2018年05月21日
高齢者の薬の飲み方の工夫 〜介護〜
皆さんこんにちは。
言語聴覚士の桃の助です
高齢者の方の介護をしていると薬が飲めない、または喉に残った感じがして飲み込みにくくなったという人がいると思います。
そこで、このページでは「高齢者の薬の飲み方の工夫」についてお話ししたいと思います。
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結論から言うと、飲み込む力(嚥下機能)が低下しているからです。
若い内は筋力も感覚もしっかりしているため、薬が喉で止まってしまう事はあまりありません。
しかし、歳をとると次第に飲み込みの力が低下してきます。
症状としては
@口の中で薬をまとめる事ができない
A勢いよく食道まで送り込む事ができない
B喉の途中でばらけて止まってしまう
C飲みたいけどなかなかゴックンができない
などがあります。
詳しくは別ページをご覧ください。
・加齢による摂食、嚥下障害について
・嚥下障害ってどんな病気?
粉薬の場合はオブラートに包んで飲んでみてください。
オブラートに包む事でばらけやすい粉薬もまとまりが出て飲みやすくなります。
錠剤の場合はゼリーに混ぜて飲むと飲みやすくなります。
または、錠剤を潰して粉上にすると飲みやすい場合もあります。
ミキサー食を食べている方などは錠剤が飲みにくいので、潰してから水分と混ぜると飲みやすくなる場合もあります。
カプセルの場合には一度医師に確認をする必要があります。
カプセルの中身を出してしまうと、効き目のタイミングが変わってしまう事がありますので、一度医師に相談する事をお勧めします。
その際に、カプセルの中身を出して飲むのか、錠剤や粉薬に変更してもらうと飲みやすくなる場合があります。
薬を一度にまとめて飲んでしまう高齢者も多いです。
しかし、飲み込みの機能から考えると、一度にまとめて飲む事はあまりお勧めできません。
何回かに分けて飲んだ方が飲みやすい飲み方になります。
飲み込もうと思っているのに、なかなかゴックンが出ない(飲み込めない)という方もいます。
そういった方には常温の飲み物ではなく、少し冷たい水や、少し温かいお茶などで飲んでもらってみてください。
口や喉の感覚は常温の飲み物よりも冷たい物や温かい物の方が感覚として入力されやすいので、ゴックンが出やすくなる場合があります。
薬を水で溶いてから針の無い注射器や、らく飲みで口の中に注いでください。
人によって一度に入れる量は変わりますが、この時の目安は2〜4ccずつ程度が適していると思います。
錠剤や粉薬には独特の苦みがあるために拒否する人がたまにいます。
そういった方には甘いゼリーやすりおろした果物と一緒に飲んでもらうと、苦味が緩和されて摂ってもらえる場合があります。
高齢者の方は様々な理由や原因で薬が飲みにくい、または飲みたくないと言われる方がいます。
そういった方に対して原因や理由を考え、色々と試しながら薬を飲みやすい環境を整えていけるといいですね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
この他にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです↓↓↓↓
それではまた。
桃の助でした
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言語聴覚士の桃の助です
高齢者の方の介護をしていると薬が飲めない、または喉に残った感じがして飲み込みにくくなったという人がいると思います。
そこで、このページでは「高齢者の薬の飲み方の工夫」についてお話ししたいと思います。
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なぜ飲み込みにくくなるのか?
結論から言うと、飲み込む力(嚥下機能)が低下しているからです。
若い内は筋力も感覚もしっかりしているため、薬が喉で止まってしまう事はあまりありません。
しかし、歳をとると次第に飲み込みの力が低下してきます。
症状としては
@口の中で薬をまとめる事ができない
A勢いよく食道まで送り込む事ができない
B喉の途中でばらけて止まってしまう
C飲みたいけどなかなかゴックンができない
などがあります。
詳しくは別ページをご覧ください。
・加齢による摂食、嚥下障害について
・嚥下障害ってどんな病気?
対策
粉薬の場合
粉薬の場合はオブラートに包んで飲んでみてください。
オブラートに包む事でばらけやすい粉薬もまとまりが出て飲みやすくなります。
錠剤の場合
錠剤の場合はゼリーに混ぜて飲むと飲みやすくなります。
または、錠剤を潰して粉上にすると飲みやすい場合もあります。
ミキサー食を食べている方などは錠剤が飲みにくいので、潰してから水分と混ぜると飲みやすくなる場合もあります。
カプセルの場合
カプセルの場合には一度医師に確認をする必要があります。
カプセルの中身を出してしまうと、効き目のタイミングが変わってしまう事がありますので、一度医師に相談する事をお勧めします。
その際に、カプセルの中身を出して飲むのか、錠剤や粉薬に変更してもらうと飲みやすくなる場合があります。
量が沢山ある場合
薬を一度にまとめて飲んでしまう高齢者も多いです。
しかし、飲み込みの機能から考えると、一度にまとめて飲む事はあまりお勧めできません。
何回かに分けて飲んだ方が飲みやすい飲み方になります。
ゴックンがなかなか出ない
飲み込もうと思っているのに、なかなかゴックンが出ない(飲み込めない)という方もいます。
そういった方には常温の飲み物ではなく、少し冷たい水や、少し温かいお茶などで飲んでもらってみてください。
口や喉の感覚は常温の飲み物よりも冷たい物や温かい物の方が感覚として入力されやすいので、ゴックンが出やすくなる場合があります。
その他の対策
口をあまり開けられない場合
薬を水で溶いてから針の無い注射器や、らく飲みで口の中に注いでください。
人によって一度に入れる量は変わりますが、この時の目安は2〜4ccずつ程度が適していると思います。
薬の拒否がある場合
錠剤や粉薬には独特の苦みがあるために拒否する人がたまにいます。
そういった方には甘いゼリーやすりおろした果物と一緒に飲んでもらうと、苦味が緩和されて摂ってもらえる場合があります。
おわりに
高齢者の方は様々な理由や原因で薬が飲みにくい、または飲みたくないと言われる方がいます。
そういった方に対して原因や理由を考え、色々と試しながら薬を飲みやすい環境を整えていけるといいですね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
この他にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです↓↓↓↓
・食前薬、食後薬、食間薬の違い
・ムセの無い誤嚥(不顕性誤嚥、silent aspiration)について
・食べにくい、飲み込みにくい食材まとめ
・脳卒中予防は若いうちから
・認知症について〜認知症を知り、認知症を予防しよう〜
それではまた。
桃の助でした
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