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2017年03月27日
酪農における牛群管理システムの話
最近話題のファームノート。
帯広の会社と思いきや、日本全国に
1,600ユーザーを抱えているとのことですから、
その勢いは目を見張るものがあります。
そしてふと思いました。
酪農家が牛群を管理するシステムとしては、
家畜改良事業団が提供する「繁殖管理webシステム」と
いうものもあり、こちらは牛群検定参加農家なら
無料で利用できます。
それでも、有料のファームノートが
シェアを伸ばしている理由は
どこにあるのだろうか?
ということで、考えてみました。
あくまで酪農家でない私の勝手な考えです。
・使い勝手がいいのかな?
繁殖管理webシステムは牛群全体を管理することを
目的として設計されたシステムのように感じます。
繁殖カレンダーや疾病作業カレンダーがあったり、
集計値のグラフが見れたり、例えば個体別成績リストを
見ると各個体の乳量などの成績が一覧で見れたり。
一方でファームノートは個体管理に着目した
設計になっているように感じます。
ファームノートでは表示項目や絞込条件を自由に
設定したリストを作成することができて、
さらに耳標番号をクリックするとその個体の
いろんな情報が表示されるようになっています。
その点、繁殖管理webシステムには希望の条件で
リストを作る機能は(たぶん)なさそうですし、
1頭ごとの情報を見る機能もなさそうです。
これは大きな違いですね。
・営業力の違い?
繁殖管理webシステムは牛群検定情報がベースに
なっていますので、ある意味各地の検定員が
営業とも言えますが、それほど力を入れて
導入を進めているようにはあまり見えません。
一方でファームノートは営業部隊がいますし、
以前営業の方とお話したこともありますが、
お客でない私の質問にもちゃんと答えてもらえたし、
対応は良かったです。
そういった点もシェア拡大の一因かもしれません。
・発展力の違い?
失礼な書き方になってしまいますが、繁殖管理
webシステムはあまり改修がおこなわれている
雰囲気はありませんし、今後も難しいのでは
ないかと思います。
ファームノートはこまめに改修をしているようですし、
さらに派生した別サービスも展開していくようで、
今後ユーザーの意見を取り入れてどんどん
改良されていくんだろうな、という期待があります。
このあたりの違いは、公的な機関と民間の
差とも言えそうで、勝手な想像ながら事業団の
エンジニアにしてみればもどかしい思いを
持っているのではないでしょうか。
ただ、牛群検定自体の価値を否定するものでは
ありません。ファームノートにも検定データの
登録機能はありますし、月1回とは言え牛の
状態把握、健康管理の仕組みが国により
整備されているのはとてもいいことだと思います。
ファームノートはクラウドサービスですので、
ユーザーが増えるほど料金の値下げも可能に
なってくるでしょう。
そしてさらなるユーザーの獲得につながって
いくんでしょうね。
正直言って、ファームノートもまだまだ
使いやすいな、という段階には至って
いないように思います。
でも、ユーザーの声を積極的に取り入れる
社風のように感じますので、今後ますます
使い勝手が良くなることを期待しています。
予断ですが、この大きなIoT(というのかな?)の流れの
中で、自分はどういう仕事をしていくべき
なのかな? なんて考えたりもします。
ただ見ているだけだと時代に取り残されそうで…。
何か考えないといけませんね。
帯広の会社と思いきや、日本全国に
1,600ユーザーを抱えているとのことですから、
その勢いは目を見張るものがあります。
そしてふと思いました。
酪農家が牛群を管理するシステムとしては、
家畜改良事業団が提供する「繁殖管理webシステム」と
いうものもあり、こちらは牛群検定参加農家なら
無料で利用できます。
それでも、有料のファームノートが
シェアを伸ばしている理由は
どこにあるのだろうか?
ということで、考えてみました。
あくまで酪農家でない私の勝手な考えです。
・使い勝手がいいのかな?
繁殖管理webシステムは牛群全体を管理することを
目的として設計されたシステムのように感じます。
繁殖カレンダーや疾病作業カレンダーがあったり、
集計値のグラフが見れたり、例えば個体別成績リストを
見ると各個体の乳量などの成績が一覧で見れたり。
一方でファームノートは個体管理に着目した
設計になっているように感じます。
ファームノートでは表示項目や絞込条件を自由に
設定したリストを作成することができて、
さらに耳標番号をクリックするとその個体の
いろんな情報が表示されるようになっています。
その点、繁殖管理webシステムには希望の条件で
リストを作る機能は(たぶん)なさそうですし、
1頭ごとの情報を見る機能もなさそうです。
これは大きな違いですね。
・営業力の違い?
繁殖管理webシステムは牛群検定情報がベースに
なっていますので、ある意味各地の検定員が
営業とも言えますが、それほど力を入れて
導入を進めているようにはあまり見えません。
一方でファームノートは営業部隊がいますし、
以前営業の方とお話したこともありますが、
お客でない私の質問にもちゃんと答えてもらえたし、
対応は良かったです。
そういった点もシェア拡大の一因かもしれません。
・発展力の違い?
失礼な書き方になってしまいますが、繁殖管理
webシステムはあまり改修がおこなわれている
雰囲気はありませんし、今後も難しいのでは
ないかと思います。
ファームノートはこまめに改修をしているようですし、
さらに派生した別サービスも展開していくようで、
今後ユーザーの意見を取り入れてどんどん
改良されていくんだろうな、という期待があります。
このあたりの違いは、公的な機関と民間の
差とも言えそうで、勝手な想像ながら事業団の
エンジニアにしてみればもどかしい思いを
持っているのではないでしょうか。
ただ、牛群検定自体の価値を否定するものでは
ありません。ファームノートにも検定データの
登録機能はありますし、月1回とは言え牛の
状態把握、健康管理の仕組みが国により
整備されているのはとてもいいことだと思います。
ファームノートはクラウドサービスですので、
ユーザーが増えるほど料金の値下げも可能に
なってくるでしょう。
そしてさらなるユーザーの獲得につながって
いくんでしょうね。
正直言って、ファームノートもまだまだ
使いやすいな、という段階には至って
いないように思います。
でも、ユーザーの声を積極的に取り入れる
社風のように感じますので、今後ますます
使い勝手が良くなることを期待しています。
予断ですが、この大きなIoT(というのかな?)の流れの
中で、自分はどういう仕事をしていくべき
なのかな? なんて考えたりもします。
ただ見ているだけだと時代に取り残されそうで…。
何か考えないといけませんね。
2017年03月08日
一番利益になる働き方を目指そう
ヤマト運輸が宅急便の料金値上げという
報道がありました。
その理由としては、
「取扱量の増加によるコスト増のため」
とのことで。
取扱量が増えれば宅急便1個あたりの
コストは減りそうなものなのに、実際は
コスト増になってしまっている。
その理由はヤマト運輸の説明のとおりだと
思いますが、この問題、他業種でも
十分起こり得ることだな、と思いました。
例えば酪農では、借金が多いため
より稼ぐために飼養頭数を増やす
ケースが見られることもあります。
でも、果たして頭数を増やすことが
利益の増加につながるでしょうか。
頭数を増やすことで、忙しくなりすぎて
しまい牛の管理が行き届かなくなる、
病気の牛が増える、発情が見切れない、など…。
その弊害によってかえって利益を
減らしてしまうことも十分に
あり得ることです。
ヤマト運輸のような大手でさえ
そういう状況に陥るのだから、
小さな酪農家はなおさらです。
無理してたくさん飼って手がまわらなく
なるよりは、適正な頭数を飼って
管理をしっかりする。
これが一番利益になります。
とはいえ酪農家自身がそう思っていても、
まわりがそう思ってくれるかは
わかりませんが…。
牛舎・機械・労働力・自給飼料面積など。
さまざまな要素を勘案して、
最適な飼養条件を見出すことが
経営者にとって大切なのではないかな、と
思います。
報道がありました。
その理由としては、
「取扱量の増加によるコスト増のため」
とのことで。
取扱量が増えれば宅急便1個あたりの
コストは減りそうなものなのに、実際は
コスト増になってしまっている。
その理由はヤマト運輸の説明のとおりだと
思いますが、この問題、他業種でも
十分起こり得ることだな、と思いました。
例えば酪農では、借金が多いため
より稼ぐために飼養頭数を増やす
ケースが見られることもあります。
でも、果たして頭数を増やすことが
利益の増加につながるでしょうか。
頭数を増やすことで、忙しくなりすぎて
しまい牛の管理が行き届かなくなる、
病気の牛が増える、発情が見切れない、など…。
その弊害によってかえって利益を
減らしてしまうことも十分に
あり得ることです。
ヤマト運輸のような大手でさえ
そういう状況に陥るのだから、
小さな酪農家はなおさらです。
無理してたくさん飼って手がまわらなく
なるよりは、適正な頭数を飼って
管理をしっかりする。
これが一番利益になります。
とはいえ酪農家自身がそう思っていても、
まわりがそう思ってくれるかは
わかりませんが…。
牛舎・機械・労働力・自給飼料面積など。
さまざまな要素を勘案して、
最適な飼養条件を見出すことが
経営者にとって大切なのではないかな、と
思います。