2016年02月12日
全豪オープン ケルバー優勝 ドイツ中が沸いた日
一年の初めに開催されるグランドスラムのひとつ、テニス全豪オープン。
2016年女子決勝のその日はドイツにとって歴史に残る日となりました。
なんとアンジー・ケルバー(Angelique Kerber )が 6:4, 3:6, 6:4と世界No. 1のセリナ・ウィリアムスを下して17年ぶりのドイツ人優勝を飾ったのです。
全豪オープンに至っては、シュテフィー・グラフ以来22年ぶりだそうで、すごい快挙です!
私もテニスをやる身としてぜひ見逃してはならないとばかり、テレビにかじりついて観てました。
正直、あの、まるでモンスターのごとき女王セリナ(セリナファンの人ごめんなさいm(_ _)m)を打ち負かすのは、セリナがそうとう調子悪いとか、奇跡が起こらない限り無理かも、なんて思ってました。
下馬評もセリナ1.25に対して、ケルバー6.55と掛け率の差が歴然でした。
それにセリナのあの男並みのサーブ。時速200km以上とかなんですよ。プロの男子選手でもリターンが難しいかと思います・・・。
あのムキムキの体で思いっきり打ち返してきた日には、前日準決勝で敗れたラドバンスカ同様、「ただ彼女のプレーに見とれてた」なんていう二の舞になりそうです。
しかもセリナ自身も、今回でシュテフィーに並ぶグランドラム22勝がかかってるだけあって力が入ってる筈です。
ところがどうです?
サウスポーのケルバーがコントロールをつけて、右に左にとセリナを揺さぶるではありませんか。
それにセリナの力強いリターンをとことん取りに行くど根性。どんな球でもとってやる、という意気込みが伝わってきそうです。
ひところ世界No.1だったウォズニアッキを思い出させます。
いえ、いえ、ウォズニアッキどころの騒ぎじゃないですよこれは、なぜならケルバーの打ち返す球はまるでセリナ同様に速い球なのですから、セリナもタジタジです。
力強いラリーが続くかと思えば、いきなりネットすれすれのストップでセリナが面食らってしまう場面も登場。
試合が進むにつれて、もしかしてもしかして、ケルバーが勝っちゃう?という期待と喜びが湧き上がり、ついにサービング・フォー・ザ・マッチの時に。
ところが、セリナにブレークされ、ゲームが持ち越されてしまい、もしやこのままタイになってしまうのか?と思いきや、セリナのミスとケルバーのネットスレスレのストップが功をきたし、ブレークでマッチポイントのその瞬間、セリナの球がオーバーしてついに終焉。ああ・・・、やっと・・・、終わった。フーッツ、観てる方も疲れる・・・。
その場でコートに仰向けで倒れるケルバー。
わざわざ相手コートに祝辞を伝えに来たセリナ、そしてハグし合うふたり。
この瞬間感激で涙したのは私一人ではないはず。
セリナを下したケルバーのプレーのあっぱれさもさることながら、潔く対戦相手の勝利を称えるセリナの態度も清すがしく、女子の決勝でこれほど盛り上がったのは本当に久しぶりでした。
28歳のケルバーがグランドスラムで優勝するのはこれが始めて。
ランキングが今まで7位だったのがこれからは一揆にセリナに続くNo.2。
インタビューで「今までのハードな練習がやっと実った。」と語るだけあって、今までのプレーとは思えないほどのミスのない、一環して力強いストロークでした。
このケルバー、実は第1試合で日本人選手の土居美咲と対戦しており、フルセットの苦戦の末、しかも土居選手のマッチポイントを制御して勝ち進んだのでした。
私はこの試合残念ながら観れなかったのですが、内心では土井選手を応援しておりました。
彼女もこれからが期待の素晴らしい選手です。
さて、ケルバーが優勝し、同じ愛称のアンジーで親しまれているドイツ連邦首相のメルケルや、心の師であるシュテフィ・グラフからも早速の祝辞が寄せられ、一夜にして彼女はドイツ中から注目されるもっとも重要なテニス選手となったのでした。
そして賞金金額なんと220万€、日本円にして約2億8千万円を手にしたのでした。
ポーランド人の両親がドイツのブレーメンに移住した後生まれたケルバーは、ドイツ国籍とポーランド住居権を所有し、一度ポーランド人選手として活動するようポーランドテニス教会から提案があったとか。でも彼女は心身ともにドイツ人だとして、これを断ったとあります。
今彼女の本拠地はポーランドなのですけどね。因みに彼女のテニス界でのベストフレンドは、セリナに準決勝で敗れたポーランド人のラドバンスカだそうです。
3歳からテニスを始めた彼女はサウスポーですが、本来は右利きだそうで、コーチが向かい側に立って指導するのをそのまま鏡写しにラケットを振って覚えたからだそうです。
彼女が決勝前のユーロスポーツテレビのインタビューで、テニスバッグの中身を見せてくれたのですが、ラケットや携帯、マスコットや、汗拭きなどのほかに、最も重要な物としてラケットのガットの強度を測る測定器もありました。
これには「へーっつ、そんなのあるんだ…!」と目からうろこでした。
なぜなら最近テニスのガットがゆるかったお陰で、テニス肘を患い、3ヶ月以上も痛みがあるからです。
ラケットのガットが原因だとは知らずに、「最近球が飛ばなくなった」とか、「なぜ思ったところに打てないんだろう?」などと元々ない自信がもっと崩れて、殆ど楽しみさえなくなってきた今日この頃だったからです。
そしてガットを新しく張り替えた途端、今までミスってた球もちゃんと相手コートに入り、思いっきり振ると手ごたえがあるし、むやみに力を入れなくとも球が飛ぶのを実感。
私の趣味程度のテニスでさえ、ガット張りの強度で、こんなに違いが分かるのですから、プロの選手にとっては言わずと知れたことですネ。
そこで日本とドイツでどんな測定器があるのだろうとちょっと調べてみました。
以下の写真のように日本製でアナログの物があり、ちょっと見辛い感じですね。右がドイツ製でデジタルです。
この他にiPoheのアプリもあるそうですね。
RacquetTune - ストリング テンションといって、たった360円でダウンロードできるので超便利。
私も早速ダウンロードして使ってみようと思います。
因みに男子決勝の方は準々決勝で錦織圭を下したジョコ・ビッチが予想通り優勝し、コーチであるかつてのドイツのスーパースター(17歳にしてウィンブルドン優勝)のボリス・ベッカーもきっと2重の喜びだったに違いありません。
最近は錦織選手のお陰で、日本ではテニスもメジャーになっているそうでいいですね。
錦織選手の球の切れは見ていて気持ちがいいです。
でも、時々勝ちに急いでいる感があるので、自信を持って相手を威圧してほしいですね。
彼はきっと世界第3位以上に上がれる選手だと思います。今後が期待。
2016年女子決勝のその日はドイツにとって歴史に残る日となりました。
なんとアンジー・ケルバー(Angelique Kerber )が 6:4, 3:6, 6:4と世界No. 1のセリナ・ウィリアムスを下して17年ぶりのドイツ人優勝を飾ったのです。
全豪オープンに至っては、シュテフィー・グラフ以来22年ぶりだそうで、すごい快挙です!
私もテニスをやる身としてぜひ見逃してはならないとばかり、テレビにかじりついて観てました。
正直、あの、まるでモンスターのごとき女王セリナ(セリナファンの人ごめんなさいm(_ _)m)を打ち負かすのは、セリナがそうとう調子悪いとか、奇跡が起こらない限り無理かも、なんて思ってました。
下馬評もセリナ1.25に対して、ケルバー6.55と掛け率の差が歴然でした。
それにセリナのあの男並みのサーブ。時速200km以上とかなんですよ。プロの男子選手でもリターンが難しいかと思います・・・。
あのムキムキの体で思いっきり打ち返してきた日には、前日準決勝で敗れたラドバンスカ同様、「ただ彼女のプレーに見とれてた」なんていう二の舞になりそうです。
しかもセリナ自身も、今回でシュテフィーに並ぶグランドラム22勝がかかってるだけあって力が入ってる筈です。
ところがどうです?
サウスポーのケルバーがコントロールをつけて、右に左にとセリナを揺さぶるではありませんか。
それにセリナの力強いリターンをとことん取りに行くど根性。どんな球でもとってやる、という意気込みが伝わってきそうです。
ひところ世界No.1だったウォズニアッキを思い出させます。
いえ、いえ、ウォズニアッキどころの騒ぎじゃないですよこれは、なぜならケルバーの打ち返す球はまるでセリナ同様に速い球なのですから、セリナもタジタジです。
力強いラリーが続くかと思えば、いきなりネットすれすれのストップでセリナが面食らってしまう場面も登場。
試合が進むにつれて、もしかしてもしかして、ケルバーが勝っちゃう?という期待と喜びが湧き上がり、ついにサービング・フォー・ザ・マッチの時に。
ところが、セリナにブレークされ、ゲームが持ち越されてしまい、もしやこのままタイになってしまうのか?と思いきや、セリナのミスとケルバーのネットスレスレのストップが功をきたし、ブレークでマッチポイントのその瞬間、セリナの球がオーバーしてついに終焉。ああ・・・、やっと・・・、終わった。フーッツ、観てる方も疲れる・・・。
その場でコートに仰向けで倒れるケルバー。
わざわざ相手コートに祝辞を伝えに来たセリナ、そしてハグし合うふたり。
この瞬間感激で涙したのは私一人ではないはず。
セリナを下したケルバーのプレーのあっぱれさもさることながら、潔く対戦相手の勝利を称えるセリナの態度も清すがしく、女子の決勝でこれほど盛り上がったのは本当に久しぶりでした。
28歳のケルバーがグランドスラムで優勝するのはこれが始めて。
ランキングが今まで7位だったのがこれからは一揆にセリナに続くNo.2。
インタビューで「今までのハードな練習がやっと実った。」と語るだけあって、今までのプレーとは思えないほどのミスのない、一環して力強いストロークでした。
このケルバー、実は第1試合で日本人選手の土居美咲と対戦しており、フルセットの苦戦の末、しかも土居選手のマッチポイントを制御して勝ち進んだのでした。
私はこの試合残念ながら観れなかったのですが、内心では土井選手を応援しておりました。
彼女もこれからが期待の素晴らしい選手です。
さて、ケルバーが優勝し、同じ愛称のアンジーで親しまれているドイツ連邦首相のメルケルや、心の師であるシュテフィ・グラフからも早速の祝辞が寄せられ、一夜にして彼女はドイツ中から注目されるもっとも重要なテニス選手となったのでした。
そして賞金金額なんと220万€、日本円にして約2億8千万円を手にしたのでした。
ポーランド人の両親がドイツのブレーメンに移住した後生まれたケルバーは、ドイツ国籍とポーランド住居権を所有し、一度ポーランド人選手として活動するようポーランドテニス教会から提案があったとか。でも彼女は心身ともにドイツ人だとして、これを断ったとあります。
今彼女の本拠地はポーランドなのですけどね。因みに彼女のテニス界でのベストフレンドは、セリナに準決勝で敗れたポーランド人のラドバンスカだそうです。
3歳からテニスを始めた彼女はサウスポーですが、本来は右利きだそうで、コーチが向かい側に立って指導するのをそのまま鏡写しにラケットを振って覚えたからだそうです。
彼女が決勝前のユーロスポーツテレビのインタビューで、テニスバッグの中身を見せてくれたのですが、ラケットや携帯、マスコットや、汗拭きなどのほかに、最も重要な物としてラケットのガットの強度を測る測定器もありました。
これには「へーっつ、そんなのあるんだ…!」と目からうろこでした。
なぜなら最近テニスのガットがゆるかったお陰で、テニス肘を患い、3ヶ月以上も痛みがあるからです。
ラケットのガットが原因だとは知らずに、「最近球が飛ばなくなった」とか、「なぜ思ったところに打てないんだろう?」などと元々ない自信がもっと崩れて、殆ど楽しみさえなくなってきた今日この頃だったからです。
そしてガットを新しく張り替えた途端、今までミスってた球もちゃんと相手コートに入り、思いっきり振ると手ごたえがあるし、むやみに力を入れなくとも球が飛ぶのを実感。
私の趣味程度のテニスでさえ、ガット張りの強度で、こんなに違いが分かるのですから、プロの選手にとっては言わずと知れたことですネ。
そこで日本とドイツでどんな測定器があるのだろうとちょっと調べてみました。
以下の写真のように日本製でアナログの物があり、ちょっと見辛い感じですね。右がドイツ製でデジタルです。
この他にiPoheのアプリもあるそうですね。
RacquetTune - ストリング テンションといって、たった360円でダウンロードできるので超便利。
私も早速ダウンロードして使ってみようと思います。
因みに男子決勝の方は準々決勝で錦織圭を下したジョコ・ビッチが予想通り優勝し、コーチであるかつてのドイツのスーパースター(17歳にしてウィンブルドン優勝)のボリス・ベッカーもきっと2重の喜びだったに違いありません。
最近は錦織選手のお陰で、日本ではテニスもメジャーになっているそうでいいですね。
錦織選手の球の切れは見ていて気持ちがいいです。
でも、時々勝ちに急いでいる感があるので、自信を持って相手を威圧してほしいですね。
彼はきっと世界第3位以上に上がれる選手だと思います。今後が期待。
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