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Twitterや、軍事雑誌に寄稿している稲葉義泰先生の「ここまでできる自衛隊」を遅まきながら読ませていただきました。
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図1 本の表紙

防衛と法については、いろいろと条文が多くなかなか理解するのに時間がかかるものです。
稲葉義泰先生の本は、そんな難しい問題を見事に理解しやすいように書かれています。
「ここまでできる自衛隊」は、かなりおすすめの本ですよ!
(前回記事):『【軍事技術】英国製SPEAR3小型対艦ミサイルは使えるか?』
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(1)防衛と法の難しさ!
私ペンギンも、海上自衛隊入隊後、幹部候補生学校にて防衛関係法の教務で法を習う機会がありました。
(関連記事):『【海上自衛隊】海自幹部候補生になったペンギンのお話その1(カナヅチ編)』
そこでの感想は、「法律ってややこしい!」の一言に尽きるものでした。
1.1 国際法やら憲法やら・・・!
幹部候補生学校では、防衛関連法についての授業がたっぷりとあります。
国際法や憲法・自衛隊法から関連法案までいろいろ入り乱れる状況です。
大学で法律関係を専攻としていない、幹部候補生にとってはいろいろと大変でした。
図2 教務

引用URL:https://www.mod.go.jp/msdf/mocs/mocs/education/live/img/07.jpg
幹部自衛官になるには、法もちゃんと理解しないと実務としてやっていけません。
1.2 法律を駆使して戦うのが幹部の役目じゃ!
関係法の教務は、ほかの授業と違い「実感ができない」という部分がどうしてもありました。
航海の授業は、その後の練習船実習などですぐ使うため頭と体両方で実感できます。
そんな候補生に対して、防衛関係法教務を担当する教官の忘れられない一言があります。
『法律を駆使して戦うのが幹部自衛官の役目だぞ!』
『現場に行ったときに、法律による行動を実感することになるぞ!』
この言葉は、その後の現場勤務で大いに役立ちました。
1.3 その引金はなんの法律に基づく?
現場勤務になってからも、法律との格闘は続きます。
基地警備訓練の時も、法律との整合性が求められます。
(関連記事):『【艦発隊】自隊警備訓練!空挺レンジャーってSUGEEEE!!!』
図3 空挺レンジャー

引用wiki
仮想敵役の空挺レンジャーに向けて、銃を構えて引金に指を添えます。
この時、
『この引金は、法律に基づいた行動に該当しているか?』
『射撃を命令することで、部下が法律違反に問われないか?』
こんな苦悩と闘いながら訓練や任務にあたる日々でした。
また対外的にも、防衛と法の問題は外部へも理解してもらうにはなかなか難しいものです。
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(2)「ここまでできる自衛隊」は画期的な本!
そんな中で、軍事雑誌で法という側面から自衛隊を見る、稲葉義泰先生の本が登場しました。
法的な説明を、ここまでわかりやすく説明した画期的な本といえます。
2.1 真理を突いた一文
稲葉義泰先生の本は、「はじめに」の章における一文からすでに真理を突いたものになっています。
引用すると、
『~なぜなら、法の規定がなければ自衛隊は動けないからです。』
まさしく自衛隊の法的な立場を、短い一文で端的に表しています。
図4 海賊対処

引用URL:https://www.facebook.com/JMSDF.PAO.fp
海賊対処行動も、最初は法的根拠の問題に突き当たりました。
海賊対処法ができるまで、海上警備行動による活動となり制約が多くありました。
国際法上、海賊はどの国でも対処できるのに法的根拠がないため手出しができないケースも存在しました。
そのようなことを、ちゃんと法的観点から説明しているのは他では見ない部分です。
2.2 武力の行使と武器の使用の違いの説明がすごい!
「ここまでできる自衛隊」がまさに画期的なのは、武力の行使と武器の使用についてちゃんと使い分けてわかりやすく制つめいされているところです。
他の本だと、ごちゃごちゃに説明したり取り違えて説明しているところがあります。
これほどわかりやすく説明された本は、そうそうないでしょう。
図5 関係図

引用URL:http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kenpou.nsf/html/kenpou/chosa/shukenshi033.pdf/$File/shukenshi033.pdf
国会の資料でさえ、こんな感じで分かりにくい図になっています。
そんな中で法と自衛隊の行動について、双方ともちゃんと理解した上で書かれています。
現職の幹部自衛官でも、ちゃんとここまでわかりやすく説明はできないくらいに書かれています。
この本がおすすめですよ!
2.3 幹部候補生学校に行く人におすすめしたい!
この春から、陸海空自衛隊幹部候補生学校に入校する方もいると思います。
防衛関係法の教務は結構大変ですので、「ここまでできる自衛隊」はおすすめですよ!
防衛関係法を理解するための、入門書として使えますよ!
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(3)Twitterも面白いよ!
「ここまでできる自衛隊」を書いた稲葉義泰先生は、ツイッターで「因幡のよっちゃん」という名称で活動しています。
いろんな情報をつぶやいたり、参考になる話を書いてくれます。
Twitter:https://twitter.com/japanesepatrio6
自衛隊を法的観点から見るという、今までにいなかった方ですので要チェックですよ!
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日本は憲法や国際法に縛られて後手にまわります
(それ自体は正しい事ですが)
現場の感覚としては、制限を口実に撤退というより他の法律解釈で何とかしようとする心理が働いてしまう部分が出てきます。
2002年の東ティモールPKOのときに、事実上の「駆けつけ警護」による民間人救出を行いましたが、部隊を割り込ませて「正当防衛」で対応していました。
制限があると、別の解釈で対応するようになるので、法律の制限は実情に合わせてほしい感じですね。
送付についてとても感謝しております。
また、ギフト設定の情報提供をしていただき大変感謝しております。
本当にありがとうございました!
お役に立てたならば何よりです。
追記として、送った際に判明した事例として、「North Korea's Armed(ry」と「自衛隊の(新主力航空機)(ry」は
ギフト設定できない商品との事で
アマゾン「ほしいものリスト」で発送できない模様です。