前回製作したタイガーⅠ型中期生産型の同型となります。
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制作進行は前回工程とほぼ同様になりますが、このキットにはオットー・カリウス搭乗車と銘打ってあるだけに、オットー・カリウス本人と戦車クルー2人の計3体のフィギュアが同梱されています。
今回は戦車本体とこのオットーフィギュアの作りこみを記事にしていきたいと思います。
さて、キットの説明なのですが、戦車本体については前回製作したタイガーⅠの説明とまったく同様です。
前回のタイガーⅠ型中期生産型の記事はこちらをご覧ください。→https://fanblogs.jp/neko1100/archive/91/0
違いはといいますと、オットー・カリウスの活躍の紹介とフィギュアの製作がメインです。
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オットー・カリウス(以下カリウス少尉)が乗車したこのタイガーⅠ型戦車が活躍したのは「マリナーファの戦い」と呼ばれる戦場です。マリナーファの戦いを説明する前に、ちょっとだけカリウス少尉の紹介を説明書から抜粋して説明します。
カリウス少尉は1922年5月27日ラインラントプファルツ州ツヴァイブルッケン生まれ。1940年5月に第104歩兵大隊へ補充兵としてバルバロッサ作戦でデビューしました。その後対ソ連戦で戦火を体験してから予備士官学校へ入校し、卒業後少尉に昇進しました。
タイガーⅠ型に乗車したのは1943年に第502重戦車大隊へ配属されてからとなります。
レニングラード戦線、ナールヴァなど北部ソ連戦線を転戦し、1994年7月にこのキットの背景にあるマリナーファの戦いの舞台へと活躍の場を移します。タイガーⅠ型と言えば数多くのエースを生んだ事で有名ですがその中の一人としては、ミヒャ(ハ)エル・ヴィットマンが特に有名でしょうか。私のイメージですと西のヴィットマン、東のカリウスというような感じです。
ヴィットマンについては残念ながら西部戦線で戦死していますが、カリウス少尉は大戦を戦い抜き、現在も御存命です。
ヴィットマンの紹介は別の機会にゆずるとして、次は「マリナーファの戦い」の紹介です。
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細かい戦闘経過についてはここで紹介するのは不粋だと思いますので、カリウス少尉が活躍した戦闘シーンについて紹介します。
マリナーファの舞台に出撃したのは、部下のケルシャー曹長(これまた有名なエース)とカリウス少尉の2輌のタイガーⅠで、この2輌で進出してきたソ連軍を急襲することにしました。その他6輌のタイガーⅠには待機を命じいつでも援護射撃が出来るようカリウス少尉が命じました。
対するソ連軍はマリナーファ村に進撃した後は、村の戦利品をむさぼるのに夢中で2輌のタイガーⅠには全く気づくことなくタイガーⅠの射程圏内に入ってようやく2輌のT34/85が砲塔を回転させ始めました。が、ケルシャー曹長のタイガーⅠがいち早く発砲し、ちまちこの2輌のT34/85を撃破しました。この砲撃が合図となりマリナーファの戦いの火蓋が切られたのです。
この戦闘状況を戦後執筆した回顧録「泥の中の虎」でカリウス少尉は「・・・その後起こった一連の出来事は詳しく書けないほどあまりにあわただしく、また電撃的な速さで進展した。・・・ケルシャーは私に近づいてきて無線で街道の右側に注意を促してきた。そこには納屋の横に車体側面をさらしているスターリン戦車の姿があった。この怪物は北部戦線では初見参だった・・・。」このようにこの進撃してきたソ連戦車の中にはスターリン戦車(この当時はソ連最新鋭の戦車、122mm砲搭載)が含まれており、当初はカリウス少尉たちはこの最新鋭戦車の登場に驚いたものの、ソ連側からの反応が全くなく、カリウス少尉たちの奇襲が成功し、この最新鋭スターリン戦車を含む、計17輌が2輌のタイガーⅠに撃破されたのでした。
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説明書ではこう締めくくっています。「ソ連戦車兵たちの油断による幸運はあったものの、こうした敵情を充分に掌握したカリウス少尉の迅速な決断と優れた戦術の成果であると言えるでしょう。それも、当時としては世界で最強のスターリンⅡ型戦車とT34/85戦車で編成されたソ連第1戦車旅団を相手とし、その17輌を撃破した時点にその凄さとすばらしさがあるのです。」
今回はオットー・カリウス少尉の紹介と彼が乗車したタイガーⅠ型のマリナーファの戦いを紹介しました。
次回は実際の製作の工程に入っていきたいと思います
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