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ロボットアニメ歴は20年くらい、ただし休止期間長が長く初心者以上上級者以下。
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2022年12月04日

ロボット以外のメカのアニメはなぜ少ない?ちょっと考えてみた

ロボット以外のメカのアニメは少ない


このブログはロボットアニメ及び架空メカが出てくるアニメを扱うブログです。小学生時代の趣味が未だに抜けきらない大人が書いています。

このブログに来るような方なら皆ご存知でしょうが、ロボット以外の架空メカが出てくるマンガやアニメは極めて少ないです。また架空ではないメカを扱うマンガやアニメなどもそこまで多くはありません。

その理由を考えていきたいです。

ロボットアニメ以外の架空メカアニメが少ない理由

理由は調べる限り「売れないから」だそうです。

「人型でないと売れない」「飛行機はやめてほしい」マクロス「バルキリー」生みの親・河森さんの“受難”(ITmedia NEWS )

という感じでマクロスの河森正治のインタビュー。ロボット以外は売れない。ということで色々考えてみました。

メカが出るアニメとかマンガについてカテゴリを作ってみる

・人形メカ、生物型、所謂「ロボット型」のメカが出る
→搭乗式だ
→自立型だ
 →数メートル以上はある大型
 →人間よりは大型だが2〜3m程度
 →人間サイズかより小さい
  →知能は人間並かそれ以上だ
  →知能は低い

・非人形メカが出る
→実在メカだ
 →実在メカを実在のシチュエーションで使っている
 →実在メカを実在しないシチュエーションで使っている
→非実在メカだ
 →実在兵器寄りだ
 →非実在兵器だがそこまで玩具っぽくない
 →玩具っぽい

こんな形に分けられると思います。とりあえずですが。

まずは架空のロボット以外のメカアニメについて考えてみる

「リアルメカ」との競合

架空のメカと言ってもリアルな戦闘機とか戦車にすればするほど、実在兵器と差別化できなくなります。架空のリアル戦闘機を出すなら現実のリアル戦闘機でいいじゃんという話になってきます。

実在メカは現実が宣伝してくれます。リアル兵器はミリオタではなくてもミリタリー系のゲームでは定番ですし、最近は基本無料のミリタリーゲームも多いので、あんまりミリオタじゃない人種もゲームとして遊んでいることが多いです。そういうのが宣伝になるんですよね、となると玩具会社独占の架空戦闘機より、ありとあらゆるところに存在するリアル戦闘機のほうが商品として強いですよね。

だから下手なリアルな架空メカを作っても、リアルな実在メカには勝てないと思うのです。

実在するリアルメカは現実が宣伝材料だから販促アニメ作る必要がそもそもない

トミカプラレールなんかも大体別に子供向けの車電車番組なんてごまんとあるわけで、いちいち権利者がスポンサーになって直接販促する必要性は薄いです。実際トミカ系のアニメとかは大体非実在メカが登場する時だけ制作されます。

実在兵器も戦争映画とか放映されればそれが販促になりますし。トップガンマーベリックが今大ヒットしましたが、F14の宣伝にもなったことでしょう、しらんけど。

次に実在するメカを題材にしたアニメを考えてみる

権利関係がややこしい

実在メカを扱うアニメその他を作るのに関してはこれが一番大きな問題だと思います。

リアルメカはメーカーに許諾を受けているかと言うと「微妙」です。兵器に関してはすごく微妙、車電車に関しては昔はアレだったみたいですが、シンカリオンやジャイロジェッターはちゃんと許諾受けているようです。

シンカリオンはシンカリオンごとの性能差はJRのルール上決められているそうです。例えばつばめだけ空を飛べるのは一部の会社は許諾しなかったのでそこのメーカー製の車は劇中に登場しないです。
『シンカリオン』×『スパロボ』鼎談!改めて考えるロボットアニメの面白さと『シンカリオン』の重要性ここで言ってました。

ではミリタリーゲームの兵器はというとなんとも言えない、どうも結構グレーゾーンと言うか怪しいんですよあの界隈。特に一部の国の兵器に至ってはその権利者側がアレといいますか、国そのものが色々面倒なのがあります。調べても曖昧な回答が多いといいますか、少なくとも初期のゲームは払ってないみたいですが、最近は色々とグレーといいますか、銃に関しては最近はメーカーがめっちゃ高額の費用を要求してくるようになったみたいです、ただ「ネットの噂系記事」ばかりで、正式に銃器メーカーが言ったようなソースがイマイチない。なんせ海外の話ですから。

カラシニコフ社が商標権の侵害で国内のエアソフトショップに賠償請求の書簡を送付(MilitaryBlog)

AK47に関してはこんな記事が出てきましたが、これは「商標権」で、ゲーム内のAKではなく、エアガンなんかに対しての権利主張だそうです。AK47を商品名にして売っていたエアガンとかに対して権利料を請求したものだそうです。

戦車とか戦闘機になるともう全くわかんない、エリア88とかガルパンってどうしてるんだ?。

とは言え、特に銃器に関しては軽くググってもややこしいことが伝わりました。戦車戦闘機戦艦類が欲わかりませんし、どこまでがどの権利に抵触するのかもイマイチ不明なので不完全なものになりますが、とりあえず実在メカのアニメマンガが作りづらいことはなんとなくわかったかと思います。

求められる知識が多い
実在するメカを扱うとなると、権利関係以外にも求められる知識がある程度高くなります。現実に存在するからこそマニアという存在がいますから、彼らから描写についてクレームが来かねません。

しかし厄介なことにマニアもそれらのメカを実際に乗ったことがありません。ミリタリーとか戦車に乗った経験がある人がどれくらいいるか。

なので彼らの知識も間違いが多い、データに甘え過ぎという嫌いがあります。だから必ずしも正しくないのが世の常です。

ロボットじゃない架空メカを扱うアニメ


ロボット以外の架空メカがイマイチな理由、いまいちわからない
イマイチ論理的に説明できないです。なんかこじつけっぽくなってしまう。でも頑張って考えてみます。

リアル兵器と明確に差別化できるロボットと違い、リアル兵器と差別化出来ないのは大きな問題だと思います。見た目をなんとなくリアルっぽくするとリアルな兵器と競合します。
あまりにも玩具チックにすると今度はターゲット層が狭くなりますし、子供相手ならロボットのほうが売り込みやすいです。

また戦車や戦闘機はロボットほど複雑な動きが出来ません。でも作画カロリーはそれ相応に高いです、特に戦車。

長年ロボットアニメを作り続けてきた日本は、ロボットの技術がすごく洗練された
デザインでも玩具の出来栄えでもアニメの出来栄えでも、ロボットアニメを作りまくった結果独自の技術が成長しました。非ロボット系はそのあたりの洗練がまだまだといいますか、製作数の少なさもありロボットほど描写やデザインが洗練されていない節はあります。

ミニ四駆はロボット以外の架空メカの玩具で売れているタイプ
プラモデル売り場ではガンプラに継ぐ面積を制圧しているあのプラモのアニメです。

ミニ四駆です。そう、ミニ四駆。盲点だったけどミニ四駆があります。このミニ四駆はタミヤのプラモデルで、実在しない四輪駆動車をモチーフにしたアニメ。でも90年代の所謂ホビーアニメ全盛期に制作されたため、子供が実際の商品サイズのミニ四駆の横で走りながらミニ四駆を追いかけてレースをするという図式です。

ロボットアニメのような主人公がミニ四駆モデルの車に乗り込んでレースする、マッハゴーゴーゴー的なスタイルのアニメにはならなかったんです。

このミニ四駆は他の販促アニメと違い、すでにアニメが終わって20年以上が経過した今でも売れ続けています。

非実在メカで安定して売れているものはあまり思い浮かばない

プラモに関してはガンダム、ミニ四駆の比率がとても多いですし、アニメで販促する作品はアニメが終わったらそれで終わりがほとんどです。実在メカのプラモデルや玩具のように、いつまでも店に置かれていることはあまりありません。ミニ四駆は現代はコロコロなどで最低限の販促に留めても店であれだけ売り場があるのは立派なものだと思います。

こういう商品は玩具そのものにファンがつかないとやっていけないですね。

メカモノアニメの未来はどうなる

すでに販促目的がなくなってきたロボットアニメ

大半のロボットアニメが玩具販促だったのは80年代まで、80年代終わりになると当時のオタクの大好物「メカと美少女」もののOVAが制作され始めて玩具要素が薄いロボットアニメが増えていき、90年代には更に増えていきます。21世紀になるとソフトSFアニメの戦闘ギミックとしてのロボットみたいなものが目立ち始めます、なので販促としては弱く、出番も多くない作品が増えていきます。また製作者の趣味的にロボットが出てくる作品も増えていきます、ロボットアニメ世代がクリエーター側になったためですねこれは。

ロボットアニメが商品的な意味で展開していたのは20世紀までで、21世紀にはジャンルとしてロボットアニメが確立されて、ロボットアニメ世代のクリエーターがロボット好きで作るみたいなパターンも増えていきます。

またガンダムのような作品としても商品としてもブランドがすでに確立されているものは常に新作がスポンサーからもユーザーからも望まれるので、常に新作が作られ続けます。

また70〜80年代のアニメはロボットに限らず懐古対象ですし、ロボット系は玩具会社や制作会社が権利持っていることが多いので、関係者の都合からリメイク対象になることもあります。ガイキングのような特殊な例もありえますし。

また多数のロボットアニメが制作されたため、一部の作品は海外でも放映されたり玩具が展開されたりして、海外でもロボットアニメ、もしくは巨大ロボットが出てくる実写映画などが制作されるようになりました。

なので現代はロボットが非ロボットのメカより多いのは、昭和からの流れでそうなっているという側面があります。ロボット世代がロボット作りたい、シリーズ化しており止まれない、過去作が多いのでリメイクで白羽の矢が立ちやすい、海外に影響を与えた結果海外でもロボが作られる、理由は色々あります。要するに昭和にたくさんのロボットアニメが作られたから、現代もたくさんロボットアニメが作られているわけです。

ロボット以外のメカといえばタツノコプロが結構色々と作っていましたが、タツノコプロはよくリメイクアニメを作るので、昭和のロボット以外のメカが出てくるアニメがリメイクされることがあります。結局メカを題材としたアニメが多かった昭和において、特にロボットが多かったというのが大きな原因でしょう。

メカものアニメの現在と未来

現代はすでにメカモノアニメ全体が相対的に衰退しています。すでにロボットアニメや昭和のミリタリーマンガで育った世代は引退を始めており、現代はドラゴンボールのような黄金期ジャンプや、更にポケモン世代などに入れ替わりつつあります。

80年代ジャンプは超人や格闘家のバトルものが、90年代になるとモンスターなどでのバトルが主体となり、また現在は日本ではあまり普及してこなかった戦争を題材としたゲームがそれなりに普及してくる、つまり戦車や戦闘機の知識を持ったオタクが増えてきた等、昭和の架空メカ特にロボット中心の環境は崩れつつあります。

これらを踏まえると今後は状況が変わってくると思います。

私は前々からロボットアニメは特撮みたいに一部ブランドとその他みたいな図式になり、その他組は目立たない存在になっていくみたいな発言をしてきました。実際現代のロボットアニメを見るとその傾向は年々強まっていくと感じます。

まとめ

ロボット以外のメカのアニメがなぜ少ないか考えてみましたが、イマイチでした。

ただ実在するメカを扱う場合は権利関係とか色々面倒ですし、非実在するロボットが以外のメカを出すと、実在メカやロボットと差別化するのが大変です。となるとロボットに軟着陸するのもなにかわかります。
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