2013年01月09日
ショートスモーク探求──Vegas de Santiago Perlas
年が変わって2013年。政権が変わってだんだんドルの値段が上がってきた今日この頃。
まぁ、2008年頃に比べたら全然安いんですが、個人輸入におけるドル安ヒャッハーとも云うべき安価さは徐々に薄れていくかもしれませんね。
その分ちゃんと景気が回復すれば良いんですが、…どうなんですかねぇ。
さて、新年一発目はVegas de SantiagoのPerlaのレビューです。
コスタリカの本社に相談して作って頂きました。
1本$2で、10本以上でメールでオーダーすれば受け付けてもらえるかと。
●CHAMAN Perla
コネチカットラッパーのスベスベした質感。花と干し草という塩梅の甘いフット香。
8mmパンチにしようか迷ったものの、フットの丸みを残しつつフラットカットで試してみる事にする。
着火直後は安定の強いスパイス。
酸味と、鼻腔を抜けるフローラルな香りにも強いスパイス。ちと鼻が痛い。
1cm程で若干スパイスは落ち着いたものの、パンチが強い。
そして2cm程でコクが増し、旨みが強くなる。これは良いんじゃないだろうか。
中盤を超えるとカラメル系のビターな甘みに転じ、タンニンさも感じれる様になる。
それにしても、小さいながらなかなかパワフルだ。
後半はタンニン系の喫味に微妙にハーブ感が混ざり、スパイスは抑えられた印象。
コクは強く、甘みは前半より少ない。
残り3cm程で甘みを控えたレーズンの様な喫味になり、そのまま残り1.5cmまで燻らせて終了。
到着直後に何も考えずに手にとった割に雑味もなく非常に良い喫煙時間だった。
これはヒュミるとどう化けるんだろう?
●VdS Originales Perla
CHAMANより若干ラッパーの色が薄い感有り。
スベスベとした感触が良い。
OriginalesはとにかくLaguito#3がよくできているのでこれは8mmパンチで試してみることにする。
着火直後は強いスパイスと共にじわっとカラメル系の甘み。
スパイス、干し草系、酸味、甘味、と良い感じである。
1cm程の印象としては、着火直後からあるカラメル系の甘みが干し草系、酸味、と絡まって非常に良い。
1.5cmでコクが増す。かなり良い感触。
しかし、ちょっと後半が心配になってきた。小さい切り口から凝縮させすぎるとヤニ溜まりやくどさが出るかもしれない。
少し様子を見てリカットも検討しよう。
そして2cm程でスパイスが落ち着き、煙が滑らかに。
干し草とキャラメル、という塩梅だろうか。酸味はCHAMANに比べると随分弱くなった感有り。
個体によっては近さを感じることがあるものの、ニカラグアラッパーとコネチカットラッパーの差は大きい様だ。
そしてこれもCHAMANに劣らず強い。VdSの全ての葉巻に云える事だが、基本強いしハイクラスのD8も強く同じくハイクラスのHERITAGEは本当に強い。
が、コスタリカの葉巻が全部強いかというとIsthmus社やCordillera社はそうでもないので強い葉巻が苦手でも楽しめる。
双方個人ユーザーのメールには返事を下さらんがIsthmus社の葉巻はRuedaが扱ってくれているので助かる今日この頃。
さて、中盤になると干し草系の喫味が全体を覆う様になり、そこに僅かな酸味と植物の蜜の様なあまみがじんわりと加わる。
そのままその味が続き、後半から終盤にかけてカラメル系の喫味が戻ってきた。
そこから徐々にビターさが強まり、残り1.5cmまで吸って終了。
カットの直径が小さすぎたのではないかという懸念も外れ、最後まで好印象で終わった。
到着翌日の割に何ら雑味もなく、良く出来た一本だった。
●PUROS Ediction Especial Perla
コスタリカ葉100%の葉巻で初めて吸ったVdSのロングフィラーでもある。
スイス支部でLaguito#3(VdS Chiquititosも同時購入)を購入し、その後本社で箱入りのLaguito#3やLaguito#1のまとめ買いなんぞをしていたものの、Don Luisにハマってから全く買う機会がなく、時折サンプルで頂いて試すのみとなっていた。
さて、このPerlasはどうだろうか?
一点気になったことだが、包装ビニールに手書きでConneticutと書いてある。しかし、これはコネチカットだろうか?
確かにスベスベとしていてCHAMANのラッパーと色も近いが、コネチカットなのかコスタリカ育ちのコネチカットラッパーなのかよくわからない。
そもそもコスタリカ以外のラッパーならPUROSでは無いんじゃないだろうか。なんぞと思いつつと8mmパンチ。VdSでは上手くいったが今回も8mmで大丈夫だろうか?
着火直後は激しいスパイスと共に干し草系&酸味がどっと押し寄せる。
そこに少しずつ木質系の喫味が加わり、1cm程でスパイスが落ち着き始めた。
先の二つより一回り素朴な印象で、薄く、栗のような甘みも感じられる。
そこから栗かナッツの様な喫味が大きくなり、干し草系の喫味が少し後ろに下がる。
中盤になるとカラメルっぽい甘みも薄く加わり始める。
そしてタンニン系の渋みも感じられる様になる。
後半はタンニン系の渋みと酸味、甘み、控えめなスパイスが中心となり、コクはかなり強い。
そして残り3cmで柔らかい干し草系の味が全面に出る。タンニンさも若干感じられるだろうか。コクがあってなんとも素朴な喫味。
そして残り2.5cm程で苦味がでてしまい終了。
凝縮した喫味が楽しめたのは良かったが、終盤は8mmパンチでは厳しかった様子。
●Don Luis Maduro Perlas
おそらくVegas de Santiagoの葉巻で最も喫煙回数の多いであろうDon Luisの、今回はMaduroである。
このPeruvian Capa Maduro darkはYahoo! Mail Groupのセールでしか見かけない特殊仕様で、ペルー産だろうか?
H2000よりボコボコしており、手触りは若干だがレザーの様な印象である。
着火直後はきめ細かいスパイスと、アーシーな喫味。
5mm程で濃厚なカフェオレテイストの喫味に同じくフローラルな香りを感じる。
ラッパーの油分が多い為か、片燃えしやすそうな印象。
1.5cm程でキャラメルとカフェオレの中間の様な味が濃厚に広がり、ココアの様なほろ苦さも感じラルようになる。
しかし、そこから片燃えが始まり、吹き戻してバランスを整えるのに苦労した。
ラッパーに厚みがあって油分も多いためか、フィラーやバインダーに比べてラッパーの燃焼速度が遅すぎる。
中盤からは甘みのないココアとアーシーな展開。
この辺りはH2000 Oscuroに近いだろうか。
そして後半、エスプレッソの様な濃い苦味と黒砂糖の様な甘み。
この甘みはPeruvian特有のものだろうか?
そのまま濃厚な味が続いて、残り2cmくらいの処で終了。
雑味も無く味は良いんだが、ラッパーの燃えにくさが難点。
──以上
Don LuisのMaduroは若干片燃えに苦戦したものの、味は良いですね。
しかし、H2000シリーズの燃焼バランスを考えるとちと微妙な印象。同じく濃口に、柔らかさこそMaduroに劣るもののOscuroがありますので。
そして、PUROSは今の処このビトラが一番美味い様子。
レビュー後にフラットカットと再び8mmパンチと両方で試しましたが、どちらで着火しても良い出来です。
Laguito#1やLaguito#3、Panetela Extraあたりは試しているんですが、柔らかさや甘みはPerlaがピカイチでした。
PUROSは太くて短めのビトラが良いのかもしれませんね。
そして、CHAMANとOriginalesはどちらも安定しています。CHAMANはコスパ秀逸のPanetela ExtraがありますんでPerlaを再びオーダーするか微妙なラインですが。
Originalesはスイスの方でも販売していますが、これはしっかりしています。
同様にPUROSやCHAMANもしっかりしているので甲乙つけがたい処ですが…。
当初の予定ではランキング形式でやろうと考えていたんですが、買いたい順で考えた時にCHAMAN、PUROS、Originalesはほぼ同着という印象。
先述の通りCHAMANはコスパ的に微妙な処もありますが、それを除くと……いや、着火直後からの味の濃さではPanetela Extraを超えるので有りかもしれません。
Don Luis Maduroはラッパーの燃焼バランスが良ければオッケーだったんですけどねぇ…。
まぁ、2008年頃に比べたら全然安いんですが、個人輸入におけるドル安ヒャッハーとも云うべき安価さは徐々に薄れていくかもしれませんね。
その分ちゃんと景気が回復すれば良いんですが、…どうなんですかねぇ。
さて、新年一発目はVegas de SantiagoのPerlaのレビューです。
コスタリカの本社に相談して作って頂きました。
1本$2で、10本以上でメールでオーダーすれば受け付けてもらえるかと。
●CHAMAN Perla
コネチカットラッパーのスベスベした質感。花と干し草という塩梅の甘いフット香。
8mmパンチにしようか迷ったものの、フットの丸みを残しつつフラットカットで試してみる事にする。
着火直後は安定の強いスパイス。
酸味と、鼻腔を抜けるフローラルな香りにも強いスパイス。ちと鼻が痛い。
1cm程で若干スパイスは落ち着いたものの、パンチが強い。
そして2cm程でコクが増し、旨みが強くなる。これは良いんじゃないだろうか。
中盤を超えるとカラメル系のビターな甘みに転じ、タンニンさも感じれる様になる。
それにしても、小さいながらなかなかパワフルだ。
後半はタンニン系の喫味に微妙にハーブ感が混ざり、スパイスは抑えられた印象。
コクは強く、甘みは前半より少ない。
残り3cm程で甘みを控えたレーズンの様な喫味になり、そのまま残り1.5cmまで燻らせて終了。
到着直後に何も考えずに手にとった割に雑味もなく非常に良い喫煙時間だった。
これはヒュミるとどう化けるんだろう?
●VdS Originales Perla
CHAMANより若干ラッパーの色が薄い感有り。
スベスベとした感触が良い。
OriginalesはとにかくLaguito#3がよくできているのでこれは8mmパンチで試してみることにする。
着火直後は強いスパイスと共にじわっとカラメル系の甘み。
スパイス、干し草系、酸味、甘味、と良い感じである。
1cm程の印象としては、着火直後からあるカラメル系の甘みが干し草系、酸味、と絡まって非常に良い。
1.5cmでコクが増す。かなり良い感触。
しかし、ちょっと後半が心配になってきた。小さい切り口から凝縮させすぎるとヤニ溜まりやくどさが出るかもしれない。
少し様子を見てリカットも検討しよう。
そして2cm程でスパイスが落ち着き、煙が滑らかに。
干し草とキャラメル、という塩梅だろうか。酸味はCHAMANに比べると随分弱くなった感有り。
個体によっては近さを感じることがあるものの、ニカラグアラッパーとコネチカットラッパーの差は大きい様だ。
そしてこれもCHAMANに劣らず強い。VdSの全ての葉巻に云える事だが、基本強いしハイクラスのD8も強く同じくハイクラスのHERITAGEは本当に強い。
が、コスタリカの葉巻が全部強いかというとIsthmus社やCordillera社はそうでもないので強い葉巻が苦手でも楽しめる。
双方個人ユーザーのメールには返事を下さらんがIsthmus社の葉巻はRuedaが扱ってくれているので助かる今日この頃。
さて、中盤になると干し草系の喫味が全体を覆う様になり、そこに僅かな酸味と植物の蜜の様なあまみがじんわりと加わる。
そのままその味が続き、後半から終盤にかけてカラメル系の喫味が戻ってきた。
そこから徐々にビターさが強まり、残り1.5cmまで吸って終了。
カットの直径が小さすぎたのではないかという懸念も外れ、最後まで好印象で終わった。
到着翌日の割に何ら雑味もなく、良く出来た一本だった。
●PUROS Ediction Especial Perla
コスタリカ葉100%の葉巻で初めて吸ったVdSのロングフィラーでもある。
スイス支部でLaguito#3(VdS Chiquititosも同時購入)を購入し、その後本社で箱入りのLaguito#3やLaguito#1のまとめ買いなんぞをしていたものの、Don Luisにハマってから全く買う機会がなく、時折サンプルで頂いて試すのみとなっていた。
さて、このPerlasはどうだろうか?
一点気になったことだが、包装ビニールに手書きでConneticutと書いてある。しかし、これはコネチカットだろうか?
確かにスベスベとしていてCHAMANのラッパーと色も近いが、コネチカットなのかコスタリカ育ちのコネチカットラッパーなのかよくわからない。
そもそもコスタリカ以外のラッパーならPUROSでは無いんじゃないだろうか。なんぞと思いつつと8mmパンチ。VdSでは上手くいったが今回も8mmで大丈夫だろうか?
着火直後は激しいスパイスと共に干し草系&酸味がどっと押し寄せる。
そこに少しずつ木質系の喫味が加わり、1cm程でスパイスが落ち着き始めた。
先の二つより一回り素朴な印象で、薄く、栗のような甘みも感じられる。
そこから栗かナッツの様な喫味が大きくなり、干し草系の喫味が少し後ろに下がる。
中盤になるとカラメルっぽい甘みも薄く加わり始める。
そしてタンニン系の渋みも感じられる様になる。
後半はタンニン系の渋みと酸味、甘み、控えめなスパイスが中心となり、コクはかなり強い。
そして残り3cmで柔らかい干し草系の味が全面に出る。タンニンさも若干感じられるだろうか。コクがあってなんとも素朴な喫味。
そして残り2.5cm程で苦味がでてしまい終了。
凝縮した喫味が楽しめたのは良かったが、終盤は8mmパンチでは厳しかった様子。
●Don Luis Maduro Perlas
おそらくVegas de Santiagoの葉巻で最も喫煙回数の多いであろうDon Luisの、今回はMaduroである。
このPeruvian Capa Maduro darkはYahoo! Mail Groupのセールでしか見かけない特殊仕様で、ペルー産だろうか?
H2000よりボコボコしており、手触りは若干だがレザーの様な印象である。
着火直後はきめ細かいスパイスと、アーシーな喫味。
5mm程で濃厚なカフェオレテイストの喫味に同じくフローラルな香りを感じる。
ラッパーの油分が多い為か、片燃えしやすそうな印象。
1.5cm程でキャラメルとカフェオレの中間の様な味が濃厚に広がり、ココアの様なほろ苦さも感じラルようになる。
しかし、そこから片燃えが始まり、吹き戻してバランスを整えるのに苦労した。
ラッパーに厚みがあって油分も多いためか、フィラーやバインダーに比べてラッパーの燃焼速度が遅すぎる。
中盤からは甘みのないココアとアーシーな展開。
この辺りはH2000 Oscuroに近いだろうか。
そして後半、エスプレッソの様な濃い苦味と黒砂糖の様な甘み。
この甘みはPeruvian特有のものだろうか?
そのまま濃厚な味が続いて、残り2cmくらいの処で終了。
雑味も無く味は良いんだが、ラッパーの燃えにくさが難点。
──以上
Don LuisのMaduroは若干片燃えに苦戦したものの、味は良いですね。
しかし、H2000シリーズの燃焼バランスを考えるとちと微妙な印象。同じく濃口に、柔らかさこそMaduroに劣るもののOscuroがありますので。
そして、PUROSは今の処このビトラが一番美味い様子。
レビュー後にフラットカットと再び8mmパンチと両方で試しましたが、どちらで着火しても良い出来です。
Laguito#1やLaguito#3、Panetela Extraあたりは試しているんですが、柔らかさや甘みはPerlaがピカイチでした。
PUROSは太くて短めのビトラが良いのかもしれませんね。
そして、CHAMANとOriginalesはどちらも安定しています。CHAMANはコスパ秀逸のPanetela ExtraがありますんでPerlaを再びオーダーするか微妙なラインですが。
Originalesはスイスの方でも販売していますが、これはしっかりしています。
同様にPUROSやCHAMANもしっかりしているので甲乙つけがたい処ですが…。
当初の予定ではランキング形式でやろうと考えていたんですが、買いたい順で考えた時にCHAMAN、PUROS、Originalesはほぼ同着という印象。
先述の通りCHAMANはコスパ的に微妙な処もありますが、それを除くと……いや、着火直後からの味の濃さではPanetela Extraを超えるので有りかもしれません。
Don Luis Maduroはラッパーの燃焼バランスが良ければオッケーだったんですけどねぇ…。
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