私が名作とされている作品を見たり読んだり遊んだりしながら考えた事。
名作
・とりあえず数売れる
前提条件の一つ、売れればそれだけ人気があるし知名度も有るということ、ただし右肩上がりの爆発、バブル期の作品は後の時代から見れば大ヒットクラスの売上を叩き出しても忘れられる事が多い。ファミコンゲームなんかは今考えるとめっちゃ売れたけど名作扱いなのは一握りだったりするし。
・ジャンルを一気に普及させた超新星
ロボットアニメ的にはマジンガーZがまんまこれに当たります。元々巨大ヒーロ、巨大怪獣、子供向けSFというジャンルの範疇にあったロボットものが、独自のジャンルとして独立したのはマジンパワー。
マジンガー以前のロボットについても私は一応できる範囲で調査しているのですが、やはりマジンガーでジャンルが明確に確立されたんだなと思わずにはいられない。
・先行作品
要は「古い」、上のジャンル確立とほぼ同じで、その事を初めてやった作品は記念碑的に語り継がれていく事が多い。
・引用されまくる、概念の提唱者である作品
最近読んだ幼年期の終りなんかまさにこれですね。作品内ギミックが後の作品に使われまくる事例。ロボットという概念は20世紀初頭のSFによって作られてきた概念、チェコ語。こういった概念提唱作品は歴史的に重要性が高い。
・ルールの確立
ルールやテンプレを確立した作品は名作の条件の一つになりやすい。
・キャラが濃い、キャラ人気が高い
人間味あふれるという意味も有ればひたすら設定が細かったりデザイン的に受けたり様々だけど、基本的にキャラが濃くてそれが名キャラになると名作感が増す。
・名台詞、名フレーズ、名文
言わずもがな、これが有ると名作感が3倍になる。
・なにか人生に深い洞察を感じる濃いセリフ、極めて特殊かつ破綻しているようで極めて人間味あふれる行動
名作とされる作品を見てると結構これにぶち当たります。本筋がそんなに面白くなくてもこれが有ると名作感が凄いアップする。
大体の成功作品は「真実には触れている感じ」だけど「一言で人生そのものを感じる」ほどじゃないセリフが多い感じです、大体そういった作品は「準名作」「隠れた名作」「中堅成功作」みたいな評価に落ち着いてます。
隠れた名作・マイナーな名作
要は評価は高く長く語り継がれているが一般(場合によってはオタクなども含む)知名度は低い作品は専ら隠れた名作と呼ばれる。
この隠れた名作の条件はなんだろうか…?
・平凡、平均的だが非常に良質
意外とよくあるパターン、ゲームで言うハード末期に出る名作がこれに当たる。市場が飽和状態となって客離れが進んでいる中で、ノウハウもピークを過ぎた当たりで品質的には最高のもの、こういった品質は最高のものは大体真新しさがないので派手さや人を惹きつけるような極端さには欠けることが多い。
こういったタイプはハズレが少ないがややマニアックな傾向にある。
※品質は相対評価なので、過去作品と比べて洗練されているか否かが評価基準になるため、高品質と言われるものはあくまで比較対象と比べて高品質という意味でしか無いので、高品質の作品は案外目立たない事が多い
・あまりにも尖りすぎてる
人に進められるものではないけど、それを見たり遊んだりすると記憶にこびりついて離れない作品。こういう作品は大体少人数の心に深く刻まれるので隠れた名作っぽくなりやすい。たまにバズる。
・早すぎた
その作品はコケたけど後に似た傾向の作品が流行ると発生する評価。隠れてない作品も多い。
・オンリーワン、個性にあふれる
商業性が弱くかつ類似作品があまり見られないとこれが発生する。類似作品が見られないと話題の更新が行われないためひっそりとその作品が語られ続ける事がある。
・アンチテーゼ
その手のジャンルが流行ってきた頃にそのジャンルに対するアンチテーゼを入れる作品はちやほやされやすい。ただしこれはタイミングと内容がカンペキじゃないとただのできの悪いパロディみたいに消化されることも。
あまりにもうまくいくと隠れてない名作になる。
・気合が入る過ぎている
無駄に凝った要素がてんこ盛り。やりすぎになりやすくヒットにはつながらないものの、他の要素がちゃんとしている場合においては評価の対象になる。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image