2023年05月25日
マグネロボ・ガ・キーン
マグネロボ第二弾で鋼鉄ジーグの後番組。やはり磁力で合体するロボットが主役。ジーグと違い東映オリジナルのアニメになっている。
男女で合体して1つのロボを動かす図式であり、所謂サポートメカにヒロインが乗らず直接男女ペアで戦闘に参加するという野心的な構造をしている。とは言えシナリオはほぼ猛の武者修行系の話や独断専行系の話メインで舞のエピソードは多くないのだが。
ロボット(ガ・キーン)は専用空母ゴッドフリーダムで運用され、固定の基地はない。
ジーグの後の割にはあまり強化パーツが登場せず、特にジョイントに外付けするタイプの装備は後半から。そのせいかバラタックはやたらパーツの種類がある、極端から極端へ走った形に。
登場メカ
ジーグと違いあまりパーツの種類がなく、ガ・キーン重戦車の登場も後半になってからである。
ガ・キーン:マグネマン・プラス(猛)、マグネマン・マイナス(舞)
青いロボット。マグネマンプラス、マイナスがスイートクロスしてコアを形成し、それにゴッドフリーダムから射出されたガ・キーンパーツが合体して完成する。サイズがジーグと比べて5倍位の大きさになっている。飛行能力はないようで、プライザーとマイティを装着して飛行する。近接戦用の装備が多めだが、ビーム系もそこそこあり。
ジーグと違い換装パーツの種類が少なく、また本体パーツがデカいせいか予備が少ないらしく大破すると修理が必要になる等、ジーグみたいに積極的なパーツ換装は行っていない。
ガ・キーン重戦車
ガ・キーンが乗る乗り物。登場はかなり後半になってから。
マッハウィング
ガ・キーンの強化パーツの1つ、後半になって登場する。ガ・キーンにも3種類のパーツの予定があったそうだが、結局出てこなかった。
バリアントアンカー
ガ・キーン重戦車の強化版&マッハウイングつき。
ガ・キーン(本体)
名前がわからないが、猛と舞がスイートクロスした形態、ジーグにおけるジーグヘッドに相当するがただの六角形が2つ繋がっただけの形をしており、ジーグみたいにこの形態で独立して戦うことは不可能で、そのままガ・キーンパーツと合体するだけ。スイートクロスというのも中々色々あれな感じのネーミングである。この状態になると二人でセリフがハモる上に男女で半々の状態になるため、あしゅら男爵状態とも言える。
マグネマンダミー
マグネマンの代用として作られたメカ。片方がかけてもスイートクロスでガ・キーンになれる。しかしこれだと戦闘力が大幅に下がるため失敗した。
プライザー:マグネマン・プラス
男ロボ。将棋のコマから手足と体が生えたような構造をしている。飛行能力を持ち、マグネマンがガ・キーンと合体したあとはそのガ・キーンの飛行システムとして使われている。
マイティ:マグネマン・マイナス
女ロボ。プライザーとデザインは大体同じだが、プライザーが赤系なのに対して白系。
スピリットエンジェル号
マグネマンがゴッドフリーダムから出撃するときに乗る乗り物。プラスがスピリット、マイナスがエンジェルに搭乗、出撃までは合体しているが、その後分離してそれぞれプライザー、マイティの操縦席になる。
カッターフラッグ
プライザー&マイティの強化パーツ。一言で言えばカッターの形をした羽がついているスクランダー。使い方もそのまんま、背中に装着して敵をスクランダーカッターの要領で切り裂いたりする。
ゴッドフリーダム
空母。なかなかすごい名前。ジーグと違いガ・キーンはデカいのでガ・キーンパーツもデカいのでビッグシューターみたいな輸送機での輸送は無理なので空母から直接射出する。空母サイズで大きさははっきり言及されていないが艦載機はあまり多くなく専ら
デリバリー号:小松独、肥前太、辻天才
輸送機。ビッグシューターと違いサイズが大きすぎるせいかガ・キーンパーツまでは乗っけられない。カッターフラッグは搭載可能。
戦闘ヘリ:小松独、肥前太、辻天才
名称不明だが、最初の戦闘で撃墜された、パイロット3人は脱出している。それ以降は3人の乗機はデリバリー号がメインになるためフェードアウトした。
イザール星人
合成獣
イザール星人の使ってくる〜獣。名前の通り複数の獣を合成して作られている。
コックローカー:コックロー
コックロー将軍が乗る乗り物。コックローは出番が多いこともあり、コックローカーで出撃する子が多いため出番が多い。
スタッフィーカー:スタッフィー
スタッフィーが乗る乗り物。コックローのと比べると出番は少なめ。
ニセガ・キーン
おなじみ偽物。偽物にありがちな目付きが悪いとかがなく、本当に瓜二つかつ戦闘力も高いく、ガ・キーンをかなり苦戦させている。ただし事実上囮みたいな使われ方をしていた。登場時にテロップで偽物とバラされている。
登場キャラ
ゴッドフリーダム
北条猛
マグネマンプラスになる、その体質からマグネマンの適正買われてゴッドフリーダムにスカウトされた。武道家の家系に生まれ、父に鍛え上げられる。その強い父を倒すべく武者修行を続けていた。初期はガ・キーンに乗るのも乗り気ではなく、問題行動をお越しては周囲と喧嘩するのを繰り返していた。何かと因縁のある相手が多く、その敵と戦うことが展開的に多々ある。
花月舞
マグネマンマイナスになる、特にマグネマンの適正はなく、相当な訓練の末に変身が可能になっている。マグネマンマイナスになるとなんか妙に化粧が濃くなる。性格にはあまり癖がなく、やや影が薄くなりガチ。
花月守
ゴッドフリーダムとガ・キーンを作り上げた博士。イザール星人の侵略を予見したが周囲からは相手にされていなかった。
小松独
デリバリー号に乗ってる人1、独と書いてひとりと読む。孤児であった。初期は何かと協調性のない猛と衝突が多かった。
肥前太
デリバリー号に乗ってる人2、名前から分かる通りデブ枠。妹がおり、よく妹に振り回されている。周囲に対してガ・キーンを動かしていると嘘をついたこともある。
辻天才
デリバリー号に乗ってる人3。天才と名前がついているだけにメカには強い。
肥前カオル
太の妹、なんか出てきてそのままゴッドフリーダムに乗り込んでいた、行動力が高いが故に周囲はよくフリマ和わされる。チックタッカーというメカを開発して戦闘に参加した。
その他地球人
北条徹
猛の父、猛を上回る武闘家で、猛はこの父に勝つことを目標にほぼ家出状態になっていた。
北条琴江
猛の姉。半ば母親みたいな立ち位置。
イザール星人
ブレーン総司令官
ブレーンと名前があるように脳が大きい。大型でいかつい外見をしており見た目は偉そうだがあくまで司令官で皇帝ではない。最後の方でガ・キーンに直接戦闘を挑み敗北する。
地底将軍コックロー
モチーフは名前からして黒いあいつなのだろうが、言われないとわからない。よく出てくる将軍で多くの合成獣はコックローの指揮下。
海底将軍スタッフィー
昔任天堂が出していたゲームとはなんの関係もない。ヒトデをモチーフとした幹部でイザール星人サイドの紅一点。コックローと比べると出番は少なめ。終盤はコックローカーに乗って戦闘するもガ・キーン不在の状態で敗北して死亡。
情報長官デバイス
他の2人と違い情報長官の肩書通り直接の戦闘にはあまり加わらず、情報収集に務める事が多い。部下が結構よく出てきており、ゴッドフリーダムに潜入したりしていることが多い。鼻からなんかコード状のものが鼻毛みたいに飛び出ている。最後は皇帝を守ってガ・キーンと戦闘するも通用せず瞬殺されて終わる。
イザール帝王
途中で出てくるが、ほぼブレーンがイザールのボスポジであり、帝王の出番は最後の方ちょっとだけで、ブレーン長官が戦士したあとにイザール星人の指揮を直接取るが、すぐに敗北して死亡した。
感想など
なんか全体的に特徴的な部分を除けば普通と感じました。設定段階では野心的な感じはあるんですが、実際に作ると真面目で堅実な内容と言いますか。協調性のない一匹狼の格闘家の少年と父親の確執の話が中心で良くも悪くも話の作り方は70年代的と言いますか、本質的に真面目なアニメ。
時代を感じる安定しないイザール星人の設定
イザール星人の設定はかなり不安定だ、初期だけ見ると「過去の地球を侵略しようとしたが天変地異の結果大きく勢力を衰退させ、挙げ句人類の団結力に敗北して地底に逃れた種族」のような感じで説明されているが、途中からなんかこの時代によくある母星が危機で地球侵略して移住作にしようとしている宇宙人へとシフトしている。また似た設定のゼーラ星人と違いイザール星の描写はほとんどなく、イザール星人がどういう種族かもイマイチはっきりしないまま終わった。
この不安定な設定は70年代的と言うか、当時のアニメが次の段階へ発展しようとしている中での模索なのだろうかと思う。
若干方向性が曖昧なガキーンと男女ロボという早すぎた概念
ガ・キーンはジーグと比べるとパーツの種類が少なく、特にジーグバズーカみたいな一部パーツを換装するタイプの武器が…あったっけ?という感じ。
次のバラタックが初期から色々武器が出てきていた事を考えると、ガ・キーンの装備の少なさはなんだったのだろうかと思ってしまう。
また男女ロボというのは早すぎたというべきか、舞はメイン回も少なく、まだ結構扱いに困っていた感が拭えない。
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/4374334
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。