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2017年11月29日
儲けの考え方
最近読んだ雑誌に会計の記事がありまして、
次のうちどの手段が一番利益を上げられるか。
@売上を増やす
A売上単価を上げる
B固定費用を下げる
C仕入単価を下げる
というものがありました。
これを酪農に当てはめたらどうなるかな、
と考えると、
@乳量を増やす
A乳価を上げる
B燃料や修繕費などの節約
C購入飼料単価を下げる
となるのかな、と思います。
(エサの量が乳量に直結するとして、Cを
このように考えてみました)
まず@ですと、対策はいろいろ考えられます。
単にエサをやる量を増やすのも一つですし、
牛を健康に飼ったり、粗飼料の品質を上げたり
繁殖を良くしたり、もういろいろです。
Aを実現するためには乳成分を
上げることになりますが、これは
どうやれば実現できるでしょうか。
飼料に何かを追加するとか、やはり
粗飼料の品質を上げるとか。
Bもいろいろありますね。
無駄な費用や作業があれば
削っていくことが大事です。
牛を長持ちさせることも、
固定費用の削減ということになります。
Cは簡単ではないですが、
飼料の銘柄を見直すか、
飼料会社と交渉するか、
になってくるでしょうか。
実は最初の設問、物を仕入れて売る業態に
当てはまるものですので、酪農にあてはめるのは
やや無理があるかもしれません。
それでも儲けの考え方として基本になる
ものだと思います。
自分の家では何に取り組みやすく、何が実現
しやすいか整理するといいですね。
ちなみに正解は、AとCになるそうです。
@売上を増やそうとすると、当然仕入も
増えますから、苦労の割りに儲からない。
B固定費の削減も利益にさほど大きく貢献しない。
AとCが一番利益にインパクトがある、
ということです。
もちろん酪農に一様に当てはめることは
できないと思います。新たな費用の発生なしに
AやCが実現できるなら、当てはまると
言えなくもなさそうですが。
Aは出荷先を変える、という選択肢も
最近はありますね。実際にそういう選択を
する酪農家も増えてきています。
一方で肉牛農家となりますと、
AとCの改善はものすごい効果があるように
思います。
逆に売上を増やすために頭数を増やすのは
あまり効果はありません。
1頭あたりの利益が小さければ頭数が増えても
大きな効果はないでしょう。
それに飼養頭数を増やしてスケールメリットを
生かそうとしても、ある程度の規模にまでなると、
それ以上頭数を増やしたところでそれほど新たな
メリットは生じないと思います。
Cは酪農と同様に飼料代の削減でしょう。
Aは売り先への交渉、となるでしょうね。
ただし市場へ出荷していると交渉しようもないので、
枝肉の成績を上げよう、ということになって
くるのでしょうか。
最近の和牛や交雑種では、格付間の価格差が
大きくなっていますからね。
次のうちどの手段が一番利益を上げられるか。
@売上を増やす
A売上単価を上げる
B固定費用を下げる
C仕入単価を下げる
というものがありました。
これを酪農に当てはめたらどうなるかな、
と考えると、
@乳量を増やす
A乳価を上げる
B燃料や修繕費などの節約
C購入飼料単価を下げる
となるのかな、と思います。
(エサの量が乳量に直結するとして、Cを
このように考えてみました)
まず@ですと、対策はいろいろ考えられます。
単にエサをやる量を増やすのも一つですし、
牛を健康に飼ったり、粗飼料の品質を上げたり
繁殖を良くしたり、もういろいろです。
Aを実現するためには乳成分を
上げることになりますが、これは
どうやれば実現できるでしょうか。
飼料に何かを追加するとか、やはり
粗飼料の品質を上げるとか。
Bもいろいろありますね。
無駄な費用や作業があれば
削っていくことが大事です。
牛を長持ちさせることも、
固定費用の削減ということになります。
Cは簡単ではないですが、
飼料の銘柄を見直すか、
飼料会社と交渉するか、
になってくるでしょうか。
実は最初の設問、物を仕入れて売る業態に
当てはまるものですので、酪農にあてはめるのは
やや無理があるかもしれません。
それでも儲けの考え方として基本になる
ものだと思います。
自分の家では何に取り組みやすく、何が実現
しやすいか整理するといいですね。
ちなみに正解は、AとCになるそうです。
@売上を増やそうとすると、当然仕入も
増えますから、苦労の割りに儲からない。
B固定費の削減も利益にさほど大きく貢献しない。
AとCが一番利益にインパクトがある、
ということです。
もちろん酪農に一様に当てはめることは
できないと思います。新たな費用の発生なしに
AやCが実現できるなら、当てはまると
言えなくもなさそうですが。
Aは出荷先を変える、という選択肢も
最近はありますね。実際にそういう選択を
する酪農家も増えてきています。
一方で肉牛農家となりますと、
AとCの改善はものすごい効果があるように
思います。
逆に売上を増やすために頭数を増やすのは
あまり効果はありません。
1頭あたりの利益が小さければ頭数が増えても
大きな効果はないでしょう。
それに飼養頭数を増やしてスケールメリットを
生かそうとしても、ある程度の規模にまでなると、
それ以上頭数を増やしたところでそれほど新たな
メリットは生じないと思います。
Cは酪農と同様に飼料代の削減でしょう。
Aは売り先への交渉、となるでしょうね。
ただし市場へ出荷していると交渉しようもないので、
枝肉の成績を上げよう、ということになって
くるのでしょうか。
最近の和牛や交雑種では、格付間の価格差が
大きくなっていますからね。
2017年11月21日
サラブレット生産の世界
馬の生産の世界は、競馬を見ているだけでは知りえないことが
いろいろあっておもしろいです。
今日は種付の話。
私はダビスタがきっかけで競馬をやるようになりました。
そのダビスタでは、春の間はいつでも種付ができますし、
相手も自由に選べますよね(人気馬はBookfullも多いですが)。
でも実際の種付のタイミングは結構シビアです。
人間でも牛でも馬でもそうなのですが、
いつでも種を付けて妊娠するわけではありません。
馬の体内で排卵していなければなりません。
しかもその機会はほぼ月1回(21日周期)しかありません。
しかも馬の繁殖期はたいだい2月から7月まで、
さらには出産後でないと種付けもできませんから、
チャンスは何度もありません。
牛の場合はほとんど人工授精ですので、
発情に気がつけば、冷凍された精液の入ったストローを
持ってきて精液を送り込んでやると、うまくいけば妊娠します。
一方馬だとそうはいきません。
競争馬は人工授精は認められていませんので、
牡馬との交配が必要になります。
排卵が来ることを知るには、発情を見つけることです。
馬の行動の変化、体の変化をよく観察します。
そして発情を見つけ、さあ交配だとなると、
まずは相手となる種牡馬を見つけなくてはいけません。
さほど人気のない種牡馬なら問題なく交配できるでしょうが、
人気のある種牡馬であれば一杯であることも
よくあるようです。
一日に交配できる頭数は限度がありますからね。
そうは言っても月に一度の機会ですから、
何もしないわけにもいきません。
空胎でシーズンが終わってしまうと一年を棒に振ってしまいます。
このような場合は、他に空いている種牡馬を
交配することもよくあるようです。
ただ、どうしてもその種牡馬でないといけない、
例えば馬主さんから預かっている牝馬で、
種牡馬も馬主さんから指定された場合だと
頑張って交渉するそうで。
とても苦労するらしいです。
無事交配ができ、妊娠すればまずは一段落。
しかし全ての馬が妊娠できるわけではなく、
いわゆる不受胎になることもよくあります。
そうなるとまた交配しなくてはいけませんし、
不受胎が続くようなら廃用にしなくてはいけません。
そして翌年2月になると出産時期となり、
夜も眠れない日々が続くわけですね。
いろいろあっておもしろいです。
今日は種付の話。
私はダビスタがきっかけで競馬をやるようになりました。
そのダビスタでは、春の間はいつでも種付ができますし、
相手も自由に選べますよね(人気馬はBookfullも多いですが)。
でも実際の種付のタイミングは結構シビアです。
人間でも牛でも馬でもそうなのですが、
いつでも種を付けて妊娠するわけではありません。
馬の体内で排卵していなければなりません。
しかもその機会はほぼ月1回(21日周期)しかありません。
しかも馬の繁殖期はたいだい2月から7月まで、
さらには出産後でないと種付けもできませんから、
チャンスは何度もありません。
牛の場合はほとんど人工授精ですので、
発情に気がつけば、冷凍された精液の入ったストローを
持ってきて精液を送り込んでやると、うまくいけば妊娠します。
一方馬だとそうはいきません。
競争馬は人工授精は認められていませんので、
牡馬との交配が必要になります。
排卵が来ることを知るには、発情を見つけることです。
馬の行動の変化、体の変化をよく観察します。
そして発情を見つけ、さあ交配だとなると、
まずは相手となる種牡馬を見つけなくてはいけません。
さほど人気のない種牡馬なら問題なく交配できるでしょうが、
人気のある種牡馬であれば一杯であることも
よくあるようです。
一日に交配できる頭数は限度がありますからね。
そうは言っても月に一度の機会ですから、
何もしないわけにもいきません。
空胎でシーズンが終わってしまうと一年を棒に振ってしまいます。
このような場合は、他に空いている種牡馬を
交配することもよくあるようです。
ただ、どうしてもその種牡馬でないといけない、
例えば馬主さんから預かっている牝馬で、
種牡馬も馬主さんから指定された場合だと
頑張って交渉するそうで。
とても苦労するらしいです。
無事交配ができ、妊娠すればまずは一段落。
しかし全ての馬が妊娠できるわけではなく、
いわゆる不受胎になることもよくあります。
そうなるとまた交配しなくてはいけませんし、
不受胎が続くようなら廃用にしなくてはいけません。
そして翌年2月になると出産時期となり、
夜も眠れない日々が続くわけですね。