要は
1固定ファン向けに作れば一定の売上は見込める、しかし新規が入ってこなければジリ貧
2新規開拓にはやり方がいくつか有る
3初期のスタッフが降りたときと言うターニングポイント
4そもそも真の固定ファン向けはオリジナルスタッフが存在しかつオリジナルスタッフが固定ファン向けを想定して作って初めて成立する
5子供向けの長期シリーズは卒業と新規流入が凄まじい勢いで起きている
1固定ファン向けに作れば一定の売上は見込める、しかし新規が入ってこなければジリ貧
これは説明不要ですね、格ゲーが割とこの状態になってから20年強が経過してかなり厳しい状態、有力プレイヤーの大半が引退を考える年なのに、次の世代が薄すぎていつまでもという状態。
5で書きますが、対象年齢が低い場合ほど新陳代謝が激しく、10年もすれば中身がまるっと入れ替わるなんて事はしばしば。
2新規開拓にはやり方がいくつか有る
この新規開拓ですが、やり方がいくつか有ります。
1単純に本編を今風にする
これは上手く行けばいいけどその後ファンに断層を作る、更にその今風が古くなったときに更に今風にするのが難しくなる。
2派生や宣伝を新しい形式やプラットフォームに合わせる
これは本編にダメージを与えずに新規開拓をやる方法としては優秀だが、2ライン以上動かすことになり金がかかる上に、仮に新規が成功しても本編の客とならずに四散してしまう現象やシリーズ内シリーズが増えすぎて収集がつかなくなる可能性が有る。これは成功例がガンダム(SD→G等)、成功からの失敗例が多分ロックマン、微妙な例がDQ、失敗例がFF。
ガンダムの場合意外と後者が多い、どこかで聞いたアニメ冬の時代、昭和の終わり頃から視聴率が伸びなくなった、ちょうどファミコンの台頭時代と重なっている感じ。SDガンダムはアニメを主体とせずに展開したシリーズで、ちょうどアニメ冬の時代と言われる80年代後半を支えた形になった。しかし私はリアタイ勢ではないので風聞しか知らない。
ということでリアタイ勢として連ジについて、ちょうどあの時期はPS2の1強時代、しかしPS2はソロゲーが多く接待向け対戦ゲーが案外なく、格ゲーはGの頃と違いもう子供はやならないし、カジュアルゲー対戦は逆に子供には刺激薄い、スポーツはスポーツそのものの好き嫌いの影響が出る、GCは持ってるやつが少ないのでスマブラも辛い。そんな環境下で連ジは小学生位の対戦ツールとして機能していた。
とPS2の時代に奇跡的にマッチしていた。
それも00年代半ばからの流れ(DSの大ヒット等)の中で徐々に高齢化していく訳なんですが、今のガンダム勢を見てると割と年齢的にPS2の時代に小学生だったんだろうなと思える人が結構居る。
ロックマンの場合、例えばエクゼがヒットしたときに結局上手く本編の客に出来ずに、エクゼの衰退とともに卒業されててしまった感有り。
FFの場合そもそも派生が上手く当たらない時期が長すぎた(聖剣は独立しちゃってそのまま消えたし…)。
ドラクエは派生のファンがそのまま派生のファンになってしまった感有り。
3初期のスタッフが降りたとき
だいたいコアスタッフが降りるとシリーズは終わります、幻想水滸伝なんかはシナリオライターが消えて終わったと言われています。
でガンダムはと言うとZの段階でおりてる人は降りてます、そしてGの段階で監督すら降りましたが、Gのスタッフの中には過去にガンダムと関わった人もそこそこ。
とコアスタッフが降りた次の作品こそそのシリーズを占う最も重要な作品と言えます。
例えば仮面ライダーは石ノ森が亡くなって次に作ったクウガがヒットしたのがここまで続いた原動力ですし。
4そもそも真の固定ファン向けはオリジナルスタッフが存在しかつオリジナルスタッフが固定ファン向けを想定して作って初めて成立する
これは極端なことを言えばドラクエのこと、ドラクエは未だに御三家と呼ばれる堀井、鳥山、すぎやまの3名が関わっています。そして何より堀井があくまで固定ファン(とゲーム苦手勢)に配慮したゲーム作りをやっているということ。なので固定ファンが安心して買えるゲームが作られている。
因みに一度アクション化の可能性があった(DQ9)、のだがファンの反発が激しく作り直し。
そしてガンダムを見ると、まず堀井のポジションを富野監督とすると…富野監督は堀井とノリが違い、同じものを作りたくない等色々拘っている、なのでDQのようにはいかない。
5子供向けの長期シリーズは卒業と新規流入が凄まじい勢いで起きている
これは一番極端な例がアンパンマン、これに関しては説明する必要は無いと思います。子供はアンパンマンが好きだけど、有る一定年齢になると突然離れていく。こういった作品は「そのジャンルの初めて」を司る、アンパンマンの場合産まれて初めて見るアニメと言うべきポジション。ガンダムは最初からスーパー系が存在する、すでにスーパー系をある程度視聴済みな事が前提の作風なので(これが怪しくなるのがまず90年代、そして00年代)、アンパンマンや戦隊のような「初めて枠」ではないんですよ、これがここ最近のガンダムの問題になってしまっている。
6シリーズのジレンマ
改革は失敗するとそのまま終わる可能性が有る、そのため安全牌に逃げるのが基本になってしまうのですが、本当の意味で安全牌が作れるのは初期〜全盛期のスタッフが意図的に安全牌を作ろうとしたときだけ。
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