これまでと同じことの繰り返しによって、現状という枠に閉じ込められているとも言えます。
自分の人生は頑張ってもこれくらい、と感じられているということは、過去の可能性をもとに未来予測をしていて
その延長線に未来の可能性があると思っているからです。
その点を踏まえて、今、目の前で見ている世界は、これまでの知識や経験をもとにしたものであって
全体の中のごく一部の小さな世界しか見ていないのかもしれない、と内省出来ることが大切になってきます。
今、所属している会社やチームにいることで、そこでやっていることが当たり前だと思えることで
その外側で起こっていることには、関心が向かなくなっていきます。
実際に、同じ時間の別の場所では、全く違った価値観で生きている人もいるはず。
そうした存在を感じられないのも、過去の記憶をもとに世界の認識を決めているから、ということになります。
これまでと同じことを繰り返していくことで、目の前の現実が全てのように感じられるようになるからこそ
その外側の可能性を知りたい！という渇望感が、そこに気付きを与えてくれることになります。
哲学者のプラトンは、｢洞窟の比喩｣によって、私達が見ている世界を例えていました。
目の前に見えている世界はロウソクの火によって見せられているイデアの投影であるということ。
私達が目の前で見ている風景は、状況や立場によって変わってくるものだからこそ、どんな信念体系に基づいて認識を作りあげようとしているのか、によって
目の前の世界の見え方も変わってくることになります。
例えば、同じ2次元のものが見えているときにも、その大元になっている3次元のものがあったとしたら
どの面から見ようとしているのか、によって、見え方が変わることもあります。
アインシュタインの言葉の中にも、解決したい問題があったときには、同じ次元では解決出来ない、というものがあります。
同じ次元から物事を見ようとするのではなく、そこに１つ上の視点を求めていくことから、今の自分とは違った方向から見えてくることを意識していきたいものです。
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