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カナダで出産9 出産 vol.4

Labor and Delivery Roomに朝日が差し込む。

ZZZまだ眠い。
肉体労働の割に、3、4時間しか寝ていない。
無理だ。
もっと寝たい。
ぼろ雑巾のように、ずるずると眠気に引きずられる。


しかし、


お産は始まっていた。


無痛なので、何も感じていなかった。


ドクターとナースに叩き起こされる。


眠気に負けそうな私。


ドクターは朝で交代したらしく、
私のかかりつけ医ではなかった。


もうすぐ朝8時。
7時で交代なんだろうか。


今日の担当はインド系の若いドクター(女性)。
若く美しく、大変頭が良さそうで
好感の持てるタイプだ。


初対面だが、安心した。


ナースはまだ交代していない・・・
昨夜から同じオバチャンだ。



痛みがないと、こんなに実感がないものか。


早く産み落としたい、という感覚がない。

push push push push push push push push

と掛け声をかけられ、いきむ。







無痛だからか。

いきむこと数回。
最後はドクターが引っ張り出した。



「〓おめでとう!元気な女の子よ赤ちゃん



性別は聞いていなかったが、
女の子である気がしていた。


名前をいろいろ考えていたが、いまいち決め手がなく、
まだ決まっていなかったことを思い出す。



困ったやばいのではないか。



よく、感動の出産シーン!
という感じでテレビで流しているのを観る。


が、実際は。
「生まれてきてくれてありがとう」と感動に涙する!
ようなことはなかった。



それより、
(どうしよう、本当に生まれてしまった。
これからこの子の人生に責任があるのだ。
人の親になってしまった。大変だ。)

という気持ちが圧倒的に強かった。


ボーっとしている間に
ドクターは手際よく、臍帯血を取る。

有効的に活用してくれることを祈る。
特に話はなかったが、この国では当然のことなのだろう。

ようやくへその緒を切られ、
娘は私のお腹の上にドンと乗せられた。

重い・・・

それもそのはず。
3.6kgあったのだ。

私は典型的日本人的体型だ。
背も高くなく、中肉中背。
美容体重ではないが、健康体重だった。
3.6kgの子を産み落とすのは辛い。

その重さ=責任の重みに感じた。
私はその重みに耐えかねていた。
色んな意味で・・・


ナースが娘をベビー用の台へ連れていき、
体を拭いたり、目薬を差したりしていた。


そうか、カナダではお湯につけて洗わないんだ。
コシコシと拭くだけ。


見物しながらそんなことをぼんやり考えていたら、
突然気分が悪くなった。


困ったど、どうしよう。き、きもちわる・・・」


速攻ナースがたらいを差し出す。
でも吐くものはない。





そのまま気を失った・・・・・・・・・・・・






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