2016年04月08日
ベルギー多発テロ 追悼者の心を踏みにじる行為 極右フーリガン (フーリガンってなに?)
(2016年)3月22日に多くの犠牲者を出したベルギーの多発テロに対する、追悼集会デモを中止にせざるを得ない事態が起きました。
折りしも世間では3月27日の日曜日にイースターを祝っている最中。
犠牲者を悼む花々や記念品などが置かれている証券取引所前の広場では「我々は恐れない」のモットーを掲げ、デモ行進が行われる予定でした。ところが、数百人の極右フーリガンが広場に乱入し機動隊が出動する事態に。
だいたいがサッカーの第一リーグのフーリガンらしいですが、彼らは一体何を目的としているのか?そしてどんな職業の人達なのか?その辺のところをドイツ語の記事を通してちょっと調べてみました。
そもそもフーリガンとは英語の「暴動」「騒乱」からきているそうで、主に過激なスポーツ、特にサッカーなどで暴動を起こす人達をさす言葉だそうです。発祥の地もイギリスです。
今やフーリガンの過激さはドイツが一番かも知れません。
暴動というくらいですから、ひとりじゃ何もできないのですね。
いつも集団で暴動を起こす人達を指します。
南ドイツ新聞では、2人のフーリガンにインタビューをしている記事がありました。
それによると、最近ではフーリガンはサッカー場で騒乱を起こすのではなく(そもそも立ち入り禁止になっている人達が多いというのも理由ですが)、森か草原で喧嘩をするのだそうです。
今ではフーリガンはサッカーの応援団ではなく、ただ暴力を振るうためのグループで、違う地域のグループ同士が合戦するのだそうです。ただ、暴力も際限が無いわけではなく、マウスピース、サポーター、皮手袋は着用OKだそうです。
そしてフーリガンにも2種類に分かれるそうで、ひとつは「反思想主義者」の男気達でよく新聞やメディアに書き立てられる種類。
もうひとつは、どちらかというと優しく、どこの路上にでもいるような、武士道を重んじる派ということです。
ベルギーで騒動を起こしたのは明らかに前者ですね。インタビューに応じたのは後者のようです。
年のころは17歳から30歳終わりごろ。
彼らの中では誰が強いとか、どのグループが勝ったとかはあまり重要ではなく、例えば1度打ちのめされたけど、2度目に立ち上がって、しかも鼻っ柱を折られても戦うという、「どういう風に負けたか」というのも大事だそうで、そういう男が誉れなのだそうです。
どこかの国の暴力団に似てますね。
そのために格闘技やボクシングで毎日鍛えるそうです。
喧嘩の理由は憎しみとか差別などではないそうで、殆ど「勝つか負けるか」のためだけの格闘らしいです。
そして彼らのポリシーは「犠牲者の出ない格闘」だそうで、「女子供のいるところでは戦わない」そうです。
毎週のように週末はどこかの森で、どこかの町のグループ同士が対決するそうで、毎度のように怪我人が出て病院に運ばれても、「バカをして落ちた」とか「転んだ」とかの理由を付けるそうで、間違っても「喧嘩」とは口にできないのです。警察がかかわってくるから。
でも同じTシャツを着た男たちが1ダースも後から付いてくると、その言い訳も苦しいのですが…。
でも今までに、警察にお世話になって留置された人も当然いるといいます。
因みにこのインタビューを受けた二人は一体何をやっている人達なんでしょう?
ひとりはこれから時期が遅いながらも、アビトゥア(ドイツでは、8年制のギムナジウムを卒業と同時に大学入学資格を取る試験)をやる予定で、受かったら大学でスポーツマネージメントを専攻するそうです。
もうひとりは既に刑務所に入った前科者ですが、スポ−ツ関連の専門を勉強するつもりだそうで、現在は店やディスコの入り口に立つガードマン。
二人ともそれぞれガールフレンドがおり、子供までいるそうで、家庭については話したくないとのこと。
なんで格闘を続けるのか?
「止めることができるなら止めたい。でも止められない。」「やりたいからやる。それが俺らの自然体だから。」
初めて戦いを習ったときは16歳。そのときは「ひよこ」だった。でも今は「自然の中で思い切り戦う。相手を打ちのめしてるとき、頭の中が空っぽになって、気分も爽快!これが醍醐味。」
もしこの格闘がなくなったら、他の(一般的な)場所で暴力を振るうようになる。
と、ここで記事はほぼ終わっていますが、フーリガンの目的が少しお分かりいただけたでしょうか?
近しい女性の立場、例えば奥さんとか彼女から見たら、フーリガンってどうなんでしょう?
どこかの質問箱みたいな投稿にこんなのがありました。
私は最近フーリガンと付き合っています。
いつもは優しい彼なのですが、この間、額と腕にに大きな傷を追って帰ってきました。
「どうしたの?」と聞いても、「大したことはない…」と言って答えてくれません。
私の立場として、彼にどう接するべきでしょうか?
誰か良いアイデアはありませんか?
「そんな彼と付き合うのはやめなさい」なんていう、ありきたりの答えはどうか差し控えてください。
その答えとして数ある中から抜粋すると:
フーリガンの彼だなんて、心配が耐えないわね。
彼らは戦うのが趣味だから、喧嘩をしないでなんて、到底聞くもんなじゃないし…。
あなたの人生に幸運が訪れることを祈るわ。
フーリガンを彼にしてる間は、あなたには心の休息はないわ。
それを覚悟の上で付き合うことね。
幸運を。
等々、冷たいような、さっぱりしてるような、あまり同情というような優しさは感じさせないですね。
私の翻訳の仕方なのでしょうか?
以上の文章を日本風に訳すとこうなります。
フーリガンの彼をお持ちのあなたには心配が耐えませんよね。
彼らは戦うのが趣味だから、あなたの希望に反して戦いをやめることは、きっとしないでしょうね。
人生に幸運が訪れることをお祈りします。
という風に書けばまだ同情的になるんでしょうか…?
いずれにしても「フーリガン」って喧嘩屋みたいなものなんですね。
そんなに格闘したかったら、ボクサーとかレスリングとかスポーツとして腕を磨けば良いのにと思うのですが、そんな単純なことではないのでしょうかね…?
ああ、そうでした。「集団」というのがミソですものね、「集団で乱闘する」っていうのが彼らの目的であり、醍醐味なのでス。
いつか彼らも年をとって、ビール片手に「俺もフーリガンだった頃があったゼ!なつかしいな〜!」ってなことがあるのでしょうかネ?
折りしも世間では3月27日の日曜日にイースターを祝っている最中。
犠牲者を悼む花々や記念品などが置かれている証券取引所前の広場では「我々は恐れない」のモットーを掲げ、デモ行進が行われる予定でした。ところが、数百人の極右フーリガンが広場に乱入し機動隊が出動する事態に。
大半が飲酒を帯びており、一部花や記念品を踏みにじる場面も。 「イスラム教徒は出て行け」等のスローガンをかかげ、暴れるフーリガンを放水などで排除したらしいですが、いったいこのフーリガンとはどういう人種なのでしょうか。 |
だいたいがサッカーの第一リーグのフーリガンらしいですが、彼らは一体何を目的としているのか?そしてどんな職業の人達なのか?その辺のところをドイツ語の記事を通してちょっと調べてみました。
そもそもフーリガンとは英語の「暴動」「騒乱」からきているそうで、主に過激なスポーツ、特にサッカーなどで暴動を起こす人達をさす言葉だそうです。発祥の地もイギリスです。
今やフーリガンの過激さはドイツが一番かも知れません。
暴動というくらいですから、ひとりじゃ何もできないのですね。
いつも集団で暴動を起こす人達を指します。
南ドイツ新聞では、2人のフーリガンにインタビューをしている記事がありました。
それによると、最近ではフーリガンはサッカー場で騒乱を起こすのではなく(そもそも立ち入り禁止になっている人達が多いというのも理由ですが)、森か草原で喧嘩をするのだそうです。
今ではフーリガンはサッカーの応援団ではなく、ただ暴力を振るうためのグループで、違う地域のグループ同士が合戦するのだそうです。ただ、暴力も際限が無いわけではなく、マウスピース、サポーター、皮手袋は着用OKだそうです。
そしてフーリガンにも2種類に分かれるそうで、ひとつは「反思想主義者」の男気達でよく新聞やメディアに書き立てられる種類。
もうひとつは、どちらかというと優しく、どこの路上にでもいるような、武士道を重んじる派ということです。
ベルギーで騒動を起こしたのは明らかに前者ですね。インタビューに応じたのは後者のようです。
年のころは17歳から30歳終わりごろ。
彼らの中では誰が強いとか、どのグループが勝ったとかはあまり重要ではなく、例えば1度打ちのめされたけど、2度目に立ち上がって、しかも鼻っ柱を折られても戦うという、「どういう風に負けたか」というのも大事だそうで、そういう男が誉れなのだそうです。
どこかの国の暴力団に似てますね。
そのために格闘技やボクシングで毎日鍛えるそうです。
喧嘩の理由は憎しみとか差別などではないそうで、殆ど「勝つか負けるか」のためだけの格闘らしいです。
そして彼らのポリシーは「犠牲者の出ない格闘」だそうで、「女子供のいるところでは戦わない」そうです。
毎週のように週末はどこかの森で、どこかの町のグループ同士が対決するそうで、毎度のように怪我人が出て病院に運ばれても、「バカをして落ちた」とか「転んだ」とかの理由を付けるそうで、間違っても「喧嘩」とは口にできないのです。警察がかかわってくるから。
でも同じTシャツを着た男たちが1ダースも後から付いてくると、その言い訳も苦しいのですが…。
でも今までに、警察にお世話になって留置された人も当然いるといいます。
因みにこのインタビューを受けた二人は一体何をやっている人達なんでしょう?
ひとりはこれから時期が遅いながらも、アビトゥア(ドイツでは、8年制のギムナジウムを卒業と同時に大学入学資格を取る試験)をやる予定で、受かったら大学でスポーツマネージメントを専攻するそうです。
もうひとりは既に刑務所に入った前科者ですが、スポ−ツ関連の専門を勉強するつもりだそうで、現在は店やディスコの入り口に立つガードマン。
二人ともそれぞれガールフレンドがおり、子供までいるそうで、家庭については話したくないとのこと。
なんで格闘を続けるのか?
「止めることができるなら止めたい。でも止められない。」「やりたいからやる。それが俺らの自然体だから。」
初めて戦いを習ったときは16歳。そのときは「ひよこ」だった。でも今は「自然の中で思い切り戦う。相手を打ちのめしてるとき、頭の中が空っぽになって、気分も爽快!これが醍醐味。」
もしこの格闘がなくなったら、他の(一般的な)場所で暴力を振るうようになる。
と、ここで記事はほぼ終わっていますが、フーリガンの目的が少しお分かりいただけたでしょうか?
近しい女性の立場、例えば奥さんとか彼女から見たら、フーリガンってどうなんでしょう?
どこかの質問箱みたいな投稿にこんなのがありました。
私は最近フーリガンと付き合っています。
いつもは優しい彼なのですが、この間、額と腕にに大きな傷を追って帰ってきました。
「どうしたの?」と聞いても、「大したことはない…」と言って答えてくれません。
私の立場として、彼にどう接するべきでしょうか?
誰か良いアイデアはありませんか?
「そんな彼と付き合うのはやめなさい」なんていう、ありきたりの答えはどうか差し控えてください。
その答えとして数ある中から抜粋すると:
フーリガンの彼だなんて、心配が耐えないわね。
彼らは戦うのが趣味だから、喧嘩をしないでなんて、到底聞くもんなじゃないし…。
あなたの人生に幸運が訪れることを祈るわ。
フーリガンを彼にしてる間は、あなたには心の休息はないわ。
それを覚悟の上で付き合うことね。
幸運を。
等々、冷たいような、さっぱりしてるような、あまり同情というような優しさは感じさせないですね。
私の翻訳の仕方なのでしょうか?
以上の文章を日本風に訳すとこうなります。
フーリガンの彼をお持ちのあなたには心配が耐えませんよね。
彼らは戦うのが趣味だから、あなたの希望に反して戦いをやめることは、きっとしないでしょうね。
人生に幸運が訪れることをお祈りします。
という風に書けばまだ同情的になるんでしょうか…?
いずれにしても「フーリガン」って喧嘩屋みたいなものなんですね。
そんなに格闘したかったら、ボクサーとかレスリングとかスポーツとして腕を磨けば良いのにと思うのですが、そんな単純なことではないのでしょうかね…?
ああ、そうでした。「集団」というのがミソですものね、「集団で乱闘する」っていうのが彼らの目的であり、醍醐味なのでス。
いつか彼らも年をとって、ビール片手に「俺もフーリガンだった頃があったゼ!なつかしいな〜!」ってなことがあるのでしょうかネ?
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