2022年03月14日
水木しげる
水木しげるとは妖怪漫画の第一人者であり、後に京極夏彦など多大なる影響を及ぼした人物である。
代表作は鬼太郎シリーズで、今では愛嬌や何だかんだいっても人間想いの妖怪たちであるが、同シリーズの原点となる「墓場の鬼太郎」は不気味な描写が多く、ホラーよりの作品である。
なお、どろろを執筆した手塚治虫は水木しげるの描いた鬼太郎に負けず嫌いを発揮して執筆したとかしていないとか。
今現在は亡くなっているが、好きなときに寝て食う生活スタイルのお陰か、かなりの御老体であるにも関わらず、かなり大きいバーガーを食してたりしている。
個人的に、この人が一番の妖怪なのではないだろうかと思わなくはない。
【内容】
水木しげるの妖怪に対する情熱は、幼少期家政婦として働いていた「のんのんばあ」から語り聞かされた影響が強い。
尋常高等小学校を卒業後、絵を学ぶべく上京したのはいいものの、大正時代の時分は第二次大戦争の時期であり、集兵され、戦地へ飛ばされる結果となった。
過酷な戦争体験であったが、当時派遣された土地で居眠りをしている最中、日本兵の仲間の多くを死なせてしまったものの、居眠りをしていたお陰で生き残ったというエピソードがある。
しかし、ニューギニア戦前のアメリカ軍の攻撃で片腕を失う結果となってしまったが、終戦後、日本に帰国することができた。
なお、墓場鬼太郎におけるねずみ男のセリフである「喧嘩をするな。腹が減るだけだ」はこういった戦争経験から来ている可能性があるかもしれない。
水木しげるは南方のニューギニアに配属されてしまったのだが、これは配属前、上官に「北上並みのどちらがいいか」と尋ねられ、「(寒いのは嫌いだから)南」と答えたためである。更に右腕を戦争の戦火で失ってなお、田畑の世話をすることになったのだが、そこで出会った原住民と親睦を深めることになる。
なお、水木しげるは土人という言葉を用いるがその意味は決して差別用語などではなく、『大地の民』などといった尊敬の念が強いことを記載しておく。
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