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2017年12月30日

C薬と栄養・食事の相互作用【解説】

それでは、「栄養・食事療法と栄養補給法」の問題の解説をします。

Q1.医薬品とその作用の組合せである。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)スルホニル尿素(SU)薬ー骨吸収抑制
(2)DPP‐4阻害薬ー血糖降下
(3)HMG‐CoA還元酵素阻害薬(スタチン)−血圧降下
(4)カルシウム拮抗薬ーコレステロール合成抑制
(5)アロプリノールー赤血球合成


【解説】…正答(2)
(1)誤り。スルホニル尿素(SU)薬は経口血糖降下薬の1つであち、インスリン分泌を促進させる。
   骨吸収促進作用のある医薬品はビスホスホネート薬やエストロゲン製剤などである。
(2)正しい。DPP‐4阻害薬は経口血糖降下薬の1つであり、インスリン分泌を促進させる。
(3)誤り。HMG‐CoA還元酵素阻害薬(スタチン)にはコレステロール合成抑制作用があり、
   高LDLコレステロール血症の治療薬として用いられる。
(4)誤り。カルシウム拮抗薬には血圧降下・血管拡張・心筋収縮力抑制・刺激伝達系抑制作用があり、
   高血圧症、狭心症、不整脈の治療薬として用いられる。
(5)誤り。アロプリノールには尿酸生成抑制作用があり、高尿酸血症の治療薬として用いられる。
   赤血球合成作用のある医薬品はエリスロポエチン製剤である。


Q2.医薬品とそれが生体に及ぼす影響に関する組合せである。
誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)ステロイド剤(糖質コルチコイド)−食欲亢進
(2)抗生物質ー菌交代現象
(3)抗がん剤ー食欲低下
(4)α‐グルコシダーゼ阻害剤ー腹部膨満
(5)ワーファリン(ワルファリン)−血液凝固促進


【解説】…正答(5)
(1)正しい。ステロイド剤は、強い抗炎症作用と免疫抑制作用を併せもつ薬剤である。
   副作用として、血糖上昇、血圧上昇、皮膚症状、脂肪蓄積、骨粗鬆症、感染症誘発などである。
(2)正しい。
(3)正しい。抗がん剤は腫瘍細胞の破壊を目的として用いられるが、
   正常細胞にも作用し重篤な副作用を招く。
   副作用として、骨髄抑制、肝・腎障害、悪心・嘔吐、口内炎、脱毛などがある。
(4)正しい。α‐グルコシダーゼ阻害薬は、糖の吸収を遅らせることにより食後高血糖を抑制する
   経口血糖降下薬である。
   副作用として、腹部膨満、放屁の増加、下痢、イレウスなどがある。
(5)誤り。ワーファリンは、ビタミンKの働きを阻害し、
   血液凝固因子のプロトロンビンなどの生成を抑える抗凝固薬である。
   血栓性静脈炎、心筋梗塞、血栓症などで用いられる。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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