(2018年投稿記事です。)
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艦艇開発隊に配属されると、当直士官として勤務することがあります。
艦発隊司令の命を受けて、部隊業務の円滑な遂行に努めます。
そんな中には、艦発隊の当直士官でも入れない秘密の部屋の存在が!
いったいあの部屋には何があったんだ?!
(前回記事):『韓国も弾道ミサイルを破棄してみては?』
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(1)陸上部隊の当直士官でも結構忙しい!
艦艇に比べて、陸上部隊の当直士官なんて暇なんだろうと思う方もいるかもしれません。
しかし艦艇開発隊の当直士官だと、結構忙しいところがあります。
通常の陸上部隊だと課業時間外の指揮監督責任者なのですが、艦艇開発隊では船と同じ勤務体制になってました。
艦艇職域の幹部が多いため、艦艇と同じ当直体制です。
そのため結構忙しい状態になります。
1.1 応接・礼式・取次と結構忙しいよ!
意外と忙しいのが、来客者の応接や指揮官(隊司令等)への礼式です。
・『この方は、指揮通信開発隊への来客者』
・『こちらは、開発隊群司令への来訪者』
・『この方が、艦艇開発隊への訪問者』
など、いろいろな方が来訪されます。
当直士官として、その方々(指揮官)への応接・礼式を行うなど忙しいところがあります。
図1 礼式の一幕
引用URL:https://japansdf.com/wp-content/uploads/2017/09/170923bmm02.jpg
センスが要求されるため、失敗するとあいつは使えん!とチェックされたりします。
1.2 とっさの事態に対処するのが当直士官
当直士官はとっさの事態に対処する能力も要求されます。
私の時にも大慌ての事態がありました。
ある日、船越地区の営門警衛員から『群司令への来客者です。』との電話が来ました。
営門から来訪者を告げる電話連絡がある場合は、将補以上か内局指定職のキャリアの人です。
『はて?(開発隊)群司令の来客はこの時間になかったはずだけど・・・』
もしかすると、急遽近くに来たので来訪することになったかな?と思い、出迎えの準備をします。
現れた方は、内局のお偉い方のようでしたが、驚愕の話を聞かされます。
『技術研究本部副本部長の○●です。海上訓練指導隊群司令(FTC)への挨拶に参ったのですが・・・』
・・・どえええ!!ちょっと待って!群司令違いじゃ〜!
どうも、、昔の開発指導隊群(FTDC)の記憶のままに、開発隊群司令部がある船越地区に来てしまったようでした。
海上指導隊群司令部は新井地区で、湾内の反対側!副本部長を送った公用車は帰っている!
※ここでのポイント
船越地区の開発隊群庁舎ができるまでは、開発隊群司令部も新井地区にあったため、場所の思い違いがあったようです。
急遽艦発隊司令室で休憩してもらい、当該部隊に連絡・艦発隊司令の公用車で海上訓練指導隊群司令部にお送りするということがありました。
意外と、こういうことがあったりするんですよ・・・
こんなとっさの事態をどのようにうまく処理できるか、当直士官の腕の見せ所です。
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(2)当直士官も入れない秘密の部屋!
艦発隊の当直士官になる時、必ず言い渡されることがありました。
『この部屋だけは、当直時に緊急事態があっても絶対に入室するな』
『火災など緊急事態の場合、担当幹部を緊急招集して対処させること』
そのように言い渡される秘密の部屋がありました。
図3 秘密の部屋(イメージです)
引用URL:http://blog-imgs-82.fc2.com/w/o/n/wonasu/IMG_0192.jpg
何があるのかという説明は一切ありません。
『存在しないことになっているものがある』
という、謎めいた発言だけがヒントでした。
艦発隊発足前の前身部隊から勤務しているベテラン海曹でも、何があるか知らないという謎の部屋がありました。
2.1 特別警備隊(SBU)関係の保管庫というわけではない・・・
艦艇開発隊にある秘密の部屋となると、特別警備隊関係のものがあると思う方があるかもしれません。
図4 特別警備隊関係の資料
実をいうとネットで噂されているような、艦艇開発隊が特別警備隊の装備を保管しているわけではありません。
(試験や報告の為持ち込んだことはあるけれども、装備の保管はしていない)
艦発隊で保管しているのは、報告書・試験計画書等の書類のみです。
2.2 機密レベルの物がある?
艦発隊に配属される人員は、秘密適格資格で高いレベルを要求されます。
(秘密適格資格審査中の隊員は、当直要員から除外されるほど)
そういうレベルの隊員でさえ入れない、秘密の部屋には何があったんだろう?
(・・・SOSUSも含めた管制システム関係っていう噂が・・・)
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(3)艦発隊の当直士官は大変だよ!
艦艇開発隊の当直士官を経験すると、結構大変です。
その後に転勤した、陸上部隊での当直士官勤務が楽に思えるほどでした。
しかし部隊業務の円滑な遂行という、大切なスキルをこれでもかと養うことができました。
艦発隊の当直士官の経験は、その後の勤務にも十分生かされました。
艦発隊勤務も、なかなか面白いですよ!
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