2013年01月22日
マッケイ氏からのいただき物
今回はブログ「 地上最小のスモーキング大作戦!」のマッケイ氏より頂いたキューバン4種類のレビューです。
う〜ん、これはありがたい。
●Romeo y Julieta No.2
Romeoで最もメジャーかもしれない、5x42のチューブ入りシガー。
嘗てNo.3でRomeoの良さに感心し、直後に試した事がある。当時はNo.3より間延びした印象になってしまい、その後Petite Princessが一番美味いのでは? という結論に至って以来試していない。
ショートスモーク探求時にPetite Julietaも試しており、こちらはなかなか良かったもののやはりPetite Princessが一番ではないだろうか、という気がしている。
今回のNo.2はどうだろう。
フット香がウィスキーっぽいのだが、これは個体差なのだろうか?
頂いた物を調べてみるとH.Upmann Coronas Majorも同様のフット香な様だ。もう一本のRomeoはそうでもないな。
過去に香港で購入した葉巻の幾つかも似たようなフット香だった事があるが、個体差なのかリテイラーの管理の問題なのか不明。ハバノスはあまり買わないのでどうもこういう処は疎い。
チューブから取り出すと割りと大きめな白い斑点がポツポツ目立つ。保存状態が良好なときに現れるプルーム(白かび)だろう。
店で葉巻を頼むとハケで丁寧に落としてからカットして渡してくれるのだが、あいにくハケは持っていない。
軽く指で払ってみたが面倒になったのでそのまま着火。
着火直後はきめ細かいスパイスと共にカフェオレとココアの中間の様な喫味だろうか。
スタート直後からかなり味が濃い印象。
そして5mmを超えた辺りからRomeo特有の濃密なドライフルーツ系の酸味が加わる。
アーシーさもあり、香りは濃密なシダー系。
3cm程で甘みが出始め、ナッツ系だろうか? 少し味が変化した印象がある。
そこからコクのあるナッツ系の喫味が中心になる。
そして中盤を超えると濃密なキャラメル系の喫味に転じる。
徐々に酸味が増し、残り6cm程でタンニンさを感じられる様になる。
残り4cm程で香りにハーブさも加わる。
ひたすら濃い。蜂蜜の様な甘さも良い。
非常に美味いが、なんというか体力的に疲れて終了。
気がついたら結構ヤニクラ状態になっていた。
記憶の中のNo.2より濃く、保存状態の良さかもしれないが非常に濃密な喫味だった。
カット直後の吸い込みでは感じたウィスキーっぽい香りも着火後は全く気にならず、キューバ葉の個体差によって生じるものかは不明のまま。
何にせよ味の邪魔になることなく楽しめたので問題なし。
●H.Upmann Coronas Major
着火直後はスパイスが激しく、味も濃口でナッツ系の喫味の様だ。
そこから更に濃さが増し(まだ序盤やがな…)アーシーさや木質系の香りを感じられる様になる。
後半濃くなりすぎるのではないかという懸念を感じるものの、非常に美味い。
2cm程でスパイスはおさまり、煙の舌触りがクリーミーになる。
そして思い出すDon Luis H2000 Oscuro Canionazo。
だが中盤のシダー系の香りの強さなどは、やはりキューバン特有の物に感じる。
コスタリカのプリスカルの葉もなかなか良いのだが、香りの複雑さでキューバの葉に勝るのは難しいかもしれない。
だが中盤以降の味の流れもDon Luis H2000 Oscuro Canionazoを彷彿とさせるものがある。
そっちはRG52なので太さは全然違うのであるが。
そしてDon Luis H2000 Oscuro Short Corona(4x42)が似てるかというと、それはどうだろうかという気もする。
後半はどっしりとした印象でアーシーさや甘みの無いココアの様な喫味。
そのまま濃密な喫味を愉しみつつ終了。終盤の3cmくらいの処から旨塩系というのだろうか? また別の味が一つ加わって非常に印象的だった。
さて、Vegas de SantiagoのDon Luis H2000 Oscuroに濃さやアーシーさなど味の流れ的に彷彿とさせるものがあるのは、やはりVdS工場によるH.Upmann工場で25年間も葉巻の製造に携わっていたDon Luis Santana Lamas氏へのリスペクトだったのだろうか。
氏がアドバイザーとして参加しなければVdSシガーがコスタリカのトップセールになる事も無かったのかもしれない。
スモコレで頂いたTatuaje Noellasにご満悦だった当時VdS本社のRudyから届いたOscuro Canionazoに衝撃を受けたが、その時H.Upmannを試していればまた違った印象を受けたかもしれない。
が、やはりシダー系の香りはDon Luis H2000 Oscuroに不足している感あり。終盤の旨塩系もDon Luisでは感じられない。
Nearly Cubanと云われればそうなのかもしれないが、やはりプリスカルとキューバでは土の質なのか異なってしまうのだろう。
それにしても随分頑張っていると思うが。
メールオーダーでH2000 OscuroのCanionazoかCorona辺りで試してみたくなったが6インチの葉巻を消費する時間的余裕があまり無いのが残念。
と、何のレビューか判らなくなりそうなのでこの辺で終了。
●Punch Coronations
着火直後は強烈なスパイスと共にフルーティな酸味。極めて濃厚。
香りはフローラルで蜜っぽい甘みもある。
3cm程でウッディな喫味も感じられるようになり、スパイスも落ち着いただろうか。
濃厚で雑味は無い。
そのまま中盤まで燻らせたが、割りと強い。
トップキューバンで確認した処H.UpmannがライトでRomeoとPunchがミディアム、というカテゴリーになっている。
これミディアムか…。いや、H.Upmannはあれライトなのか?
中盤からはコクが強まり、甘さにカラメルっぽいビターさが加わる。
残り5cm程で若干ハーブっぽい香りも感じられる様になった。
後半にはタンニン系の渋みの混ざった酸味と蜂蜜の様な甘みが感じられ、最後まで愉しめ……と思ったが残り3cm程で終了。
少々ヤニクラが過ぎた。なかなか強い一本だった。
●Jose L. Piedra Petit Cazadores
ハバノスブランドのプレミアムシガーでは最も安いと思われる、リーズナブルショートスモークシガー。
気になっていたので併せて試せるのはとてもありがたい。
吸い安さは4種でピカイチだったが、味はまとまりが感じられなかった。
これはかなりしっかり手元熟成をして吸う葉巻だろうか?
前半は若干味が薄く、後半はハバナらしい強さが有り、ポロポロと小さな灰が落ちるのが特徴といった感有り。
悪くは無いが、もしRuedaで400円の葉巻を買うなら? と考えるとMarca Fina Coronita PanamaかMarca Fina Panatela Nicaragua辺りを優先するかと(Nicaraguaはフィラーでひどい目に遭ったが味は素晴らしかった)。
やっぱりハバノスならショートスモークもちゃんとしたロングフィラーが良さげなご様子。
絶対にハバノスしか吸いたくない、という人のリーズナブルシガーとしては十分有りだと思うが、南米各国やフィリピンなど選択肢の広さを考えると個人的には入ってこない感有り。
こんな機会がなければ試す事も無かったかもしれないので感謝。
──以上
さて、マッケイ氏に頂いたい葉巻をひと通り試してみた訳ですが、上手くいっているかはともかくとして非キューバンのハバノスブランドがそれなりに真似しようと頑張っていたんじゃないかという感想を抱きました。
RomeoとPunchは。RomeoならOriginal、Reserva Real、Habana Reserva、と三種でにじり寄ろうと頑張っている感があり、Punchは香りと甘みのミネラル感、タンニンさ及ばないものの味の流れは結構頑張って再現している印象(Bolosでの感想ですが)。
H.Upmannはまぁ、完全な別人28号です。むしろDon Luis H2000 Oscuroの一部のビトラとの味の類似性に驚きました。
というか、H.UpmannはCoronas Juniorの空チューブが何本か自宅にあるんですがレビューを書きたいと思う程の物が無く、Puritosも今ひとつなまま見かける事がなくなったので特にありがたい機会でした。
今回のレビューの中で最も個人的にヒットしたのがH.Upmannだったんじゃないかと。
これは是非Half Coronaも試してみたい|*ω*)
Punchはもうちょっと短い処ならより楽しめたかもしれません。というか、Petit Punchという素晴らしいサイズがあったものの既に廃盤。
Ruedaに残っているMargaritasが気になるものの、1本1000円ですかい…。う〜む。
Romeoはキューバンの中では一番気に入っている銘柄だと思いますが、自分的にはやはりPetite Princessが一番良いんじゃないかなぁ、という感があります。まぁ、ごく個人的な好みの問題ですが。
代表的な処だとやはりChurchillやShort Churchillなんでしょう。
そういえば、アルミ缶5入りのJulieta(4 2/3 x 32)という気になるサイズがハバノスからリリースされていますね。
Purosexpressで5缶$140.33と高いですが、どうなんでしょうねぇ、これは。
冷凍庫に常備していつでも使いたい。安くてすいません!ちょっと贅沢にいつものおかずを黒毛和... |
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