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2021年04月30日

アーカード



アーカードとはヘルシングに登場する吸血鬼。恐らくモデルは串刺し公ことヴラド三世だと思われる……というか吸血鬼のモデルになったのが、ヴラド三世である。

【内容】


英国王立国教騎士団ヘルシング機関の切り札にして、鬼札。身体能力及びその強さはチートそのもので、まずわざと敵の攻撃を受けてから反撃するといった戦闘スタイルをとっている。要はナメプ。
元人間で人外になった存在でありながらも、人類賛歌を唱えてやまない。純人間から人外になった存在には非常に手厳しく、イィイイイィイイメェエエン!を叫び、殴り殺すなら異教徒だけにしなさいと優しく諭すとある神父が、人間から逸脱した姿になった際には悲しみが隠しきれないでいた。

戦闘スタイルは二丁拳銃。弾のリロードは気分。
重火器の他に獰猛な犬を操ったり、吸血鬼らしく純粋な吸血行為、容姿を大幅に変えるなど、性別が行方不明になったり超然とした存在。

人間だけではなく同類の吸血鬼を軽々しく殺すことが可能なのに人間に従っており、主人であるインテグラに非常に忠実。
物語終盤で全力解放である『死の河』を発動させる際には地面に頭を擦り付けて、本気の許可を得ている。

人類賛歌およびインテグラに忠実なのは、アーカードが人間に忠誠を誓う以前、ヘルシング教授率いるドラキュラ討伐隊――たった四人の人間とマスケット銃の心伴い装備品と人数の中で、最強の技である『死の河』が突破された。
死の河解放はアーカードにとって、これまで散々すすって来た大量の命の解放――命のストックは一つ、不死ではない状態になるのだが、命の残数が一個であったとしてもめちゃくちゃに強い。

とある女性を求めて百年前暴れ回っていたアーカードであるが、数える程度の人数の人間とマスケット銃により破れる際、人間の持つ強さに痛感。
自分自身を「人間でいることに耐えきれなかった脆弱な存在」と看做しており、世界一カッコイイデブで有名な少佐もアーカードのことをそういった面で毛嫌いしているような節があった。
実際、人間である警官がアーカードの出鱈目っぷり過ぎる強さを目の当たりにしながら惨殺された、弱すぎる人間に失望していた。しかし心はガラスで非常に繊細な人物である。

アーカードが吸血鬼になる以前はとある国の領主であったのだが、人間を辞めると同時に領地のほとんどを失ったのか、現在彼が持つのは自身が「最後の領地」と呼ぶ棺桶だけである。
棺桶は勝手に動いたり謎が多いものの、ヘルシング家に従う意思表示なのか「The bird of Hermes is my name,eating my wings to make me tame.」と記されている。

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