サーフェーサーをキット全体に吹き終えたら次はマホガニー(Mr.Hobbyラッカー)で影の部分を塗装します。
やはり影が多い足回りはマホガニーを念入りに吹きますが、そこから車体の上部に行くに従い
影の部分を少なめに吹いていきます。
今回はマホガニー色を全体にまんべんなく吹き付けるのではなく、要所要所という感じにしてみました。
完成品があまり暗くなりすぎないようにという意図があります。
車体上面に行くにつれパネルラインに沿って吹き付けていくようにしました。
次の工程はこの影の部分を残しつつ基本色のダークイエローを吹き付けていきます。ここで閑話休題です。
現在製作しているキット「タイガーT オットー・カリウス搭乗車」の主人公「オットー・カリウス」ですが
知っている方も多いと思いますが、あの宮崎駿監督もカリウス少尉を題材にした作品を描いています。
作品名は【泥まみれの虎】という物語です。
この物語はアニメージュというアニメ情報誌に掲載していたものです(この物語が始まる前はあの「風の谷のナウシカ」も連載されていました)。
宮崎駿監督は結構な戦車好き(飛行機好きはちろんなのですが)で、この【泥まみれの虎】の他にも「ハンスの帰還」というヨーロッパ戦線最終局ベルリン攻防戦を部隊にしたW号戦車を題材にした物語も描かれております。
さてこの【泥まみれの虎】は、オットー・カリウス少尉が活躍した舞台のひとつナルヴァの戦いと言われる旧ソ連領エストニアの地でのドイツ軍とソ連(ロシア)軍との攻防戦を舞台にした物語です。
この物語はカリウス少尉の戦いを少尉自身の自叙伝から宮崎駿監督が描いたもので
当時の戦闘を忠実に再現した内容となっております。
その中で、いかにカリウス少尉が冷静沈着に行動したかや、戦場裏話、それに戦争そのものの悲しさを描いております。
現在制作中のキットの舞台はマリナーファの戦いという言わばワンサイドゲームでしたが
このナルヴァの戦いは激戦も激戦、一進一退の1秒も気が抜けないといった戦いだったようです。
タイガーTを製作するにあたり同車が活躍した舞台や秘話などを頭にいれておくことは非常にモチベーションの維持につながり、ただ闇雲に造っていくのとはちょっと意味合いが違う・・・かなと思ってます。
このブログ読者の方でタイガーTファンの方はこの作品は必見ですのでぜひ一度お読みください。
今回はここまでです。
次回は製作に戻り基本色の塗装に入ります。
この記事で紹介しているドイツ軍重戦車タイガーT型 オットー・カリウス搭乗車はTAMIYAから販売された限定品となっております。現在はAmazon等で購入できます。
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「泥まみれの虎 宮崎駿の妄想ノート」はこちらです。
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