スレイヤーズの作者が書いた同名の原作を、スレイヤーズの布陣でアニメ化したもの。ラノベでは珍しくスペオペ作品。スレイヤーズと用語などが一部共通。
話の前半はトラブルコントラクターとして海賊などを退治する話が主体で1話完結でギャグ多め、後半は闇を撒くものやかつてソードブレイカー(ヴォルフィード)がかつて戦っていたデュグラディグドゥやそれを守るロストシップとの戦いが主体になってエピソードは連続しており、雰囲気もシリアスになっていく。
アニメーション制作は今はなきイージーフィルムだが、3D制作はDoGaという所が行っている…のだがイマイチ謎の組織。3D担当が当時作ったサイトが未だに残っているので、ちょくちょくこぼれ話が載っている。
とは言えこの作品、エヴァ後のアニメ制作本数が増えていた時期に制作されたため、無茶苦茶なスケジュールで制作されたようで、結果作画崩壊が伝説になっており、4話のヤシガニ屠るではアニメ史に残る作画崩壊回になってしまい、最初から最後まで終始作画崩壊、挙げ句驚いた視聴者から問い合わせがさっとしたらしい。結果ヤシガニは後に制作された夜明け前より瑠璃色なのキャベツ(キャベツでありながら緑のボールとして作画された)と並ぶ作画崩壊を意味する単語になってしまった。
現在視聴可能なのは作画が習性されたバージョンなので問題はない。
アイキャッチは当時黎明期だったPC風の画像であり、WIN95くらいのインターフェイスになっている。
あらすじ
犯罪組織デュゴール・コネクションのオークションに潜入したトラブルコントラクターのケイン、同じくオークションに潜入していたミリィを巻き込み事件を解決。
ミリィはそのトラブルから探偵をクビになり、その後ケインのロストシップ、ソードブレイカーに潜り込む。ミリィを加えて3人になったケイン達は、様々なトラブルを解決しながら宇宙を旅していくが、そこに紅蓮翁と言う老人が出現、更にロストシップを使う犯罪者が登場する、犯罪組織ナイトメアがロストシップを運用し始める等、更にケインは宇宙で指名手配、危機に陥る中でケインは祖母がやり残した戦いを終わらせるべく、ナイトメアに戦いを挑むのであった。
登場メカ
メカは3Dと手書きの混在で描かれる。当時としては結構CGの出来はよく、今見ると色々硬かったり荒かったりするものの、スピード感や派手さも有り、見ごたえは結構有る。因みに3Dは手描き部分と違いきちんと納期通りに上がってきたらしい。
ソードブレイカー:ケイン・ブルーリバー、キャナル・ヴォルフィード、ミリィ、ニーナ・メルキオーネ、(ヴォルフィード)
デュグラディグドゥを封印するために建造されたロストシップ、本来の名前はヴォルフィード。人間の希望をサイエネルギーに変えて戦う。AIはキャナル(ヴォルフィード)。本来の名前はヴォルフィード。武装はリープ・レールガン、サイブラスター、プラズマブラスト等。リープレールガンは艦内で製造されているため、連続戦闘だと弾切れになりがち。2人しか乗っていないとは言え広い艦内にトイレが1つしか無い。
攻撃艦ガルヴェイラ
アニメでは出番なし。
機動殲滅艦ネザード
ゴルンノヴァと連携してソードブレイカーを追い込むも敗れる。
起動駆逐艦ラグド・メゼギス:カーリー、レイル・フレーマー
最初はレイルが乗艦したが、敵対したためカーリーが次に乗艦、カーリーを吸収するもソードブレイカーに敗れる。
重砲撃艦ゴルンノヴァ:闇を撒く者
一番出番が多い敵側のロストシップ。無人状態(つまりキャナルのみ)のソードブレイカーとの戦闘で破壊される。
超長距離砲撃艦ボーディガー
アニメでは沈められていない。続編が出来た時の保険に残されていたようだが制作されていない。
デスクラウド
海賊が運用していたロストシップ。他のロストシップと違い、普通のロストシップであり、性能は他のロストシップに対して劣る。射程は長かったために遠距離から攻撃を繰り返していたが、行き先を読まれて落とされた。
ユニバーサルガーディアン艦
名称不明、よくでてくるやられメカ。
巡洋艦:ミリィ、ニーナ・メルキオーネ
ミリィ達が盗み出した50年前のオンボロ巡洋艦。コンピューターをだまくらかして動かした。
砲撃艦
ナイトメアの艦、大量にでてくるやられメカ。最終決戦では3000隻も登場したが、ソードブレイカーにあっさり突破された。
紅蓮翁旗艦
紅蓮翁の旗艦。後に大量に出てくる。
M300級戦艦
ナイトメアの戦艦。砲撃艦と比べると性能はかなり高いらしく15隻が登場した。
登場キャラ
ケイン・ブルーリバー
トラブルコントラクターの青年。女顔扱いであり、女装回も有る。マントが自慢だが基本ダセーマント扱い。祖母が乗っていたロストシップ、ソードブレイカーを引き継いでトラブルコントラクターの仕事をしていたが、後に祖母の戦いを引き継いでダークスターとの戦いに見を投じていくことになる。
ミリィ
宇宙一を目指す少女。もともと探偵だったが、ケインと同じ現場に出くわし、そのまま流れで探偵をクビ、その後料理屋で働いたが厨房を破壊してクビ、最終的にケインの元に転がり込み、ケインの相方として活躍する。ナイトメアとの戦いが本格化した辺で、ケインによって船から降ろされたが、ニーナ共々ドッグに係留されていた旧型の巡洋艦を盗んで再びケインに合流。
射撃が得意であり、そっちの腕はかなりのもの、またソードブレイカーの武装も担当しそっちはキャナルに人間業とは思えないと言われる位。後は料理も得意であるが、弱点も料理、料理が上手いのに毎回厨房を破壊してキャナルを困らせるが、味は一級品である。
其の正体はアルヴァートの孫で、本名はミレニアム・フェリア・スターゲイザー、ケインの親戚だったりする。
キャナル・ヴォルフィード
ソードブレイカーのAIの少女。ソードブレイカーそのものであり、ソードブレイカーを自身の肉体と認識しており、装備等はおしゃれ感覚で積んでいたりする。最後の戦闘で人格が消滅しており、その後はオリジナルのヴォルフィードが引き継いでいる、その後ソードブレイカーが帰還したときには復活は示唆されていたものの厳密な描写はない。
ナイトメア
アルヴァート・ヴァン・スターゲイザー
ナイトメアの総帥でケインの祖母の兄、デュグラディグデゥに精神を乗っ取られているらしい。
闇を撒く者
アルヴァートのクローンであり、デュグラディグドゥの意思の器でも有る。アルヴァートを殺してナイトメアを掌握するも、ケインに敗れて死亡。
紅蓮翁
ナイトメアの幹部の老人で中盤の敵、失敗続きで粛清された。
カーリー
ナイトメアの幹部、なんとなく中華風の女、紅蓮翁とは仲が良くない。
その他
レイル・フレイマー
ユニバーサルガーディアンの青年、イケメン設定らしく、ニーナに惚れられているっぽい。ケインにいろいろな仕事を流してきたりする、がナイトメアのスパイだったらしく、後にユニバーサルガーディアンを脱走、ナイトメアにてロストシップラグド・メゼギスをもらう。
明確に自分の目的を語りはしなかったが、彼の目的はロストシップを破壊する事だったようであり、ラグド・メゼギスを利用しようとするもその真意を悟られ、ラグド・メゼギスだけでも腐食ガスで破壊しようとするもそれすらあっさり中和されてしまい脱出、その後ニーナに救われいくつかの情報を語った後療養、その後ソードブレイカーに合流。
ニーナ・メルキオーネ
レイルの部下、何をやってもうまくいかないドジっ子、帯電体質でコンピューターの敵。レイルが行方不明になった後、ミリィと出会ってレイルを追うために宇宙に出る。ソードブレイカーで厄介になっていた時はキャナルから何もしないでと言われていた。
マリア・ブルーリバー
ケインの祖母で、本名はアリシア・ツォン・スターゲイザーで、アルバートの妹。先代のソードブレイカーのマスター。闇を撒くものとの戦闘で死亡した。
感想等
色々言われている作品だが、話はムラが有るが割と印象的な話や面白い話も多く、基本的な話は割としっかりしている、原作がしっかりしているからなのだろうか、原作は読んだことが無いのでわからないのですが…。
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