んだり跳ねたりキモい動きをしてた
それでもなおお坊さんたちは額に汗を滲ませてひたすらお経を唱えてた
俺はまた頭がじんじん熱くなってきて燃えてるのかと思うくらいに熱くなった時、また気絶した


目を覚ますと布団の中
親父の実家で寝かせられていたらしい
枕元に置いてあった腕時計で時間を確認すると

3/18 9:00

日付が飛んでる
まだじんじんと頭が痛んだ
俺は鉛のような体をどうにか起き上がらせて人がいる部屋へ向かった


皆がいる部屋に入ると全員心配そうに大丈夫なのか?と聞いてきた
俺はまだ状況が飲み込めずに困惑しているとおじさんに、ちょっとこいと言われて別室に連れて行かれた

「調子はどうだ?」
「うん。まだ少し頭が痛い」
「あの日のお祓い、結局朝まで続いたんだ。本当に無事でよかった」
「何が起こったのか全くわからない」

そう言うとおじさんは俺に全てを説明してくれた。


俺が住んでるのは地理的には関東だ、とはいっても隅の隅
もはや隣接しているX県と言ってもいいくらいの場所(X県は関東外。詳しい県名は書かない)
親戚も皆このX県にいる
ど田舎ではないと自負しているが、世間的に見れば田舎に分類されるのだと思う
故に今でも集落が多く残ってる
俺の祖父のさらに祖父(正確な時期はわからないがおじさんがこう言っていた)もある集落に住んでいたらしい
しかしその集落にはいわゆる『悪習』があったのだという


「その悪習っていうのはな、ざっくり言えば人柱を立てることだ。その年の不作や、集落での不幸な度に行われたらしい。まぁ簡単に言えば生贄だな。集落の中でも立場の弱い家から順に子供を差し出してその子供を担当の人間が殺すんだ。そしてその死体を1メートル四方くらいの箱に〇〇〇(何かの擁護らしい)と一緒に詰めて保管するんだ。でもな、ただ保管しているだけじゃいかん。この人柱には『忌周』ってもんがあってこの周期が一周した時に『詰替』をしなきゃならん。そうしなきゃ祟られちまう。しかもこの忌周ってのは人柱ごとに違うんだ」
「詰替って?」
「そのままの意味さ。死体を新しい箱に〇〇〇と一緒に詰め直すんだよ。それでな、この詰替のときに箱を開けて死んだ子供と対面するとどの子供も例外なく頭が異様に大きくなってて、髪の毛が伸びてるんだと。理由は俺にもよくわからん。その姿から人柱のことを『頭巨様』とか『御頭巨』って呼んで祀るんだ。注意しなくちゃいけないのは頭巨様には触れるなってことだ。怨念や憎しみが強く残ってるから呪われるのさ。だからお前が髪の毛に触れたってのは最大のタブーだったわけだ。かつてその集落では人々が生活するためのエリアと頭巨様を管理するためのエリアに分割して暮らしていたらしい。俺らの祖先(本家)は管理する側の人間だったのが交代の時期をきっかけにして離れた別の集落に移り住んでこの悪習から逃れた。それからしばらくしてその集落は土砂崩れでなくなっちまったんだとよ。土の中ってわけだ。つまり頭巨様の詰替をする人間がいなくなったどころか箱自体もどこにあるのかわからなくなっちまった。でな、不思議なことに今でもお前みたいに寺に駆け込んでくる人間がたまにいるんだよ。多分もう無いはずの村の頭巨様を保管するエリアに偶然迷い込んでしまう運の悪い連中がいるんだな。そこには忌周をとっくに過ぎた頭巨様が数知らずおられる」
「なんで屋根裏にソレが居たんだ」
「そこがおかしいんだ。祖先が今の地に移住した時に、まだ管理の途中だった頭巨様を何体か一緒に持ってきたらしい。そしてそれを本家とお前がお祓いを受けた寺で今でも厳重に保管している。浄化が終わるまでな。つまりお前の親父がそっちに引っ越した時にうっかり荷物に紛れ込むってことは絶対に無い。ましてや屋根裏に居た頭巨様は忌周を過ぎても放置されてた。原因は全く不明だ。お前の家にいた頭巨様は昨日のうちに俺とて羅の住職で納めて再び管理している。まぁお前に話せるのはこんなとこか、もう少しゆっくり休んでいけ」
「聞きたいことがたくさん…」

これ以上は何も教えてくれなかった。
爺ちゃんも婆ちゃんも確実に何か知ってそうだが俯いて何も話してくれなかった
親父も頭巨様についてはほとんど知らなかったらしい
長男であるおじさんに管理が任されたからだ
俺の弟も頭巨様のことは何も話されていないみたい


ここまでが俺の3/16日から数日間
しばらく実家でゆっくりして今日帰ってきたんだ
体調もいいし家も大丈夫みたいだ
心配してくれた人すまん
別に信じてほしいとは思わないが一応報告しておく
これで終わり


114:名無虫さん[]2016/03/22(火)20:07:15.05ID:KdA5SQ1K.net
もう二度と屋根裏は開けない
それでは
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