2021年04月29日
タイトルは忘れたが面白かった海外ドラマ
放置もへったくれもないタイトルであるが、今回は面白かった海外ドラマ(ショート)について紹介していきたいと思う。
何せ視聴したのが随分昔のことだから、よく覚えていないのだ。
ぼんやりとした菊を辿るならば、『世にも奇妙な物語』のようにそれぞれ独立した短編からなる連続ドラマであったように思える。
【内容】
壁の向こう側の家
縁族ドラマの内容も分からないのだから、「壁の向こう側の家」は暫定的なタイトルでしかないことに注意。
このドラマ内容は少々SFチックで、ある日とある研究機関が異次元の世界を見つけることになる。
異次元の向こう側には長閑で放牧とした風景が広がる自然と、一軒家が建っていたのであった。一軒家の家族構成は大人数で家族の多くが大自然の中で読書をしたり、子供たちははしゃぎまわるという、どこの家庭にもありそうな平和な日々を送っていた。
しかし次元の向こう側というだけあって、あちら側の世界へ赴くことはどうしても出来ない。何故なら不可視の一枚壁が隔たり、あちらとこちら側の繋がりを断絶しているのである。
自然、一家の様子を眺めることになるのだが、その一族はある程度時間が過ぎたら、子供もろとも関係なく家の中に全員、引き籠ってしまという謎の修正があった。
外に出ている間は会話らしきものをしているものの、見えない壁の所為かその内容を聞き取ることができず、読唇術の技術を持つ人物を招いてその会話内容を知ろうと模索する中で、これまで一族を見守っていた男性博士が壁の向こう側の女性に惚れてしまうことになる。
どうにか接触しようと、異次元の一族の存在が確認された時点から化学班は次元の壁に向けて、一粒程度の氷の塊をぶつけていた。これはあちら側の存在が、こちら側の次元から出てきた物質に驚かないように配慮された結果である。一粒の氷ということもあって、ぶつかっても怪我の可能性は低く、そうして温度の影響によって自然と溶けてしまうため、まさに後腐れのないアプローチ方法であった。
壁に氷をぶつける作業は当初、氷をはじき返すという結果で対した効果がなかったものの、同じ個所に氷をぶつけ続けることによって壁の強度が下がったのか、ある日ついに氷が異次元を超えることに成功する。
異次元を通り抜けることが出来ることを知った恋する博士は、あちら側の存在である女性に接触するため、氷が次元の壁を越えたタイミングを見計らってダイブし、遂には氷の粒だけではなく、人間一人が次元の向こう側に移動することに成功したのであった。
恋する博士は恋した女性に話しかけようとした瞬間、これまで庭で思い思いに時間を過ごしていた一族に囲まれ捕食されてしまう結果となる。
あの一族は食人族の一家であったのだ。
一族がある一定の時間になったら家の中に入ること。度々こちらを向いて何事かを囁き合っていた……読唇術の技術を持つ人物が博士が壁の向こう側へ行く直前に間に合い、どういった事を話していたのかを解明できていれば起きなかった悲劇である。
二重の意味で。
このドラマのラストで壁の向こう側にいる子供が、石を持って氷が飛んできた場所を繰り返し繰り返し叩きつけるラストで終わっている。
恐らく氷の粒だけではなく人間一人が、自分側の世界へ移動出来た事実から次元の壁に絶えず衝撃を加える事で、壁を破壊することが出来ると悟ったことによる結果であろう。
今日も壁を叩いている食人族の存在のことを考えると、そのオチは秀逸なもののように思える。
奇妙な行動を繰り返す男
ある日、精神科医である医者の元に奇妙な行動を繰り返す男が診察にやってくる。
その男はゴミ箱を倒すなどの行動をすることで世界の滅亡を阻止しているということであった。
「誇大妄想も甚だしい」と考え、奇妙な行動を休みなく繰り返す男に対して医者の男性は判断するのだが、相手は一時奇妙な行動を控えるものの、どうしても体が動いてしまうのであった。
医者である男は理由のつかない行動に対して、緊急処置として精神病に入院させることを決定したのだが……。
奇妙な行動を繰り返す男は病室に入院させられ、医者の男は妻とその子供が海外旅行に出たことを知る。
そんな中、男が見るTV内容では世界規模で災害や内乱などのデモが起こっており、医者の男が愛する家族も災厄に見舞われていた。飛行機が乱気流に見舞われ、飛行機が墜落するかしないかの頃に、藁にもすがる思いで医者の男は奇妙な行動を繰り返す男に懇願して、世界中で発生している災害を止めてくれと願うのであった。
病室に入院していた男は眠そうな様子で一連の行動を起こし、一応災害は食い止まった。
医者の男がほっとしたのも束の間であったが、これまで比べ物にならない災害が立て続けに発生することになる。
医者は奇妙な行動を繰り返す男を起こし、世界中の災害を止めてもらうべく懇願するのだが、男は「疲れた。眠い」といい、何もすることはない。
それどころか医者に対して、「能力を継承した」といった言葉を残して、安らかな睡眠に入るのであった。
一方、取り残された医者はこれまで奇妙な男が行っていた行動を緊迫した表情で繰り返しながら、これまで休みなく奇怪な行動を繰り返していた男と同様の苦しい生活が強いられるのであった。
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