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2020年02月21日

特別機動船(SB)をめぐるエトセトラ(特別警備隊関係)

『特別機動船の導入と運用修理でドタバタ!』
(2018年投稿記事です。)
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艦艇開発隊においては、特別機動船(SB)の導入および運用試験などがありました。

最近では、総監部警備隊に配属されるようになった特別機動船です。

最初の導入時は、いろいろなトラブルや輸入ゆえの悩みに振り回されることになります。

そんな、特別機動船(SB)に関する苦労話をご紹介!
(前回記事):『艦発隊での最初の仕事は魚雷拾い?!
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(1)特別警備隊用に特別機動船を導入したけれども・・・

特別警備隊の編成に合わせて、行動手段としてRHIB(複合艇)の導入が行われました。

高速にて対象船への乗込む手段として、最適な高速RHIBの導入が決まりました。

元々海上自衛隊には、6.3m型複合作業艇などでゾディアック社の製品が導入されていました。

そのため、特別警備隊用としての特別機動船導入についても、ゾディアック社製品導入が進みました。

しかしながら初期に導入された頃は、とてつもなく悩まされる代物となります。
図1 初期に導入された特別機動船(同タイプの民生用)
syokitaipu.jpg
引用URL:https://boats-from-usa.com/sites/default/files/styles/large/public/boats/2017-10/13/149803/zodiac-hurricane-h733-1722389.jpg?itok=gVbN9bb5
1.1 故障しやすい!部品がない!修理ノウハウがない!

初期に導入されたタイプは、7.3m型のタイプになります。

11mRHIBを特別警備隊は使っている!といわれますが、11mRHIBの導入は最近のことです。

輸入代理店を通じて調達したのですが、これがまた故障しやすい!

特別警備隊の過酷な訓練のため、酷使されるのは当然のことです。

そのため、エンジン故障や船体損傷などが当然発生してきます。

修理の為に陸揚げしても、修理部品が不足しているうえに高額となります。

輸入代理店が故障部品の手配をするのですが、これがまた高い!

欧州製の器材は、総じて修理用部品が高い傾向になります。

また、FRP+硬質ゴム製の船体の修理ノウハウが、今までとは違う物が必要になってきました。

初期のころは、ゾディアック社から技術者の派遣を受けて修理せざるを得ませんでした。

そのため、ランニングコストが馬鹿にならない代物となりました。

1.2 第5種支援船とした弊害が出る!

また特別機動船(SB)を第5種支援船としたことが、後々の問題として出てきました。

艦艇の搭載艇となる複合作業艇は、艦艇の修理の中で修理が行えます。

しかし第5種支援船となった特別機動船は、修理などがややこしくなりました。

年次検査や定期検査といった、船舶としての修理を行う必要が出ました
しかも導入から何年かは、一般競争入札での修理を引き受ける会社が無い状態でした。

(輸入代理店は修理工場を持っていないため!)

そのため、造修補給省工作部での検査修理が続くことになります。

特別機動船の増加に伴う、修理工事や部品供給などが課題となってきました。

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(2)国産RHIB導入という変化へ・・・

輸入品のRHIBにて、導入後いろいろと問題点が発見され、不具合解消が急務となりました。

特別機動船について、各地方総監部警備隊(水中処分隊)に配備が拡大されることになります。

ここで、国内のメーカーから特別機動船(SB)製造に名乗りを上げた会社が出てきました。

その会社(N社)は海上保安庁へのRHIB製造・納入に実績がある会社で、海上自衛隊へも納入実績のある会社です。

内火艇をFRPで製造するときも、最初に挑戦してくれた会社です。

図2 海上保安庁のRHIB(搭載状態)
海上保安庁RHIB.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/Ddsj5ZqV4AE3HTG.jpg

2.1 性能は同等!導入価格は半額になったよ!

実際に特別機動船の競争入札となったとき、従来の半額で1.9t型特別機動船が落札されました。

これだけ価格が下がっても、大丈夫なのかという疑問が各所から寄せられました。

しかしN社はFRP製の複合艇事業で、国内で唯一自社建造が可能な会社です。

海上保安庁に納入していた、「複合艇(FRP+硬質ゴム)」のノウハウもありました。

その結果、特別機動船17号以降の船は、国産となりました。

図3 国産の特別機動船
SB17号型.jpg
2.2 整備等のランニングコストも下がったよ!

国産の特別機動船導入の結果は、すぐに結果として現れました。

高速航行などの安定性が、ゾディアック社製よりも優れていることが判明いたしました。

また、修理・部品交換などの期間が短縮できるなど、ランニングコストに優れた結果が出ました。

海賊対処派遣部隊での使用でも、故障が少ないタイプとなりました。
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(3)ゾディアック社も11mRHIBで巻き返し!

しかし最初に特別機動船を納入したゾディアック社も、手をこまねいているわけではありません。

本格的な11m級RHIBの導入(5.9t型)で巻き返しを図ってきました。

国内での修理サポート態勢を導入して、海上自衛隊や民間に納入を始めました。

図4 新型の特別機動船(5.9t型)(SB25号)
640px-JMSDF_SB-25_left_rear_view_at_Maizuru_Naval_Base_July_27,_2014.jpg
引用URL:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:JMSDF_SB-25_left_rear_view_at_Maizuru_Naval_Base_July_27,_2014.jpg

海賊対処派遣部隊では、各国海軍がゾディアック社製RHIBを使っていることもあり、共用性の観点から導入されることになりました。

ただ11mRHIBを搭載できる内火艇揚収容装置を持つ護衛艦DDは、あきづき型以降になっています。

図5 きり型での特別機動船収容状態
きり型特別機動船.jpg
引用URL:http://msdfmso.info/wp-content/uploads/2016/04/24hasui3kai2-480x318.jpg
そのため海賊対処派遣部隊で特別機動船を使用する場合は、従来の1.9t型(7.9m)との併用になるでしょう。

特別機動船の導入と、その後の運用でいろんなことが起きました。

今後も、変化が起きていくものと思われます。
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