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posted by fanblog

2017年01月29日

酪農もロボット化へと

ようやくロボットが身近になってきているようで、
ロボットが運営している「変なホテル」ができたり、
ロボットの喫茶店が報道されたり、ペッパーが普及してきたり。

工業の世界では生産ラインにロボットが
利用されており、どのくらい利用されて
いるかは知りませんが、かなりの工程が
人からロボットへ変わってきているのでは
ないかな、と想像します。

酪農の世界でもロボットを利用する人が
増えてきまして、搾乳ロボットやエサ押し
ロボットをよく見かけるようになりました。

搾乳ロボットの技術も上がっているようで、
最近は搾乳ロボットでも乳質は落ちないとか、
搾乳回数が増えるので乳量が増えるとか、
利点が指摘されるようになりました。

価格も下がってきたし、国の補助金が当たれば
手が届くものにもなってきました
(それでも何千万かかりますが)。


ロボットが普及してくると、人間の仕事がロボットに
取られるなんて懸念する人もいるようですが、
私はそう思っていません。

今は人手不足だし、ロボットが代わりに
やってくれるならそれに越したことはありません。

人間の仕事がなくなることで貧困に陥る
人がでてくることを心配する人もいるかも
しれません。

でもそれは、ロボットが生み出す利益を
みんなに分配すればいいだけのことです。
そんな舵取りが国にできるかどうかです。


酪農に話を戻すと、搾乳、エサ押し、フン出しは
自動化されてきましたし、草の収穫は業者に
委託する仕組みがたいていの地域にありますので、
ここまで来ると酪農家の仕事としては
エサやりと牛の管理、機械のメンテナンスが
中心になりますね。

その牛の管理、例えば発情発見については
自動化とはいかないまでも機械を牛に取り付けて
兆候を知らせる仕組みはすでにあります。

エサやりも自動給餌機にエサを投入すれば
あとは牛の口元にエサを落としていって
くれますから、ある程度自動化されていると
言えますね。

ここからさらなる自動化、外部化の余地はあるのか。
とりあえず当面は、このあたりが一旦限界の
ように感じます。

それでもかなり、昔に比べれば
酪農の条件は良くなりました。
人によっては、年間労働時間が
サラリーマンと変わらない人も
いるくらいです(ただし休日は少ないです)。


未来の酪農家には、機械や情報機器を
適切に使用する能力が求められるのかも
しれませんね。
posted by とば吉 at 23:27 | TrackBack(0) | 酪農

2017年01月25日

たくさん搾るのが得か、長く飼うのが得か

 つい先日の新聞で、上士幌町のノベルズさんが
幕別町で乳用牛4,300頭規模の牧場を作るという
記事が出ていました。

 ノベルズさんはもともと肉牛生産者でしたが、
何年か前から酪農へ経営展開して、今回酪農部門と
しては(たぶん)2つ目の牧場を作るということに
なりますね。
 最近はこういった大規模酪農牧場ができるという
記事をよく目にするようになりました。

 そして思うのが、この乳牛が高騰しているご時勢に
どうやって牛を確保するのだろう、という疑問です。

 ノベルズさんはすでに乳牛をたくさん飼っているので、
その子牛を新しい牧場にまわすのだろうとは思いますが、
それではとても足りないはずです。
 ノベルズさんに限らず、新たに大規模牧場を
作ったところはほとんど牛を買ってきていると
思うんですよね。
 
 とすると、ますます牛の値段が上がり…。
となるのは避けられないでしょう。


 さて、近年の酪農では1頭から搾れる乳の量を増やそうと
いうことで、栄養価の高いエサをたくさん与えるように
なったり、乳をたくさん出す牛になるように遺伝的な
改良をしてきました。
 その結果、1頭が産出する乳の量は増えましたが、
病気になる牛も増えているのが現状です。牛の体にかかる
負担が大きくなってしまうんですね。
 
 それではいけないということで、栄養価の高いエサを
控えめに与えて、牛の健康を保とうと努力している
酪農家もたくさんいます。一方で牛にとって負担になる
ことを覚悟して、たくさんの乳を搾ろうと努力している
酪農家もたくさんいます。
 
 倫理面での意見も多々あるでしょうが、酪農は産業
ですから、経済面でどちらがより優れているのかの
持論をここでは書いてみます。

 とはいえ、こうした方が儲かるというのは簡単には
言えないですね。

 最近は乳価が高いから、牛の入替が増えたとしても
1頭の牛からたくさん搾った方が儲かる。いやいや、
最近は牛が高いから、1頭の牛からたくさん搾ろうとは
せず健康に長く飼った方が儲かる。

 どちらもあり得る話だと思います。

 理想としては、1頭の牛からたくさん搾っても、
牛の健康を保てる。これが一番だと思います。
それを実践できている酪農家もいます。

 しかし、酪農家の技術は人によってかなり差が
あります。言い方は良くないですが、牛を飼う技術の
低い人が乳量を求めると、牛を健康に飼うことは
難しいと思います。


 それでは、1頭の牛からたくさん搾ろうとするか、
あるいはより健康に飼おうとするか、どちらがより
経済的に優れているのか。

 いろんな条件で結論は変わるのですが、私の
意見では後者の方がうまくいくと思います。

 その理由を箇条書きにしてみました。

・高泌乳の牛だと思っていても、実際は乳房炎などの
 病気に罹患していることが多く、その間の投薬による
 出荷停止期間が何度も発生するため実際に出荷できる
 乳の量は思ったほど多くない。
・牛は1産目の泌乳量は低く、3産目にかけて泌乳量が
 伸びていくのが一般的。1産目で淘汰する牛が多い
 牧場は将来の稼ぎを失っていることになる。
・淘汰牛が多いと自家の育成牛では足りなくて
 市場で買ってくることになるが、牛の価格が高騰しており
 大きな負担になる。
・淘汰牛が少なければ自家の育成牛を売ることが
 でき、今は価格が高騰しているので大きなプラスになる。

 
 ではどれくらいの乳量を目指すのがいいのか、というと、
経産牛1頭あたりで9,000kg程度がちょうどいいようです。
9,000kgでも多いなら、8,000kg台でもいいでしょうか。

 うちはエサ代はかけない、牧草をたくさん食べさせて
搾るという牧場なら7,000kg台でもいいと思います。

 ただし、エサ代はかけないという条件で、です。
エサ代はかかっているけど7,000kg台という牧場は
改善すべき問題がたくさん潜んでいるはずです。

 どのくらいがエサ代がかかっている基準かというと
難しいですが、乳量が低い牧場ですと、乳代収入に
対する購入飼料の割合で4割超えるようだと何か
問題があるのではないかと思います。

 ちなみに乳量が10,000kg超えているような牧場なら
4割超えているようなところが普通だと思います。
また、TMRを買ってきている牧場はもっと割合が
大きくなります。


 最後に、牛が健康なら飼う人の気分もいいはずです。
少しでも楽しく酪農を続けるためにも、健康に
飼いたいものです。

 もちろん、乳量が低いから病気にならないと
いうことではありません。その他にも衛生管理や
運動などいろんな要素があります。

 個人的にはやっぱり放牧ですね。
作業効率では大規模牧場にはかないませんが、
放牧は大規模牧場ではなかなかできません。
小規模だからこそできる最大のメリットを
存分に活かしていただきたいです。
posted by とば吉 at 23:32 | TrackBack(0) | 酪農
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