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2021年07月28日

ひとり鬼ごっこ(ひとりかくれんぼ)



ひとり鬼ごっこ(ひとりかくれんぼ)とは、こっくりさんに似た降霊術の一種だと推測される都市伝説のひとつである。


【内容】



用意するもの

・自分の隠れる部屋と塩水
・手足のあるぬいぐるみ
・ぬいぐるみの中に詰める米や自身の髪の毛や爪
・縫い針と赤い糸
・水の張った桶
・刃物
・テレビ


手順

・まずはぬいぐるみに名前をつけて、腹部の布を裂き、綿と米や爪などといったものと中身を交換する。
・午前三時になったら、ぬいぐるみに向けて「最初の鬼は自分」と3回述べ浴室に行き、水の張った桶の中にぬいぐるみを入れる。
・テレビ(砂嵐状態)の家中の電気を消して、目を瞑り10秒数える。
・刃物を以て風呂場に行き、ぬいぐるみに向けて「◯◯(ぬいぐるみの名前)見つけた」と述べ刺す。
・「次の鬼は◯◯(ぬいぐるみの名前)」と言い、塩水のある部屋で隠れる。
・2〜3時間以内に、かくれんぼの終わりには塩水を口に含んだ状態のまま、ぬいぐるみを見つけ塩水をかけ、自分の勝利宣言を三度行う。


以上の準備・手順を終えると、「一人かくれんぼ」の終了となる。
ひとりかくれんぼで隠れている時、ラップ音や風呂場に置いておいたはずの人形がいなくなっているなどの、様々な怪奇現象が報告されている。
ひとりかくれんぼは一度述べたように、こっくりさんに類似した降霊術のひとつだと述べたが、こっくりさんは「手順を守りタブーを犯さなければ占いにより当人の知らない情報を教えてくれる」のに対して、ひとりかくれんぼの場合はそういった利益・後利益というものは全く報告がなされていない。
端的に述べて、スリリングさを経験する快感はあるものの、ひとりかくれんぼの儀式が失敗に終われば呪われてしまうため、『儀式』めいた形式を取っているものの、益がないので何の意味もない失敗すれば理不尽な結果に見回るだけの損でしかないように見受けられる。

ひとりかくれんぼをする場所も、砂嵐のついたテレビが必要なため、必然的に場所が家に限定されているのも不可思議である。

私はひとりかくれんぼについて軽く考察したところ、座敷童や何らかの家特有に住まう心霊現象を現実的な形をもって実体を帯びさせる儀式ではないかと思っていた。都市伝説的に流布しているやり方は未完成、もしくは何らかの条件が欠けているものであり、未完成な降霊術であるがために、主催者に対して明確な得はなく失敗した際の損のみが偏在しているのではないかと考えている。

実際、2ちゃんねるで「ひとりかくれんぼ」のやり方を広めた歩兵氏は、元ネタはありつつも家庭版に改良した創作・釣りであると宣言しているが、その元ネタが明らかになっておらず、明らかに創作物だと分かっていても、思わず引き込まれずにはいられない魅力的な内容になっているものだと思われる。

要は「万が一」という可能性と、家内でたった一人で行うといった身近な環境が、ひとりかくれんぼの魅力を引き立てているのであろう。

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