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ロボットアニメ歴は20年くらい、ただし休止期間長が長く初心者以上上級者以下。
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2020年06月20日

スーパー系とリアル系の定義について考える

前に書いたリアルロボットのリアリティって何よとリンクしています。
壮絶に長い駄文なので一応言いたいことだけ最小限に書いておくと…

・スーパー系は70年代前半、後半、80年代前半、後半、90年代、00年代以降でかなり変質しており特に21世紀になると定義はほぼ無意味になっている

・海外作品であるがゆえのTFという定義に一切当てはまらない作品の存在

・リアル系は「リアリティをだす工夫があればリアル系」派と「ガンダムのフォーマットを踏襲する」派と「雰囲気が暗くて話がややこしくてスーパー系っぽさがなければリアル系」派に分かれて定義は事実上ない

と結論らしい結論は無いです。


90年代に言われていたよくあるスーパー系像
90年代に言われていた「よくあるスーパー系」、私の記憶をもとに書くのでソースは今となっては不明で、ごく少数のパロディ(ゲキガンガー)等がかろうじて資料として機能している程度。なおこれを全部満たした作品を私は多分知らないと思う。

・毎回敵は1機のロボットを派遣してきて総力戦にならない
・必殺技バンク、発進バンク、合体バンク
・主人公は熱血バカの男
・ヒロインは概ね添え物傾向
・勧善懲悪
・悪役は宇宙人か悪の科学者か世界征服企んでるなにか
・敵メカはすべてワンオフでその都度作戦に合わせて1から作る
・お仕置き
・技名絶叫
・基本的に明るい、わかりやすい
・対象年齢は低い、男児

ちなみにこのスーパー系像は、70年代のスーパー系と90年代のスーパー系、それに特撮や80〜90年代の30分玩具CM等のイメージや70年代のいろんなに目のイメージが混在して出来たもので、必ずしも実態を反映していない。

熱血バカという概念は極めて90年代的なもので、70年代では熱血バカというジャンルは私が見る限り原型のようなものは有るものの90年代的な熱血バカはあまり見られない。
そもそも熱血バカは対義語としてクールなインテリが存在する、そっち側のキャラが70年代だとまだ未確立な傾向にある。80年代以降に増えていくフォーマットなのだが、誰が原型かは私は知らない、調査中。

これらのイメージは、イメージのもとになってきた90年代のスーパー系や30分玩具cmが衰退することで消滅していった。具体的にはカブトボーグの頃、あの頃を境に消えたといえる、カブトボーグはある意味30分cm版のドン・キホーテとも言えるアニメ※1。

このイメージに合致しないスーパー系
スーパー系とされる作品には上記の条件に全く合わない作品も珍しくない、例えばトップをねらえとかその辺の作品。特に21世紀になってからは上記のタイプは減って行った為に、誰もこういった主張をしなくなった。
このタイプはひたすらスーパーパワーのロボットというスタンスで、上記の「よくあるスーパー系」のフォーマットは全く踏襲してなくてもこっちもスーパー系とされる。
また80年代になると昔スーパー系を見て育ったオタク向けとも言うべきスーパー系が現れてくる時代で、更に定義が崩壊する。

そして大体イデオン(性能的には完全にスーパー系だが、話的には暗くてえらくテーマ性が強くてシナリオもややこしい)みたいな作品が扱いに困るという事態に陥っている。

最初から2種類有るスーパー系、スーパー系は最初から分裂していた
所謂スーパー系の定義はマジンガーZによって行われた…のだが、マジンガーZはアニメ版とは別に漫画版が存在する。
アニメではDrヘルの最終決戦時に機械獣が2機しか居なかったのに対して、漫画では打ち切りとはいえ100近い機械獣が一気に襲撃してくる、対抗するためにマジンガー軍団を作ったがあっさり全滅した。
展開もアニメほどにはパターン化しておらず(パターン化する時間やページ数がなかったからとも言う)フォーマットみたいなものは確立されないまま終わった。

ちなみにグレートマジンガーの漫画版では一部で有名な量産型グレートが出てきたりする、これをして最初の量産型とされることも有る、ちなみにアニメ限定だとメカンダーロボのクマンダー、キングコンガー、キジュウダーになるとかならないとか…。と漫画版では必ずしもスーパー系のお約束を踏襲していない。

そもそもスーパー系の定義は最初から崩れていたといえると思う。

リアル系のリアルとはなにか
https://fanblogs.jp/namaegaomoitukanai/archive/636/0?1592618251
↑前に書いた記事のリアルロボットのリアリティって何よという記事、基本的にこれの簡略化
リアル系のリアリティは「第二次世界大戦の記憶」と「冷戦の現実」ついでに「戦後の焼け跡〜高度経済成長の記憶」の3つが合わさった結果出来た世界観で、それがリアリティを形成していたが、ソ連崩壊とバブルからのバブル崩壊で瓦解した※2。
そもそも2大勢力、イデオロギーを持った巨大勢力同士の対立という形式は、冷戦があってこそリアリティがあった。

そしてリアリティはその人間の人生、経験、世代、知識体系によって相当左右される、例えば親子関係が暖かかった家なら富野的な毒親親子関係にリアリティをあまり感じられなかった私、ただどっちも仕事で忙しくて疎遠気味ではあったんだけど、富野的な闇はなかったので感謝。

例えばよくある軍オタによる戦争警察だけど、如何せん日本人の大半が軍事知識なんてないに等しいので、ただの平行線になりやすい、SF警察にも同じことが言える。リアリティというのは集団内で共有されて初めてリアリティが産まれ、また意識、認識が共有されてしまうとそれが事実ではなくてもリアリティを感じてしまうのが人間。リアルロボットのリアリティはある特定の時期の奇跡的に共有されていたリアリティの中で初めて確立できたものなので、そのリアリティの前提が崩れていくと自然とリアルロボットのリアリティも曖昧になっていく。
そしてその後一時期リアルロボットのリアリティ性についての議論が起こる事態となったと考える。
少なくともリアリティというのは共有されないとわからない、それは時代によって変化するのだから、時代が下るとリアルロボットというジャンルそのものがいずれ瓦解してしまう。

海外SFなんかを読むと一応ある程度は歴史知識がある身としては、イギリスアメリカでは歴史的にリアリティがあるけど、日本では多分共感されないなという内容のものが凄い多い。特にイギリスは大量の植民地を持っていた時代があり、その時代の歴史が創作に凄い影響を与えている、これは長期間大量の植民地を保有していた国でないと多分リアリティを感じることは出来ないと思う、ただまどろっこしいだけだ。海外のSF(や一部のファンタジー)はかなり執拗に宇宙人単位での文化設定を作り込むもの。
例えば海外SFは「言葉は通じているのに会話が成立しない」という描写が散見される、これは文化が違えば概念が違うということの表現で、言葉だけ通じればいいものではないという描写なのだが、これは西洋で繰り返された探検の経験がそのまま反映されていると考える、そもそも海外SFは探索物が多い、所が日本ではあまり探索ものは受けない傾向にある※4。
そもそも海外SFはイギリス系の帆船小説の宇宙版だったり※3して、日本ではそもそもそれらにリアリティを感じる前提条件が存在しないのである。
ちな私は歴ヲタだけど軍オタじゃないので知識は至って中途半端…※5。

要はリアリティというのはその世代、時代、国家、民族等の前提条件があって初めて成立するもので、平成以降のリアルロボットは昭和のリアルロボットの前提となるリアリティが既に消滅してしまっている、結果形式を昔のままにするか否かという対立軸がまず起きて、更にリアリティ描写をどこに置くかでまた対立軸が起きる、古参は昔のリアリティのままに生きているので※6、段々とリアリティにズレが生じてくる。

そもそもエルガイムの段階で監督のリアルと若手のリアルのズレみたいなものを感じたのですが、如何せん私はそれを説明する言葉を持たない。

海外作品であるがゆえに定義に当てはまらないTFという作品
スーパー系とリアル系の軸が崩れたのは多分80年代後半、理由はいくつか有るが、まずTFの存在。TFはスーパー系とリアル系の定義なんて関係なく、双方の定義に全く当てはまらない内容で、どこぞで言われていた日常系ロボットアニメとはよく言ったもの。
スーパー系によくある販促対象の主役メカを引き立てるべく悪役は毎回別のロボ…なんてものはなく、むしろサ軍側が毎回変わる、そもそもデ軍も販促対象。

その後勇者シリーズに引き継がれ、日本のロボットアニメ的な展開になったが、その勇者は「子供としゃべるロボット」という図式である。
この「子供としゃべるロボット」の図式はロボットアニメの主流になることはなかったものの、アストロガンガー、ゴールドライタン等そういった作品は存在してきた相当古い図式。

変質するスーパー系、曖昧になるリアル系、定義できない作品達
特に80年代になるとスーパー系にリアル系の要素を取り入れた作品や、ドラマ重視の作品が増えてくる。90年代になるとその反動とでも言うように、対象年齢は下がってくる、そしてエヴァの登場とポストエヴァと深夜路線へ突入。特に70年代のスーパー系はまだリアル系がなかった時代だったのである程度シリアス、80年代になるとリアル系の流れも受けて更にシリアスになる反面軽い作品も反動的に増える、80年代後半のTFの時代を経由して、90年代になると一気に対象年齢が明確に引き下げられギャグ調の作品が一気に増える。
00年代に入ると最早70年代というよりは90年代的なスーパー系が消えていき、最早絶滅危惧種となっていく、そしてスーパー系は作風がバレけて、最早定義は不可能になった。

リアル系もZZになると必殺技絶叫が増えるなど、スーパー系への回帰的な動きが目に見えてきて、いつしかスーパー系とリアル系の境はリアル系側でも曖昧になった。特にリアル系は多くのジャンルが通った形式(過去のリアル系の形式を引き継ぐ)か思想(その次代のリアルを探る)か知識(所謂〜警察が納得する描写にする)かという綱引きが本格化する。そしてそうなるとこういったジャンルはヅダの如く空中分解してしまう。

そして時代が下れば下るほど定義できない作品も増える、TF、ゾイド、イデオン、エヴァ等、人によって定義が変わる作品が相当に増えてくる。

要は、最早定義はヅダみたいに空中分解しているのだ。

結果、全ては曖昧になった
リアル系はそもそもリアリティの前提となっている世相が変わってきて崩れ、スーパー系は特に30分cmの衰退によって30分cmを前提としたスーパー系フォーマットが崩れ、ロボットアニメはどちらにも属さない作品が増えて崩れた。
結果的に、定義は崩壊した。

※1ドン・キホーテは騎士道物語のパロディであり、これを境に騎士道物語が衰退したとよく説かれている。大体ドン・キホーテについてや騎士道物語(場合によっては騎士そのもの)についての解説本を手に取ると書いてある内容
※2若者殺しの時代という本で、おしんが流行ったのは戦後世代が現役だったから、社会党が大敗して解散したのは戦中世代が鬼籍に入り始めたからという主張をしていてなるほどと思ったが、私自身がこの主張を裏付ける知識がなにもないのでここでは注の紹介だけに留めます
※3吉村昭が著書「漂流記の魅力」で日本の海洋小説について軽く解説しているが、日本の場合海洋小説は大黒屋光太夫のような漂流ものとなる模様
※4ゲーマーの間では洋ゲーに対する議論の際にもこの事が指摘されている、洋ゲーは探索物が多いが和ゲーは一本道になりやすい…と
※5ガルパンでは歴女チームの1人が軍オタ(第二次世界大戦)、歴史と軍事の境は割と曖昧
※6要は最近の若いもんは、俺が若い頃は〜的な感じのあれ、基本的にリアリティは若い頃形成されてそれ以降懇親されないものみたいである
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