2017年05月30日
栄養補給法〜静脈栄養〜
今日は、静脈栄養法についてお話します。
静脈栄養はいわゆる点滴と考えてもらえれば結構です。
ただ医療では点滴とは言わず、静脈栄養や輸液と呼びます。
私たち管理栄養士にとってはちょっと馴染みのないところかと思いますので、
出来る限り噛み砕いてお話するようにしますね。
今まで重ね重ねお話してきたので、もうお分かりかと思いますが、
静脈栄養の対象は「腸管が使えない人」となります。
腸管が使えないので、消化された状態で投与することとなる静脈栄養を選択するということです。
静脈栄養には大きく中心静脈栄養(TPN)という太い血管から投与するもの、
末梢静脈栄養(PPN)といって細い血管から投与するものの二種類があります。
中心静脈栄養であれば、一日の必要量を投与することが出来ますが、
末梢静脈栄養だと投与できるのは1000kcal程度が上限ですので、
末梢静脈栄養のみでずっととなると栄養状態低下の原因となります。
中心静脈栄養にはルート作成オペが必要ですが、末梢静脈栄養は穿刺のみです。
よく私たちが目にする腕から刺さっている点滴、あれは末梢静脈栄養です。
輸液を行う目的は大きく二つあります。
一つは栄養補給目的、もう一つは水分補給(電解質補正)です。
栄養補給目的のものはグルコースやアミノ酸なのがしっかり入っていて、
エネルギーが確保できるものです。
水分補給目的のものはナトリウムやカリウムが入っていて、
体内に効率良く水分が吸収されるようになっているものです。
静脈栄養は経口摂取や経腸栄養とも併用できますので、
末梢静脈栄養の際は、それらと組み合わせる必要があります。
例えば、食事をとりながら脱水補正の目的で水分補給目的の輸液を投与するなど。
中心静脈栄養の場合は、吸収不良などで腸管を使用するのが難しく、
1か月以上静脈栄養を行わざるを得ない時に選択されるものですので、
中心静脈栄養のみで行うことがほとんどです。
今日のお話は少し難しかったでしょうか。
病院でNSTをやっていると、管理栄養士は栄養全般の話をしますので、
経口や経腸だけではなくて輸液も理解することが必要です。
必要エネルギー量、摂取エネルギー量、必要タンパク質(輸液だとアミノ酸と表現します)など、
電卓をたたきながらディスカッションします。
静脈栄養はとっつきにくいと感じるかもしれませんが、しっかり理解しておきましょうね。
静脈栄養はいわゆる点滴と考えてもらえれば結構です。
ただ医療では点滴とは言わず、静脈栄養や輸液と呼びます。
私たち管理栄養士にとってはちょっと馴染みのないところかと思いますので、
出来る限り噛み砕いてお話するようにしますね。
今まで重ね重ねお話してきたので、もうお分かりかと思いますが、
静脈栄養の対象は「腸管が使えない人」となります。
腸管が使えないので、消化された状態で投与することとなる静脈栄養を選択するということです。
静脈栄養には大きく中心静脈栄養(TPN)という太い血管から投与するもの、
末梢静脈栄養(PPN)といって細い血管から投与するものの二種類があります。
中心静脈栄養であれば、一日の必要量を投与することが出来ますが、
末梢静脈栄養だと投与できるのは1000kcal程度が上限ですので、
末梢静脈栄養のみでずっととなると栄養状態低下の原因となります。
中心静脈栄養にはルート作成オペが必要ですが、末梢静脈栄養は穿刺のみです。
よく私たちが目にする腕から刺さっている点滴、あれは末梢静脈栄養です。
輸液を行う目的は大きく二つあります。
一つは栄養補給目的、もう一つは水分補給(電解質補正)です。
栄養補給目的のものはグルコースやアミノ酸なのがしっかり入っていて、
エネルギーが確保できるものです。
水分補給目的のものはナトリウムやカリウムが入っていて、
体内に効率良く水分が吸収されるようになっているものです。
静脈栄養は経口摂取や経腸栄養とも併用できますので、
末梢静脈栄養の際は、それらと組み合わせる必要があります。
例えば、食事をとりながら脱水補正の目的で水分補給目的の輸液を投与するなど。
中心静脈栄養の場合は、吸収不良などで腸管を使用するのが難しく、
1か月以上静脈栄養を行わざるを得ない時に選択されるものですので、
中心静脈栄養のみで行うことがほとんどです。
今日のお話は少し難しかったでしょうか。
病院でNSTをやっていると、管理栄養士は栄養全般の話をしますので、
経口や経腸だけではなくて輸液も理解することが必要です。
必要エネルギー量、摂取エネルギー量、必要タンパク質(輸液だとアミノ酸と表現します)など、
電卓をたたきながらディスカッションします。
静脈栄養はとっつきにくいと感じるかもしれませんが、しっかり理解しておきましょうね。
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