2018年11月02日
口腔ケア 口を開けない場合の対処方法
皆さんこんにちは!
当サイトを運営している桃の助です!
突然ですが、皆さんは口腔ケアをしたことがありますか?
言語聴覚士の仕事をしていると、口腔ケアは切っても切れない仕事の一つです。
病院の体制が整っている場合は、歯科衛生士さんや歯医者さんが常駐しているところもあるので、言語聴覚士や看護師が口腔ケアをする事はないかもしれません。
しかし、歯科医師、歯科衛生士が常駐している病院はだいたいが大規模病院であって、その他の小規模病院や施設では看護師、介護士、言語聴覚士が口腔ケアを行っているのが実状だと思います。
そして、看護師さんや介護士さんからよく相談される一つとして、
「口を開けない人の口腔ケアは、どうすればいいの?」
という質問を受けることがあります。
そこで本日は、介護や看護の基本である口腔ケアについてお話ししたいと思います。
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口腔ケアを拒否して口を開けない場合もあります。
しかし、口を開けてくれない人全てが、口腔ケアを拒否しているわけではありません。
口腔ケアを拒否する人はもちろんいますが、口に問題があって開けることができない場合もあります。
開けない理由としては、
@口が痛い
A歯が痛い
B歯茎が痛い
C以前、不快な思いをしたことがある
D口の中に食べ物が残っている
E口の中を見られたくない
F唇の緊張が高い
G頬の緊張が高い
H咬みこんでしまう
I常に口を閉じる方向へ力が入ってしまう
I歯磨きをする事を理解していない
J恐怖心がある
K介助者を嫌っている
番外編
・金銭的な面を気にしている
(以前私が経験しました。しかし、傾聴し説明を十分に行うと実施可能でした)
上に書いたような様々な要因が重なって口腔ケアの時に口を開いてくれない、または開けない状態にあります。
なので、何が一番の理由か、という点を見抜く必要があります。
では、どうすれば口を開けてもらえるのか考えていきましょう!
上でも述べたように、まずは一番の原因を見極める必要があります。
開けない理由は何なのか?
歯磨きを理解しているのか?
運動機能に問題があるのか?
痛みは?
認知症は?
様々な観点からその人を観察してみてください!
そうすると、少しずつ原因が見えてくると思います。
もし、必要性を理解していない人に対しては、十分に説明をする必要があります。
また、その人との関係性作りも大切となってきます。
関係性が十分にできていると、スムーズにケアを行えたりします。
これも必要性を理解していない時同様の対応となります。
唇や歯茎に痛みがあって口腔ケアをしたくない方は時々います。
そういった痛みがある場合は、痛くないところから徐々に始める方がいいでしょう。
痛みの部分には保湿剤などで十分に湿らせてから、軽く触る程度にとどめておきましょう。
神経疾患や脳卒中後に多いのが、機能的障害です。
唇が大きく開かない、口が大きく開かないといった方もいます。
そういった方に対しては、口腔ケアを始める前にマッサージをしましょう!
まずは、頬に手をあて、回すようにマッサージをします。
次に唇の周りも同様にマッサージをします。
その後、ゆっくりと指を頬の内側に入れて、頬を内側から上下にマッサージします。
頬の内側は、頬を軽く伸ばすようなイメージで行ってみて下さい。
そうすると、硬くなっていた筋肉もほぐれ、開きやすい口の状態となります。
認知症や覚醒低下によって口腔ケアを認識できない人もいます。
認知症の方は初めの方は全くケアができないという事もあると思います。
しかし、毎日根気強く少しずつやっている内に、拒否が次第に減っていきます。
根気強くやってみてください!
気を付けるポイントとして、ケアの時に歯磨きを十分に見せて下さい。
声かけもとても大切ですが、歯ブラシを見る方が歯磨きをすると分かりやすくなります。
歯ブラシを見せるということは当たり前の事ですが、出来ていない看護師さんや介護士の方をよく目にします。
介助者は歯ブラシを見せているつもりでも、実は認識されていない方はとても多いのです。
歯ブラシを目で見た事を確認してから口へ運ぶと、意外とすんなり口を開いてくれる方もいます。
ぜひ自分の方法をもう一度見直してみて下さい!
口腔ケアは介助を行う上で必ず必要な行為であり、介助される方にとって苦痛の少ないものでなくてはいけません。
無理強いするのではなく、どうすれば安楽にケアができるか本質を見抜き、適切な対処を心がけたいですね!
最後まで読んで頂きありがとうございます!
このほかにも様々な記事を書いているので、読んで頂ければ嬉しいです!
・介護について
・食事量減少の本質を見抜こう!
・嚥下障害について
・認知症について
それではまた!
桃の助でした!
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突然ですが、皆さんは口腔ケアをしたことがありますか?
言語聴覚士の仕事をしていると、口腔ケアは切っても切れない仕事の一つです。
病院の体制が整っている場合は、歯科衛生士さんや歯医者さんが常駐しているところもあるので、言語聴覚士や看護師が口腔ケアをする事はないかもしれません。
しかし、歯科医師、歯科衛生士が常駐している病院はだいたいが大規模病院であって、その他の小規模病院や施設では看護師、介護士、言語聴覚士が口腔ケアを行っているのが実状だと思います。
そして、看護師さんや介護士さんからよく相談される一つとして、
「口を開けない人の口腔ケアは、どうすればいいの?」
という質問を受けることがあります。
そこで本日は、介護や看護の基本である口腔ケアについてお話ししたいと思います。
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口を開けない本質を見抜こう!
口腔ケアを拒否して口を開けない場合もあります。
しかし、口を開けてくれない人全てが、口腔ケアを拒否しているわけではありません。
口腔ケアを拒否する人はもちろんいますが、口に問題があって開けることができない場合もあります。
開けない理由としては、
@口が痛い
A歯が痛い
B歯茎が痛い
C以前、不快な思いをしたことがある
D口の中に食べ物が残っている
E口の中を見られたくない
F唇の緊張が高い
G頬の緊張が高い
H咬みこんでしまう
I常に口を閉じる方向へ力が入ってしまう
I歯磨きをする事を理解していない
J恐怖心がある
K介助者を嫌っている
番外編
・金銭的な面を気にしている
(以前私が経験しました。しかし、傾聴し説明を十分に行うと実施可能でした)
上に書いたような様々な要因が重なって口腔ケアの時に口を開いてくれない、または開けない状態にあります。
なので、何が一番の理由か、という点を見抜く必要があります。
口が開かない人への対応
では、どうすれば口を開けてもらえるのか考えていきましょう!
上でも述べたように、まずは一番の原因を見極める必要があります。
開けない理由は何なのか?
歯磨きを理解しているのか?
運動機能に問題があるのか?
痛みは?
認知症は?
様々な観点からその人を観察してみてください!
そうすると、少しずつ原因が見えてくると思います。
必要性を理解していない場合
もし、必要性を理解していない人に対しては、十分に説明をする必要があります。
また、その人との関係性作りも大切となってきます。
関係性が十分にできていると、スムーズにケアを行えたりします。
口の中を見られたくない場合
これも必要性を理解していない時同様の対応となります。
痛みがある場合
唇や歯茎に痛みがあって口腔ケアをしたくない方は時々います。
そういった痛みがある場合は、痛くないところから徐々に始める方がいいでしょう。
痛みの部分には保湿剤などで十分に湿らせてから、軽く触る程度にとどめておきましょう。
機能的問題がある
神経疾患や脳卒中後に多いのが、機能的障害です。
唇が大きく開かない、口が大きく開かないといった方もいます。
そういった方に対しては、口腔ケアを始める前にマッサージをしましょう!
まずは、頬に手をあて、回すようにマッサージをします。
次に唇の周りも同様にマッサージをします。
その後、ゆっくりと指を頬の内側に入れて、頬を内側から上下にマッサージします。
頬の内側は、頬を軽く伸ばすようなイメージで行ってみて下さい。
そうすると、硬くなっていた筋肉もほぐれ、開きやすい口の状態となります。
理解力が乏しい
認知症や覚醒低下によって口腔ケアを認識できない人もいます。
認知症の方は初めの方は全くケアができないという事もあると思います。
しかし、毎日根気強く少しずつやっている内に、拒否が次第に減っていきます。
根気強くやってみてください!
気を付けるポイントとして、ケアの時に歯磨きを十分に見せて下さい。
声かけもとても大切ですが、歯ブラシを見る方が歯磨きをすると分かりやすくなります。
歯ブラシを見せるということは当たり前の事ですが、出来ていない看護師さんや介護士の方をよく目にします。
介助者は歯ブラシを見せているつもりでも、実は認識されていない方はとても多いのです。
歯ブラシを目で見た事を確認してから口へ運ぶと、意外とすんなり口を開いてくれる方もいます。
ぜひ自分の方法をもう一度見直してみて下さい!
おわりに
口腔ケアは介助を行う上で必ず必要な行為であり、介助される方にとって苦痛の少ないものでなくてはいけません。
無理強いするのではなく、どうすれば安楽にケアができるか本質を見抜き、適切な対処を心がけたいですね!
最後まで読んで頂きありがとうございます!
このほかにも様々な記事を書いているので、読んで頂ければ嬉しいです!
・介護について
・食事量減少の本質を見抜こう!
・嚥下障害について
・認知症について
それではまた!
桃の助でした!
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