概要監督が富野喜幸、キャラデザ安彦良和と言う組み合わせの作品。マジンガーZを越えるべく作られたそうで、マジンガーZと比べてカラフルなデザインや武装を近接特化にし、また当時のオカルトブームに乗ってムー大陸の遺産のロボットでピラミッドから出現して顎がエジプト風になっている等、色々とマジンガーと設定を差別化を図っている。
後に同監督作品で似た要素が散見される(マリと麗とかギルディーン回とか)ので、いろいろなものの原型になった感も有り。
諸説あって原因は不明だが、途中で監督が交代している、WIKI先生によれば朝日新聞のオカルトブームを批判する方針に合わなかったために路線変更を強いられ、そのまま監督が降りる事になってしまったらしい。
そのまま長浜ロマンロボシリーズとしてダルタニアス(ダイモス)まで制作され、シャーキンは途中退場したものの、その後美形悪役として声優市川治は出演し続ける事に。
路線変更もあって一部の伏線が未消化のまま終わってしまった。しかし監督抗体直後にムーの都市が出てきたりと、超能力描写以外に関してはそんなにでも無かったのだろうか。
後に散々使われるワードである勇者だが…この時期はどういうワードだったんだろうか…。
あらすじサッカー部キャプテンひびき洸の頭に謎の声が響く「勇者よ、悪魔の時代が始まった、ライディーンが待つ」と。その声に導かれた洸は謎の敵の攻撃を受けるが、そこにピラミッドが出現、謎の声の導きに従い洸はライディーンを呼ぶ。そこに出現したのは金色の巨人、ライディーン、洸はライディーンにフェードインして謎の敵妖魔帝国と戦いを始めるのだった。
敗北した妖魔帝国は次に化石獣バストドンを投入するがライディーンのゴッドゴーガンの前に敗北、ライディーンはそのままガンテと戦闘をし、ガンテの目にゴッドゴーガンを打ち込みガンテを撤退させる。そして皆はライディーンが海に沈んだと思い泣いていたが、夕日を背にライディーンは海から上がってきた。
良い最終回だった…。海岸の人面岩が割れ、ライディーンはその中へと入っていった。
その後も妖魔帝国との戦いが続く中で、まず謎の男が見方に加わる、その名を神宮寺力、そして次に謎の少女が現れる、名は明日香麗、彼女はどういうわけか化石獣の気配を察知できる能力を持っていた。
更に新たにライディーンの基地としてムトロポリスを作りあげ、妖魔帝国との戦いは激しくなっていくのであった。失敗続きのアギャール将軍が死亡し、更にシャーキンも巨大化して敗れ、バラオは復活するものの巨烈兄弟を使って戦うも敗北続き、戦いが続く内に、ムーの遺跡が出現、行方不明になった洸の母親の手がかりを見つけるのであった、麗、久造、一郎は洸の母レムリアを捜索にチベットに向かうが…。
登場メカライディーン:ひびき洸
古代ムー文明が残したロボット。ピラミッドの中に眠っており、ムー人の血を引く人間が動かせ、洸を呼んで復活した、その後は海岸に有る人面岩の中で眠っている、洸がフェードインしていない状態では金色に光っており、ゴッドバード形態との中間みたいな形をしている。因みにフェードインの道で悪人か否かを判別可能である。乗ったら声にエコーがついて太くなる。エジプト風の顎がある。
武装はキラーンと言う音がなる弓ゴッドゴーガン、鳥型ミサイルのゴッドミサイル、そのまんまのゴッドブーメラン、念動光線ゴッドアルファ、飛行形態のゴッドバード、最強技のゴッドボイス等。操縦は洸の気力(超能力)でパワーに差が出る。
人面岩の中に入ると自己修復昨日が働いてあっさり元に戻る。エネルギーはムートロンを使う。
後の改造は一切受け付けず、猿丸大先生がつけようとした新パーツを拒否するシーンが有る。
ボインダー:荒磯、こっぺ、とび俊、のすけ、アッちゃん、次郎長等
ボスボロット枠のロボット。猿丸大先生がその辺にあったジャンクパーツでささっと組み上げた。サイズがライディーンや化石獣と比べて大幅にサイズが小さく、火力も無いためあんまり戦力にならない。武装はパチンコで打ち出す砲弾、胸のボインパンチ等、ただし攻撃力はほぼ無い。操縦は4〜5人がかりで手足をバラバラに操縦している。よく壊れるがすぐに治る。動力は石炭。
ボスボロットと比べてイマイチ役に立たない、足手まとい描写が多く、またややシリアス描写である、所詮あんなガラクタで作ったボインダーでは足手まといになるだけだと言われるが、その回では少し強化されて活躍した。ロボットレースに参加したことも有るが、その時は他のロボットを爆破したりして妖魔帝国レベルのことをやっていた。
ブルーガー
コープランダー隊の戦闘機、平たい、最大3人乗り。ミサイルを装備している他キャリアアームがありいろいろなものを持ち上げている。小型戦闘機であるスピットファイターを分離することが出来る。最終回手前で特攻して死亡。
スパーカー:ひびき洸
洸の乗るバイク、車ではない。
黄金バットのスーパーカーと比べればカーだしセーフ。妖魔帝国ガンテ
岩の腕と書いてガンテらしい。妖魔帝国の母艦、先っ著が蛇の頭みたいな形をしている。
メカガンテ
ガンテをメカにしたもの、シャーキン死亡後の後半から登場。
ドローメ
クラゲのような触手が2つ有る浮遊生物。シャーキン時代の下っ端戦闘員ポジション。シャーキンが消えた当たりから出番がOPくらいしかなくなった。何やら人で遊んだりアギャールを乗っけたりマリのスカートめくりをしたり回転のこぎりで装備したり色々している。
ギルディーン
お約束とも言うべきライディーンの偽物。その前のダム破壊も含め、ライディーンに対する支持率下げがメインの作戦であり、この回はザンボット感ある。
ゴンガー
不幸な巨大ゴリラを化石獣にしたもの。
タランチュ:アギャール
アギャールが最後に使った化石獣。
ガメレーン
化石獣を再生する能力が有る。
巨大シャーキン
シャーキンがライディーンを倒すべく巨大化した姿。
巨烈獣ゴースタン:激怒巨烈
弟の激怒巨烈が最後に使った合体巨烈獣。
巨烈獣バンガー
豪雷巨烈が自ら巨烈獣になった姿。
化石人
人間を元に作られた他、下っ端戦闘員としても登場しており、ヒャッハーしている。
登場キャラひびき洸
当時のキャラとしてはかなり小顔で美形な顔つきである。本編の描写からイケメン設定も有る模様。サッカー部のキャプテンであり、母がムー人のためムー人の血を引いており、ライディーンを動かすことが出来る。サッカー以外にバイクも得意で、バイクレースにも参加している。たまにサッカーをする描写も有るが、敵チームが妖魔帝国関係だったりで結構散々な目にあう。
母のことをよく知らないため、割と母の愛に飢え気味なところが有り、母と雰囲気のよくにた女性に母の面影を重ねてお母さんとよんだりもしていた。
桜野マリ
ヒロイン、概ね当時のアニメヒロインそのまま。洸とは非常に仲がよく、カップル状態。よく有るお色気展開にて「アタシの体は洸にしか見せないんだから」という発言あり。洸のバイクレースには、優勝賞金でスウェーデンにお城を買ってのんびり暮らしましょうよなどと言っている。そんなに賞金出るのか。麗が去った後はブルーガーに乗った。
明日香麗
謎の少女、超能力者であり化石獣を察知する能力があったがすぐに語られず、更に洸の叔母という設定があったらしいが、本編内で語られず、キャラ的にはマリがメインヒロイン、麗がサブヒロイン的な感じだが、麗は特に洸とはフラグを立てないので関係はない。コープランダー隊に入るが、途中でレムリア捜索に出てフェードアウト、一郎達同行者がムトロポリスに帰還した後も麗だけ何故か帰還せず、最終回にも居なかった。全体的にもったいない感があるキャラ。キャラデザが途中で変わっており、そばかすが消えた。
神宮寺力
通称Mr.神宮寺。最初は個人用の飛行機に乗って登場した。その後コープランダー隊としてブルーガーに載って戦闘する。昭和ニヒルな兄貴キャラ。最終的に特攻して死亡。
猿丸太郎
通称猿丸大先生、ムトロポリスの研究員、年齢は洸達と大差ない、一時期ブルーガーに乗っていたが本職の研究開発に戻りブルーガーを降りる。ボインダーを開発したのも彼。
レムリア
洸の母としての名前はひびき玲子。再び妖魔帝国が復活する日に備えて、コールドスリープを行い1万2千年後の眠りについた。後に復活後ひびき一郎と結婚、洸を産んだ後ラ・ムーの星を探すために行方をくらます。
その後ムーの古代船を発見し海のどこかに有るラ・ムーの星を捜索に向かうがそこで妖魔帝国に狙われて争奪戦に、最後はラ・ムーの星を発動させて力を使い果たし死亡、亡骸は古代船に載せられムーの遺跡へと去っていった。
ひびき一郎
洸の父。ムー人のレムリアと結婚して子供まで作ったが、実は相手がムー人だということを知らなかったらしい。長らくシャーキンに捕まって石化されていた。ムトロポリスに合流後、レムリアを捜索に向かう。
ひびき久造
洸の祖父。レムリア捜索に向かい一郎とともに去る。
荒磯
ボス枠、洸のサッカー部の部員の1人。力は有るし丼飯は10杯アンパンは30個はいけるが取り立てて取り柄はないらしく、コープランダー隊に入りたいのに入れてもらえない。
なので猿丸大先生にボインダーを作ってもらったがボスボロットと比べてもなんとも言えない性能で、ギャグ補正も乏しい為かイマイチ活躍できず。カーチャンに親の顔が見てみたいと言われる。バイクレースの時は改造マシンを持ってきたが、マリに荒磯君のマシンはすぐにバラバラになると言われていた。
荒磯母
名称不明、息子は母ちゃん、洸にはおばさん言われており、EDでも荒磯の母。敵の攻撃でしびれて体が動かなくなった挙げ句、そのまま勝手に葬式を挙げられて挙げ句死にかけた。息子に対してはアホンダラノドテカボチャと呼ぶ。洸の1日母役を頼まれたことも。
こっぺ(伊豆公平)、とび俊(飛田俊作)、のすけ(松平新之介)
サッカー部の部員でレッド団の団員。揃ってボインダーを動かす。
アッちゃん
のすけの妹、洸に惚れている。マリをライバル視している。
次郎長
あっちゃんのペットの手乗りサイズのワニ、いつも「次郎長やれぃ」と言われていろんな奴を噛み付く。あっちゃんの言うことをよく聞く。他にも小さなワニがゲストでたくさん出てきたときも。
ポン太
サッカーが出来るサッカー部の狸。マスコット枠。人間と意思疎通がある程度出来る。
母
ムー人の末裔、洸の母とどこかにており、洸に母親代わりに思われる、それを利用されて洸に毒を飲ませる役をやらされるが、結局出来ずに人質となり助けられるも死亡、遺言でムーの遺跡の近くに水葬された。
ウルフ西城
洸のバイクのライバル、妹を人時に取られて妖魔帝国の手先に。
ジャガー
麗の暴走族時代の仲間、後に化石獣となる。
妖魔帝国プリンス・シャーキン
所謂美形悪役の走りであり、死亡時には後半の監督の長浜監督の元にカミソリ入りレターが送られたとかなんとか、発案は後にガンダムの監督になる富野、キャラデザはガンダムの安彦、シャアの原型となったキャラである。一応ムーの血を引く設定があったらしいが麗共々活かされず。
アギャール
妖魔帝国の将軍、典型的な毎回負けて怒られる典型的な悪の幹部。ちょくちょく変装を披露しており、シャーキンが学校にやってきた時はターバンを撒いて変装していた。有る回では豪華客船に侵入してオーケストラの指揮者をやっていたが、演奏はめちゃくちゃだった。ライディーンに負けてあっかんべーしたことも。シャーキンに将軍職を解任されそうになった時は洸を騙すために学校に乗り込んだ挙げ句洸に対して洸ち ゃんとかやたら馴れ馴れしかった。最後はタランチュのコックピットをゴッドバードで貫かれたが、嘴が刺さるのは回避しており某シロッコみたいな死に方は避けた。
ダルダン
提督。アギャールの後任として登場する。アギャールと比べてギャグ要素があまり無く真面目に戦う。シャーキン死亡の前座的に死亡。
ベロスタン
何かドクロじみた外見の祭官、毎回化石獣に「命授けよ」をしている奴。シャーキンのついでに雑に死亡。
豪雷巨烈
巨烈兄弟の兄、痩せてる方。兄弟喧嘩ばっかりしている割に、仲時代は悪くなかった模様。
激怒巨烈
巨烈兄弟の弟、デブな方、レムリアに間抜けヅラとディスられていた。
バラオ
妖魔帝国の支配者、シャーキンの死まではゴリラっぽい像の中に眠っていたが、シャーキンの死とともに復活、巨烈兄弟を復活させて妖魔帝国の支配者となる。その後は毎回巨烈兄弟に巨烈獣を造って戦わせて勝った方がライディーンと戦うを繰り返していたが、途中から合体させるようになった。巨烈兄弟死亡後は自らライディーンと戦うも、ラ・ムーの星発動後ライディーンに倒された。
感想作品的にスタッフが後に活躍する人が多かったり、要素的にも過去のつながりよりも当時の現代、更に後の時代に見られる要素が多く感じられたりと、今後につながっていく作品と感じられる、そういう意味でアニメ全体から見ても重要な作品なのかな問考えます、後にガンダムにつながるスタッフなわけですし…ただ早すぎたのか途中で路線変更という形。いくつかの要素、伏線が消化可能な割に未消化になってしまったのは残念。
後4クールスーパー系の宿命とも言うべき3クール半ばからのダレはかなり健在、だいたい3クールの頭当たりで大体の情報が公開されてしまい、3クール後半から4クール前半が妙にダレるというのはこのタイプの作品共通なのですが、ライディーンもだったか感。
感想(マリと麗)このマリと麗、めっちゃメインヒロイン、サブヒロイン的な性格をしている気がする、マリは同級生、普通の少女、麗は特殊能力持ちの変わった出自(ただし没)…しかし麗は洸にフラグは一切立てずにそのままフェードアウトしてしまい、アッちゃんのほうがマリのライバルと化している状態。時代が下ったらもっとメインヒロインvsサブヒロインのよく有る展開になったと思うのだが…時代の制約か。
と思ったら、10年くらい後に同監督によって制作されたエルガイムのアムとレッシィがまんまマリと麗っぽいなと思ったり、なおエルガイムは第三ルートに行ったため両方見事に敗北した模様。
噂だと監督だけクワサン派だったとか聞いたのだが…納得は出来たがソースが発見できない。