池袋。西口というか北口というか、ケンタッキーの向かい、1階が油そば、地下が演芸場のビルの角に少し前から立て看板が出ている。
「ランチ半額」とある。
今日足を止めて見ると「6F」とある。このビルか。どこの店の事だろうとしばらく、うっすらと思っていた。
行ってみます。
エレベーターで6階に上がるとけっこう毒々しいネオンで店名をアピールしてくる。
「哈尔滨大饭店」。読めない。
字が読めないからという事ではないが入りにくい。躊躇するが、中に入る。
店内はフロア全部がこの店で広い。
一度狭いスペースに案内されたが先客がタバコを吸っていたので「タバコ吸わない席いいですか」と広いスペースに移動させてもらう。かなり広いので、別にこの狭いスペースでなくてもいいだろうと思ったからだ。ただ、移動した方に後から来た客もタバコを吸いだした。喫煙席禁煙席の設定はないようだ。
テーブルにあったランチメニューは中国語。
1は回鍋肉。2は麻婆豆腐。3はキクラゲだろうな。
4以降がちょっとわからない。面倒だな。
店員さんに聞いても1・2・3と8がエビチリだとしか説明できない。
7の「溜肥豚」って何ですかと聞いたら、近くにいた客か友達かよくわからない中国人に聞いてから「カツ」と答える。
カツ? 本当かな。今一つ信じられないが、それにする。
「溜肥豚」。880円の半額になる予定。
ご飯とスープとサラダと杏仁豆腐がつく。
カツではないね。まぁ、それはいいんだけど。
肉野菜炒め的なビジュアル。確かにちょっと説明しにくいかもしれない。
食べてみる。
豚肉と玉ねぎとピーマンとニンジン。
豚肉が多い。野菜のバランスがそう多くないので一般的な肉野菜炒めと称するには少し違う。豚肉野菜炒め? とかネーミングを少し考えていて気が付いた。
豚肉が妙に柔らかい。トロトロというかヒョロヒョロというか。
一般的な部位じゃない。ホルモンか?
しかし、よくあるホルモンよりかなり柔らかい。
そして脂が強い。脂身?
ホルモンの種類はあまり知らない。
自分が今まで食べた事のない部位だと思う。
味付けは肉野菜炒め的な醤油系。それで、かなり油っぽい。
ご飯の量は多め。溜肥豚も多い。腹いっぱいになる。それ以上に油がけっこうくる。
料理のレベルは、よくある中国人の中華料理屋のクラス。
メインのおかずは(油っぽさや肉の部位自体は問題としなければ)ダメじゃないが、ご飯、サラダ、スープはあまり上のクラスではない。
会計の際に880円がちゃんと半額になるのかと少し思ったが、そこはちゃんと半額の440円になった。
440円だともちろん激安。
帰って来てから調べたのと、外に出ていた立て看板を確認したら、店名は「ハルビン大飯店」だった。
料理は立て看板には「豚ホルモン北京風炒め」とある。ちなみに値段は425円って書いてあるけど、まぁ、そこはいいや。
料理名の「溜肥豚」はネットで見当たらない。検索したら「肥溜め」とかが出て来る。やめてください。
「溜(リィゥ)」=「あんかけ。火を通し調理した食材を、くずびきした餡とからませる調理法。」
「肥(フェイ)」=「脂がのっている。脂肪分が多い。」
「豚」=不明。
いや、中国では「猪」=「豚」という説明が多くて。まぁ、豚肉だったと思うのだが、料理名の公式な読み方も真相もわかりません。
ちなみに食べログには出ていないのか検索で出てきません。
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